2023年9月19日火曜日

なぜ日本では推理小説が人気ジャンルとして成立しているのか---と中国人

 

20230911日中国オタク「なぜ日本では推理小説が現在も人気ジャンル、商業的な市場として成立しているのだろうか?」「日本の推理小説のアニメ化作品ってどれくらいあるの?ドラマはあるけどアニメは少ないのに気付いた」に関連して推理小説関係のネタを教えていただた。

■中国人オタク

*そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた「なぜ日本では推理小説が現在も人気ジャンル、商的な業市場として成立しているのか?」などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

なぜ日本では推理小説が現在も人気ジャンル、商業的な市場として成立しているのだろうか?中国も欧米も推理小説は市場が縮小して話にならないのに、日本ではいまだに新作が出ているしジャンルとしての人気が維持されているように見える。

*現代でも有名な古典的名作はあるしジャンルを知らない人はいない、でも推理小説の新作、特に人気になるような作品はなかなかない。実写作品では推理要素が入る作品、刑事が主人公だとか科学捜査が中心だとかの犯罪捜査系はよく出てくるし、国内でも警察モノは結構あるんだが。

*私の中のイメージで推理小説の新作の供給元は日本になっている気がする。

*古典的な謎解きが主役になる作品が出て商売になっているのはもう日本くらいでは?アメリカでさえ伝統的な推理モノはもう流行らない。

*これは自分も何となく疑問に思っていたことだ。日本社会における近代娯楽文学の盛り上がりと推理文学の盛り上がりが重なったのが良かったか?日本の推理ジャンルは何度も変革を経験しながら日本人の需要と共に成長して今に至っているように見える

*日本では警察が頼りにならないからだ。流行るものには社会的な理由がある。日本の警察は事件は解決しないしヤクザとも癒着している。だから日本社会では理想として推理小説、特に探偵の活躍する小説が大人気になる。

*日本のフィクション要素満載な探偵小説が現実からの要求だとは思えないのだけど……それに日本の推理小説って新本格のようにトリックが本体な作品は多いし、ストーリー面でも犯人見破ったけどスッキリしないような作品も多いぞ?

*日本の推理小説は商業市場として流派ごとの作家、ファンがいるのがなんだかスゴイと感じるよ。中国のネット小説にも「流派」はあるけど流行りのテンプレみたいなものだし。

*前世紀の世界的に推理小説が右肩下がりになっていく中、なんで日本では新しい作家が出て新しい推理小説の潮流が出ていたんだろう?これが不思議だ。日本人が世界的に見て突出した推理小説好きなのか?

*中国でも普通に推理小説好きはいるし、ネット小説のランキング上位に探偵モノが来ることもある。ただ質の高い作品はなかなか出ない。

*現代でも推理小説好きはどこの国にもいるはず。しかし推理小説に関しては日本ほどの量が毎年出ている国は無いと思う。中国のネット小説は探せば何でも出てくるけど明らかに人気ジャンルではないし書店を見ても実本で中国の推理小説は日本の推理小説と比べるとかなり厳しい。

*一応ウチの国でも推理小説はSFや中華ファンタジーの次くらいには本で読む人は多いはずだが、通俗小説という形で見るとSFでさえ微妙だから

*東野圭吾とかスゴイよね。推理小説なのに現代でも他の通俗小説を押しのけて大人気。俺の行動範囲にある本屋はどこも彼の本がたくさんある。

*ウチの国だと警察関連な話になりがちな探偵モノは審査通り難いので商業的に難しい問題もある日本の推理小説って様々な文化、ネタと融合しているのが強いんだろう。日本市場でも昔ながらの正統派というのを求めている人はそんなに多くないはず。「新本格」と言っても現代向けにかなりアレンジが入っているわけだしね。

*日本は推理小説原作ではないけど一週間に一話で一つの事件を解決するドラマが定番だし環境的に推理小説に対する興味が形成されているのでは?

