2024年8月13日火曜日

能登半島の復旧・復興は、コスパが悪い 費用対効果をどう高めるか 

 

▲もう、県単位で、コンパクトシティを考える時代がきていないか。

能登の復旧・復興「コスト念頭」 財務省、被災地は人口減20240409日 財務省は9日、財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の分科会を開き、能登半島地震の被災地の復旧・復興は「将来の需要減少や維持管理コストも念頭に置き、住民の意向を踏まえ、十分な検討が必要だ」と訴えた。「被災地の多くが人口減少局面にある」ことを理由に挙げ「過去の災害の事例も教訓に集約的なまちづくり」を提言した。復興が本格化する中、無駄な財政支出は避けたいとの立場を明確にした。分科会終了後に増田寛也会長代理(日本郵政社長)が記者会見し「家の片付けが進んでない地域に、将来の議論をしようと言っても難しい」と指摘。被災状況の地域差や住民の考えを理解した上での復興が重要だとした。

<以下、日本人からの反応>

2024810日これは政府は物事の判断を金銭的に損か得かで動くという宣言であり、大問題である。そして今後見捨てられるであろうと考えてしまった住民は外国人に土地を売り、行く末は多くの過疎地が外国人で埋め尽くされるであろう。


「能登復興、スピード重視で」地元金融・学校首脳に聞く 能登再興 発災半年の風景能登半島地震202474  能登半島地震からの復興はこれから本番を迎える。人口減が加速する中、元に戻すのではなく新たな地域経済・社会を創るべきだとの声が多い。石川県七尾市に本部を置く、のと共栄信用金庫の鈴木正俊理事長と同県輪島市の能登空港キャンパスに高校と大学校を持つ日本航空学園の梅沢重雄理事長に方針や考えを聞いた。鈴木氏「和倉温泉、スタイル変革を」 復興で大切なのはスピード感だ。時間がかかれば人口は減り知名度は下がっていく。能登半島全体の課題である観光業の復興は、建物を建て直しても客が来なければ意味がない。金融機関として個別企業への資金面での支援はするが、国や県には海沿いに旅館が並ぶ和倉温泉(石川県七尾市)の護岸工事など、事業者の再建に不可欠な予算をつけてほしい。のと共栄信金は能登最大の信用金庫。取引先には和倉温泉の事業者も多い(鈴木理事長)元に戻すだけでなく、新しい形で復興することが必要だ。和倉温泉であれば、旅行会社で予約して12日で来る国内客が中心、というスタイルを変える機会でもある。例えばマリンスポーツと組み合わせるなど、訪日客も呼び込める付加価値の高い観光地として復興する必要がある。能登での人口減少は震災前から進んでおり、市場の縮小が目に見えている環境下では新しく事業を始める意欲もなくなる。若い人材の流出で事業承継も難しくなる。中長期的には(大学などが本校舎から離れた場所に設ける)サテライトの教育機関を作り、若年層や外国人を呼び込むことが必要になるだろう。経営支援を担ってきた「ふるさと創生部」の名称を、早期の復興を支援する姿勢を示すために「復興推進部」に変えた。事業者のボトルネックを聞き取り、なりわい再建支援補助金の申請手続きのサポートのほか販路拡大を支援する。取引先には能登に残って事業を続けてもらいたい。

■梅沢氏「東京一時移転、学生の生活優先」 能登空港キャンパスにある日本航空高校石川は、地震で校舎の水道・ガス管などあらゆる設備が被害を受けた。完全復旧には23年はかかると判断している。発災直後から学生が通常通りの生活を送れることを最優先に考えて行動した。4月下旬には移転先の明星大学青梅キャンパス(東京都青梅市)で授業を再開した。日本航空学園は能登空港が開港した2003年に輪島市に高校などを開設(梅沢理事長) 足元では実習や部活動など、通常時と変わらない教育体制ができている。今在籍している学生と2025年に入学する学生は青梅キャンパスで卒業させる予定だ。能登は震災で住居が不足し、教員の確保が難しい。震災前にあった能登空港キャンパスの機能をすべて能登に戻すのは厳しいと考えている。現在は災害ボランティアの拠点などに使われているが、24年末には任務を終え徐々に帰っていくと予想される。その後授業に必要な滑走路の整備など必要な復旧を進め、一部の学部を戻すことも検討する。移転先探しや学生寮の設置には、各所から多大な支援を受けた。過疎化が進む能登地域だが、学園には全国から学生が集まっていた。将来に向け「能登から学びの灯を消してはいけない」との思いを、多くの方に持ってもらっていると感じた。ただ政府の住宅再建補助は必要額に足りていないなど課題は多い。今後能登でも学びを継続させられるよう、教育者として一層の支援を求めたい。



