▲戦後日本の漫画、アニメの成長・発展は、天才、手塚・宮崎の出現によってなされたものだ。
※戦後日本のアニメの発展とその役割-中国専門家2024年07月23日 中国メディアの文化縦横は、戦後日本のアニメの発展とその役割について紹介する記事を掲載した。記事は、「日本のアニメやその派生文化であるACGがますます注目を集めている。しかし数十年前には、アニメは日本国内で疑問視されることの多いマイナーな文化だった。それが今日では年齢や地域を超えて世界中で愛され、日本の国家イメージを支える戦略としてまで認知されるようになったのはなぜだろうか」とし、華東師範大学副教授の潘妮妮(パン・ニーニー)氏の見解を紹介した。「芸術作品には時に、創作者が現実社会を意識的または無意識に映し出している場合があるが、国家が意図的に利用することもある。では、芸術家とその国との関係はどのようなものか?」という質問に対し、潘氏は「芸術家と政府の関係は、単純な二者関係ではなく、重なり合った関係で、その間には大衆が存在する。したがって、これは三者関係といえるだろう。例えば、手塚治虫氏の多くの作品は批判的な要素が含まれている。特に『火の鳥』や『奇子』『メトロポリス』などは何かを風刺しようという意図が明確だ。しかし、ここで重要なのは、影響力の大きい芸術家の作品は、まず人々に見られなければならないということ。つまり、誰かがそれを広めたいと思うことが重要なため、大衆の受け入れやすさやテレビ局のような大衆メディアの受け入れやすさ、アニメの投資家の受け入れやすさを考慮する必要がある。したがって、芸術家は必ず何らかの調整を行い、完全に自分勝手に創作することはできない」と説明した。次に、「漫画という芸術形式は主に少年少女を対象としているが、なぜ日本の漫画にはしばしば大人向けの哲学的思考が見られるのか?」との質問に対しては、「漫画は視覚的で理解しやすい表現方法であるため、基本的には子どもや未成年を対象としている。また手塚氏ら漫画家は、戦後の日本が精神的に打ちのめされていると感じ、その状況を改善するために、未来を担う子どもたちに対して良い影響を与えるべく、漫画に深い哲学的な内容や希望を込めようとした」と紹介した。「日本のアニメと米国のアニメの芸術性や精神性にはどのような違いがあるか?」との質問については、「アニメという動的な画面表現の芸術形式は西洋で最初に登場した。第2次世界大戦中には、戦争に関する漫画を大量に制作し、士気を鼓舞した。戦後、駐日米軍が持ち込んだ大量の漫画が日本の子どもたちの精神的な糧となり、それが戦後の漫画出版ブームを引き起こした。戦後の日本アニメは米国を手本としていたため、当時の主流は米国や欧州の作品をまねたり、再構成したりしたものが多く、手塚氏のような思想性の強い漫画は少数派だった。しかし、次第に日本の漫画は独立し、より動的な表現を重視してコマ割りや画面構成に独自性を持ち始めた。その結果、日本のアニメはディズニーのモデルやソ連のスタイルを取り入れつつも、独自のスタイルを生み出したのだ」と述べた。「アニメはどの国にもあるが、日本は特に高い地位を持ち、非常に成熟した産業となっている。どのような社会的地盤が日本のアニメ産業の繁栄を促進したのか?」との質問には、「日本のアニメ産業が本当に強いかどうかは議論の余地がある。アニメは多くの収益を上げているが、制作に携わる人々の報酬は非常に低い。これは、日本のアニメ産業が強力である一方で、独立した産業としては米国ほど整っていないことを示している。しかし、アニメ文化としては、手塚氏の功績は非常に大きい。アニメはもともと子どもや比較的教育水準が低い人々を対象としていたが、手塚氏をはじめとする制作者たちは、アニメを真剣な文学と同等のものとして発展させ、米国にはない社会に影響を与えようという強い意識を持っていた。その結果、日本のアニメは非常に豊かな精神世界を持ち、日本を代表する文化となった」と回答した。
✦「未来の日本アニメはどのような特徴を持つと考えるか?」との質問には、「今やアニメはますます社会から注目されている。現在、日本がプロモーションを行う際や、選挙や外交の際にも、アニメの要素を取り入れることが多く、『クールジャパン』戦略も社会がアニメ文化に対して非常に関心を持っていることを示している。しかし、一般的な文化発展の規則から見ると、このような主流化はある意味で、アニメが本来持っていた性質が薄れていくことを意味する。オタクという概念も現在の時代において大きな変遷を遂げていて、かつて彼らは引きこもりで社会と接触しない人々だったが、現在のオタクはむしろネットネイティブとしての必然的な形態となり、文化をリードする存在となっている」と述べた。
✦「かつて、いくつかの傑作日本アニメと当時の社会雰囲気との関係を分析したことがあるが、中国アニメには同様の分析ができる傑作はあるか?」との質問については、「私は、中国アニメと日本アニメは異なると考える。日本アニメは戦後日本社会の時代の鼓動と緊密に関連しているが、これは他の国では見られないものだ。中国アニメの文化の発展は、経済消費の繁栄に伴っており、日本とは完全に異なっている。したがって、中国アニメの創作は緊張感がなく、個人的なものが多いと思う」と論じた。
✦「日本の対外イメージの構築は、外国人が持つ日本のイメージに非常に関心を寄せているため、日本の対外イメージは非常に柔軟であり、場合によっては柔軟すぎるとも言える。日本は、自国の文化を再構成したり、新たな解釈を加えたりして、対外イメージを作り上げているが、この柔軟性は日本文化の内部にしっかりした核がないという見方と関係しているのか?」との質問には、「日本のように長い間国家の形態として存在している文化は、客観的に見て確かに独自の核があると考える。しかし、その核が何であるかについては、私の現在の能力では断言できないが、一般的な観点から言えば、それは確かに存在していると思う。近代の日本がなぜこれほどまでに柔軟であったかについては、近代化政策と関連している。明治維新の当初から、日本は条約を修正し、西洋と交渉して不平等条約を廃止し、独自の近代化の道を歩むことを望んでいたため、必然的にイメージの構築が必要とされた。このようにして、日本が対外文化を輸出する際には、自分たちがいかに無害で、平和で、西洋の文化を取り入れようとしているかを強調することになる。これが西洋人に『日本には文化の核がない』と思わせた原因の一つかもしれない」とした。
✦「日本の対外イメージの構築の経験は、中国にどのような教訓を与えるか?」との質問には、「日本の経験は、われわれ中国に非常に強い示唆を与えている。それは、対外イメージを設計する際には、まず自分の立場を確定し、自分が何者であるかを明確にすること。これはかつての日本の文化輸出において非常に明確だった点だ。対外イメージが非常に柔軟であるように見えても、その立場が正しいかどうかは別として、彼らはこの点をしっかりと考え抜いていた」と述べた。
<日本人の反応>
9: >>1とりあえずくまのプーさんを解禁してみてはどうだ?
36: >>1正直、中学生でも書けるような分析だな。
37: >>1>戦後、駐日米軍が持ち込んだ大量の漫画が日本の子どもたちの精神的な糧となり、それが戦後の漫画出版ブームを引き起こした。>戦後の日本アニメは米国を手本としていたため、当時の主流は米国や欧州の作品をまねたり、再構成したりしたものが多く、>手塚氏のような思想性の強い漫画は少数派だった。しかし、次第に日本の漫画は独立し、より動的な表現を重視してコマ割りや>画面構成に独自性を持ち始めた。その結果、日本のアニメはディズニーのモデルやソ連のスタイルを取り入れつつも、>独自のスタイルを生み出したのだ」と述べた。 →この部分、明らかに事実誤認というか、ろくに調査してないことがバレバレだね。
72: >>37違うの?だいたいそんな流れじゃないかと思ってたが…(個人の意見)戦前のディズニーの影響や戦中も『のらくろ』とかあったのは知ってるが…
2: 取り敢えず金払えよ。
67: 金積みまくって売れっ子声優使ってるのに日本じゃさっぱり観られてないんだよな。なぜだろうねえ。
4: 中国共産党から見ると悔しいのか劣等感に満ち溢れている。
7: >>4サブカル的精神汚染力がど偉い高さだから、国家による洗脳教育の妨げになるのだろ。中国に限らず全世界的に蔓延してるし。ポリコレ勢も手を焼いとる。
40: >>4巨費を投じて日米のソフトパワーを凌駕しようと必死だからな。
44:>>40金かけるだけじゃどうにもならんのは、巨額の制作費を誇る駄作映画とかが珍しくもない時点で明らか。ゴジラ-1.0なんかはハリウッド基準だと格安だしな。ディズニーの◯ソ映画シリーズはアホみたいに金かけた割に中身もアホみたいで爆死の連続。超大作映画スーパーシュウキンペーマンとかを400兆ドルかけて作ったとて無駄だわ。
5: 中国アニメなんてあった?
