▲マクドナルドが一時ひどい低迷状態にあったのだが、このところ、復活してきたようだ。その様をみよう。
※2023/10/11動画では、海外で話題になった日本のマクドナルドの広告動画と、アメリカの広告動画を紹介。日本側の広告は海外の一部では激しい批判があったようだが、アメリカと対照的なこともあって絶賛する声も多数届いている。まず日本の広告は、家族3人が幸せそうに食事をする姿のアニメーション対するアメリカの広告は、トランスジェンダーの黒人が「私たちを殺さないで。私たちは自由だ。」と訴えかける内容。
■海外の反応
・海外: もし広告が日本のみたいにかわいらしくて見ていて心地の良い物なら、広告ブロッカーさえ使わないんだけど。
・海外: まともなアメリカ人が日本のエンタメに夢中になるのは当然だ。すがすがしい。
・海外: 聞いた話では、本来マクドナルドは家族の価値や心地の良い雰囲気を支持していたらしい。日本のマクドナルドの方が、本場なはずのアメリカよりも本来の概念に近くて滑稽だ。
・海外: この2つの広告は見るターゲットを反映してる。一方は文明的で、現代的な国で、もう一方はカリフォルニア人だ。
・海外: いや、この日本の広告はガチでほのぼのしていいじゃないか。批判してる人意味わからん。
・海外: 日本の広告:人を笑顔にする アメリカの広告:人をさらに人種差別的にする。
・海外: 日本の広告はこれまで見た中で一番最後まで見られるほど心地がいい。そしてその心地よさがいきなり消えて憂鬱が始まった。
・海外: これはマクドナルドの広告だけじゃない。アメリカの広告がみんなほのぼのとクレイジーの入り混じった内容だった時代を覚えてる。いまや、みんな退屈になって笑顔になるような広告なんてほとんど見なくなった。ふざけたポリコレは効果がなく、場合によっては、的外れだと思われる。
・海外: これはあらゆるものをポリコレ化するいつもの習慣だ。
・海外: 日本の広告の方がかなりいい。広告と関係のない政治的な話題を話すんじゃなくてちゃんとトピックに合ってる。
・海外: これだけでも、日本の広告が神ランクなのに、こっちの広告は最低な理由がわかる。
・海外: 広告に関しては素人だけど、いつか最初の広告に匹敵するような傑作を作りたい。
・海外: 日本のマクドナルド広告はほのぼのしてるだけなのに批判する人がいるのがよくわからない。家族がマクドナルドを楽しんでるだけで何も問題ないのに。
・海外: まるで懐かしい平和な幸せに浸っていたのに突然すぐに頭痛を催すような恐ろしい現実に引き戻されたような感じ。
・海外: ここ何年か見てきた中で最高の広告。こういう者は日本の一人勝ちだ。
※海外2022/06/14「なぜかは本当にわからない」「日本に住んでみて気がついた」世界共通品質だと思いきや?
*日本のマクドナルドの方がおいしい。なぜかは本当にわからない。材料が違うのかもしれないし、日本人はアルバイトやサービスに熱心だから、食べ物を大切に扱うのかもしれない。ただ、日本に住んでみて気がついた。食べ物がよりおいしい。お店はより清潔で、従業員はより真面目。全体的に良い体験ができる。以前スイスに住んでいたけど、そこでもマクドナルドはおいしかった。同じ理由だと思う。日本の従業員は実際に良い仕事をしようと気を使っている。アメリカの社員はどうでもいいと思っているだけだ。
*気にするほど給料をもらっていないからさ。
*日本のパートタイム労働者も高給取りとは程遠い。単にメンタリティーの違い。アメリカでは、上司からは何よりも生産性を期待されていて、質の高い仕事は求められるかもしれないけど、それは期待されてることじゃない。日本では、品質が期待され、生産性は経験とともに増していく。ベストを尽くすことが求められ、時間が経つにつれてスピードも上がっていくんだ。YouTubeに英米のマクドナルドの比較動画があるけど、ほぼ全ての商品の原材料が全く違う(英国版は一般的に原材料・添加物がかなり少ない)ビーフも100%イギリス産と宣伝している。
*日本のマクドナルドの方が美味しいかどうかは知らないけど、日本のマクドナルドはレシピを少し変えているんだと思う。
*地元の食材を生かし、現地でしか手に入らないものを使ってるのかな。