能登半島地震から半年…復旧復興はなぜ進まないのか2024/6/29() 今回のテーマは、「進まぬ復興 その真実」。「能登は見捨てられた…」元日に起きた能登半島地震から半年、復旧復興はなぜ進まないのか。番組の独自取材で明らかになった真実とは……。能登に生き、復興を諦めない人たちの姿を追った。止まらない廃業、人口流出…瀬戸際に立たされる能登 「スズ交通」白木憲一さん 石川・珠洲市で唯一のタクシー会社「スズ交通」は、能登半島地震の津波で車両を失った。3月に会社を閉めたが、配車を依頼する電話が絶えない。「仮設住宅から病院に行きたい」など、電話の相手は多くが高齢者。町の人にとってなくてはならない存在なのだ。「スズ交通」に勤めて23年、運転手兼配車係の白木憲一さんは、「非常に心苦しい。今まで使っていただいた恩がある」とお金やお礼の品を受け取らず、昔からのお客をマイカーで送り届けている。「スズ交通」は、一日も早く事業を引き継いでくれる相手を探している。地震後、能登半島では110を超える事業所が廃業になった。この先、能登はどうなるのか。去年7月にオープンしたベーグル店「こめとわとベーグル」(石川・輪島市)は、地元の米粉で作ったもっちりしたベーグルと日本海を望む絶景がウリで、観光客の人気を博していた。しかし、能登半島地震で目の前の崖が崩れ落ち、地滑りの危険があることから立ち退きを余儀なくされる可能性がある。信用金庫からの借入額は3000万円で、オーナーの山下祐介さんは「スタートしてすぐに地震が発生し、全てが狂った」と話すが、被害は店だけではなかった。山下さんの本業は米農家だが、田んぼの多くが地割れしてしまい、水が引けなくなってしまったのだ。今年は2割しか田植えができなかったという。「のと共栄信用金庫 輪島支店」堂角清志支店長 そんな山下さんを気にかけているのが、ベーグル店の融資を決断した「のと共栄信用金庫 輪島支店」の堂角清志支店長。堂角さんは、何らかの支援ができないか模索していた。輪島支店は職員6人の小さな支店で、堂角さんは、日々取引先に被害と資金繰りの状況を確認している。輪島で事業を再開できたのは約半分で、すでに50近く(予定も含む)が廃業していた(610日時点 輪島商工会議所)。輪島支店は、かつて、活気にあふれた能登の一大観光スポット・輪島朝市がある場所に建っていた。しかし、地震による火災で200棟以上が焼失。輪島で生まれ育った堂角さんは、「この町を元気にしたい…」その一心で働いてきた。 ■被災者向けの補助金が活用されないワケは?資材を保管する3棟が全壊 5月。「のと共栄信用金庫 輪島支店」で、中小・零細企業に向けた「なりわい再建支援補助金」の説明会が行われた。この補助金は、地震で建物や設備が損壊した事業者に国や県が復旧費用の4分の3を補助するというもので、堂角さんは「復興の第一歩のスタートになってくれれば」と話す。だが補助金の申請には、罹災証明書の他、事業計画書や工事の見積書など、山のような手続きがあるのが実情。説明会の参加者からは「日々の仕事で頭がパニック。それプラス難しい書類が出てくると、個人では対応できない人が多い」という声が上がる。輪島支店の大事な取引先、包装資材店「三辻商店」(※辻の字は一点しんにょう)が被害を被ったのは倉庫で、資材を保管する3棟が全壊し、三辻敬社長は補助金を申請したいと考えていた。倉庫は自治体の補助で解体することが決まっていたが、のと共栄信用金庫の復興支援チーム・盆下直喜さんは、補助金を申請するには、解体する前に“全壊した倉庫の修繕見積もり”を取らなくてはいけないとアドバイスする。「全く知らなかった…」と三辻さん。 ✦見積書が、50ページになるケースも 数日後、三辻さんは「宮下工務店」の宮下和博社長に見積もりを依頼。宮下さんは一つずつ聞き取りをし、手書きで図面を起こしていく。倒壊し、元の姿がわからない建物であっても図面を作る必要がり、三辻さんは記憶を頼りに元の姿を細かく説明していく。見積書は、本来ならば、部屋ごとのコンセントやスイッチの数、壁紙一枚一枚の金額まで記載しなければならず、50ページになるケースもあるという。「建て替えない倉庫の見積もりも取らなくてはならない。それが納得いかない。無駄な時間」と宮下さん。