19: >>5ナージャと竜王とか?60から70年代ころに芸術性の高い作品を作る制作会社が中国にもあったがその後衰退した。今は日本のアニメに触発されて後追いしてるがかつての中国作品にあったオリジナリティは戻っていない。
20: >>19天安門で捕まった囚人にセル画を描かせてた某アニメ下請けとかもあったし、絵は良いけどストーリーは難ってとこだろうな。
13:それなりな分析だとは思うがそれがどうしたくらいの感想にしかならん。
16: >>13それ以上を語ると行方不明になる国だから仕方ない。
14: ヤマトのヒットがデカかった。あれで「アニメも当たれば儲かる」ってんで資本やらクリエイターが集まるキッカケになった。
27: >>14知らんけど当時は「明日のジョー」が学生運動時代の赤組の聖書扱いだった時代があったんだよな。個人的には白土三平の泥臭い哲学というか風刺が強かった漫画の存在が大きかった。
15:日本人が日本人向けに好きな物を作ってきたのが海外から評価されただけで海外の目線がどうとか一切関係ないのが強み。
18:>>15ポリコレとかガン無視してるもんなぁ。
42: >>18露骨にポリコレを当て擦ってる作品までオンエアしてるもんな。
43: >>15今でも基本はそこにあるので、ポリコレ勢が手を出そうとしてもどうにもならんと。んで世界の漫画好きとかには日本が最後の希望の砦になりつつある。
22:日本のサブカルはポリコレよりも苛烈な弾圧を生き残ってきたから、ポリコレとか今更といや今更な代物ではある。
25: >>22 80年代~90年代にかけて行われた弾圧は熾烈だったからな。インターネットが出現しなければ文化として生き残れてたか分からない。
68: >>25今でもプーさんはダメ…とか意味不明な規制が入る国では自由なモノ作りは出来ないだろ。
31: そらソフトパワーを警戒するわな。中韓が日本のサブカルの足を引っ張るワケだ。
38: 貸本ブームや紙芝居ブームが底上げしていたことは全く伝わってないんだな。
1: 敗戦国ゆえGIジョーのような戦争モノを作れんのでアニメ・特撮ヒーローはで架空の怪獣、宇宙人、悪の組織なんかと戦うことになり これもアニメ隆盛の一因となったと思われる。知らんけど。
▲以下、筆者の過去のブログより転記する。
※マンガの父・・・手塚治虫生誕90周年、日本人が日本ならではの「アート」で祝福!=中国メディア 2018-07-20 中国メディア・東方網は18日、日本のマンガ界の巨匠・手塚治虫氏生誕90周年を記念して描かれた「田んぼアート」が注目を集めていると報じた。 記事は、「たとえ2次元ファンでなくても、鉄腕アトムやブラックジャックといった作品や、その生みの親である手塚氏のことは知っているはずだ」としたうえで、「今年は手塚氏生誕90周年にあたり、マンガが大きな産業になっている日本の人たちは、盛大にお祝いしている。記念展が開催されたり、記念品が制作されたりする以外に、青森県の村では手塚作品の名物キャラクターを描いた田んぼアートを作りあげた」と紹介している。 そして、マンガの神と称される手塚氏の作品は、日本の重要な精神文化となっていると指摘。「第2次大戦後に大量の西洋の映像作品が日本に入ってきたことで、日本人は自らの文化をどのように守り、発展させていくかと考え始めた。青年だった手塚氏は、外来文化のインパクトを受けるなかで、人びとを感動させるマンガを描こうと志したのだ」と解説した。 さらに、手塚氏生誕90周年記念の田んぼアートについて「6月の田植え開始後、その様子をSNS上で紹介したところ多くの人から注目された。アートは色の異なる9種類の水稲からできており、鉄腕アトム、ブラックジャック、ジャングル大帝レオなどお馴染みのキャラクターが描かれている。アートの色は8月中旬まで続く見込みだ」としている。記事は「田んぼアートは芸術的な創作力を示すとともに、日本農業の成熟した技術をも表している。山地の多い日本では、少ない田んぼでたくさん収穫できるよう稲作業を発展させてきたのだ」と伝えた。
<以下、日本人からの反応>
✦日本人には、日本のマンガがやアニメを日本で堪能できれば良いので、 それが、世界で売れるのは余録に過ぎない。売れないよりは売れた方が良いけど、世界で売るのが主目的じゃないしね。
✦マンガ・アニメで目を大きく描くのはカワイイ法則の記号化、ディフォルメ。人間は心理的に赤ちゃんや猫など目が大きいものを本能的に可愛いと感じる。 髪の毛・瞳の色がカラフルなのは服のコーディネートと同じで単にオシャレ。特に近年のキャラは髪と瞳(と服)のカラーを同じにしてたり。 白人コンプとかはあまり関係ないね。
✦宮崎だったか言ってたよな。「日本のアニメーション業界は長い事日本人を描くことを避けてきた、それは日本の消費者の ニーズという事もありますが、製作者側に人種・容姿的なコンプレックスがあったと思います。私自身もそうかもしれません(笑」
✦宮崎は戦中・米占領期経験世代で反米、労働闘士で左翼系の人。 アメリカ的なものを意識しすぎて時々的外れな事も言う。
✦しかし、アニメファン等(日本人)はネット経由の情報で 海外の連中も日本人と変わらない反応をするとか ダメな所が同じとか、「海外の俺らw」的に同じ人間として 共感し合えることを実感できてると見うけられるんだけどそうじゃない一般の日本人は、何か外国人に対する 劣等感的な感覚を持ってるように感じることがある。実際劣ってるわけじゃないのに。 英語(外国語)かっこいいとか、金髪青い目美男美女とか 普通に態度や言葉に表して、その言葉で他の日本人の共感を得られると思ってるみたい。
✦マンガ・アニメのキャラのモデルって白人オンリーという訳ではない。日本人や他の東洋系、黒人、何人か分からんのもいるし、人間以外のもの(動物とか)をモチーフにしたり、これら何種類かをミックスしたのもいる。漫画家やアニメーターになるようなやつは幼少期に好きな既存のキャラクターをまねして描いてて、 それが自分の作風のベース(モデル)になってたりする。または反対に自分の頭の中のイメージ(モデル)だけを具現化したりもある。 要するに日本のマンガ・アニメのキャラのモデルはひとつに固定できないんだよ。
✦アメリカのアニメつまんねーよ。 困難を乗り越え目的(愛とか冒険)を成就する話か、 子供向けキャラクターによるスラップスティック・コメディしかねーじゃん。 CG映像がキライなやつもいるだろ。
✦朝鮮人も酷いね。一度見たことあるけど、日本のアニメの悪いところをそのまんま受け継いでた。まあ特に絵に関しては悪いところだらけなんだけどね。俺が評価できるのはごく一部の「漫画」の「ストーリー」くらいやな。 今みとるカイジはなかなかおもろいで。
✦まあ、中国に喰われて消化されてるんですけどね。日本のコンテンツは喰い散らかされるよ。アキラとかのアメリカからや、シティーハンターの韓国やらとならび もうすぐ日本のコンテンツ資産は買いあさられ、無くなると思う。例えば日本のアニメとされている色々だけど、アニメーターが海外でも日本が制作してるから日本アニメだと日本のオタクは言っているが もうすぐ海外が制作して(日本人は製作品質管理とかに組み込まれ) 日本アニメは駄目だという時代がすぐそこに来ている。 (アニメーターの生活が出来ない的にも)
✦日本のスポンサーや著作権者にはロイヤリティが入ってくるだろ? 日本のアニメ製作が全滅するみたいに書いてるけど 現在の供給過多(アニメの製作本数多すぎ)が是正されて元のニッチ産。
✦マンガもアメリカで一時衰退していた時期があった。
