▲まず、核心部分から。
日本と中国との間での先の大戦での戦時賠償問題は、1972年の田中角栄首相-周恩来首相の間で、完全に解決済みだ。
いまさら、日本・日本人は、中国人からなにを言われる筋合いはない。
南京大虐殺? 731部隊? 重慶爆撃? なにそれ、美味しいのか?
すべて解決済み。すべて解決済みだ。
で。
この解決済の南京大虐殺がどうたら---と中国人がなんたらいったらしい。
その記事から。
萩生田光一官房副長官、アパホテルの書籍「民間ホテルのサービス。政府として発言するつもりない」
香港のテレビ記者の質問に回答:
萩生田光一官房副長官は記者会見で、香港のテレビ記者からアパホテルの客室に備えられている「南京大虐殺」を否定した書籍の撤去に関する政府の見解を問われ、「民間のホテルがサービスの一環として置いている雑誌の一つ。日本政府が置いていいとか置くなとかを発言するつもりはない」と述べた。
記者会見のやり取りは次の通り。
--中国の外務省の報道官が昨日、「日本政府に、責任を持って問題を適切に処理し、新しい障害をもたらすようなことをしないように期待する」と発言。
2月に札幌で冬季アジア大会が行われる予定で、指定ホテルとしてアパホテルが指定されている。書籍の撤去についてはどう考えているか
「ご指摘の件は報道などで承知はしているが、中国側の発言や報道について、いちいちコメントすることはしたくない。その上で一般論として申し上げれば、日本政府としてはこれまでも累次に申し上げてきた通り、過去の不幸な歴史に過度な焦点を当てるのではなく、日中両国が国際社会が直面する共通の課題に未来志向で取り組む姿勢を示すことが重要であると考えている。
この書籍の配置は、私も読んだことないので分からないが、民間のホテルがそれぞれのお客さまのサービスの一環として置いている雑誌などの一つだと思っているので、その中身まで政府が精査し、置いていいとか置くなとか、このようなことを日本政府として発言するつもりは今のところない」
--冬季アジア大会の指定ホテルの中にそういう書籍が置いてあることは適切だと考えているか
「アジア大会が札幌で行われるにあたって、札幌市内のホテルについてはアジア大会の実行委員会が既に借り上げをし、指定をしている。あらゆるホテルにいろいろな書籍が置いてあると思うので、政府としてその配置についてコメントするつもりはない」
--河村たかし名古屋市長が23日の記者会見で「南京事件はなかったのではないか」と発言した。この発言についてはどう考えているか
「23日の河村市長の発言は承知していないが、歴史についてはやっぱり専門家の皆さんが判断することであり、政府としてコメントは控えたい」
▲補足、感想など
記事にある萩生田官房副長官の回答の仕方として、筆者がふれた「日中間での戦時賠償問題は完全に解決済み」ということが大前提としてあるのだろう。
ただ、戦後70年という「戦後レジームの効果のあった時代」に、日本の首相もいろんなことを言っているので、「そんなこと知ったことかい」とは言えなかったということだろうな。
で。
解決済みの南京大虐殺がどうたらなんて、アパホテルという企業とお客となるかもしれない中国人の間のことだ---。
日本政府は関係ない---と萩生田さんは言っているのだ。
だから。
日本政府としては、コメントしない---と。
まぁ、妥当な対応といえるか。