*レタスやトマトなど一部の野菜は日本産だけど、それ以外はすべて輸入しているみたい。ジャガイモはアメリカ・カナダ産、鶏肉はタイ産、牛肉はオーストラリア・ニュージーランド・アメリカ産。だから、地元産というわけではないね。日本のチキンナゲットはまるで魔法だよね。いつか試してみるよ!スパイシーチキンマックナゲットを探せ!最高だぞ!4種類のソースがあるんだ。
*ヨーロッパ、アメリカ、日本の数カ国でマクドナルドを食べた者として言えることは、マクドナルドはアメリカ以外の方が美味しいということですね。
*その通り食材は禁止されているものが多いし、調理も丁寧でプライドもあるマクドナルドは日本の方が美味しい。
*でも、KFCはそうとは言えない。
*海外ではマクドナルドは避けているけど、日本ではよく行く。ベトナムで食べたKFCの方が断然安くて美味しかった。僕の国のマクドナルドにはないんだけど、テリヤキバーガーがあるんだよ。だから、たとえ品質がまったく同じでも、日本のマクドナルドに行く理由がある。
*季節ごとにメニューが変わるのもいい。おいしいからね。バーガーキングもそうだけど、とにかく品質が良く、新鮮。まぁ、KFCは物足りないね。
<以下、日本人からの反応>
海外まとめ: 概ねポテト以外?(ソース、バンズ、サイド、ドリンク類)は日本の大手メーカーだったような。
海外まとめ: ケンタッキーはパサパサなのか。もう20年くらい食べてないけど油こってりという印象が強かったな。マックももう15年以上も食べてないが、あのパティの香りが苦手だ。フィレオフィッシュとかグラコロのほうが好きだわ。
海外まとめ: スパイス過剰で表面が脂っぽく、身はパサパサの紙粘土みたいな感じだね。熱いうちでもまともに食べれた事無いが、冷めたらとても食い物ではない。まあ、アメリカ風のドラムとかのフライは概ねそんな感じだけど。
*>日本KFCはひどいし、値段も高い同意。マクドナルドも美味しくはないがたまに食べたくなるジャンク味。しかしKFCは酷い。なぜあんな食い物とも言えないレベルの不味いものが唐揚げ大国日本でそこそこ売れるのか理解不能。※あくまで個人の感想です。
海外まとめ: アメリカのと味は変わらんけどな。気のせいだわ。強いて言えばバンズくらいだろ。
海外まとめ: マヨネーズは日本の方が美味いからな。
海外まとめ: ケンタが好きじゃないのは、単に個人の好みの問題で、アメリカではこれがいいんだろうなと思ってたけど……海外の人から見ても微妙だったんか。
海外まとめ: 昔のKFCは表面がからっと揚がってたのに、最近のは油でギトギトだよね。
海外まとめ: KFC、海外のほうが美味いのか。いつか食べ比べられるといいな。
海外まとめ: 東南アジアは結構美味しいと思うけど、なかでもタイは美味しいと思う。
海外まとめ: 昔はKFCのチキンがあまり好きじゃなくて、フィリピンのマックで食べたフライドチキンの方がうまいと思ってたわ。今は普通にKFCが好きだから、どっちが好きとかないけどね。海外で食べるにしても、フランスだけは避けた方がいい。フランスKFCの方が高くて、明確に不味かった記憶があるよ。
海外まとめ: 日本の物が安いとか自由とか言われても嬉しくもなんともないが、末端のバイトやパートさんの労働の質を評価されるのは、本当にうれしい。自分は小さい自営しているけど、パートさん達全員が、お客さんの喜ぶ顔が自分達の喜びとして働いてくれてる。意識の高さと味には絶対に相関性があると思う。
海外まとめ: アメリカは不味いイメージだけど、カナダは良かったかな、マクドナルド。基本、マックよりモスだし、バガキンの方がよい。
海外まとめ: 個人的にはなんかモスバーガー苦手だなぁ ポテトも美味しくないし。
海外まとめ: >材料が違うのかもしれないし、日本人はアルバイトや>サービスに熱心だから、食べ物を大切に扱うのかもしれない。→食べ物を大切に扱うのは当然だ。バぁーーカ。これから人の口に入る物を粗末に扱ってどうする。逆に質問したい。
海外まとめ: 言われてみたら日本マクドナルドは「おれはマックのハンバーガー作ってるんだ」感あるけど、ケンタッキーは「おれはケンタのチキン揚げてるんだ」ってバイトが味にこだわってる感ないな…ふむ…。
海外まとめ: 日本でもコンビニでバイト君がやらかしてるから、あまり偉そうにしないほうがいいよ。
