▲未来予測というものは当たらない。
昭和30年頃からの未来予測を見続けて思うことは、予測の速度と、現実の推移の速度がずいぶん異なることだ。
50年後にはこうなる—と予測しても、50年後に実際に可能となったものは、50年前に予測していたことの数分の1だ。
このあたり、なぜなのだろう。
そりゃ、夢想の類も多いし、現実離れした「予想」も多かった。
でも。
おそらく、人類は、「変化」することが好きでない—ということなのだろうな。
保守的といえばその通りだけれど。
アフリカとか中東を見てみれば理解できるであろう。
21世紀になっても「文明化することは善なのか」--と問われるのだ。
今の生活で不自由はない—と考えている人間など、一杯いるということだ。
以下、新聞から抜粋。
世界経済フォーラムが主宰するグローバル・アジェンダ・カウンシルが「今後10年以内にテクノロジーはどこまで進化しているのか」という調査を実施。
トップ10に選ばれたのは、3Dプリントやロボット販売店など現在実用化の速度があがっているものなど、総合的に見て「近い将来起こっても不思議ではない進化」だ。
また「インターネット眼鏡」や「インターネット衣服」などIoT(Internet
of Things)の流れ、「より身近で日常的な洋服やアクセサリー類に広がりを見せる」とエキスパートが予想するのも自然な流れだろう。
以下のランキングは、デジタル化の転換点になると予測される21の項目について、情報通信テクノロジー業界で活躍する816人の専門家の見解を順位で表したものだ。
10位
5%の商品が3Dプリント化(81.1%、実現予想時期2025年)
9位
一般消費者に向け「人体埋め込み型携帯電話」が発売(81.7%、2023年)
8位
国勢調査がビッグデータ化(82.9%、2023年)
7位
3Dプリント車の製造が開始(84.1%、2022年)
6位
人類の80%がデジタル・プレゼンス(SNSなどでプロフィールや生活スタイルを提供するサービス)を利用(84.4%、2023年)
5位
10%の老眼鏡からインターネットにアクセス可能(85.5%、2025年)
4位
米国で初のロボット薬局がオープン(86.5%、2021年)
3位
1兆個のセンサーがインターネットに接続(89.2%、2022年)
2位
広告収入を財源とする無料の容量無制限データストレージを人類の90%が利用(91%、2018年)
1位
人類の10%がインターネットにアクセス可能な洋服を着用(91.2%、2022年)
圏外で注目すべきはブロックチェーンとビットコインに関する調査項目だ。
73.1%の回答者が「ブロックチェーンを利用して微税される(16位)」、57.9%が「国内総生産(GDP)の10%がブロックチェーンで格納される(20位)」と予想しており、世界経済フォーラムは2027年までに実現するという見方を示している。
▲補足、感想など
メガネでインターネットに接続、人体にケータイを埋め込み—か。
このあたりは、マユツバだな。
冒頭でふれた。
人間てやつは、「変化」が嫌いなのだ。
とくに、肉体をあれこれ—なんて、まっぴらという人も多い。
シャープの出したロボットとケータイを融合させたようなものがあったが、アレなんかがもっとスマートな形になるのではないのかな。
一人暮らしのジジババとなれば、話し相手にもなるケータイなんて、絶対に必要だと感じるけどなぁ 。
記事のアンケートは、世界各国のエキスパートからの回答であろう。
日本人だけのアンケートならもっと違うジャンルのものがでる。
日本は、ガラパゴス化した世界で唯一の国だ。
2025年の世界は、日本だけ、他国とは別の景観を示しているに違いない。