*日本は映画やドラマ、特に2時間くらいのSPドラマの原作として推理小説がよく使われる。同じ作品が別スタッフで再映像化されることも珍しくない。日本市場では推理小説が実写化原作として強い、稼げるから作品も作家も作品もどんどん出てくるんだろう。

*日本の映像化事情について私は分からないが、中国国内では推理小説の市場が小さ過ぎて作家が食っていけないのだけは分かる。国内でも警察、犯罪捜査系の作品ならば当たった作品もそこそこあるんだが……

*国産ドラマの警察主人公の犯罪捜査モノもたぶん日本的な意味での「推理小説のカテゴリ」には入れられるけど、近年の日本の推理小説では刑事モノはあまり売れていなかったはず。恐らく殺人事件→正当な捜査で解決みたいなのは現在の日本市場でもそんなに需要が無いんだろう。

*そう言えば私が以前読んだ世界の推理小説の歴史みたいな本で半分以上が日本の推理小説の歴史になっていた。欧米にも推理小説はあるが、それは言ってみれば名作古典だ。この数十年くらいの推理小説の歴史について語る場合、主に日本のことになってしまうのは避けられないのかも。

*ネタではなく、日本は推理系のアニメやマンガという入門作品があるからじゃないか?世界的に考えると、映像作品でも推理小説原作系はハードルが高い。ホームズのように現代風の改変をしたのはあるけど、あれはホームズだからとも言えるわけで。

*私が昔どこかで見た話だと確か日本の推理小説に関しては第二世界大戦後に復興していく中で地位を獲得していったということだったかな?当時の日本で社会的な影響力がある、社会問題に切り込んだ推理小説の名作が出て多くの読者を獲得して市場を形成していったとか。

*恐らくそれは1960年代の日本で松本清張から始まった推理小説ブームのことだろう。ただ社会派推理小説のブーム自体は1970年代には終わっている。もちろん社会派推理小説から続く影響もあるだろうけど、現代日本の推理小説市場に対する直接的な影響ということならその後の新本格ブームの方が大きいと思う。

*日本は現代社会要素を入れると主流文化寄りに出来るという話をどこかで読んだことがある。

*ウチの国でも過去に当たった推理小説は主に社会派の作品で、紙媒体がまだ元気だった頃にはわりと人気のジャンルだった印象がある。ただウチの国ではやはりテレビドラマになって人気になるとかでなければ、記憶に残る知名度は獲得できない。

*日本では社会派に加えて新本格派が盛り上がったのが大きいと聞く。1980年代に島田荘司、綾辻行人などからジャンルが発展して成功する新人がどんどん出てきた。この時期にジャンルが盛り上がったのは本当に大きいと思うよ。他の国では衰退するばかりだったから。

*日本の推理小説ジャンルは新本格派で盛り上がって新規のファンを獲得した後に東野圭吾や京極夏彦につながったのが本当に強い。ウチの国ではそういう盛り上がりは無かった。

*そこそこ勢いのある時でも国内の作品は日本の推理小説作品に埋もれているような状況が続いていたよね。外国でも有名な我が国の作品とかは見つからない。

*上でも言われているけど日本の推理小説ジャンルは手頃なジャンルの入り口が整備されているからファンが続いているのだと思う。欧米の古典を遡らなくても新本格のその時その時の人気作品から読み始めればいいし、もっと簡単なアニメやマンガを見ても良い。さすがに今の時代にまずホームズやアガサ・クリスティ辺りから見ろと言うのは厳しいからジャンルが衰退するのも無理はない。

*日本の推理小説が有利なのは現実的ではない設定の探偵や舞台を出しても問題無い、そういう世界観だと押し通せることだと思う。推理小説ではないが「名探偵コナン」だって日本では設定として大人しい方だ。そもそもリアリティにこだわると現代社会で推理小説の主人公的な探偵なんて成立しないわけだしね。

