▲ドイツのvwが日本のスズキを買収する可能性を示した。
えっ--と筆者ば思った。
そんなにvwって好調だったかな。
それほど技術力が高かったか?
ブラジルあたりの中進国で、低技術・低価格の車を作っていることで、増長しているのではあるまいか。
確かにヨーロッパではドイツのvwぐらいしか生き残るまいか、なにか自分の足元が見えなくなっているのではあるまいか。
以下、新聞から抜粋。
独誌シュピーゲルは、欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が19.9%を出資するスズキを買収し、子会社化する可能性があると報じた。
VW首脳が同誌に「買収の選択肢は締め出さない」と述べたという。
両社は2009年末に資本提携したが、今月中旬にスズキが提携解消を申し入れた。
提携時の契約によると、スズキ側の了承なしにVWが出資比率を引き上げることはできないが、同誌はスズキの提携解消申し入れで、この規定が無効になるとしている。
VWはスズキをグループの小型車事業の拠点に活用する考えだ。
▲補足、感想など
そもそもスズキがそんなに簡単に買収されるかな。
ましてや、これだけの円高、ユーロ安の時代に?
日本人からヨーロッパの企業をみるとき、どうしてももう一つ信用できないのは、西欧の階級制度を原因とする不安定さだ。
日産がいい例だ。
ゴーンさんだって、フランス・ルノーの社員と日産の社員を俊別している。
もっとハッキリいえば、日産が稼いで、ルノーを助けている形になっているはずだ。
なんというか、日本と西欧では工員というか技術者の働き方が違う。
日本人の感覚でいえば、ブルーカラーとホワイトカラーの差はいわば嗜好の差のようなものであろう。
しかし、西欧社会ではあきらかに違う。それは階級の違いを意味している。
そういう社会制度を背景にしているvwがスズキを買収(まず、ありえないと思うが)しても、その社員をうまく使えるわけがあるまい。
スズキの技術者の誇りを維持しつつ働かせることができるか?
vwの現社長の言葉を聞いていると、とてもではないが、このあたりを理解できまい。
つまり、仮にスズキを買収することができても、vwは元スズキの技術者をうまく使うことができないということだ。
こうしてみると、vwとスズキの組み合わせは、不運な組み合わせだ。
このまま、スッキリ、別れた方が両方にメリットがありそうだ。