しかも、宮下さんが行う見積もりの費用は無料で、「その費用を(県に)出してほしい。輪島で見積もりのお金とっている人はいないと思う」と本音を漏らす。この日、見積書の聞き取りに約1時間かかったのを目の当たりにした盆下さん。これまで盆下さんのところには補助金の相談が110件以上来ているが、申請できたのはわずか2件だけだった。この見積書の作成に、遅れの一因があるのではないか…。「のと共栄信用金庫」本部(石川・七尾市)に戻った盆下さんは、補助金の申請を増やすため、電話で県に掛け合う。「工事するかどうかも分からないところに時間を割いて、無料でやるというのはなかなかできないのが現状。それが、(申請が)進まない理由の1つなのかなと。例えば見積書いくらぐらいか県として予算を組んでもらえたら、(申請が)加速するのでは?」。盆下さんの必死の訴えに、県の担当者はどう答えるのか。 ✦珠洲の解体業者が向き合う「公費解体」のリアル 震度6強の地震に襲われた石川・珠洲市 5月下旬、石川・珠洲市。元日に震度6強の地震に襲われた珠洲市では、半年が経った今も地震直後と変わらぬ景色が続く。倒壊した家屋には「危険」と書かれた紙が貼られ、立ち入ることはできない。行政が建物の解体費用を負担する公費解体を請け負うのが、地元・珠洲の解体業者「やなぎ企画」。社長の柳和彦さんは40年以上解体業に携わってきたが、今回の公費解体は勝手が違った。「やなぎ企画」柳和彦社長 倒壊した家屋の屋根を一気に解体するのかと思いきや、瓦だけを丁寧に剥がしていく。熟練職人の柳さんでも、屋根の瓦を全てはがすのに40分かかった。続いて木材を2本のアームでつかみ、へし折ってトラックへ。別のトラックには、カーペットや布類だけが載っていた。すべて分別して廃棄しなければならないのだ。これは東日本大震災の時に取り入れられた方法で、柳さんは「全部まとめて捨てられるなら早いけど」とこぼす。 ✦屋根の下から出てきたのは、わずかに残った思い出の品 この家に住んでいた藤野文博さんは柳さんとは古い付き合いで、柳さんは、藤野さんたちに確認しながら解体作業を進めていく。屋根の下から出てきたのは、子どもの時の卒業証書など、わずかに残った思い出の品…。藤野さんたちの思いに寄り添いながら解体するため、1軒に10日前後費やす。「やなぎ企画」のような規模の解体業者では、月に23軒が限界だ。実は柳さんの自宅も全壊していたが、「自分の家は見たくないし、あまり行っていない」と、家の中はあの日のまま…。今は週1回の休みで、給料は月に30万円ほど。「やなぎ企画」の作業員はみな能登出身で、住むところを失った被災者でもある。柳さんは、解体が終わった後も作業に追われていた。現場で行った一つ一つの工程を記録し、書類として提出しなければ、解体費用を得ることができないのだ。「胃が痛くなる。疲れる…」。石川県は、来年10月までに公費解体を終えるとしているが、柳さんは「(公費解体は)来年いっぱいでは終わらないと思う」と実情を話す。番組が独自に入手した珠洲市の公費解体の推移と見通し これは、番組が独自に入手した珠洲市の公費解体の推移と見通し。解体済みはわずか3パーセントだが、来年までに終わるのか。伊藤信太郎環境大臣を直撃した。✦見解能登半島では、漁業も壊滅的な打撃を受けている。地震による海底隆起により漁港や沿岸施設が崩壊し、出漁する事さえ難しい。更に道路網の完全復旧も遅れ、水産物の流通にも ✦報告 見解能登半島地震は大規模で、地域内のインフラや住宅に甚大な被害をもたらしました。加えて、人口が少なく、超高齢化が進む過疎地であることが復興を進める上での課題になって… ✦災害時に被災した家屋の解体費用は、原則所有者の負担となります。その上で、災害復興のために補助金を使って自治体が代わりに解体してくれる、これが公費解体になります。記事内では書類の煩雑さを指摘していますが、私有財産を自治体が代わりに処分する、という側面を持つため、紙ペラ一枚で全て終わらせる、とはいかない側面があります。なお、公費解体は時間がかかることは以前から言われており、東日本大震災の際には3年弱、熊本地震も2年以上かかったかと。能登をはじめとする石川県も、これからが公費解体作業の本番となります。