✦✦USA/過ぎ去ったマンガブーム アニメとマンガの祭典「ニューヨーク・コミコン」。5回目となった昨年10月のイベントには、マンガやアニメの熱狂的なファンが全米各地から押し寄せた。来場者は3日間で9万6000人。これまでで最多を更新した。ところが、米出版業界にかつての高揚感は乏しい。全米で500万人を超えた、とも言われるファンの順調な拡大とは対照的に、マンガの売り上げの方は急速に落ち込んでいるのだ。米市場調査会社ICv2の推計によると、米国での日本マンガの売り上げは2002年以降順調に伸びてきたが、07年の2億1000万ドルをピークに減少に転じた。09年は1億4000万ドルまで低下。10年はさらなる下落が予想され、大手出版社ではタイトル数の削減と大規模な人員整理を急ぐ。業績不振の原因は、金融危機後の景気低迷だけでは説明しにくい。バットマンやスーパーマンといった英雄モノで30--40代の男性読者を引きつける米国マンガ(コミックブック)は、09年の売り上げが07年比で6%減。これに対して日本マンガは同じ時期に33%の大幅減だったからだ。「悲しいことだが、米国での日本マンガの人気はピークを越えた。売れ筋は出尽くした。日本で人気のない作品を持ち込んでも海外では勝負にならない」 日本マンガの翻訳版を刊行してきた出版社トウキョウポップの最高経営責任者(CEO)、スチュワート・リービー(43)は悲観的だ。「ナルト」「ブリーチ」「ワンピース」。いずれも週刊少年ジャンプで連載されているマンガは、米国でも人気が高い。「09年に北米で売れた日本マンガの10冊に1冊はナルトだった」(関係者)。「黒執事」や「ハートの国のアリス」も健闘しているが、これら数少ない人気マンガに売れ行きは偏りがちだ。米国での本格的な日本マンガ人気に火をつけた立役者の一人がリービーだった。米国ではページを右から左へめくって読むのが一般的で、翻訳出版業界では米国の流儀にならって原版を裏焼きにすることでコマを左右ひっくり返してきたが、リービーは自社が刊行するマンガすべてをあえて裏焼きせずに出版した。「Authentic MANGA(本物のマンガ)」表紙にはそう打った。それまでばらばらだったマンガの大きさを日本のものにそろえ、書店の同じ棚に並べられるようにした。擬声語や擬態語を日本語のままで残し、新しいものに飛びつきやすい若者の心をつかんだ。 「日本のゲーム業界のブランドづくりを参考にしたのです」リービーの試みは業界のコスト構造を大きく変えた。裏焼きをやめ、翻訳しない部分も残した結果、1ページ当たりのコストは3分の1~6分の1程度に圧縮され、価格も10ドル前後と従来の半値近くまで落ちた。米国で日本マンガは当初、小さな専門書店で男性中心に売られていた。リービーは「少女マンガを大手書店に置けないか」と発案。日本では代表的な少女マンガの一つ「フルーツバスケット」を翻訳して出版し、それまで米国にはなかった少女マンガ市場の開拓に成功した。大手書店への進出は日本マンガ全体への関心を誘発し、大手書店がマンガ販売の主流となるに至った。ただ、日本流の本の読み進め方や日本語をあえて残したことで熱心なオタクには歓迎されたが「逆に、日本マンガへの基礎知識がない一般の米国人を遠ざけてしまった」と、米国の作家兼翻訳家のフレデリック・ショット(61)は語る。成人層を読者に持つ米国マンガに対し、英訳された日本マンガの読者は10代が中心だ。経済力に乏しく、流行にも左右されやすい。安定的な売り上げを目指す出版社には危険が伴う市場だ。日本マンガを含めた米国でのマンガの市場規模は、日本マンガがブームになったとはいえ、いまだに書籍全体の3%弱。マンガが書籍全体の約2割を占める日本とは環境自体が異なる。認知度の高まりとともに、それなりの反発も覚悟しなければならない。「日本マンガは暴力と性描写が多いという偏見を抱く保護者も多い。私も『あなたの作品に性描写はないか』と尋ねられる」と、自身の恋愛体験をもとに描いた米国マンガ「ロック&ロールラブ」の作者として知られる高嶋美沙子(33)は話す。「似通った作品が書店に並ぶことは避けたい」と話すイオニアス・メンザス 09年に日本マンガの出版に後発組として本格的に参入したバーティカルは、少年・少女マンガを卒業した青年読者層を意識する。編集長のイオニアス・メンザス(38)は「大人に読んでもらうには人間の暗黒面も必要。努力、友情、勝利モノばかりでは駄目だ」。北米最大のマンガ出版社ビズ(VIZ)の設立に力を尽くした堀淵清治(58)は「日本マンガの人気が出て、編集者はいつの間にか大きな魚を狙いにいくようになった。数字だけに追われず、面白いと心から思えるものを伝えてほしい」と話す。 急速に成長する電子書籍市場にどう対応するかも大きな課題だ。業界には出版・流通・書店の「三位一体」構造が崩れてしまうことへの懸念も強い。紀伊国屋書店ニューヨークストア・マネジャーのジョン・フラーは「競合相手が多い電子書籍はできればやりたくない。でも、やらなければじり貧になる」と厳しい表情を浮かべる。新聞や小説とは違って、文字と絵が同居するマンガを電子媒体でどう読みやすく見せるのか。クレジットカードを持たない子ども相手に商売が続くのか。課題は山積みだ。
✦✦<アニメに傾倒するソニーの動きも上掲の米国・西欧諸国国民の「どでかい金脈を掘り当て た」ことに関連していよう> ソニーが「アニメ事業」に全力を上げるワケ 2017/04/05(水) モンスターストライク(ミクシィ)、パズル&ドラゴンズ(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)、ディズニーツムツム(LINE)――。現在、日本のスマホゲームで売り上げ金額の大きい上位3アプリ(iOS・アップストアのランキング)がこれだ。これらのゲームを遊んでいなくとも、テレビCMなどで名前を聞いたことがある人も多いだろう。 では、その次の4位に来る「Fate/Grand Order」(フェイト・グランドオーダー、以下FGO)をご存じだろうか。 FGOはいわゆるアクションロールプレイングゲーム。「人類の決定的な絶滅を防ぐために設立された特務機関・カルデアに属する主人公が、英霊を操り、謎を解明していく」というストーリーだ。2015年のリリース以降、一貫してスマホゲームの売り上げランキング上位を維持している。 ■ソニーの収益に大きく貢献 このゲームの大ヒットで笑いが止まらないのが、ゲームを制作したアニプレックスを子会社に持つソニーだ。 アニプレックスはソニーミュージックエンタテイメント傘下で、アニメやゲーム制作を手掛ける。2月の決算発表会見ではFGOについて「大きな収益貢献を果たしている」と 吉田憲一郎CFO(最高財務責任者)が大まじめに紹介した。これまで表舞台にはあまり出てこなかったが、ソニーの中でアニメ事業を担うグループ企業は多い。 アニプレックスに加えて、A-1ピクチャーズ、アニメ番組専門の有料チャンネルを運営するアニマックス、アニメ映画を制作するソニーピクチャーズアニメーションなどが音楽や映画といった 事業セグメントをまたぎ、点在している。 中でも、冒頭のFGOの制作に携わったアニプレックスの存在感は大きい。ほかにも「銀魂」「NARUTO」「3月のライオン」といった有名アニメタイトルを多く抱え、 ソニーの音楽事業の売上高の2割弱を稼ぐ。
--ここまで--
※2021年2月21日 火の鳥 (ヤマト編、宇宙編) 手塚治虫著 虫プロ商事株式会社 昭和48年4月刊行 感想
▲もう、50年も昔の話だ。この本、あの頃、アチコチで見かけた。やはり、手塚治虫さんの「神作」としかいいようがない。日本の全小学校の図書館には、火の鳥の全巻が揃っているのだとか。手塚さんのアレコレをまず、見ておこう。
--ここから--
✦手塚治虫は国民栄誉賞あげたから云々というような枠に収まる存在じゃないからなあ。日本人のほとんどが触れていて、世界中に愛好者を持つ独自の文化と 兆の単位の売り上げを生み出すビジネスの巨大な水源。一人の人間に可能な最大級の影響力を持ったクリエイター。彼が日本人であったことは日本人にとって恩寵ですよ。大げさに聞こえるかもしれないが。
✦手塚治虫はいい漫画を描くためには漫画より良い映画を観ろ、良い小説を読め、良い音楽を聴けみたいなことを言ったらしいがな。あと漫画は主食じゃなくておやつという立ち位置でいいとも。
✦手塚治虫のアンソロジーを作って、英語のふきだしを付けて、無料配布しろ!そして、新たな需要を喚起するのだ。
