2020年4月9日木曜日

要は、感染拡大に注意しつつ、経済をギリギリ回せということ


こういう国家規模での混乱・危機に陥ったとき、最後の切り札は、国民個人々の「頭の良さ」だ。
 日本のその他おおぜいの知的水準は、世界規模で見た時、「頭一つ」抜け出ている。

 安倍さんが言っていることは、「国民個人々が自発的に自分の賢い頭を使ってこの危機を乗り越えろ」といっているのさ。

 そのあたりの表現が西村さんのこの発言だろうな。

 020/04/08()
休業要請2週間程度の見送りを打診
 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言を巡り、西村康稔経済再生担当相が対象地域となった7都府県知事とのテレビ会議で、休業要請を2週間程度見送るよう打診したことが8日、関係者への取材で分かった。

補足、感想など

 要は。
 経済全体が停滞するようなことを避けろと言っているのさ。
 なんとか、ギリギリの状態でも、経済を回しておかないと、コロナ騒動が終息した時点で、「即反攻」とはいかないじゃないか。
 もう、「コロナ騒動終息時点」のことを考えて行動しろ—と西村さんは言っているのだ。

 確かに、外からは、日本はあぶなくみえるようだ。who の発言をみよう

 -ここから-

20200409
WHO】上級顧問「東京は手遅れに近い、検査抑制の限界を認めよ」
 新型コロナウイルス感染症の急拡大を受けて48日、ついに日本政府は東京など7都府県に対する緊急事態宣言発令に踏み切った。遅過ぎるという声が漏れる中で、日本の社会と医療は持ちこたえることができるのか。元の生活を取り戻すことはできるのか。公衆衛生の専門家で、英国キングス・カレッジ・ロンドン教授、WHO(世界保健機関)事務局長上級顧問を務める渋谷健司医師に話を聞いた。

● 大都市でのクラスター対策は破綻 「3密」のメッセージは妥当性に疑問
 ──政府は2週間後に感染者数をピークアウトさせて、引き続きクラスター対策を強化する方針を掲げています。
 現在のような「外出の自粛」をベースとした緊急事態宣言によって、2週間で感染者数がピークアウトするとはとても思えません。2週間後でも感染者数が増え続けている可能性さえあります。

 既に大都市でのクラスター対策は破綻しています。これまでPCR検査数を抑制し、クラスター対策のみを続けていましたので、市中感染を見逃してしまい、院内感染につながってしまっています。今まさに院内感染から医療崩壊が起き始めています。
 国は検査数を増やせば感染者が外来に殺到して医療崩壊が起こると言っていました。しかし、ここまでの流れは全くの逆です。検査をしなかったから、市中感染を見逃して、院内感染を招いているのです。
 そもそも、クラスター対策の中で出てきた「3密(密閉・密集・密接)」を避けるべきという指針についても、これだけに固執するのは危険です。3密は一つの仮説です。クラスター対策の限界を認め、方針を転換しない限り、感染拡大は止まりません。

 ──今までの日本政府の対応は失敗なのでしょうか。
 これまでのクラスター対策については、感染が広がっていない初期段階では非常に有効でした。感染者が少ないときは検査数を多くする必要はないし、北海道などでは感染経路の特定(コンタクトトレース)も比較的容易だったからです。
 しかし、東京のような大都市ではそれは非常に困難です。「3密」だけではなくドアノブや荷物など、何が経路となって感染が拡大しているか分からないこともあります。
 韓国や台湾、シンガポールでは、検査をどんどん実施し、アプリを使って感染者とその周辺の人々を追跡しています。一方で、日本では検査数は増やさず、保健所からのファクスのやりとりで、コンタクトトレースも前時代的な手法です。疫学の手法が昔ながらのやり方、つまり人海戦術が基本になっています。

 世界で「3密」と言っている国はありません。もちろんその条件がそろうと感染のリスクが高いというのは正しいと思います。ただそれ以外にも感染の可能性があることは考える必要があります。
 海外では、基本は社会的隔離で全ての感染経路の可能性を含めたメッセージを継続しています。「若者クラスター」「夜のクラスター」「3密」などという事象にばかりフォーカスする日本のメッセージは、その妥当性に懸念が残ります。

 -ここまで-

 日本のコロナ対策の要は、「重篤者」に対応するということだ。
 そのことで、死者数のダントツの低さを維持している。
 基本的なことをいえば、医療資源は、有限だ。
 有限な医療資源を、効率的に配分するということで、日本の死者数の少なさを維持しているのだ。

 筆者はそれでいいと思う。

 なにか、昨日は500人以上の感染者が発見されたとか。
 でも、
 症状にでない保菌者・感染者が多く含まれているのであろう。
 とりあえず、どこかの隔離所に「隔離」しつづけるしかないだろう。

 感染者数の増加に目をくらまされるな。驚かされるな。
 要は、死者数を多くしなければいいことだ。

 感染は、マスクの着用、手洗いの励行、あぶない集団に近づかない、電車の吊り輪をもった手で、目鼻に触れない---ぐらいで、十分に予防できるものだ。

 表題でもふれた。
 自分の判断を信じて、感染拡大に対抗しつつ、日本の経済をギリギリ回していこう。