✦解体屋も現在は人手不足で全国各地から解体業者が被災地に入って作業の方はしていますが進まない要因としては業者に支払われるお金です。元請の解体業者に公費解体の費用を支払われてそれが1次下請け→2次→3次へと回りますその分中間マージンで金が引き抜かれ工事を行った業者には赤字になる金額しか支払われない事が東日本大震災や熊本地震でも行われそれがあるからやりたがらない業者が多く存在します。それがあるから復興が進まない原因でもありますしそれと作業員に支払われる出張手当も勿論、公費解体からも支給されますがそれを会社が貰って作業員に支払われないケースもあって出張に行きたがらない作業員もいます。

✦この状況が今の政治を物語ってるような気がする。政府、自治体は一体何を優先してるのだろうか。そして沢山の寄付金も被災者の方々へ行き届いてるのでしょうか。何のためにそれぞれ大臣だの知事だの市長だのいるんでしょうか。総理が自分の為だけに奔走してるのは分かってる。それならそれ以外の責任ある人達!頑張って前に進めてくれよ。被災者の方々、日々大変な思いをされてると思います。早い復興の為自分も微力ながら行動します。

✦素晴らしいレポートだと思います。知らない事が多くありました。いざ被災となった時の知識は被災者に広く提供されているのか、知らなかったでは目も当てられませんから。避難訓練の中にそういった情報提供も加うるべきなのかもしれません。

✦何度も言われていると思いますが、能登半島はとにかく遠いです。金沢までも遠いのに、そこからさらに2時間かかります。往復4時間。残業規制もある中で1日の作業時間は限られます。

また、能登半島で人口が多い市には上端部分にある輪島市と中間にある七尾市の2つがありますが、半島の上の方で最も賑やかさがあった輪島市の中心部が火災で丸ごと失われたことは、能登半島にいる人の心理的支柱を失わせる要因の一つになったのではという気もします。

✦瓦礫のかたずけ等であればお手伝いのボランティアに参加したいと思い、能登ボランティアの掲示板等を確認するのですが、全て最寄駅集合の一日作業で、作業終了後は送迎バス乗車駅に降ろされて解散するとした、一択なんですよね。もし空き地でも確保して頂けるなら、車に食材やテントを積んで、ある程度滞在して協力出来ると思います。能登だと例えば首都圏から電車で駆けつけて、一日のみ対応して帰ると言うのはかなり厳しいです。現行のボランティア体制を再考すべきと考えます。

3.11震災時、三陸沿岸から関東まで一番被害が大きかったのが宮城県であり、県知事は防衛大出身の村井知事だった。だからなのか未曾有の災害の中で的確かつ精一杯の陣頭指揮が出来ていたように思う。あとは、福島の原発が東京電力管轄で在り、絶えず全国に福島の原発がニュースになり、被害の大きかった宮城、岩手(青森、茨城、千葉)の情報も首都圏に風化されずに報道され続けた。

✦地理的な難しさがありますよね。今回、震災に見舞われたのは能登半島の先端。金沢からは、トラックの走れる道が片道一車線の国道しかなく、山と海に囲まれた街なので、土地が少なく人も物資も受け入れるのに限界がある。万博を止めてこちらに資源を回せばよいと主張する方もいるけど、資源があったところで震災地側に受け入れられる素地がないんですよね。当然、廃材の処理も内地まで輸送しなければならないので時間がかかる。残念ですが早急に復旧できるような土地柄ではないので、長期視点で復興と地元の方の支援を続けていくしかないんだと思います。

✦地理的な問題とかいろいろ言われているが、最大の問題は災害が発生した石川県知事の行動力。当事者意識が欠如して、誰かがそのうちやってくれるという受け身になって、自衛隊や国任せ。県民の代表としての知事は県民目線で考え行動すべきだが、石川県知事は上から目線で眺めているだけで県民に寄り添うという気持ちがない。先日も東京へ出張して北陸新幹線小浜ルート全通促進集会に出席していたが、今石川県の取り組むべき課題は新幹線でなく震災復興が優先ではないか。

