2013年9月22日日曜日

橋下さんをヒトラー呼ばわりして、竹山さんは勝てるかな。堺市長選。

▲堺市長選は、実質的に「橋下さん」 vs 「竹山さん」の争いとなっているようだ。
 しかしなぁ、と思う。

 もう、最初から「都構想」がどうこう—というところに争点があるのではないのだな。

 つまり、都構想がどうこう—というところから、竹山さんはもう自分で降りているのだ。<この部分で争っても勝てる見込みがない--と自覚しているためだろう>

 竹山さん自身に「都構想」に対抗するだけの構想があるわけではないし、また、現在の市の「ありかた」がベストだと言っているわけでもない。

 単に、橋下さんをヒトラー呼ばわりしているだけか。これがそもそも「論争」か。
 まぁ、論争して、橋下さんに勝てる人間なんて、今の日本にそうはいない。

 だから。
 「罵るだけ」か。

 以下、新聞から抜粋。

 任期満了に伴う堺市長選は15日告示(29日投開票)され、現職の竹山修身氏(63)と、新人で「大阪維新の会」公認の西林克敏氏(43)が届け出た。
 竹山氏の陣営は橋下徹大阪市長(44)を「ヒトラー」呼ばわりし、ネガティブキャンペーンを繰り広げているが、なぜか維新側は大喜びしているという。
 竹山陣営は反橋下連合の色合いが強く、民主党が推薦し、自民党が支持、社民党と共産党が自主支援。
 選挙戦では専ら橋下氏の批判ばかりを行っている。
 この日、竹山氏の出陣式で、後援会の人物が「ヒトラーもどきのヤカラが堺を植民地にしようとしている」と橋下氏を批判する発言をすると、会場は「ウオー」と歓声が起きていた。

 また、堺市内では橋下氏が「うそ八百号」と命名した「堺を守ろう」と書いてある街宣車が走り回っている。

 維新にとって猛烈な逆風に思えるが、維新の関係者は竹山陣営の行動にほくそ笑んでいる。
 維新関係者は「橋下さんにとって一番戦いやすい環境を向こうが整えてくれた。昨年の衆院選も7月の参院選も勝った自民党は自分たちの政策を訴えていた。
 維新の考えと似ている部分もあったし、こっちが批判する側に回ると橋下さんは弱い」と明かした。

 その点、今回は比較的、楽な戦いができるという。
 「竹山さんの批判は短絡的な悪口みたいなものだけ。政策なんて、ほとんど訴えていない。そんな批判、倍返ししてやりますよ」と関係者。

 街頭演説でも橋下氏は「こんなに大勢の人から悪口を言われるのは初めて。だから燃えてきます」と闘志をむき出して、逆襲を有権者に誓った。

 また、維新陣営は竹山氏の攻め方には問題点が他にもあると分析している。
 「対橋下という姿勢を明確にしすぎると負ける。過去の実績から見ても間違いない」というのだ。
 確かに、これまで維新が勝利した選挙で敗北した候補の陣営が口を揃えて言うのが「橋下さんの幻影と戦っているようだった」との感想だ。

 「橋下さんの名前を出せば出すだけ、注目が集まる。橋下さんを無視して選挙戦を展開される方が戦いにくい」。
 橋下氏は維新の象徴であるだけに名前を言うだけで維新にとってはアピールにつながるというのだ。

 2週間の選挙戦だが、すでに竹山氏は倍返しどころか、10倍返しを食らいそうな状況に陥っている。
 竹山氏が攻め方を変えない限り、無風のままで選挙戦は終わってしまう可能性も高そうだ。


▲補足、感想など

 そりゃ、選挙のことだ。どうなるかは分からない。

 そういえば。
 昨日か。堺市内をウロウロしていると、旗をもった支援者が竹山さんへの応援を辻々で、大声でふれまわっていた。
 こういうどぶ板作戦もバカにはできない。

 それにしても。
 記事にあるように、竹山さんの論争の仕方は稚拙であるとしか思えない。

 ハッキリ言えば、竹山さんという人は、もう、橋下さんと論争することを諦めているのだな。
 都構想という構想を云々することでも太刀打ちできない、また、政治的な論点で論争してもまず、橋下さんには勝てまい。
 
 <う~ん、一つだけ橋下さんへの対抗手段がある。
 それは、都構想というものを「机上の空論」だ。できるわけはない。そんなできるわけもないものより、現状を維持する方がマシだと言い続けることだ。

 橋下さん自身も「こりゃ、机上の空論」だと思っているのだ。
 事実だから反論はできない。
 ただ、橋下さんという人は、「オレのもつ怨念で」なんとかモノにしてやるぞ--と覚悟を決めているというだけ。
 つまり、思い込み、意気込みだけの世界なのだ。
 そのあたりをつけば、面白いかもしれないな。少なくとも、最初から論争から降りるよりマシだ。>


 そこで、ヒトラー呼ばわり<これがなぜ他者を卑しめたことになるのか—筆者には理解できないのだが>するという「方法」しか残されていないということか。

 いや、候補者の西林さんという人が脚光を浴びるべきなのだが、橋下さんの個性が強烈過ぎて、本人が霞んでしまう。
 まぁ、致し方なし—ということかな。