▲どうやら、川内原発が再稼働するようだ。
東日本大震災から3年半か。
やはり、再稼働までちょいと長すぎるであろう。
このブログで何度もふれた。
どこからエネルギーを確保するか—ということは、一国の命運を左右するほどのことなのだ。
先の大戦で開始早々、日本軍が南進作戦を採用した理由を考えても見よ。
石油の一滴が血の一滴なんていう、ポスターを見た記憶がある。
どこに核心があるのかな。
日本に資源なんて殆どない。石油もない、天然ガスもない---。
強いていえば、まだ手付かずの黒潮という巨大な潮流の無尽蔵なエネルギーがあるだけだ。
そういうエネルギー源のない日本という国家にとって、原子力というものはコンパクトで巨大なエネルギーをもたらす貴重な「手段」なのだ。
巨大なエネルギーを生み出す手段であるがゆえに、逆にマイナスにでた時、大きな災害となり、厄災という面を示す。
東日本大震災以後、盛んに原発に代替するエネルギー源を探し求めるという努力がなされている。
しかしながら、実用性という面からみて、原発に代替するエネルギー源候補すらも見つかっていない状況だ。
つまり、原発に代替するだけのエネルギー源候補をみつけ、これを実用化するには、もう数十年という歳月が必要だということだ。
この数十年という歳月を乗り越えるためには、どうしても原発の再稼働が必要だ。
その再稼働の嚆矢として川内原発の再稼働が開始されようとしている。
以下、新聞から抜粋。
川内原発再稼働に市議会委が同意
九州電力川内原発1、2号機の再稼働問題で、同市議会は、
川内原発対策調査特別委員(10人)を開き、再稼働に同意する陳情を賛成多数で採択した。
今月下旬に開催される本会議で可決されれば、議会として再稼働に同意したことになる。
28日に臨時議会が開かれる見通し。
岩切秀雄市長は再稼働を容認する見解を示しており、
本会議での議論を踏まえて同意を表明するとみられる。
特別委には川内原発の再稼働に賛成する陳情が1件、反対が10件提出されていた。
賛成の陳情には6人が賛成、2人が反対、1人が棄権した。
反対の陳情はいずれも賛成少数で
不採択だった。
▲補足、感想など
核心—その2。
それは、日常の生活を維持することだ。
日常の生活を維持するとは、毎日の食事の準備ができて、家で照明がつき、毎日の通勤のための電車が動き、会社へいけば機械が動き、pcなどが通常に使えるということだ。
こういう「通常の生活を維持するためには」どうしても、エネルギーが必要だ。
また、冒頭でふれた「原発に代替するエネルギー源」をみつけ、これを実用化する—という作業を継続するためにもエネルギーが必要なのだ。
これら「通常の生活」を維持するためのエネルギー源としては、原発の再稼働しかない—ことを直視して頂きたい。
卒✕✕とかいう、夢まぼろしのようなことを言う人がいるが、物事を順序よくなしとげるためには、「通常の生活の維持」ということが第一にあることを忘れてはならない。
そして、そのためには、どうしてもある絶対量のエネルギーが必要だ—という事実も忘れてはならない。
こうして、川内原発が再稼働されれば、順次、安全とされる原発が稼働されていくであろう。
そのことで、輸入する天然ガスの量も減少し、日本の赤字も縮小されていく。
いいことばかりだ。