✦国だけではなくて、県はどう考えているのか。国に頼ってばかりでは復旧しないと思う。胆振地震の時も国はもちろん、道や市も動いてくれていた。地盤のやり直しから始まって、土台作り、建物を立てるか更地にするのかという作業でした。今では液状化の場所も公園を作り直して、盆踊りも復活しました。市民の皆さんも、市と話し合いながら、学校や地域も協力しながら復旧しました。先ずは、どのように進めていくのかを地域の皆さんと県町村で話し合うべきです。

✦コレから夏に向けスピードは更に落ちるでしょう!工事関係者、ボランティアなど宿泊場所が能登にない為に金沢近郊から片道2時間〜3時間かけての作業となる!それを何日続けられますか?一日の作業時間もそんなに多くは取れない…まして炎天下では何も出来ないのでは?長い時間を要する事を覚悟しないといけと思う!心配なのは被災地で暮らす住民です。取り分け過疎地域でお年寄りも多い!心身ともに大事に至らない様に国、県行政は精一杯の対策を立て実行して貰いたい!

✦能登の被災地は、日本ではじめて災害がきっかけで消滅する地域になるかもしれませんね。これだけ全国で大災害が続き、今後も起こるかもしれない中で、あらゆる被災地を救済することは不可能だと気づいてしまったわけでしょ?地方では少子化が深刻化しているから、もともと能登だって高齢化してジリ貧になっていたところに災害だから、瓦礫の山は片付けるとしても、新たに街を再建するまで税金で助けるよりも、被災者を希望する新しい居住地に無事住まわせてあげる個人の救済に資金を投入すべきだと思います。

✦記事中の中の見積もりについては痛いほど判る。何時の日からか、日本は見積もり無料と言うのが通常になったしまった。現場に行って経費を使い、おまけにその後の作業まで含めた人が動いた分が無料。これが続けば間違いなく建設建築屋は倒産する。復興が進まない原因の一つとして、やはり年齢という物も有るだろう。有る物の使用でいっぱいいっぱいだった人が、年老いてから多額の負債を持つことはやはり躊躇する。自分に置き換えれば簡単な話で70、80になってから何千万円と言う借り入れは考えてしまうであろう。何時も思うのだが、このような自然災害が起きた時に全国から集まってきた「義援金」や「支援金」は何処に消えるのだろう。義援金や支援金の収支報告を見た事が無い。集めた団体は、是非収支報告を出して欲しい。

✦能登の方は家屋の所有権を複数の親族が持っているケースが多く、またその親族が遠隔地にいたり亡くなっていたりと権利関係が複雑だと聞いたことがあります。そのため所有権を持つ人全員の同意が必要な公費解体が進まなかったそうです。最近、能登地震で被害を受けた家屋に限っては所有権を持つ全員の同意が無くても良いという特例が出たと記憶しているので、家屋の解体については少しずつ進んでいくと思います。

✦不謹慎で言うわけでは無く、日本の将来の姿のような気がします。地方に住む方々だけで無く、今や首都圏のドーナツ地域に住む方々ですら、実感するほど人口減少・過疎化がどんどん進んでいます。たまに旅行等で地方に行くと、たいそう立派な橋やトンネルが整備されていますが、相反してその地域の駅前や住宅街は驚くほど寂れてしまっています。一体どうやってあの立派な橋やトンネルを将来に亘って維持管理していけるのか。現実は予算的にも地方のインフラ維持には相当厳しい将来が待っていると感じます。聞くところ、その事業自体約は約30年前に地域の嘆願により計画された事業を現在進めているとのこと。でも、熱望した地域の住人は現在数えるほどという現実。縮小し続ける限られた予算規模で国のインフラ維持・整備を継続する以上、過疎化が進む地域は国・地方自治体から徐々に取り残されていくのかもしれません。とても悲しいことですが。

✦可哀想なのはわかる。心情的も…ただこの先1020年先と考えた時に地震が無くても、街として廃村になってる可能性が大きい地域。ただでさえ人口減の中、悪いけどこんな不便な所が先々、人が増えて栄えるとは思わない。現実的には村ごと引越した方が、断然費用も時間も短くてすむ。自分の村もダムで廃村になったけど、人がどんどん減って寂しい村で不便に生活するより、人がいて活気がある街で住んだ方が楽しい。輪島も復興もひとつの方向としては良いけど、他の道も模索しても良いタイミングなのではないかと思ってしまう。

