▲先日、タイで日本の老人が殺害されたという事件があった。
同じかどうかは分からないが、太陽光発電で発電した電気を電力会社が購入しなくなったということで、大きな負債を抱えた高齢者がいた。
どこにひっかかったか—というと、この人達って、こう常識がない、他人の言うことを鵜呑みにする、余りに勉強不足だ—という感想をもつ。
いい年をして—という言葉があるが、年をとるほど、勉強しなくなるのか。
そもそも、その部分がおかしいだろうが。
年齢を重ねることが、少なくとも「智慧が積み重なる」という人生でありたいものだ。
以下、新聞から抜粋。
タイ警察は、日本語教師のsさん(79)を殺害したとして逮捕された
タイ人、ソムチャイ容疑者(47)と、内縁関係にあるポンチャノック容疑者(47)を、
別の日本人のtさん(56)を殺害した疑いで再逮捕した。
tさんは2002年にポンチャノック容疑者と結婚。
同容疑者はsさんとも交際、財産目当ての犯行だとみられる。
なぜ、老後をタイで過ごそうとしたsさんは中年女に取り入られたのか。
専門家は老後をタイで過ごそうと考えている人々に注意点を提示した。
定年後の人生を物価が安く、温暖な東南アジアで過ごそうと思って
海外移住を考える人が多くなっている。
タイの場合、50歳以上で銀行に80万バーツ(約265万7840円)の預金があり、
残高証明書をタイの役所に提出すれば、1年間居住できるリタイアメントビザを発行してもらえる。
情報誌の編集長で、東南アジアの生活に詳しいo氏は指摘する。
「最近、移住者を狙った犯罪が増えています。痛ましいのが、高齢者男性が
一人で移住しているケース」
高齢移住者の多くは、日本で移住あっせん業者の話やパンフレットの閲覧だけで移住先を決め、いきなり渡航してくるケースが多いのだという。
移住先の中でタイは、治安も良く、物価も安いことで、人気になっている。
しかし、o氏は「あっせん業者のトークの中に
『タイに日本人が多く住んでいますから安心』という文言がありますが、
タイに住んでいる日本人の多くは企業の駐在員やその家族で、セキュリティーがしっかりしたマンションなどに住んでおり、家賃は月十万円以上。
とてもリタイア組には住めるようなマンションではないのです」と。
業者のトークをうのみにして、マンションに入居してみれば、
周りはタイ人ばかり、なんてことにもなりかねない。
「人付き合いが得意ではない高齢男性が、そんな環境の中へ
放り込まれたら、知り合いを作るどころの話じゃありません。
待っているのは、孤独な生活なのです」
そして孤独な男性が陥りやすいのが、タイ中年女性からの
誘惑だ。
sさんとポンチャノック容疑者は、マッサージ店で知り合ったとされている。
o氏は「よくあるパターンとして、高齢男性は、マッサージ店でもんでもらうことになり、マッサージしながら女性に日本語で話し掛けられ意気投合。
タイへ来てしゃべることのない生活をしていたため、日本語で女性と話せる楽しさから店へ通い詰め、男女の関係になりがちです」と。
また、食も重要だ。高齢になるほど、スパイシーなタイ料理は毎日食べられない。
「日本食レストランに毎日行くハメになり、食費が日本と変わらない値段になるのです。
見込みと実際はかなり違うってことを暮らしてみて、思い知るのです」
これから海外移住を考えている高齢者は、決める前に現地を訪れて、
自分の目で生活環境がどうなっているのか確認し、風俗事情や食事についても勉強すべきだろう。
▲補足、感想など
いや、当たり前だろう。
こんなこと。
日本人は、日本と日本以外というものの、区別がつかないのだな。
日本から一歩外にでれば、そこはもうジャングルだ。
なんの用意もしていなければ、ライオンにくわれてしまうのは当たり前ではないか。
冒頭で、太陽光発電で、数億円の負債をかかえることとなった高齢者にふれた。
こう年齢を積み重ねることが、より慎重に、より智慧を発揮することにならないのは何故なのだろう。
バカになったのか? 日本人の高齢者という人達は。
とにもかくにも、もっと勉強しよう。もっと情報を集めよう。もっと慎重に判断しよう。
それしかない。