海外まとめ: 日本のバイトがやらかしてるなんて極少数の話だろ。表に出てないものも含めたら圧倒的に海外の方が多いに決まってる。そもそもその手のチェックは海外の方が圧倒的に甘いしな。
海外まとめ: 日本マックが海外より美味いなんてのはなんとも思わんけど、日本KFCが海外よりマズいってのは初耳だな。事実なら日本の食文化の面汚しじゃないのか。
海外まとめ: ただ、日本人と海外の人がフライドチキンに求めるものが違う可能性もあるしなぁ、ギトギトのは日本では受けないし。
海外まとめ: KFCはマックのように冷凍パティを焼くだけじゃなく、店舗でチキンの粉付けから揚げまで扱うから、店によって差異があるのは仕方がないと思う。最近の傾向として、若いスタッフが多い店は余り美味しくない。行くなら比較的年を取った女性スタッフの多い店が美味しい。あと、日本の胸肉がパサパサしてるのは自分も前からそう思ってた。海外のは、モモだけじゃなくブレストも結構ジューシーただ油の管理とかは日本のほうが上じゃないかな。
海外まとめ: そういえば韓国人が「日本のKFCはまずいニダ」って言ってて、また始まったよって思ってたんだけど、マジだったのか。
海外まとめ: 海外のケンタ食ってみたい。
海外まとめ: ケンタッキーは冷凍工場生産でなく現地でその店舗ごとで作ってるから。直営店かフランチャイズか慣れた職員かパートやバイトかでも味とか焼き加減かなり変わってくる。ぶっちゃけ不味いと思ってる人とか焼きすぎてパサパサはハズレ店舗引いたんじゃないかな。あと部位は普通にリクエストできるし、レジもリクエストボタンついててレシートにリクエストって追加されるから。単純に英語しか話せなくて相手に伝わらず選べないって思っただけだろうな。
海外まとめ: もしかしたら流通かな。大体冷凍だろうけど扱い雑で途中で怪盗してるんかも。
海外まとめ: あの薄い肉が解凍されていたら1枚ずつ分けるのが大変だし、タイマー制御の焼く時間も変わっちゃうから、それはない。
海外まとめ: カーネルおじさんは自分のレシピ通りに作ることに執着してレシビ通り作らなかった調理担当者は棒で叩かれた。そんなカーネルおじさん曰く「日本のKFCが一番レシピを忠実に守ってる」なので不味いのは昔のレシピ通りに作ってるから。
海外まとめ: 昔は美味かったんだよ。多分製法を変更しているんじゃないかね。
海外まとめ: 揚げ油にショートニング使っていたけど、トランス脂肪酸を含んでいるを問題視され、トランス脂肪酸の少ない食用油に変えたのが原因じゃないかな(これは米国KFCも変更予定なのだが)。
海外まとめ: KFC昔の方がおいしかったよな。
海外まとめ: KFCがパサパサしてるって食った事ないの丸出しじゃん…自分は衣の味が濃すぎて嫌いだけど、パサパサはないだろ。
海外まとめ: KFCはクリスマス以外選択肢に挙がらないイメージ。それも、美味しいから、という理由ではなく、単にイベントの添え物として、仕方なく。
海外まとめ: KFCでチキン2個のセットでリブ以外を下さいと言ったらきっちりリブが入ってた、それからKFCには行ってない。
海外まとめ: ベトナムや韓国が日本のKFCマズいっていうから調べてみたら、クリスピーチキンが定番になってた。オリジナルは指定しないと出てこないそうな。韓国はレッドホット系をもっと辛くした奴とか色々種類が豊富らしい。
海外まとめ: ケンタは店舗によって当たりハズレがあるよね。
海外まとめ: KFC、韓国スレたってたな。某掲示板でみた。急になんやろね。
海外まとめ: 正に"全"世界を回ってその上必ずKFCに立ち寄ったってわけじゃないから、モヤモヤするところだが、悪いけど日本のKFCより平均的なクオリティ高い商品を提供してる国なんて経験上見たことも聞いたこともないわ。部位を選べる国はそれ自体が強みにはなると思うけど、味や安全性なんかとは別だしな。
海外まとめ: 昔のケンタは創業者カーネルサンダースがレシピ通りに作ってるって褒める位だったのに、そこまで落ちてるのか。
海外まとめ: あるKFCでは真夏に揚げたチキン挟んだバーガー頼んだら、チキンの真ん中が凍ったままだった(北関東)…手作りと男女高校生っぽい、アルバイトがお互いで騒いでて、(お客無視)なんだこの店って思ったらコレだよKFCって、バイトのみになる時間帯多いの?