✦うーん、日本社会がその条件を満たすとしても 他にもその条件を満たす社会があちこちにありそう。ことさら日本で特異に発達した理由としては弱いかな。僕は、宗教に対するある種の鷹揚さが社会にあったことともう一つは手塚という存在。この二つが、決定的に他の社会とこの社会を差別化する要因だったとみてる。
✦中国に限った話じゃないけど、手塚やディズニーのような巨大な才能の持ち主が 現れない限り、世界を席巻するようなオリジナル作品は生まれないだろうな。
✦40年近く前、手塚治虫のアシスタントが、「マンガ表現でやれることは手塚先生たちが全部やっちゃったから、 おれらの活躍できる余地なんてまるでない」 ってぼやいて、手塚に「バカヤロー!」って怒鳴られてたらしい。んで。事実、その後も斬新な手法や新たな視点を開拓したマンガはいくつも出てきたワケだから、現時点では何とも言えんのよね。
--ここまで--
筆者には、この手塚さんの「神作」をまとめて感想を書くほどの能力がない。アマゾンのレビューを転記して、手がかりとしたい。
--ここから--
✦5つ星のうち5.0 生に執着する人間たちの様子が描かれており、 人間社会の風刺や史実を活かした造りが面白い。永遠の命を与えてくれるという火の鳥を軸に、大昔や近未来など、さまざまな時代のエピソードを描いたもの。「○○編」というくくりで分けられたオムニバス作品でそれぞれのエピソードは独立して楽しむことができるが、その都度、強く感情移入してしまう魅力がある。どのエピソードでも生に執着する人間たちの様子が描かれており、人間社会の風刺や史実を活かした造りが面白い。過去のエピソードの影響を受けた設定が盛り込まれており、地球上の長い時間の流れを感じるのも見事。マンガの枠を超えた表現にチャレンジしている部分もあり、ストーリーでも演出面でも非常にクオリティが高い。手塚治虫の代表作の名に恥じない完成度。
✦5つ星のうち5.0 ページをめくる手が止まりません。あらゆる世代の知り合いに、一度は読めと勧められて手に取りました。これが昔の漫画か?と思うほど、はなしの展開が面白すぎて一気に読んでしまいました。6人のお客様がこれが役に立ったと考えています。
✦5つ星のうち5.0 歳を重ねても読みたい漫画 小学校の図書館に置いてあった火の鳥を皆こぞって読んだ。納得のいかない理不尽な運命が多く描写されるが、生きる時間が経つほどに、そうしたことがとてもリアルだと分かるようになった気がする。40を越えたがそれでも読みたい漫画。
✦5つ星のうち5.0 読んではいけない 1巻無料で読んだが最後、全巻購入です。手塚治虫先生が漫画の神様と崇められる意味が大人になってようやく分かりました。王道です。過去と未來を自由に行き来する想像力に圧倒されますが、それは読後の感想であって、読んでいる間はとにかく夢中です。読了した今、命というものをあらためて感じ、考えるとともに、もう一度1巻から読みます。
✦5つ星のうち4.0 二度目 30年振り位に読みました。物語のスケールがとても大きいことに気付きました。当時よりも、グズリ、猿田彦の目線で読んでしまいます。
✦5つ星のうち5.0 書籍でも持っていますがバーゲンをしていたので全巻購入しました。書籍は年数も経っており劣化してきたので購入しました。何度読んでも飽きないですね。新作が読めないのが残念でなりません。
✦5つ星のうち5.0 火の鳥 小学校の図書室で読んだ以来です。大人になってからやっと読めました。手塚治虫さんの作品はどれも好きですがその中でも火の鳥は別格です。
✦5つ星のうち5.0 家族とは。家族の大切さ、愛されることの大切さを痛感する。人は、見かけではなく心根が重要で、生きる意味を考えさせられる。
✦5つ星のうち5.0 素晴らしい 生きることの尊さを!自分の持っている寿命を如何に一生けんめいに生きるかを教えてくれる一冊の本です。人同士が殺しあう事の愚かさを。
✦5つ星のうち5.0 私ごときが評価するまでもない。火の鳥は、星五つの中でどれが好みかで評価する感じです。という訳で当然星五つです。
✦5つ星のうち5.0 時が過ぎても素晴らしい!同時代で読んで感動したが再度読み直したら感銘した。
✦5つ星のうち5.0 永遠の名作!子供の頃に読んで、久しぶりに読みたくなり電子版を買いました。このまま、大人買いしそうです。
✦5つ星のうち5.0 今見ても新鮮 歴史を題材にしつつも現代のことも織り交ぜて面白い。今の漫画と比べても面白い。
✦5つ星のうち5.0 深いです。手塚先生の作品はどれも全く古さを感じさせません。たぶんテーマがしっかりしているからだと思います。
✦5つ星のうち4.0 名作 いわずと知れた名作。輪廻転生、人間の業、胸に迫るものがある。
✦5つ星のうち5.0 やはりよい おもしろい継続的に読みたい。やはり名作。あっというまによんでしまう。
✦5つ星のうち5.0 面白い いいよ!さすがの手塚治虫。癖になる味わいです。これをあの当時書いたのは本当にすごい。
✦5つ星のうち4.0 火の鳥にて 数十年前によく考えだした作品現代又未来に繋がる作品かと❗️思います
--ここまで--
上に書いてあった文章を再度、掲載して、筆者の感想としたい。日本人のほとんどが触れていて、世界中に愛好者を持つ独自の文化と 兆の単位の売り上げを生み出すビジネスの巨大な水源。
一人の人間に可能な最大級の影響力を持ったクリエイター。彼が日本人であったことは日本人にとって恩寵。
※2019年5月7日中国人が手塚治虫の「火の鳥」を読むんだそうな
▲記事を読んで、ふ~んと思った。中国人が手塚の「火の鳥」をねぇ。筆者の学生時代に発刊されて、当時、同級生の中でもかなり話題となった。とりあえず、中国人の感想を見てみようか。
✦手塚治虫の「火の鳥」について語ろう。これまでなんとなく後回しにしていたが、読んでみたらまさに神作だった……!
✦神作という評価には同意せざるを得ない。文明や宗教といったマクロな方面と人間の生というミクロな方面の内容を同時に、それもマンガと言う表現メディアで描いているんだからねえ
✦哲学的思考をマンガできっちり描写して読ませてくるのは予想外だった。読む前はもっとこう、薄くて軽い内容だと思っていたんだが、不意の大ダメージで大変なことになった!
✦厳粛なテーマだけど面白いストーリーで通俗的なのがトンデモナイ作品だと思う。
✦唯一残念なのは未完で終わってしまった所だね。読み終わってから、数十年前の手塚治虫にもっと長生きして予定されていた完結まで描き切って欲しかったと思ってしまう作品。プロットは存在したという現代編はどういうものになったのだろうか。
✦最終的に全ストーリーを収束させる構想があったそうだし、見て見たかったよなあ マンガジャンルだけでなく、他のメディアの文芸作品と並べても全く遜色ないレベルの作品だよね。
✦トンデモな展開も多いけど、いわゆる電波系とは違う。重厚なストーリーと表現力で描写される人間の生命と愛、宗教や魂、宇宙といった概念を描いていく叙事詩とも言える作品だ。いつのまにか引き込まれる。
✦読み終わるとしばらく他の作品が浅く見えてしまうのには困った。逆に萌えや日常系作品みたいな作品の方が気楽に見れたせいで、今では萌えも大好物です。そしてその後に知る、手塚治虫が二次元萌えネタに関しても時代を先取りしまくっていたという事実……
✦「火の鳥」を読んでいても、作者がわりと性癖こじらせている印象は受けたかな!
✦読むなら中国国内版はオススメしない。内容が削除されているから。
✦火の鳥は削除されるのも無理はないというか、子供向けではない部分多いというのを感じる。名作ではあるんだけど、単純にエログロ的な部分も多い。そしてストーリーは鬱……とまではいかないが容赦ないし、子供が読んだらトラウマになるわ。
✦それがなあ……日本の学校の図書室には大体「火の鳥」が完備されていて、日本人小学生の時に初めて読んだみたいな人間が少なくないらしいぞ。この話を聞いた時、そりゃ日本では色んなマンガが出てくるわけだと思ったね。
✦日本では文化的な評価が高いのかもしれんが……良いのか……?
