▲いや、ウソがどうかは分からないが、一番いいものかどうかは確かに分からない。
その意味で、小泉さんの言っていることが、全ておかしいとは思わない。
でも、核心を見間違えていると筆者は思う。
原発でなくても構わない。確かに。
核心は、人間が生きていくためにはある絶対量のエネルギーが必要だ—ということなのだ。
毎日、食事の用意ができて、毎日電車に乗って通勤し、会社ではpcが動き、工場では機械がキチンと稼働する—そういうエネルギーが必要だ-ということなのだ。
そういう生活に必要なエネルギー発生装置が、今の時点では、原発に代替するだけのものが存在しない。
だから。
原発を再稼働するしか、今の時点では選択肢がない—ということだ。
それは、エネルギー発生源の案としては色々存在する。
地熱、太陽光、潮力、風力などなど。
でも、コンスタントにエネルギーを発生できないし、実用化するためには、技術的なブレークスルーが必要なのだ。
通常使うためには、これから数十年は必要だ。
原発がベストだと言っているのではない。
原発以外に現在時点では、ベターなエネルギー発生源が存在していない—ということだ。<まぁ、筆者は原発に夢をかけるべきだと思っているが-->
それ故に、原発を再稼働しているのだ。
以下、新聞から抜粋。
「原発は安全でコストが一番安く、クリーンだなんて全部うそだ」―小泉元首相が、松山市内で講演し、
原発ゼロ社会の実現を訴えた。
8月に九州電力川内原発1号機が再稼働し、
四国電力伊方原発3号機(愛媛県)も再稼働に向けた手続きが進んでいるが、
小泉氏は「原発ゼロでやっていける。政治がやればできる」と強調。
自然エネルギーの普及を進めるべきだとした。
小泉氏は、国が「世界最高水準」とする原発の新規制基準について「米国など、よその基準と比べないでどうして世界一厳しいと言えるのか」と疑問を呈した。
「安い」とされてきたコストに関しては、老朽化した際の廃炉、
最終処分場などの費用を考慮して計算しておらず、事故を起こした場合の賠償金も
原発会社だけでは負担しきれないと指摘。
安全対策をすればするほどコストがかかるとした。
安倍政権が進める原発の再稼働は「ますます核のごみ(放射性廃棄物)が増えていく」と批判。
原発は海からプランクトンを含む大量の水を取るため生態系が変わる上、配管にたまったごみは薬品を使って流しているとし、
「原発は海洋汚染産業。クリーンでも何でもない。原発を続ける限り、汚染や危険から逃れることはできない」との懸念を示した。
「やればできるは魔法の合言葉。やってできないこともあるが、原発ゼロはやればできる。政治が決めればいい」と訴えた。
講演会は地元企業などが立ち上げた「愛媛のエネルギーを考える会」が、再稼働の是非や将来のエネルギー像を考えてもらおうと企画。
約600人が耳を傾けた。
▲補足、感想など
だから。
原発に代替するだけのエネルギー源を示してみよ。
議論はそれからだ。
その部分を示さずして、原発の欠点だけを並べるというのはどうなのか。
単に、机上の空論を大仰に喚いているだけではないか。
これはなぁ。
原発がどうたらという話ではないのだ。
日本人が生きていくために、暮らして仕事をしていくために、「どこからエネルギーをもってくるか」--という議論なのだ。
それが、核心部分だ.
だから。
政治的な議論ではなくて、純粋に科学技術上の議論なのだ。
地熱発電を選択・集中するというならそれでもいい。
それが、原発に代替するだけのエネルギー源であるならば---。
小泉さんの言い方って、どこか文系の議論だな。
科学技術的な部分をほっておいた偏頗な議論だと言えよう。
こういう講演を聞いて面白いか?
600人が聞くねぇ。
筆者には、なにを考えてんだ? としか思えないが。