*日本では「屍人荘の殺人」みたいな作品まで出てくるからな。

*犯罪捜査系のドラマは欧米もかなり良いのはある。犯罪の動機が移民だとか国内の階級だとかこっちの感覚ではすぐに出てこない要素とかで見ていて面白い。ただ推理小説系の作品となると、私もすぐに思いつかない。

*いわゆる犯罪ミステリー的な作品は原題の欧米でも大きな市場があるし本も売れている。しかし推理小説は……どうなんだろう?私の中ではやはり現代の推理小説は日本産が輸出されているという印象だ。

*欧米の作品でスリラー系とか探偵キャラ主人公での映像作品は定期的に出ているけどそういうのは推理がメインには来ない。探偵がよく出てくるジャンルにはクトゥルフ系作品とかもあるらしいが、そっちはジャンル違うし中国語翻訳はほぼ無い……

*私もイロイロ考えてみたけど日本の推理小説は良くも悪くも「大衆娯楽」になっているから生き残れているんだと思う。これには「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」なんかも含まれる。大衆娯楽だから新しいファンや新しいジャンルも増えるし大元の推理小説も売れる市場になっているのではないかと。

**とまぁ、こんな感じで。近頃の中国オタク界隈の認識なども含めてイロイロな話が出ていました。ちなみにこのネタ教えてくれた方からは「個人的には日本では『ミステリー系』というかなり許容範囲の広いジャンルが成立していて、出版社側も積極的に関わっているのが現在も推理小説、探偵小説の市場が維持されている理由の一つだと思っています」などといった話もありました。

<以下、日本人からの反応>

1.腐女子的に考えたら推理小説のトリックよりもキャラ萌えに寄ってるところあると思う。大体シャーロック・ホームズからの系譜でクセのあるキャラ+それをフォローする常識人のセットが好まれて薄い本出てるような気がするなぁ。一般的でもTRICKとか、相棒とか、二人セットが見てて安心出来るというか面白く感じる。岸辺露伴はJOJO原作だからなんとも言えないけど。

2. 児童向けに「人が死なない推理小説」とかも出ているくらいだからな。謎解きやあっと驚かされる展開に、根強い需要があるんだろう。なお、日本では、「社会の暗部を覗く」みたいな趣向は警察小説とかに向かうが、微妙に推理小説とは違うジャンルだと見る。

3. あー、自分が初めて読んだ小説がまさに十角館の殺人だったな。読んでないけどその後もシリーズが続いてるのは凄いね。

4. 中国人に「日本の警察は頼りにならないから」とか言われるのは心外すぎる。一部地域を除き(どことは言わん)日本人の共通意識として警察は頼りになる存在だしアテにならんのは司法で、それすら中国人に言われる筋合いは無い。

5. あっちの人でも屍人荘の殺人とか読んでるのか…

6.かなりの事情通いて、凄いな。

7.東野圭吾、京極夏彦、松本清張といった、名前の挙がる優秀な小説家があらわれ、かつ、彼らを正当に評価するその筋のファンや市場があることが条件。小説だけでなく、囲碁将棋野球サッカーのプロ化のように、市場形成の道のりは険しく長いが、できないことではない、

8. 死体の出てこない日常の推理については、ほとんど触れられていないみたいだな。自由度の高い日本語を活かした叙述トリックの魅力など、他の国の人には伝わりにくいのかもな。