海外まとめ: 単に利己主義が多いか利他主義が多いかの違いなだけ。アメリカだと賃金が低い、面倒くさい、早く帰りたいとしか考えずに仕事をしてるから質もサービスも悪い。日本の場合は賃金が低かろうとわかった上で仕事をしてるし、時間内だけはきっちり仕事をする。そういうのが店内の空気にも出るし商品の見た目や質にも出る。
海外まとめ: そんなの同じメニューで世界選手権やらないとわからないのでは。世界ビッグマック選手権とかやれよ。
海外まとめ: 単純に水の違い。日本は全国的に軟水だから、日本の水で育つ食材と料理に使われる水が美味い理由だよ。鰹節や昆布の旨味が効率よく取り出せるのが軟水だと言われてるからな、食材の旨味を引き出してくれるんだろ。逆に硬水のエヴィアンやボルビックを美味そうに飲んでる日本人がいるけど、あんな粉っぽい水をよく飲めるもんだと不思議に思うよ。
海外まとめ: ケンタッキーのチキンは皮以外まずいからお得感がない。
海外まとめ: 自給率30%の日本で純国産野菜も食肉もあり得ない。そもそも肥料や飼料が全て輸入だし。
海外まとめ: 日本のーとかいうけど、同じマクドナルドやケンタッキーでも店によって旨さが違う。大きな都市の繁盛店のはおいしいけど、地方都市の閑散店のはまずい。これ、ピザとか他のチェーン店全般に言える。友人宅でおやつに出されたケンタがメチャ美味しかったので、家の近くにできたって喜んでたら、ボソボソバサバサの激マズでがっかり。しかも油で毎回おなか痛くなる。
※2018/04/05既存店売上高 3月は10%増 日本マクドナルド 日本マクドナルドホールディングスが4日発表した3月の既存店売上高は前年同月比10・0%増と28ヵ月連続で増えた。発売から20年以上にわたり人気を集める「てりたま」シリーズが好調だった。100円を追加すると定番バーガーのパティが倍になる「夜マック」を始めた効果でディナータイムの集客も伸びた。
※【企業】もがく「マクドナルド」…世界的に売上急落、日本に続き米トップも交代:2014/10/07(火) 外食の巨人マクドナルドが吹きすさぶ逆風にあえいでいる。最近の自然食志向や中国の 食品会社の使用期限切れ鶏肉使用問題などで、世界的に売り上げが急落し、 年間の販売見通しも暗転。さらにトップが交代した日本に続き米国部門責任者が 事実上の引責辞任に追い込まれるなど、日米ともに経営体制が揺れ動く。危機感を強めるマクドも改革を急いでいるが、浮上のきっかけをつかめるか。
■業績予想立たず 「ここまで落ち込みがきついとは…」 アナリストが驚くほど、世界でマクドナルドを展開する米本社が先日発表した8月の販売概況は、 世界の外食業界や市場関係者に衝撃を与えた。世界の既存店売上高は前年同月より3・7%減少し、 減少幅は7月の2・5%減からも拡大。実に11年5カ月ぶりの急落となったのだ。地域別では、アジア太平洋・中東・アフリカが14・5%減と大苦戦し、本国の米国も2・8%減とふるわなかった。 堅調だった欧州まで、米国との外交関係が悪化しているロシアでの一部店舗が営業停止した影響で0・7%減とマイナスに転じてしまった。 日本の状況も深刻だ。日本マクドナルドホールディングスによると、8月の既存店売上高は25・1%減と、 平成13年の株式上場以来、最大の落ち込みとなった。関係者によると、とくに土日など休日の集客の 不振が目立ったという。今年上期の最終利益は前年同期比59%減の18億円と激減。6月まで上昇基調だった株価も、夏場に入ってから一転して低迷し、投資家も気をもむ展開が続く。 逆にライバルのモスバーガーは業績も堅調で、ハンバーガー業界ではマクドの苦戦が際立っている。 マクドの業績を直撃したのが、中国の使用期限切れ鶏肉使用問題だ。仕入れ先の食品会社の 上海福喜食品が期限切れの鶏肉を使用していたため、中国はもちろん日本でも客足が遠のいたことが響いた。日本マクドナルドホールディングスも影響を見極めきれず、通期の業績予想を「未定」とする異例の事態に追い込まれている。さらに日本では、一部の商品で料金を過剰に徴収していたことも発覚し、批判にさらされている。
