▲まぁ、無理だろうなぁ。
1970年代だから、もう40年以上にもなる。韓国が漢字を放棄したのは。
それから、半世紀近くなって、漢字が復活できるものだろうか。
壮大な実験と言えばそう言える。
しかしながら、
じゃ、ハングルのみ習った世代というものが、半世紀近くいる。
その人達は、完全な情報弱者となる。
新聞、本などが読めなくなる人達なのだから。
こう考えると、どうも、漢字復活を阻止してやろう—という勢力が山ほどいそうだな。
以下、新聞から抜粋。
2014年10月10日、韓国の世論調査を紹介。
調査で漢字を理解できないことが不便だと過半数が答えた
という。
世論調査企業ギャラップ社は韓国の成人1004人に対しアンケート調査を実施。
「漢字を理解できないことで生活に
不便はあるか?」の項目では、54%の韓国人が「不便」と答えた。
アンケートでは、「漢字は外国文学か?」との質問もあり、これに対し韓国人の47%が「外国文学」と回答し、48%が「漢字は韓国の文学でもある」
と答えている。
さらに、漢字の使用については、57%が「ハングル・漢字の両方を使用」と答え、41%が「ハングルのみを使うべき」と答えた。
2018年から小学3年生以上の教科書で漢字を併用するという韓国政府の決定に対しては、賛成が67%で反対が29%だった。
▲補足、感想など
2018年から小学3年生で漢字を使用すると韓国政府の決定—とか、さらっと書いてあるが。
さて、どんなものかな。
本当にそういくのかな。
確か、日本の日教組にあたる学校の教員達の組織が漢字復活に反対していなかったかな。
半世紀にもなんなんとする漢字放棄 → やにわに、漢字復活 って。
壮大な実験ではあるが、そんなにうまくいくのかな。
復活する漢字たって、中国の簡体字なのか。
これって、日本のカタカナを意識して、真似したものだろう。
つまり、ハングル プラス 簡体字(日本のカタカナのようなもの) となるのかな。
一連の流れをみていると。
こうなんというか。
自国の文化を継承して、未来へ送り届ける---という基本的な発想のところで、あまりに安易に考え、簡単に決断しているという感想をもつ。
これはまた、中国の簡体字をみてもそう思う。
漢字という数千年の歴史をもつ「財産」を、 旧漢字 → 簡体字 という旧漢字の意味などを推定できないような字体で「変化」させてしまっている。
簡体字で、唐詩選などが読めるものなのだろうか。
簡体字で読む唐詩選って、そのもつ香気とか余韻のようなものが、中国人に理解できるものなのだろか。
また、簡体字以前の書籍というものを簡体字以後の世代は読むことができるのだろうか。
それこそ、図書館というものが意味を持たなくなぅているのではないか。
また、簡体字以前の書籍というものを簡体字以後の世代は読むことができるのだろうか。
それこそ、図書館というものが意味を持たなくなぅているのではないか。
中国の簡体字の採用、韓国での1970年代の漢字の放棄---それそれの「決断」というものが、余りに安易になされている。
本来、慎重に時間を掛けてなされるべきなのに、民族としての自尊心などという「美名」の下になされた、「とりかえしのつかない判断ミス」としかいいようがあるまい。