9. そらまー理由も無く不当逮捕されるのが当たり前の国じゃ、謎を解くもクソも無いわなぁ。

10.名探偵コナンが30年近く入り口として機能してるのは大きいだろうなぁ。基本的なフォーマットが幼少期から慣れ親しんでるってのはジャンルの強みになる。

11. 中国での推理小説は結末が下手すると全部「犯人は共産党(員)」になってしまいそう。

12. 文学ミステリとかもある、一時期北川薫とか読み漁ってたなあ。

13. >>1ホームズ×ワトソンのカップリング妄想は、日本のヤオイやアメリカのスラッシュよりも歴史の古い伝統的ジャンルなんだぞ。

14.日本で推理小説が大人気なのは確かだが海外ミステリー好きからすると毎年ミステリー系の邦訳がコンスタントに供給されて読みきれないぐらいだし記事中の欧米では廃れてるみたいな分析してるのは単に中国に入ってなくて知らないだけなのでは?と思ったり中国への翻訳が日本作品に偏りすぎなのでは?アンソニー・ホロヴィッツとか中国で読まれてないのか?映画でもダニエル・クレイグの「ナイブズ・アウト」や「グラス・オニオン」とかケネス・ブラナーの名探偵ポアロシリーズとか新作も公開されてるしミステリー系ドラマも色々あるだろうに。

15. 日本人はクイズ好きだから、謎解きが好きなんじゃないかなあ。そしてどっから警察が頼りにならないなんて、間違った知識を得たんだ?

16.中国は共産党の人間が理解出来ない書物は禁止だからゴミ小説しかないんだよ。共産党の検閲が無くなれば中国でも人間だけは多いんだから大作が出てくるはず。

17. >8日常の謎もそうだし、ひねった世界観でも推理小説として成立していると知ればかなりなんでもありなジャンルなんだよなぁ。山口雅也の"探偵が死人"とか、米澤穂信の"魔法在りのヨーロッパが舞台"や芦辺拓の"スチームパンク世界"だったり。まあ別に日本だけじゃなくて米や英にもあるだろうけどね。

18. 高校時代に本格派の鮎川哲也にはまった時があったなぁ、時刻表見直すのにかなり前のページまで良く戻ってた。

19. 現地の中国人のコメントがもはや「日本に住んでいるのか?」と思うぐらい。日本のミステリー作品に詳しくて草。

20.>>13まあどこの国の何がとかではなく創作作品があればどこでも大体そういうのはあるだろうからな。江戸時代にも歌舞伎や里見八犬伝等の読み物で妄想逞しくしてたお姉様方がいたとか何かで読んだ記憶がある。

21.まあ真面目な話すると、数々の刑事ドラマ群(現状は『相棒』を筆頭にほぼイコールで推理物)と『名探偵コナン』と云う大きな「入り口」がある事が大きいかな?目につく処に「入り口」があるってのはマジ大事なのよ。

22.推理小説が成立する条件。科学的合理的精神。証拠採用主義。法の支配。民主政司。法が正しく仕事する。これらの条件が成立するのは欧州と北米と日本。推理小説は自前で作れない国でも需要があるので差額で儲けれる。

23. 結局日本はオタクが多いからじゃないかと思う。東野圭吾レベルになると一般読者も多いが、かなり尖った設定の新本格を好む推理小説オタクもいっぱいいる。自分もそのタイプだから、論理的に解決できるなら犯人が超能力を使ったとか実は登場人物が人間じゃなかったとかも普通に受け入れられるし。ジャンルとしての自由度が他の国とは全然違う気がする。

24.過去の著名な作家さん等が沢山ミステリーや推理小説を書いてたから。そういうの読んで育った人がまたそんな分野の小説を書いて…ってのが続いてる影響は大きいんじゃないかね。中国の人もあのサイコロみたいな本読むのかね。