■事実上の更迭? また、経営の迷走の背景に指摘されるのが、経営体制をめぐる動揺だ。マクド米本社は8月、傘下の米国マクドナルドのジェフ・ストラットン社長が10月15日付で退任すると発表した。 理由は明らかにされていないが、ストラットン氏は2012年12月に就任したばかり。2年もたたずに退任するのは、 グループの屋台骨を支え、社員が仰ぎ見る米国トップとしては異例といえる。ただ米国部門は長く業績不振が続いており、 「事実上の更迭」(アナリスト)との見方が市場では出ている。 日本マクドナルドも昨年8月に原田泳幸氏が中核事業会社の社長兼CEO(最高経営責任者)を退任した。 平成16年に社長に就任し、業績をV字回復させてきた原田氏だが、24年から2年連続の減収減益に転じた。今年3月には持ち株会社の社長も退いた。原田氏の後任には、元カナダ法人女性幹部のカサノバ氏が就いたが、そのカサノバ氏も社内外で評判が今ひとつ。 中国の期限切れ食肉問題をめぐっては、即座に記者会見を開かず、中間決算発表会見で謝罪したが、 「マクド自身も被害者であることを強調するような口ぶりが目立った」(業界関係者)ことで、印象を悪くした感がある。世界で事業展開するマクドの「総帥」である米本社のトンプソンCEOが2012年7月に就任してから、 マクドの変調が鮮明になったとみる業界関係者も少なくない。マクドの株価を3倍近く引き上げるなど カリスマ的な手腕を発揮したスキナー前CEOと比較されるのは気の毒だが、それに比べてトンプソン氏の実績は物足りなさがどうしてもつきまとう。
■改革も競争厳しく もっともマクドとトンプソン氏もただ手をこまねいているばかりではない。 まず、足元の米国事業の立て直しに向け、ストラットン氏の後任の 米国部門トップに元グループ会社社長のマイク・アンドレス氏を再び呼び寄せた。 米メディアによると、アンドレス氏は、2010~12年に米中部地区の統括役として 既存店売上高も来店客数も増加させた実績をもつ。そして、事業面ではレストランのブランドの再構築を進めている。 消費者の自然食志向や健康志向を意識し、「ハッピーミール(日本ではハッピーセット)」 に果物や野菜を積極的に取り入れたり、先日は米食品大手クラフトと提携して小売りコーヒー市場に参入することを明らかにした。 ただ、マクドを取り巻く市場と競争環境は依然厳しい。米バーガーキングは8月、カナダのドーナツ店大手ティム・ホートンズの買収に向けて交渉に入ったと発表した。 実現すれば世界3位のファストフードチェーンが誕生することになり、マクドにも手ごわい存在となりそうだ。コーヒー市場参入も、これまではなんとか棲み分けていた米スターバックスや米ダンキン・ドーナツといよいよ“ガチンコ勝負”をマクドが迫られることを意味している。日本市場でも、あるアナリストは「消費者の嗜好(しこう)をつかみきれず、 マーケティングで試行錯誤している」と指摘する。100円マックなど低価格商品で客足を伸ばし、 高額商品の販促で客単価を引き上げる従来の戦略からいかに転換し、顧客の満足度を高められるかがカギだが、マクドの視界はまだ不明瞭だ。
-ここまで-