2020年9月25日金曜日

すべて思い通りの人生なんて存在しない。40代未婚女性の結婚話

 

当たり前のことか。

 そんな当たり前のことを当たり前として、じゃどうするか—ということだろう。

 なにか40代の女性の愚痴のような記事があったので、抜粋する。


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すべて「思いどおりの人生」などどこにもない

「結婚しなかった後悔」と題する女性からの投稿が、掲示板に寄せられた。「年々結婚しなかった後悔が強くなってきて苦しい」と心境をつづっている、44歳で未婚のトピ主さん。特に帰省の際、「だんだん年老いていく両親に自責の念が募る」といい、先々を心配する母親に申し訳なく、「いつまでも後悔と苦しさから抜け出せない自分」がいる……として、アドバイスを求めています。

 投稿内には「後悔」「苦しい」という言葉がつづられていますが、過去に対する苦しい後悔は、「失ったものや得られなかったもの“だけ”を見つめているとき」に起こりがちです。

トピ主さんはこの10年以上の間、後悔ばかりで過ごしてきたわけではないはずです。ひとりでいたからこそ得られたもの(仕事のキャリアや信頼、時間的・金銭的余裕、趣味や好きなことを楽しむ余地、親孝行できる機会など)も色々とあったはず。40歳の頃にはシングルファーザーの男性と知り合い、交際を始めたそうです。

「その人生だからこそ、得られたもの」はあるはずで、トピ主さんが手にしたものを欲している人もいることでしょう。たまたま、こういう人生になった。でも、それなら「自分に与えられたもの・自分が手にしてきたもの」を軽んじず、大切にしてみよう――。そんな心持ちに切り替えていけば、小さな幸せの実感は、今すぐにでも得ることができる。

子どもの頃は、泣いたり悲しそうにしていたりすれば、高い確率で「どうしたの?」と声をかけてくれる人がいますよね。でも、大人になると、“かわいそうな自分”でい続けて幸運が訪れることは、なかなかありません。なぜでしょうか? おそらく、誰の人生にも等しく「思い通りにならないこと」はあるからではないかと思います。

経済的に恵まれた国にいると気づきにくいですが、どんなに輝かしく見える人生にも、「自力でどうにもならないこと」は何かしらあるものです。子育てがうまくいかず悩んでいる人。やりたい仕事に就けない不満を抱えている人。親やきょうだいの振る舞いに苦労している人……。トピ主さんにとっての「思い通りにならないこと」が、たまたま結婚だった、ということかもしれません。

すべてにおいて“思い通りの人生”を過ごしている人などいない。だとすれば、「毎日落ち込んでいても仕方ない!」と明るい方向を見ている人のほうが、好ましく感じませんか? 

話したい、関わりたい、力を貸したい、と周囲は思うのではないでしょうか。自分の機嫌をとれる人は、年齢に関係なく、出会いや人間関係に恵まれやすいです。

「今ここ」から幸せの多い未来を望んでいこう

もちろん、落ち込む時期はあって当然です。そんなときは、友達や趣味、癒やしの手段など、色々な力を借りて自分をいたわってあげる。でも、しばらく落ち込んだら、自分の“意志”として気持ちを切り替える――。この習慣を身に付けていくことが、後悔にさいなまれている現状を抜け出す助けになると思います。

また、ネガティブな考えにとらわれるときは、「自分を褒めてあげること」も有効です。トピ主さんは大学卒業後から自立し、20年以上、誰の力も借りずに生き抜いてきた。それだけでも十分にすごいことです。負けずに頑張ってきたからこそ、今がある。「私、それなりによくやってるじゃない」などと声をかけつつ、常に“自分の味方”でいてあげてほしい。

交際中の男性とは、彼に子どもがいることもあり、「将来が見えない状態」とのこと。彼と別れて婚活をしようかとも思うものの、うまくいかなければ、さらに後悔しそうだし、「ひとりぼっちになるよりも、まだ彼がいてくれた方が良いのでは」と苦しくなる……ともつづられています。

「結婚しなかった後悔を本気でどうにかしたい」ならば、リスクを取ってでも、結婚につながる道を選択していくのみです。

過去に目を向けていても、“幸せの実感”が自然に訪れてくれることはありません。「今の自分」を、まずは肯定してあげること。素直な心持ちで明るい未来を望んでいくこと。謙虚に、でも胸を張って「今」に向き合っていくことが、この悩みを脱する第一歩のように思いました。

 -ここまで-

 このブログで何度もふれた。

 結婚って限られた時間の中で、限られた知り人から一人を選ぶことだ。そして、その「決断」の覚悟が求められているということ。

 この女性にはどうやら、覚悟がない。

 「縁<えん>」というものは、目の前にあるものだ。

 目の前のことを大事にせよ。

 どうしても結婚したいと思うなら、思いつく・考えつく、すべてのことをしてみればいい—と思う。

 友人・知人、ネット、飲み会、同窓会など様々あるではないか。

 結婚しなかった後悔よりも、なにもしなかった後悔の方が大きくないか。