▲表題は、別に筆者の言いではない。
中国人が、自ら語った言葉だ。
まぁ、ともあれ、自己を直視できる…このあたり、さすがに韓国人・北朝鮮人より中国人は賢いなぁ。
しかし、アップグレードするための資格というか、条件を満たすことができるのかなぁ。
国の代表であり、テクノクラートである胡錦濤主席が、軽々と「中国5千年の歴史」とか言うようではなぁ。
また、文盲が1億人を越えるほど存在しているじゃないか。
そんな国が簡単にアップグレードできるものか。
以下、新聞から抜粋。
2011年8月30日、中国は人口の減少による労働力不足、賃金や土地の価格の高騰など問題に直面し、企業は産業のモデルチェンジの必要性に迫られている。
浙江省寧波市で紡績業を営む林さんの場合、 彼の工場では工員が減り続け、やむなく賃上げに踏み切り、生き残りをかけて新しい道を 模索。
「工賃はずっと右肩上がり。私たちは工員の仕事のできが悪くても、それを口に出すことが できない。言えば彼らはすぐに仕事を辞めてしまう」。
経営危機に直面し、林さんは会社をオンラインショップにしようと試み、 コスト削減になればと期待している。
国連の推計では、中国の15~24歳の若者はファストクローズ、玩具、電子工場の主力人員となっているが、この主力人員は15年後までに6200万人減少し、 2025年には1.64億人になるという。
人口増加率の低下により、将来的に労働力の供給が減少する。
これにより、企業は産業シフトの必要に迫られ、ハイテク産業や 高価な製品に転換しなければならなくなる。このような現象は60~70年代の日本でも見られた。
香港の経済アナリストは、中国が今後5年ほどの短期間でモデルチェンジを図れば、困難を乗り切り、さらに経済成長の低迷も免れるだろうと分析した。
現在、中国は労働者の賃金や土地の値段が日々上がり続けている。
その中で、衣類、靴、家具などの輸出依存型のローテク業種は製造業としての 成立が困難な状況になっている。
浙江省のマネージャー・徐さんは、サングラス製造からLEDや太陽電池の部品製造に転業した。
彼女は「ハイテクか付加価値の高い産業でなければ、滅びるしかない」と述べた。
▲補足、感想など
---企業は産業シフトの必要に迫られ、ハイテク産業や 高価な製品に転換しなければならなくなる。このような現象は60~70年代の日本でも見られた。---か。
別に日本を例に挙げる必要もあるまいに。
しかし、あの小日本ができたから、オレ達中国人にも簡単にできる…てな感じで記事は書いてあるが本当にそうなのかなぁ。
まず、識字率だ。
日本は江戸時代に既に70パーセントぐらいあった。明治維新以来、更に教育に力を注いだから、文盲は限りなく少ない。
対して中国は、2000年以降、返って文盲が増加し、2005年時点で1億1600万人が文盲だと言われている。
少しピンの方にも触れよう。
中国大陸から未だ、ノーベル賞の受賞者は一名もでていない。
そして、学問の内容が、冒頭で触れたように、胡錦濤主席が軽々と「中国5千年の歴史」とか言ってしまう…何度もいうが、中国の最古の王朝は殷(いん)であるが、紀元前1千年くらいだ。
その前にあったかもしれない夏(か)王朝を考えても、紀元前1千年をいくらか越すくらいであろう。
テクノクラートたる胡錦濤主席が、そういう歴史を知らない訳がない。
ところが、上海万博とか世界に向かって自国をアピールする時、はったりというかいいかっこしたい…という思いが、科学的な知見を塗りつぶしてしまうのだ。…国家主席たる胡錦濤氏がこの様なのだ。もう、中国人の宿痾としかいいようがあるまい。
以上、いろいろ述べてきたが、上の事実は、記事にあるように日本人が簡単に乗り越えられたアップグレードというものが、中国人には容易ではないことを示している。
自分たちには容易ではない…ということを中国人は直視できるかな。