25. 「作中で謎を提示し、読者に様々な推測を促しながら真相を明かしていくスタイル」の作品が好きだからでしょう。ミステリ要素を話の軸にちりばめた程度の作品となれば有象無象で、もはや日本人にとって謎解き要素は娯楽作品の基本の1つ。しかも様々な他の娯楽要素と混ぜがちなのも特徴です。そもそも、日本のミステリは明治時代に西洋の推理小説に衝撃を受けた知識人が頑張って模倣することから始まりました。大正時代には江戸川乱歩という綺羅星が出てきますが、乱歩の時点で既に子供向けと大人向けの二刀流で「面白さ」を追求した結果、だいぶ独自路線の改造が完成してました。また、乱歩よりちょっと早くに、岡本綺堂が探偵ものを日本の世話物と混ぜて大衆向けに落とし込んだ捕物帳というジャンルを開発し、今でも、宮部みゆきあたりが継承していて人気ありますが、こんな昔のお手本からして、推理要素と他の娯楽要素と混ぜて好き勝手に錬成していたんですよ。更に、社会派>新本格登場の流れはその通りですが、では新本格以降に社会派は滅びたかというとそんな事もなく、むしろ強くなったくらい。少年法、医療、食品、保険、様々な社会問題をテーマに、ちょいちょいヒットが生まれ、この路線で成功すると文学賞系のおまけがくっつくこともあります。これだって混ぜるの得意だからですよ。あと、近年の日本は刑事ものが売れないと言ってる中国の人いますが、そんな事もないかと。警察学校が舞台の長岡弘樹の「教場」とか人気、東野圭吾のマスカレードも刑事ものといえば刑事もの、これも警察と一口にまとめても多岐にわたっていて、混ぜるの得意だから(略。もう、なんでもかんでも混ぜて面白くして謎を解きたいのです。それが日本のミステリの屋台骨です。そう簡単には滅びません。

26. >>16文革でそれ以前の文化や書物は燃やされ全て否定されてるからね。読み物としての歴史書も検閲ありきだから、推理小説は中共からしたら殺人指南書にしか見えずになかなか許可されなかった。

27. 鉄人28号も少年探偵物からの派生だしな。その時々の流行り物に乗っかるベースとして優秀なのよね。雑な例えだと昨今の「型にはまった異世界物」で転生大喜利してる状態みたいなもん。

28. 日本の推理小説が、というより中国に入ってくる推理小説に偏りがあるだけだな。これ。

29. 中国人が考えている推理小説ってかなり範囲が狭いっぽいな。日本でミステリ扱いされている海外の小説が中国国内では別カテゴリになっている所もあるのでは。日本は分かりやすく探偵や探偵扱いのキャラが出てくるけど、自分の読んでる範囲の海外ミステリはそういうのをやらない。

30.柔よく剛を制す。頭の使い方次第では強い悪党を倒せる、出し抜けることも推理モノの魅力。もっとも、昨今のSNSによる印象操作が盛んな時代だと、そもそもの善悪の定義からして再検討が必要。水戸黄門のような権威がすべてを解決する訳でもない

31. >29記事中にもあるけど、ドラマに多い犯罪捜査系と推理小説は分けて考えてる感じだな。

32.推理のためのロジックさえ通ってれば成立するから、法関係は全く必要条件ではないぞ。現代ベースの舞台設定でも裏社会とか法に縛られない連中の話も普通にあるし(この場合、事件解明されても闇に葬られるケースがわりとある)。

33. 推理小説は主人公がかっこいい場合がほとんどだからキャラ読みしてる層も多いやろ。

34. >>11ならんだろ。なった小説は発売前に作者もろとも抹殺だから。

35. 想像力と推理力が無くなってるから飲食店に『汚染水放流を禁止するアルよ』って日本人には理解できない暗号言葉で電話するんだろ。

36. 毎回毎回いろんな話題でなんでそこまで詳しいの...って人もいればクッソ低い解像度でとにかく見下したいマンもいて、まあ色んな人がいるなって

37.記事の元ネタってどういうフォーラムなんだろうか?外国(日本)の推理小説なんてジャンルを語れる人間がこんなにいるものなのか?

38. ミステリって時代劇にもSFにも何にでも組み込めるのが強いよな。

39. 世界的には推理小説はそんなに厳しかったんだな。日本にいると分からないものだ。個人的には記事中にもあるように漫画やアニメやゲームで初心者が入りやすいからだと思うな。実際に自分も子供の頃に漫画(金田一等)→ゲーム(探偵ADV)→小説と興味が派生していったし。

40. 確かに中国は刑事主体のミステリーもの厳しそうなイメージある。警察側無能扱いするのもそれはそれでキツそう。武侠世界やファンタジー世界とか現代の職業に抵触しない立場のキャラで推理を展開させるのが最適解なのかもしれない。古龍に限らなくても金庸作品でもミステリー要素あるし

