▲ユニクロのセルフレジを初めて見たときは、画期的なものだなぁと思った。
ところが、この画期的なセルフレジを悪用してユニクロ店舗内で犯罪が発生しているようだ。
まず、記事からみてみよう。
衣料品大手「ユニクロ」のセルフレジを利用したところ、見覚えのない商品を購入しかけた――。
こんな体験談がSNS上で拡散している。
投稿者は、別の客が選んだとみられる商品タグが紛れ込んでいたためとみており、注意を促している。ユニクロを展開するファーストリテイリングに状況や対策を聞いた。
■「ちゃんと見ないから気をつけないと」
体験談は2021年2月24日、ツイッターに投稿された。
投稿者によれば、トラブルは2、3か月前にユニクロを利用した時に起きた。セルフレジで会計をしたところ、何度確認しても実際に購入した商品数と備え付けのタブレットに表示された数が合わなかった。
不自然に思って店員を呼んだところ、購入した衣服のポケットに、見ず知らずの商品タグの様なものが紛れ込んでいた。投稿者は「がんばって探し出してくれた店員さんはまたか、といったうんざり顔。この手の万引き、相当数発生してるんだろうな」と考察し、 「あとから気づいても『自分は買ってない』ことを証明するのは困難だと思われます。皆さまお気をつけください」と注意を呼びかけている。
ファーストリテイリングの公表資料によれば、2019年秋にユニクロの国内全店舗にセルフレジを完備した。すべての商品値札にIC(RFID)タグを埋め込んだことで、客がレジの指定場所に商品を置くだけで、自動的に全ての商品が読み取れる。
投稿は広く拡散し、「ちゃんと見ないから気をつけないと......」「気をつけないとな~。シャツとか点数多いといちいち確認しないしね」といったコメントが寄せられた。「この間被害に遭いかけたやつじゃん...」と同様の体験談を報告するユーザーもいた。
■オペレーション改善を日々実施
ファーストリテイリング広報部は2月25日、J-CASTニュースの取材に、上記のような事案は以前から把握していたという。
対策についてはセキュリティの観点から明かせないとしつつ、オペレーションの改善は日々行っているという。
客側で誤購入を防ぐためには、レジのタブレットを確認するのが「ベスト」だと呼びかける。読み込まれた順番に、品番と商品名がリスト化して表示されるため、注意深く確認すれば誤購入に気づくことができる。
▲補足、感想など
上の記事では、ユニクロのセルフレジの仕組みというか流れが書いてないために、もう一つピンとこないと思われる。
書き込みにセルフレジの「流れ」が書いてあった。それをみよう。
--ここから--
万引き犯が商品のタグを外し、そのタグを他の商品のポケットなりに紛れ込ませた。
万引き犯はタグを外した商品だけ万引きするとレジを通らず店外に出ることになるので捕まる可能性がある。
そこで、実際にレジを通す商品を数点買ってカゴに入れ、そのカゴにタグを外した商品も混ぜるんだよ。箱だけ見ても何点入ってるかなんてわからんからな。
ユニクロタイプのセルフレジ使ったことない奴にはわからんと思う。
カゴに数点入れたまま一気に精算できるんだよ。精算終わったらそのまま自分で袋に詰める。レジ通ってるから堂々と店外に出られる。
--ここまで--
1~2点の商品を買う場合では、まず、万引きできない。
10点とか20点購入する場合に、その内の1.2点のタグを外して、陳列している商品のポケットにいれ、タグの外した商品を10点からの購入品に紛れ込ませて、清算するということをしているのだろう。
たまたま、万引き犯が、タグを外して陳列している商品のポケットに忍ばせた商品を購入しようとした場合に、上掲の記事のような出来事が発生するということだ。
購入者が数も数えずに、10点近くもまとめて買う場合には、間違ってそのまま清算してしまう場合も多かろう。<後で気づいても、清算後では「だまされた」という主張は無理だ>
だから、ユニクロの店員さんも「注意してほしい」と言っているのだ。
ユニクロのセルフレジが、画期的なものだからこそ、できた陥穽というべきものか。
ともかくも、ご用心。ご用心。