✦日本は災害は突発的に起こるものという認識だから、担当する省庁がまずない。復興に対して何をするのも霞が関の複数の省庁にそれぞれ許認可が必要で、大量の書類と審査に数年単位でかかり、その間に被災者は心が折れしまう。県の方も霞が関同様で、復興を担当する部署がないから、その都度要望が挙がればそれぞれの部署が対応する。要は災害大国のくせに、防災や被災した後の復興復旧するための仕組みや組織が全くない。被災したら気合いと根性と博愛の心を持って頑張って乗り越えてね精神が政治や行政に根強い。こんな事ばかりしていたら更に地方の過疎化が進み、荒れ果てた国土になりそう。

1日も早い復興を願う気持ちは痛いほど分かりますが、公費を使う以上余り簡単な書類や手続きは正直難しいしそうするべきでないことは、コロナ禍での補助金を考えれば分る事です。少々時間が掛っても、能登の将来を考えてどの様なあり方が望ましいか一度立ち止まり、きちんと方針を決めてからは全力を挙げて迅速に進める事が大切だと考えます。

✦地元の方、被災された方にはお見舞い申し上げます。早く日々を安全に暮らせるようになって欲しいと思います。ですが、安全に暮らすことを考えると、移転された方が良いのではないかとも思います。能登半島先端部は、他の用途に使う土地にするとか。故郷とする方には本当に申し訳ないけれども。自衛隊基地や訓練場でもいい、バイクやラリー車のオフロードコースでもいい、荒れた土地であることを逆に活かしたもの、人里離れたところにあるのが相応しいもので、何かできないものかと思ったりします。まだ、今後も揺れる可能性があるということは、あまり整地にお金をかけすぎてもと思う。浅い考えで、そこで生活してきた人には申し訳ないのですが、別の方向性を考えてみるのはどうだろう?という意見です。

✦街がそこにあり人が暮らすには大昔からの由来がある。昔ながらの集落は効率や経済の厳密な観念が及ばない人々の集まりによって自然発生的に出来ていったものが殆どだろう。農業に適した土地であったり、魚の捕れる漁場や船を止め置くのに適した地形など、時間や効率よりも人が生きることに適した環境から発展していったものだ。近代社会はそこに人の営みがあることが前提となって発展する。人がいるから効率を高める、経済が回っているから繋がりを太くする。そしてそれはやがて経済が回っているから人が住む、繋がりが太いから効率が高まるという具合に人が従属した理由で社会が成り立つようになる。経済の側が人を引き付け、留まらせる。現代社会において街が存在する前提である経済的効率が失われたら、人は取り残される。経済効率が前提であるためにそれを度外視して大量の資金を投入する意味が薄れる。それを乗り越えられるとすれば思いの強さだろう。

<以下、日本人からの反応>

212: >>1関東大震災で首都圏が破壊されたら復旧不可能。

347: >>1東日本大震災の宮城、岩手では瓦礫の撤去3年、地盤整備4年、いまでも住宅建設中。福島の浪江にいたってはこれからまだまだ先が長い。

665: >>1大阪万博優先です。

13: 熊本地震も解体は3年かかった。

29: 地元「森元総理とはなんだったのか」

34: イタリア南部とか地震のせいで廃墟の街がいっぱいある。どうせまた地震来るんだから引越ししかない。

44: 能登に3回、バスボラに参加したけど、自衛隊を全くと言っていいほど見かけなかった。ボランティア活動は県が管理してるけど活動資金が枯渇しているの募金を募ってた。国は活動にノータッチぽい。

51: 能登対策やってないことはないだろうけど、裏金対応に血道上げてたのも事実。

57: 加賀は大丈夫旅行に来てアピールはドン引きやわ。

67: >>57しょうがないだろ経済が回らないんだから。

60: こういうのって国政じゃなくて県や市町村といった地方自治体の問題なんじゃないのか?