✦時代の関係でしょうがない話だけど、引っかかるのはやはり絵柄かな。パッと見ではどうしても古い、子供向けっぽい絵柄に見えてしまうからまずそこがハードルになる。
✦そこは確かにあるかなあ……時代が違うだけなんだが。ただストーリーはハッキリと時代を超えているレベルだし、絵柄にある程度慣れればマンガというメディアの凄さを体験できるんだよね。
✦火の鳥を読むと手塚治虫がなぜ「漫画の神様」と言われていたかが納得できるよ。いや、実は私自身この作品を読むまで昔評価されて伝説になっているだけで、今の時代に読んでも歴史的な意義くらいしか無いだろうと思っていてね……
✦分かるよ。私も手塚治虫の評価ってマンガの「創始者」だからという部分が大きいと思っていた。実際に火の鳥とかを読んでようやく影響力、衝撃力というのが理解できた。手塚治虫をこっちで分かりやすく例えるなら「マンガ界の金庸」といった所だろうか?その後の作品への大きな影響や現在でもふとした時に意識される先進性など、イメージに関して重なる所があるように思う。
✦手塚治虫は凄すぎる。現在のマンガ家はみんな手塚治虫の後追いで、その陰にすらたどり着いていない。彼の創作活動はまさに一生涯続いたものであり、無数の神作を生み出した。それらの作品のどれをとっても今いるその辺の漫画家なんかでは敵わないものだ。「火の鳥」はそんな手塚治虫の明作の更に頂点クラスの作品だな。
✦いや、その評価はちょっと違うと思う。手塚治虫は作品の当たり外れも激しい。名作神作もあれば明らかに失敗した作品もある。もちろんそれで作家としての評価が下がるわけではないけどね。
✦手塚治虫は次々と出てくる新しい才能に嫉妬して喚き散らしたり大人げない言動をしたりなんて伝説もたくさんあるよ。石ノ森章太郎や大友克洋に対してやらかした話なんかが有名。ただ真正面からその嫉妬した相手を上回ろうとして失敗するものの、結果的に名作を生み出しているのはさすがとしか言いようがない。例えば「どろろ」は水木しげるに嫉妬した結果生み出された作品だからな。
✦私は手塚治虫がスゴイのは様々なジャンルに手を出して、大量の作品を生み出し続けて現代に続く日本の漫画界を構築した所だと思う。限られた数の神作を作るのではなく、大量に消費される「読める」レベルの作品と結構な数の後世に影響を及ぼす名作、そして「火の鳥」のような歴史に残る神作が手塚治虫によって生み出されたというのがトンデモナイ。
✦私は「どろろ」を先に読んでいたからアイデアはスゴイけど現代では……くらいのイメージだったな。しかし「火の鳥」は現代でも十分以上に通用するわ。
✦手塚治虫は外した作品も結構あるからね。だが人気が低迷して時代遅れの作家になったとされた後に「ブラックジャック」で復活したりするなど、死ぬまで新作新ジャンルの作品を描いていたりするのもスゴイ。
✦「火の鳥」は昔アニメで見た時にはなんとなく「スゴイ作品」くらいに感じていたが、その後マンガの方を読んでトンデモナイ作品だと痛感した。絵柄とか内容的なハードルは高いけど、二次元ジャンルを楽しむならぜひ読んで欲しいと思う作品だよ。
✦自分が昔見たアニメ版(宇宙編だったはず)はなんかホラーっぽくて怖く感じた印象がある。その後マンガ版で読んだらかなり印象が違った。マンガ版の方がストーリーが把握できていいね。未来編の人間模様や人類絶滅からのナメクジとかよくあの時代に、それもマンガで描いたもんだよなあ……
✦火の鳥を読むとストーリーが強く刻み込まれると同時に、これまで見た作品への影響が思い浮かぶんだよね。今見ても古さを感じない所か新しさを感じるネタが豊富にあるし、ストーリーの構造や伏線の回収も見事。一つのエピソードが別のエピソードにつながったりする展開も多いが、現在のループ系作品とはまたちょっと違うつながり方なのが逆に新鮮に感じたりもしたな。
✦ループだけでなく生命の輪廻も絡む独特なストーリーだからね。最近のループ系作品と比べて、随分と心に刻まれる作品だ。
✦こっちの人間が見てすぐ影響が分かるのは復活編だと思う。「沙耶の唄」の元ネタ。人が化け物に見える中で一人のロボットだけが美女に見える発端からロビタへ至り伏線を回収するのはスゴイ。しかもロビタの初登場は最初の方に発表された未来編だ!
✦影響という点に関してはちょっと分からないが、火の鳥を読むと日本の作品における「永遠の命」に対するネガティブな捉え方の理由が分かる。こんな目に遭うんなら永遠の命はキツイな!牧村とかへの罰は分からんでもないが、猿田とその子孫への罰は重すぎないか?しかも根本的原因は火の鳥だし。
✦直接的に火の鳥を殺して不老不死を手に入れようとする人間はやらかし過ぎているから分からなくもないが、その周辺の被害までトンデモナイことになるよね。そして永遠に生きることの苦難をこれでもかと描写する……!
✦最後の太陽編を除くと比較的良い終わり方なのは……ハッピーではないけどビターくらいなのは生命編かな。クローン人間の。異形編も短編として見たら綺麗に終わっている。でも火の鳥に関ると本当にロクな目に遭わんな……
✦あの作品の世界観では永遠の命と永遠の苦難がセットだからな!でも永遠の命を持ってる火の鳥の上から目線はちょっと楽しそう。
✦あの鳥、愉悦大好きっぽいよね。まさか愉悦の源流までも手塚治虫が……!?
▲補足、感想など
う~ん。中国人って馬鹿にはできないな。日本・中国のマンガ、アニメ周辺の文章をみてみよう。
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✦手塚治虫は国民栄誉賞あげたから云々というような枠に収まる存在じゃないからなあ。日本人のほとんどが触れていて、世界中に愛好者を持つ独自の文化と 兆の単位の売り上げを生み出すビジネスの巨大な水源。一人の人間に可能な最大級の影響力を持ったクリエイター。彼が日本人であったことは日本人にとって恩寵ですよ。大げさに聞こえるかもしれないが。
✦うーん、日本社会がその条件を満たすとしても 他にもその条件を満たす社会があちこちにありそう。ことさら日本で特異に発達した理由としては弱いかな 僕は、宗教に対するある種の鷹揚さが社会にあったことともう一つは手塚という存在。この二つが、決定的に他の社会とこの社会を差別化する要因だったとみてる。
✦40年近く前、手塚治虫のアシスタントが、「マンガ表現でやれることは手塚先生たちが全部やっちゃったから、 おれらの活躍できる余地なんてまるでない」 ってぼやいて、手塚に「バカヤロー!」って怒鳴られてたらしい。んで 事実、その後も斬新な手法や新たな視点を開拓したマンガはいくつも出てきたワケだから、現時点では何とも言えんのよね。
✦事実その後大友が出てきたからな。ただその大友に最後までライバル心を持ってたってのが手塚らしい。自身でもメビウス風の効果を使ったりしてたし。
✦手塚治虫や石ノ森章太郎が描くキャラクターは絵柄が古く、ストーリー自体もまた昨今の作品に比べると健全なものに見えてしまう。西洋でヒットする「かっこいい」「こうなりたい」と思わせる部分が単純にないのだ。『ブラックジャック OVA』や『メトロポリス』は放送当時わりと好評だったが、日本とは違い西洋のアニメファンはこれらの作品に”懐かしさ”を感じないが故に売れにくい。『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』は60年代アメリカで人気を博したものの、あくまで子供向けの娯楽作品として捉えられており、視聴者の大部分が日本のものであることを知らなかった。手塚の名は日本人が感じるほどに認知されてないのだ。正直言ってしまえば、新しくリブート/リメイクされたアニメの多くが面白くない。『009 RE:CYBORG』は非常にサムい出来だった。もっと広く知られるべき日本の古典的作品は数多くあるが、アニメファンが求めるものを与えられない以上、西洋で人気が出るとは思えない。
<海外の反応>
✦>昨今の作品に比べると健全なものに見える これな。日本じゃ手塚は「神」扱いされてるが、こっちじゃ「安いっぽい吹替があてられた子供向けアニメを作った過去の人」だもんな。
