▲明らかに卑怯な人間なのだけれど、自分自身ではそれを自覚できない人間ってものがいるのだな。
もう、3年も前の話だ。
尖閣諸島沖で、中国船が海保の船にぶっつかってきたという時のことだ。
中国船の船長を解放したのだが、その判断を仙石さんは、沖縄の地検の判断だとした。
つまり、一番弱いところに「責任を押し付けたのだ」
すこぶる卑怯な、唾棄すべき行動であり、判断であろう。
それを3年経過すると、自分の判断だった—と言い始める。
それなら—と思う。
不名誉な言動をさせた那覇地検に謝罪すべきであろう。
以下、新聞から抜粋。
尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖で平成22年9月に起きた中国漁船衝突事件をめぐり、仙谷官房長官が、菅直人首相の意向も踏まえ、
公務執行妨害で逮捕された中国人船長を釈放するよう法務・検察当局に水面下で政治的な働きかけを行っていたことが
分かった。
仙谷氏が認めた。
仙谷氏は、衝突事件と同時期に大阪地検特捜部による証拠改竄事件が発覚したことで
大野法務事務次官と面会することも多くなったことから、
「次官とは話をした。私の政治的な判断での要望については当然、話をしたと思う」と述べた。
事件当時、菅政権は横浜市でのアジア太平洋経済協力会議首脳会議を22年11月に控えていた。
中国側が参加を見合わせれば日本のメンツがつぶれる可能性があると焦った菅氏から解決を急ぐよう指示があったことも認めた。
一方、政権内では岡田外相や前原国土交通相が「これはけじめをつけよう」
と法的手続きに入るべきだと主張。
仙谷氏は「政治的な配慮をする必要があるかもしれないと思い、問題提起した」という。
仙谷氏は、船長釈放決定に先立ち法務・検察当局からの要請に応じ、外務省の課長を参考人として那覇地検に派遣し、
外務省の立場を説明するよう自ら指示を出していたことも認めた。
那覇地検は「国民への影響や今後の日中関係も考慮した」として船長を釈放したが、菅、仙谷両氏は当時「検察独自の判断だった」と強調していた。
▲補足、感想など
で。
仙石さんは謝罪したのか。
あぁ、政治家<あぁ、元政治家ね>って謝罪しないのか。
さて、この件に関して、筆者はどこに嫌悪心を感ずるのかなぁ。
この海保に船をぶっつけてきた中国人船長を釈放するという責任を那覇地検に押し付けたという部分だろうな。
いや、菅さんが総合的に判断して、自らの口で「中国人船長を釈放する」と言えないなら、仙石さんが、「オレが判断してオレが釈放する」と言えばいいことではなかったのか。
筆者は、そこに仙石さんという人の「覚悟の無さ」を感じる。官房長官たる資格を有していない「能力不足」を感ずる。
結局、一番、立場の弱い那覇地検に責任を押し付けたことに「卑怯さ」と憤りを感ずる。
トータルでいえば、民主党の菅さん、仙石さんもどれもこれも、政権を担うだけの・日本という国の運営を担うだけの能力をもつ人間がいなかったということだ。
そして、そんな政党に政権を任せるなどということをした日本人がアホだったということだ。