62: 日本の被災地よりウクライナの事の方にいっぱいお金使ってそう。

77: 要所と思われてないなら国がぐいぐいやるわけもなく。

89: 地形が隆起して変形してる。復興より移住を促すほうがコスパがいいぞ。

90: 未だに無数の土砂崩れがあって道が塞がれ、重機が入らんらしい。手伝いに行こうかと言ったら断られた。

96:仮に予算を沢山使って復興させてとしても地震でまた崩れる可能性ある。もう地形が変わって原型をとどめてないしな。

101:たまに車庫に移り住んだとかビニールハウスに移り住んだとか見るけど。肝心な部分の報道がほぼ無いのが不思議で仕方ないのであった。

103: そんなすぐにはいかんやろ無茶言うな。東日本大震災の復興もまだ完全には完了してねーべ。

110: ほんとテレビも報道しないもんな大きな力で統制してるよね。

118: >>110石川県はローカルニュース帯は各局報道してるよ。

120: 財務省が天下り先に金使いたいから能登には回さない。

121: 権利関係がいろいろあるんだろ台湾は震災翌日からあのビル解体してしまったけど。

123: 戦争と比較しちゃダメなんだろうけど、ウクライナやガザのせいで能登は全然マシだなと思えてしまうミラクル。

126: しかしまぁ立地的に復興してもまた地震が起きそうなところは悩ましいな。デカい地震が来ても取り敢えず100年くらいは安泰でっせって感じなら当座は凌げるんだが…。

147: もう珠洲は無理だって。輪島まで下がれよ。デカいの来る前から地震続いてただろ。これからだってあるかも知れないのにもう高齢化した過疎地は無理だよ。

152: 震災から7カ月経っても被災地跡が、まったく手つかずってマジで凄いよな。国は、このまま何年も放置して誰も住まなくなって風化するのを待っているのかね。

153: すげえよなこの国地震じゃなくて戦争で街が焼かれたとしても放置するんだろ?こんなんで防衛なんかできるの?

158: いまさら大規模な支援をすると第一空挺団を海外の賓客相手のパフォーマンスのために留めておいた整合がつかんくなるからや自民党は被害を矮小化し続けなアカン。

167: 外国には気前よくポンポン金をバラ撒くのにねーいざという時に税金で援助してもらえない税の還元率の悪さがよくわかる。

185:タダ働き要員ボランティアを確保出来んかったからやろ。

190: これだけの過疎地域なら海兵隊とか米軍誘致すりゃいいんじゃね?

198: 誰か復興作業やるだろって誰もしなかったやつだな。するわけないが。

202: まぁ国も重要度の低い土地と認識してるんでしょ。これが有名な観光地だったり都市だったら急いで復興しなきゃってなると思うけど正直俺も興味ないんだよね。

203: おそろしいのは震源の珠洲に関電が原発作ろうとしてたんだよな。

208: あんだけ地盤ガタガタにされたら、どこから手を付けていいのかわからんくなるのわかる。

210: 廃墟の上を飛ぶブルーインパルスは本当に意味不明だった。

211: 別に復興のスピード何てこんなもんじゃね。3.11だって1年以上瓦礫残ってるところもあっただろ。

239: 流石に輪島、穴水、七尾辺りにコンパクトに纏めないと老人ばかりの能登半島に税金突っ込んで整備した所でピカピカの限界集落が現地に残るだけになるでしょ?

247: 政府はあらかじめどういう条件なら見捨てるのか言っておいて欲しいな災害マップとかあるんだから事前に必要でしょ。税金取るだけ取って知りませんとかさぁ。

249: まあ、日本の重要地域ならあっというまに復旧するんだろうけど。

257: 東京で直下型起きたらなんとなく与野党全会一致でフルスロットルで復興に当たりそうなイメージ。

2. 石川よりウクライナの方が大変だ。ロシアを分割統治してから復興に移行すればいい。

3. 1コメでデマを書くやつってなんなんだろうね。どうせ政治家が何をしてるかすら調べてないんだろうけども。

5. 1 このインプレジジイよくまあ飽きもせず20年以上もアカウント変え続けて書けるもんだわな。まあそれが唯一の収入源だもんな。

6. 立憲共産党が巧妙に妨害してるからな。

7. 復興は地元の人間がやるしかないんだが他所の人間には限界がある。

8. 万博利権の方に金回してるからな。マジでこの国利権にしか金回さない。

9. IDの見方が分からんから誰のことを言ってるのか。世の中変な奴もおるもんじゃなさて入れ歯洗って寝るかの。

11. >>3パヨパヨは足を引っ張る事だけに全力なんだよ。

12.特殊な揺れ方をした地震すぎて研究対象として保管してるのを馬鹿が復興が進んでないと騒いでるのは最近多いな。

13. 本コメのバスボラ3回行ってるってやつはアホか自衛隊の災害派遣は直接の災害救助は発災直後のみ。その後は生活支援に切り替えてるが其れだってボランティア入れる頃にはずいぶん活動縮小してて最低限の給食支援や物資輸送のみなってる。自衛隊は災害復興機関じゃない、何でもかんでも自衛隊に押し付けようとするな。