✦この指摘は鋭いよ。時間をムダにしたくない以上、自分が求めるものがないと分かった作品はすぐ切る人多いしね。
✦確かに手塚や石ノ森を知らない世代に売るのは厳しいよなぁ〜
✦↑『鉄腕アトム』が『トムとジェリー』みたく長続きしてれば状況は違ったかもですよね!結論はつまり「十代の心に響かないから」ですか・・なんか悲しいが正解だわな。
✦手塚治虫はいい漫画を描くためには漫画より良い映画を観ろ、良い小説を読め、良い音楽を聴けみたいなことを言ったらしいがな。あと漫画は主食じゃなくておやつという立ち位置でいいとも。
✦漢字、ひらがな、カタカナ、そしてアルファベットまで使いこなす日本。 それが広大な表現力の基礎になっている。マンガ文化がここまで成長したのは「日本語だから」という理由も大きい。「好き」「すき」「スキ」これらを言い分けることが可能な日本語。 感情や性別、年齢、キャラで使い分けられる心地良さ。文字を作るのって意外と面倒だからね。単純化の度合いが低ければ複雜化して継承が困難になるし、単純化し過ぎるとバリエーションが少なくなり表現に支障をきたす。世界の文字の多くはこのどちらかにおいて苦労しているということが伺えると思う。その点漢字は文字を作るという点においてかなり優れた文字体系だといっていい。
✦かつてのアニメやドラマにおける「ダメな子ども」の典型的な行動といえば、「寝転がって菓子をつまみながらマンガを読む」ではないだろうか。そして、親が「くだらないものばっかり見てないで、勉強しなさい」と怒鳴るのである。最近ではマンガ愛好世代が親になったことで、子どもに理解を示したり一緒に読んだりするケースも多いが、中国ではなおも親にとってマンガは「くだらないもの」のようである。中国メディア・今日頭条は19日、「どうして中国のアニメと日本のアニメにはこれほど大きな差があるのか」とする記事を掲載した。記事は、目覚ましい発展を遂げている日本のアニメ産業が、「マンガ業」と「動画業」の2部分に分かれていると紹介している。記事は、日本におけるアニメ制作の流れを説明。「マンガ業」において作品をまずコンテストに出し、売れる可能性があると出版社などから見込まれて、ようやくテスト掲載が行われ、そこで良い感触が得られて、初めて雑誌の連載にたどり着くとした。そして、連載にこぎ着けても読者の反応が悪ければ、たちまち打ち切りとなり、継続的に良好な人気を保つことで、ようやく、アニメ化の話が出てくると解説。それゆえ、アニメ化される作品は、品質が保証されているのだとした。一方、中国国内では、マンガと動画の区分けがしっかりできておらず、「アニメ作品が大衆に受けるという保証がない」、「無理やり観衆に受け入れさせようとしている」状況であると論じている。また、中国のアニメ業界には「良い発展環境」が不足しているとも指摘。それは、親世代のアニメ産業に対する認知や理解の不足であるとし、「小学生のうちはアニメを見ても親に理解されるが、中学生になると『こんな年になってまだアニメか』と親が嫌な顔をする」と説明した。さらに、近所のお姉さんが美術を学びたいと親に申し出たところ、「ろくでもない」と反対されたというエピソードを紹介。青少年はもちろん、中高年層でさえマンガやアニメを愛好する人が少なくない日本とは「天地ほどの差である」とした。日本では早い時期から新聞の4コママンガが存在し、勧善懲悪の要素を持ったアニメ作品が制作されたほか、米国産のアニメも積極的にテレビ放送されたこともあり、マンガやアニメを受け入れる土壌は比較的早い段階からあったと言える。しかし、冒頭に触れた通り、日本でも今の中国と同じように親がマンガやアニメを「くだらないもの」とみなす風潮はあったのだ。中国でも今後、今のマンガ・アニメ愛好世代が親となる時代が到来する。そうなれば、社会全体のマンガやアニメに対する見方も大きく変わってくることだろう。技術や金銭で埋めることのできない時間的な差が、日本と中国のマンガ・アニメ業界には存在するのだ。決して、すぐに追いつこうと思ってはいけない。まずは「受け入れられる文化」を少しずつ作っていくことだ。
✦中国のアニメはまだ幼年期だね。 悪い意味で言ってるんじゃない。映画・ドラマ・マンガ・アニメ・ゲーム・小説etc といったサブカルチャーが成熟するには、 どうしても粗製乱造の時期を通過しなければならない。中国はまだその粗製乱造の時期を迎えてないから、成熟する事ができないんだよ。
✦海外の取引先と商社マンのマンガの趣味が合うと言うだけで商談がスムーズに進むこともあるそうだからな。いまや寿司・相撲にならび、日本の外交の一端をになってる。 しらねー奴にはわからんだろうけど。
✦世界の日本アニメの売上高1700億。マンガは1200億、キャラクター市場は6000億。
✦日本人には、日本のマンガがやアニメを日本で堪能できれば良いので、 それが、世界で売れるのは余録に過ぎない。売れないよりは売れた方が良いけど、世界で売るのが主目的じゃないしね。
✦クリエーターがねえ 前にも書いたけど NHKで中国での漫画事業の話がやってたけど 確か講談社が編集の人材送り込んで漫画の事業みたいなのやってたんだけど。その中国人の漫画家の書く漫画がなんというか ストレートなんだよねえ。主人公を襲う女盗賊なんだけど、その辺の理由付けがなっちゃなく日本人の編集者から、その女盗賊が何故盗賊をするのか?理由付け つまりはタメをつくれと駄目出しされてたw 日本の漫画で育ったような世代でも なかなか作品作りがねえ。
✦日本のマンガが恐ろしいのが、あそこに示されたドイツのマンガ市場やフランスのマンガ市場は、その半分が、自国のマンガではなく、日本のマンガの売上高だということだ。確か、米国でも20%~30%は日本のマンガの売上だったと思う。日本のマンガは単純に、自国のアニメ市場を大きくしただけでなく、海外のマンガ市場まで作ってしまうパワーを持っているということだ。
--ここまで--
※2021年2月24日宮崎監督の仕事ぶりをみて思う
▲能力者ゆえの「業(ごう)」というようなものを感じる。能力者として生まれたがゆえに、「逸れる」ということができないのだ。手塚治虫さんも、生きていれば同じような人生を送ったであろうな。まず、記事から抜粋。
2017年、鈴木プロがインタビューで、宮崎は孫のための映画を製作中で。”おじいちゃんは別の世界に行くから、この映画を残していく”と説明していたけど、他にも理由があったらしい。
宮崎吾郎:スタジオに戻ると誰も居なくて、これでもう映画は作らなくていいんだと思った。鈴木プロも引退できると喜んで居た。でも宮崎は生きるために何かを作る必要にかられて、ジブリ美術館のショートフィルムを作り始めて、それから新作長編映画をやると言い出した。宮崎の妻であり母は、引退して余生を楽しんでほしいと常々言ってたけど、最近は映画作りがやめられないことを受け入れて”死ぬまで作りたいなら、毎日スタジオに行けば”と言ってる。
▲補足、感想など
ちょいと、宮崎監督のあれこれと、手塚さんとの関係などをざっとみてみよう。
-ここから-
✦ゼロ戦の設計者、堀越二郎(1903~82年)をモデルに、小説「風立ちぬ」の 作者堀辰雄(1904~53年)の人物像を融合した主人公は、美しい夢を追い求め、 働き、恋愛をする。大正から昭和にかけての激動の時代に生きた青年に託した思いを、 宮崎監督に聞いた。
関東大震災が起き、失業者は増加。病気も蔓延し、戦争に突き進もうとする 時代に、二郎は技師としての仕事に没頭する。いずれ、若者たちがゼロ戦に乗って 戦場に飛び立つことになるが、二郎は美しい飛行機を夢想して、仕事に励む。「自分の今いる場所で、可能な限り誠実に、力いっぱい生きるしかない。世界のあらゆることに関心をもち、政治情勢によって自分の行動を決めるなんてことは できないですから。職業人は職業に専心することによって、小さな窓から世界を眺めて、 初めて世界を感じ取ることができるんじゃないでしょうか」この生き方は、敬愛する堀田善衞(よしえ)が20世紀末の社会を論じた評論集 『空の空なればこそ』で紹介した、旧約聖書の言葉「凡(すべ)て汝(なんじ)の手に 堪(たふ)ることは力をつくしてこれを為(な)せ」に通じる。宮崎監督は、2008年の講演で、 この言葉を引用し、「これをやったら世の中のためになるとか、意義があると決まっている 仕事はない。どんな仕事でも力を尽くせば、やってよかったと思う瞬間がある」と語っている。「できることを懸命にすべきだ」という理想を担わせたのが二郎なのだ。