41.中国には、古畑任三郎のような警察が犯人を探すドラマや小説はないのだろうか。公権力が悪党と戦う図式が、なぜかあの国だとイメージできない。かといって、ルパンのような義賊ものは検閲に引っかかるだろうし、謎過ぎる。

42. >日本では警察が頼りにならないからだよ。流行るものには社会的な理由がある。日本の警察は事件は解決しないしヤクザとも癒着している。だから日本社会では理想として推理小説、特に探偵の活躍する小説が大人気になる。逆だぞ。推理小説は司法と法治が機能している国でないと成立しない。証拠を固めて犯罪を立証する過程を描くジャンルだからな。法治が無く汚職が蔓延している国では、いくら証拠を固めても無駄なんで

43. 個人的には水戸黄門や科捜研の女が好きな理由と被るが基本はメインキャラさえ分かれば1話~1巻の話の中で一区切りするからだな。伸びても上中下巻みたいに終わりが分かる。あと日本だとジャンル問わず解決する謎さえあれば〇〇ミステリー、ミステリー〇〇って言い張れるから隙間産業的にどのレーベルでも存在できる

44. 推理・探偵小説がゴシック小説の館ものからの派生でSF・ホラー小説もゴシック小説からの派生だからゴシック小説源流の小説がウケるんでは?日本人、ロボットとかAI嫌いじゃないしクトゥルフとかただの海産物じゃん。アダムス・ファミリーも90年代にウケたし。

45.中国人が「日本の警察は当てにならない」と言うのは、偏見に基づく中傷もそうだが、「街中に監視カメラが一杯で、ネットも実社会も監視装置だらけ」という自国の状態を、本気で「犯罪から市民を守る為のもの。自分が悪いことしておらずする気も無いなら監視強化は歓迎すべき」と信じている側面もあるように思える。街中に監視の目を行き届かせているのは善良な一般人を暴動や犯罪から守る為で、十分に成果を上げていると考えているから、その点で中国ほど市民監視を実行しない日本の公安警察は「すべき仕を怠っている、頼りにならない」と見えているのでは。国家権力の強権発動を「自分に矛先が向かわなきゃ別にいい。自分は守られる側だし」「自分は“善良な一市民”だから、そんな自分に国家が危害を加えるなんてあり得ないだろ」と考えているっぽい。以前、中国人の「街中の監視カメラ」に対する感覚があまりに違うのを、どっかの海外反応系サイトで見かけた覚えがあって、強く印象に残っている。

46. 入口って話だと、辻真先の存在がマジでデカすぎる。コナン含めたアニメ脚本家として言及する必要があるとは思えんけど、推理作家としても新本格の基礎を築いたひとだからな。で、バリ現役だし。

47. 中国の推理小説だったら読んでみたい気がする。翻訳されてないだろうか。

48. >>4中国の警察は世界一役に立たない。

49. そもそも日本は読書人口――と言うよりも、一人が生涯に読む本の数――が非常に多く、また翻訳超大国でもあるため世界中から新作が供給され続けてもおり、受け手のマッスが大きいまま維持されている。即ち市場がある。であれば国産の新作も途切れず供給され、プロを目指す書き手も同様に「供給」されるわけだ。そして、数が多ければ単価は安くなる。気軽に読み捨てられる文庫本が大量に出版される。手軽に買えるから読者も増える。かくして大きな市場が維持される。こうした好循環の中で。日本人は他国と比べても、知的な刺激や細やかな人情を求める傾向が強めだ。拳を振り回して暴れるだけが能ではないんである。ならば本格推理が廃れる訳はなかろ。

50. 探偵が「犯人は共産党幹部の子息の〇〇アル」と言えないんだから、推理小説が成り立つわけもなし。

51. 中国だと謎を暴くとだいたい共産党幹部が絡んできて拉致されちゃうからな。

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