14. 税金も払わなくて済んだし、裏金でお腹いっぱい。

15.激甚災害されるんでですよ。予算は有るのに県庁が無能すぎるんだよ。災害前から頻繁に地震が多い地域なのに。何の対策もしていない国じゃなく県の仕事だぞ。

17. 他人から見ればただの瓦礫も持ち主からしたら家の一部なんだよ勝手に撤去なんてできない。

18. 流石に半年で以前のような状態にはできないだろう。

19. ひとつ申し上げたい。能登半島地震が発生したのは、いったいいつかね?「まだ半年間」じゃないのかね? 違うかね?半年間で、ここまで復興出来れば「御の字」じゃないかね?皆さんは……大地震をたった数ヶ月で元通りに出来る、と思うかね?馬鹿げた難題をふっかけるのは、マスメディアだけだと思ったが……ネットも大して変わらないみたいじゃないかね(笑)

22. というか、真面目にウクライナ支援の方が重要だろ。岸田がウクライナに金を出してEUを支援したから、来月にドイツとスペインの艦船が日本で合同訓練してくれるんだぞ。能登は復興したけど九州沖縄が中国に侵略されましたーとか収支が合わんわ。

24. つーか東日本大震災の時もどこから来たか分からない船とか、ずっと残ってたしさ…この報道姿勢で能登半島の印象がどんどん悪くなってくな…

25. 維新と吉村と大阪の人間に文句言ってくれよ。

26. 何故か国土交通省を牛耳る公明党を責める声は何処からも出ないんだよなぁ…静岡のリニアもそうだけどさ、国交省が仕切らないで誰が仕切るんだよ?党利党略で無能に無条件にポストを当てがってる弊害が出てるだろ。

27. 土地の構造上どう復刻させればいいのかわかんないんじゃない?山道の修復構造とか色々と。

28. 国が何もやっていないとかデマを流しているのはあっちの国の人かね?平屋一軒でさえ更地にするには最低でも2日はかかる業者が何社くらいあるのかはわからないが半年ぐらいではどう考えても無理よ。

29. まず重機が無い。ミンス時代に中小の土建屋が重機を持ってるメリットが無くなり、ほぼ捨てたか売りに出し、それ以降レンタルが主流になった。万が一の時の民間の即応力を仕分けてしまった結果東南アジア、中東、アフリカに日本企業の名前が入ってる重機が多いのはその為。

31. 現地の地形見てから記事にしなよとしか言えんな政権叩きに無能自白する間抜けなマスコミ。

32. 補正予算を組まずに内閣予備費で金を小出しにすると決めたからやろ。増税は他人に興味がない上に地頭が悪いから財務省の言う事そのまんま受け入れちゃって始末におえんわ。ライフラインの完全復旧が終わってないとかまじかよ。

33. もう半年、じゃなくてまだ半年な。能登の公務員が元々少ないんだから手が足りてないんだよ。申請方法や融資の手順にしても「市側で書類を全部用意して(申請前に)適正か判断して全部やってほしい」って、上げ膳据え膳かよ。元記事の方じゃ「私たちはかわいそうなんだから全部助けて」って感じが垣間見えて感じ悪い。

34. >>26仕切って金に人員や機材を復興に持って行けって?で、それらの人間が本来やるべき事はどうなるんだ?国交相直属ではなく民間企業を強制招集するんだ、それらの遅れや中止の賠償したら1兆円を超えると思うが、君払ってくれるかね?

35. 過去の震災の教訓が全くいかされていないし裏金で頭いっぱい。

36. 震災直後に現地の市会議員のじいちゃんが、もうここはわしらの世代でお終いだからムリに直さんでええみたいなこと言ってたけど平時の財政や人口動態分かってるとそういう結論になるんだろう。よそ様に迷惑はかけられん的な矜持もあるんだろうけど。

38. >>34国交大臣のここ20年の功績をあげてみ?

39. >>32そりゃアスファルトを整えれば終わり、って場所なら早く終わろうがね。そんな地域性ではないだろ。

40. 見捨てられたじゃ無く東日本大震災の海岸沿岸もだがそもそも住んではいけない地域に住んでいただけ。そんな地域を復興させて再度住ませることが問題なの理解しろ。

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