✦最後に俺が「この春に公開される『ラピュタ』、楽しみにしています」と言ったら、「今、ラストシーンを考えてる最中なんですよ。まだシナリオが出来てないんです。イヒヒヒ」と宮崎監督がお笑いになるので、ビックリしました。だってとっくに制作は進行していて、公開まであと3ヶ月しかないんですよ。俺はこのとき初めて、宮崎監督はシナリオ作らないまま制作に入るんだ、ということを知ったわけです。お話は作りながら考えるという、まるで週刊連載マンガ家そのものではないかと思いました。
✦アニメの賃金の事さんざん言われてるけどさ、手塚が始めなかったら、今の日本アニメの黄金期は無かったんだぜ。その前までの劇場アニメなんて、中国アニメと変わらん。低俗なテレビアニメの下地を手塚が作ったからこそ、アニメ大国になった。その後何十年も立ってるのに、安いのは手塚のせいって、アニメ業界、どんだけ無能なんだよ。世界独占に近い地位を築いたってのに。賃金云々抜きにしても、「手塚治虫」だからテレビ放映出来たんだよ。アニメ作家なんて人間がいない時代、ましてテレビアニメの無い時代に高いフィルムに制作費出すテレビ局なんていないし、そんな冒険出来ない。手塚がやらずして誰がやれたのか。
✦パヤオのアニメの原点はディズニーやソ連、海外作品の影響が多いと思う。漫画家、クリエーターとしての手塚を尊敬しても、アニメ製作者としての彼は別だ。リミテッドアニメーション、安かろう悪かろう、粗製濫造、そんなテレビ漫画の基礎を作ったのが手塚だからだ。そうした倒産まぎわの場末の現場、虫プロで限られた予算、時間の中でいいものを作ろうとしたのが安彦や富野だ。反してパヤオは、徹底した取材、絵コンテ等気に入らなければ全て自らでやり直し(富野もやられた、クレジットは富野のまま)といった完璧主義を貫いた。それゆえにテレビアニメから干されたわけだが・・・・・・。なにせ漫画の原稿料、テレビアニメの制作費が安いのは、全て手塚のエゴのせい、というのが業界の常識。
✦手塚で一番びびったのは日曜美術館かなんかで、鳥獣戯画の模写をサラサラと描いてしかもそれが全く見劣りしない線だった事。
✦全ての「漫画」の原点は手塚にあるからな。後人が手塚を抜けないのは仕方ない。手塚はしかし、畑を食い潰すことはしなかった。耕して、よく肥えた土壌を作り、種を植えた後人はそれを育てるだけでよい。 でもスポーツ漫画だけはやってないのかな。
✦宮崎も他人の影響を上手く生かしてると思うけど ただ宮崎も鳥山も完成した自分の型は崩さないよね。それが出来るから一億冊以上売る漫画家になれるんだろうけど。
-ここまで-
冒頭の記事には、外国人および日本人からの書き込みがあった。いくつか拾ってみよう。
-ここから-
✦海外 宮崎大好きだよ。
✦海外 退屈でも平気なのは俺だけなの?俺は頭が悪いだけかもね。
✦海外 いつか宮崎が亡くなったという悲しいニュースを聞いて、半年後に退屈で新作映画を作りに戻ってくるというニュースを聞くんだろうな。
✦海外 ようやく良いニュースが聞けたね。
✦海外 写真を見て一瞬亡くなったのかと思ったよ。ビビらせないでくれよ。2020年2021年のあとでは心臓がこれ以上持たないよ。
✦海外 日本の労働文化が過激なことについての持論があって。バケーションするときに"引退"しないといけないんだよ。何度も復帰するのは宮崎だけじゃないから。
・海外 ↑次郎は寿司の夢を見るを思い出す。あの世代の日本人はかなり追い込まれてたんだと思う。そういうプレッシャーで成長する人も居るけど、周囲は苦労することになって、家族の絆に影響する。
・海外 ↑彼は映画づくりに夢中なんだと思う。他人の作品を見て"マジかよ。俺がやってやるよ"って思ってるんだよ。
・海外 ↑多分そうだろうね。新作CGジブリを見て、めっちゃ怒って復帰したんだろう。
・海外 どの引退のこと?
・海外 俺もこれが理由で引退はしない。あとは貧乏だから。いや、ほとんど貧乏だからってのが理由か。
・海外 100%分かるよ。引退は止まるわけじゃない。人生の意味を見出すことをすることなんだよ。
・海外 宮崎は5年おきに引退するけど、現代アニメへのヘイトのせいで復活してくるよ。
・海外 ↑"Anime was a mistake"って言ったというのはただの噂だけどね。
・海外 ↑そうだけど、現代アニメが売れないのはオタククリエイターがリアルな人間を観察しないからだと言ってたよ。彼が信じてるアニメーションは、人間の動きや振る舞いを理解してる人にしか出来なと信じてる。
・海外 アーティストだから止まれないんだよ。それが彼の表現方法であり彼そのものだから。俺のアーティストのヒーローだよ。
・海外 ここまで仕事が好きってのがどういうものか想像もできないよ。この悲劇から逃げ出せるのなら、俺なら二度と戻らないけどね。
・海外 続編は駄作になりやすいけど、良いストーリーに出来るのなら、もののけ姫2を作って欲しい。一番好きな映画だから。それか似たようなものを。
・海外 さっさとこの人にゼルダ映画をやらせて儲けるんだ。
・海外 ↑希望を与えないでくれよ。
・海外 ↑宮崎映画を見たことはないのかい?希望しか与えられないのだよ。
・海外 なんであんなにヘビースモーカーなのに健康を維持できるんだろう。永遠に生きてほしいけどね。
・海外 宮崎は息子が作ったCGのゴミに腹を立てて、スタジオを継がせないことにしたんだろう。
・海外 ↑宮崎は業界の殿様で有名で、他人の意見は聞かないタイプの人間なんだよ。確かに人間国宝だけど、息子には何も教えてないくせに、息子が作ったものをボロクソに言う。全体的に素晴らしい人だね!
・海外 ↑そのやり方が千と千尋やトトロを生み出してるなら文句は言えないでしょ。
・海外 この人は息子と一緒に居ないためなら何でもするね。
・海外 ディズニー映画っぽいね。
・海外 宮崎駿は絶対にアルツハイマーにはならないだろうな。
・海外 ↑仕事でそうなのは嫌な感じに聞こえるよ。俺だったら絶対にいつか引退するけど。
・海外 彼らしいというか。
・海外 宮崎はプロレスラーより復帰回数が多いよ。
◆以下、日本人からの書き込み
✦もう引退しろ。
✦歩ければ引退はない。(by農家)
✦もう20年以上前の、もののけ姫の時がピークだった。千と千尋は最後のご祝儀。
✦好きなことを仕事にして好きでずっとやってる人に働きすぎは日本文化の悪弊だとか言う人とはなんなんだ?
✦ハイジやホームズもすごいけどマジの意味で毎週ラピュタのクオリティでつくってたのは母を訪ねて3千里とか赤毛のアンの時代かな。あの生活描写はもう劇場版レベルの一流スタッフでもあんなに自然なしぐさや小道具使いを滑らかに作画できる人はもういないのでは。しかも毎週のクオリティで。
✦パヤオのピークはラピュタだと思う終焉はトトロまでだな。これ以降はなんかちぐはぐだ絵は綺麗になるし、背景も力が入って入るけど、中身がない。「主人公がストーリー上の正しい選択をすることが素晴らしい世界」ばかりだ。
✦トトロ大好き!って海外からもよく聞くがポニョ大好きってのは聞かない。
✦まぁ、日本人は生きてたら働くからな。
✦風立ちぬをみた堀越二郎の親族「フィクションだと思ってください」堀越を知ってる人から全否定されたのは笑った。
✦引退する前に、風の谷のナウシカ(漫画版)を完全に再現してからにして欲しい。漫画版は本人は嫌ってた様だけど、映画本編は漫画のたった2巻分の物語を改造した物でしかない。映画も良かったけど、漫画版にしか無い世界観が一番好きだから映像見たい。だから引退するにしても残してからにして欲しい。土鬼とトルメキアと蟲使い、裁定者とが交錯し混沌とした世界の中、答えを見出そうとする人間の足掻きの様を映像で、この目で見たい。
✦つまり結局は死ぬまで引退しないってことでいい?
