▲いや、なにかというと安倍さんのコメントを見ながら感じた。
当然、今回の日韓での合意は、アメリカの強い圧力のもとでなされたものだ。
それは確かだけど。
安倍さんのコメントを見ながら思ったのは、この隣国の朴大統領という人の余りの「無能さ」にちょいとでも憐憫の感情が湧いたのではないか—ということだ。
もう朴大統領も就任して3年くらいだろう。
このままいけば、5年という任期の中で、まさしく「なにも成果なし」で終了せざるをえない。
確かに、思いつきでなにかをしゃべる、口を開けば告げ口外交しかできない、経済及び科学技術についての知識・教養はほとんどない---無能すぎる国家指導者ではある。
ついでに慰安婦騒動がなんらかの形で決着しなければ、日韓の間でなにも前進はない—とか公言していて、それが足かせとなっている。
でも。
それでもこの人、他者を騙そうとしない—従来の韓国の指導者として違うのはこの部分だな。
さすがにお嬢様育ちということだろうな。
裏切り裏切られる、騙し騙される不信国家、韓国においても、「騙さない」という美点をもった初めての韓国の指導者かもしれない。
で。
安倍さんは、この「騙さない」という美点に多少でも感じて、アメリカからの圧力もあったことで、この際、韓国の朴大統領という人に、ちょいとした「成果」を与えて、日韓で未来に向けて、「話し合う」ことのできるチャンスを与えてやろう—と決心したのではあるまいか。
まず、朴大統領のコメントを抜粋。
--ここから--
韓国の朴大統領は、慰安婦問題に関する日韓合意を受け、
異例の国民向け談話を発表、「韓日関係改善と大局的見地から、
今回の合意について(元慰安婦の)被害者と国民の皆さんが理解してくださるよう願う」と呼びかけた。
朴大統領は談話の中で、今回の合意に関し、元慰安婦の人々が高齢である点などを考え、
「最善の努力を傾けて成し遂げた結果であり、(元慰安婦の人々の)精神的苦痛が和らぐことを望む」と述べた。
--ここまで--
これに対して、安倍さんのコメントを見てみよう。
--ここから--
日韓外相が慰安婦問題の解決に合意したことを受け、報道陣の質問に答える安倍首相
安倍首相は、日韓外相会談で慰安婦問題の解決に合意したことについて「両国が力を合わせて新しい時代を切り開くきっかけとしたい。
最終的、不可逆的な解決を(戦後)70年目の節目にすることができた。今を生きる世代に責任を果たすことができた」と述べた。
首相は「8月の談話で申し上げた通り、歴代内閣は反省とおわびの気持ちを表明してきた。その思いに揺るぎはない」と強調。
「子や孫に謝罪し続ける宿命を背負わせるわけにはいかない。その決意を実行に移すための合意だ」とも語った。
--ここまで--
ふ~ん、ついでの韓日二重国籍の国会議員:二階さんのコメントもつけくわえよう。
--ここから--
自民党の二階俊博総務会長は、慰安婦問題で日韓両政府が合意したことについて、「日韓問題ののどに刺さっていたトゲが取れた。内閣支持率は上がるだろう」と評価した。
今後の日韓関係については「安全保障、貿易などをしっかりと円満に進展させてほしい」と政府に期待を込めた。
--ここまで--
安倍さんが、朴大統領に「片手を差し伸べた」ということだろう。
ただ、朴大統領が「安倍さんからの憐憫の情」を感じたかどうかは分からない。
どうせ、もう二年もすれば、今度は挺身隊に謝罪を—とか、徴用に謝罪を--とか、果ては関東大震災の時がどうこう--と言い始めるだろうが、とりあえず、来年の春には、日本で日韓の首脳会談が行われるだろう。
そこで、安倍さんから「手を差し伸べた」ような話がでるかもしれない。
ハッキリ言えば、朴大統領の5年という任期の半ばをすぎたところで、ほんのちょいとでも「成果」らしいものを残したら—と安倍さんは思ったのだろうな。
朴大統領の余りの「無能」ぶりに呆れ果てて---。