✦アニメ作るのがほんと好きなんだなあと思う。
✦そんなになるまで仕事したくない、って言ってる人たちはやりがいみたいなものを感じた事がないのだろうか?宮崎さんは、なんだかんだと理由を付けて復帰と引退を繰り返してるけど結局好きなんだよね。自分が作りたい物を自分の作りたいように作りたい!でも出来ない(鈴木さんに止められてw)!作品は出来たけど、評判もよかったけど、なーんかモヤモヤ。みたいな。ものすごい副作用の強い薬みたいな、鈴木さんの呪縛がある。だからまた作るんだと思う。
✦辞める辞める詐欺。まぁこいつに代わるのがいるかどうかは疑問だけど。
✦予てからの構想で、本気の製作企画構想を鈴木に猛反対され潰された『大江戸おわい合戦』(江戸周辺部農村地帯の大都市"江戸"から出る肥料人糞の凄まじい争奪戦)を、独立してでも是非是非実現してくれ。ヒットするかは知らんけど (白目。
✦描かないパヤオと歌わないマイケルは信じないって言ってた人いたな。マイケルも最後に戻ってきたもんな。
✦漫画版ナウシカのアニメ化は世界で望まれてるけど宮崎駿監督は続編は作りたくないらしい、ただ庵野なら的なニュアンスはどこか何かの記事でみた記憶があるけど、あの人もあの人でエヴァの人だし...きっといつか、スタジオジブリが本当の本当にヤバい時、息子が映像化するかもね。
✦風立ちぬは、ある意味期待しないで劇場で見に行ったら思った以上に良かった傑作とかじゃないけど、純文学を読んでいるような究極な独りよがりを美化したような世界でちょっと泣いてしまった別に面白いとかではないけれど、ただアニメーション映像作品としても美しかったから最後の作品としては、ポニョとかよりもふさわしい作品だったまあ次は完成品は、どうなるんやろね。
-ここまで-
※2011年8月18日世界で最も偉大なアニメーターの素顔。宮崎駿。
▲う—ん、どのあたりから。筆者は、魔女宅の漫画本をもっている。時々、パラパラとめくってみるのだが、いつも漫画本に使われている映画のカットの見事さに、驚かされる。1ページ毎に貼り付けられている画像の中の人の配置、彩色、セリフのムダのなさ、…まさしく天才としか言いようがない。これほどのものが作れる人間がこれからも出てくるものだろうか。以下、アメリカの新聞から抜粋。
日本のアニメ作家、宮崎駿氏(70)は世界で最も偉大なアニメ制作者であり 日本のポップカルチャーの象徴だと世界の人々から評されている。2002年、「千と千尋の神隠し」が世界中の 映画館で上映された。同作品は日本国内の映画興行成績の記録を塗り替え、宮崎氏に米アカデミー賞長編アニメ賞をもたらした。宮崎氏は1985年にアニメーション制作会社スタジオジブリを設立して以来、 自然界をテーマにしたファンタジーと環境保護やフェミニズムといったシリアスなテーマを融合した18の長編アニメ映画を制作している。2008年の作品「崖の上のポニョ」には大津波のシーンが含まれている。宮崎氏は作品の中で自然災害を描くことについて、自分は災害を予言する 破滅論者ではなく、人生のはかなさを浮き彫りにする現実主義者だと語る。宮崎氏がアニメを制作する際の細部へのこだわりや、良い作品を作るために努力を惜しまぬ姿勢は、米アニメ制作会社ピクサーのジョン・ラセター氏や、 「ウォレスとグルミット」シリーズで知られる英アニメーター、ニック・パーク氏など、世界のアニメ制作者たちからも称賛されている。しかし宮崎氏は、アニメーターたちが絵を1枚ずつ手描きし、コンピューターグラフィックをあまり使わないスタジオジブリのような制作会社は廃れる運命にあると考えている。自分たちは絶滅種かもしれない、と語る 宮崎氏だが、今後も手描きにこだわり続けるという。
▲補足、感想など
この評は、アメリカ人が書いたものかなぁ。どこか、対象に肉薄しようとする執念深さがたらない。 先日、息子が監督した「コクリコ坂から」を見たが、全体として面白いとは感じたが、やや平凡で、駿ほどの「深み」がない。やはり、宮崎駿を語るには、「手塚治虫」との敵愾心に近い「つっぱりかた」を知らないとピントが外れるか。
✦2009年4月の記事から転載。
--ここから—
「僕は、手塚さんとはずっと格闘してきましたから。それは『恩義』だけれど、そんな言葉で語れるほど簡単なものじゃありません」漫画とアニメーションにおける巨匠二人には、有名な“因縁”がある。
手塚さんが没した1989年、 宮崎さんは追悼特集で、アニメーション作家としての手塚治虫を〈店子を集めてムリやり義太夫を聴かせる落語の長屋の大家と同じ〉と批判した。その後、ほとんど手塚治虫について語らなかったが、今回、7歳の時に読んだ『新宝島』(1947年)に 「いわく言い難いほどの衝撃」を受けたことを明かした。「僕らの世代が、戦後の焼け跡の中で『新宝島』に出会った時の衝撃は、後の世代には想像できないでしょう。まったく違う世界、目の前が開けるような世界だったんです。その衝撃の大きさは、ディズニーのマネだとか、アメリカ漫画の影響とかで片づけられないものだったと思います」 48~51年にかけて発表された『ロストワールド』『メトロポリス』『来るべき世界』のSF3部作も、宮崎少年を虜にした。「恐ろしかったり、不条理だったり、切なかったり、希望に満ちていたり。手塚さんが見せてくれた未来は、明るいだけの未来じゃなかった。モダニズムとは、繁栄や大量消費と同時に、破壊の発明でもある。そのことに、ひとりアジアの片隅で行き着いたのが手塚さんだった。ディズニーなどより深く、モダニズムの矛盾に気づいていたと思います」 大阪で空襲を体験した手塚さんの根本には、「死屍累々を見たものだけが持つ黒い穴」があったはずと推測する。「僕の父親がそうでしたから」。が、手塚作品は次第にヒューマニズム色を強め、そうした「暗黒」を隠すようになる。「テレビのアトムがつまらなかったのは、手塚さんがヒューマニズムだけで商売していたからです。自分が成功するにはヒューマニズムを売り物にしなければ、というニヒリズムが手塚さんにはあったと思います」 手塚アニメが〈大家の義太夫〉だという評価は今も変わらない。 「しかし、僕は手塚さんがひどいアニメーションを 作ったことに、ホッとしたのかもしれません。これで太刀打ちできると」 漫画家を志した宮崎さんがアニメーターに転じたのは、絵がどうしても手塚治虫の亜流に見えてしまうからだったという。今なお、アニメーション作家としての「物のつかまえ方の根本」が、原点をたどれば『新宝島』から受けた衝撃であることを 率直に認める。だからこそ、「僕は、手塚さんの崇拝者になりたいとは思わなかった」。そう語る宮崎さんこそ、実は手塚的モダニズムの「正統」な後継者では? 「いや、それは手塚さんから受け継いだというより、破壊の発明は、20世紀が持つ本質的なものなんでしょう。しかし21世紀はどう変わるのか。その兆しを探しているんですけどね」
--ここまで—
上の記事を何回読んでも、宮崎駿がもつ「手塚」に対する燃えるような敵愾心を感ずる。確かに、宮崎駿は、アニメーションという手段で「手塚治虫」を越えたのだろう。しかし、ものの捉え方の部分で手塚を踏襲していることを認めてもいるのだ。まぁ、宮崎さんも手塚さんも「天才」に近い人達なのであろう。そういう二人が互いの価値を認めつつ(手塚さんが宮崎駿を認めていたっけ…筆者には記憶がない)、炎のような敵愾心を持ち続ける…その部分に偉大な才能ゆえの苦しみを感ずる。
-ここまで-