▲こう、なんというか。
イスラム教って、これだけ不寛容な宗教というものもあるまいな。
砂漠ばかりの環境の厳しい場所で生まれた宗教の「寛容性のなさ」に呆然としてしまう。
宗教とは、人間の暮らしを、人としての生き方に「なんらかの助け」を与えるものではないのか。
イスラム教は、人間の生き方さえも束縛してしまうのか。
日本の仏教、神道の「寛容さ」を思う。
12世紀頃、師である法然が、弟子である親鸞に結婚を勧める会話がある。
それをご紹介したい。
--ここから--
法然上人は生涯、結婚もなされず、清廉潔白で一生を全うされた方であった。
しかし、その法然上人が弟子親鸞聖人にだけは違っておられた。
法然上人71歳、親鸞聖人31歳のことである。
関白九条兼実公のたっての願いということで娘玉日姫を親鸞聖人に嫁がせたいとの申し出があった。
法然上人「唐突な話だがな、
そなた、結婚する気はないか」
親鸞聖人「は?!結婚?そ、それは・・・」
法然上人「今、関白殿がこられてな。そなたを是非、娘の婿に、と言われるのじゃ」
親鸞聖人「関白殿が・・・」
法然上人「娘御は、玉日と言われる方でなあ」
親鸞聖人「玉日様、ですか・・・」
法然上人「知っているのか」
親鸞聖人「はい。以前少し、お会いしたことが・・・」
法然上人「そうか。知っていたのか。
それなら、話は早い。どうかな」
親鸞聖人「はい。あの玉日様ならば。
しかし、お師匠様。
お師匠様や、門下の皆さんに、ご迷惑がかかるのでは・・・」
法然上人「ワシはかまわん。皆の事も、案ずることはなかろう。
そなたに、その覚悟さえあれば」
親鸞聖人「ならば、喜んで、お受け致します」
法然上人「よいか、親鸞。弥陀の本願には、
出家も、在家も、差別はないが、天台や真言などの、聖道自力の仏教では、肉食妻帯は、
固く禁じられているのは、承知の通りじゃ。
彼らや、そして世間から、どんな非難攻撃の嵐が起きるか、わからぬぞ」
親鸞聖人「はい。それは、覚悟しております。
すべての人が、ありのままの姿で救われるのが、真実の仏法であることを、分かっていただく御縁になれば。
親鸞、決して厭いは致しません」
法然上人「その覚悟、忘れるでないぞ」
親鸞聖人「はい」
--ここまで--
「すべての人がありのままの姿で救われる」という部分に、核心がある。
僧侶が、肉喰妻帯するというこのときの「決断」が、日本の仏教を一段の「高み」に登らせたと言っても過言ではあるまい。
そして、日本の仏教のもつ「寛容さ」というものに、驚かされてしまう。
日本の「可愛い文化」というものも、この仏教、神道のもつ「寛容さ」の上に花開いたものであろう。
以下、表題の記事から抜粋。
2019/04/23(火)
スリランカ最大都市コロンボなどで起きた連続爆弾テロ事件で、スリランカ政府は23日午前0時(日本時間同3時半)、非常事態宣言を発令した。
治安機関の権限を拡大し、厳戒態勢を続ける。AFP通信によると、地元警察は23日、死者数が310人になったと発表した。日本人1人も犠牲となった。
多数の死傷者を出したコロンボの聖アンソニー教会では22日、近くの路上に停車していた車から爆発物が発見され、その場で爆破処理された。
終わりの見えない脅威に市民の不安は募る一方だ。
コロンボ市内では、21日に爆発が起きた教会やホテルの周辺を中心に銃を持った迷彩服の治安要員が展開。
通過する車や人に厳しい視線を向けていた。海沿いの町並みに人影はまばらだ。取材を手伝ってくれる通訳を探しても「怖いから外出したくない」と相次いで拒否された。
タクシー運転手のプリヤンタさん(51)は21日、爆発があったシャングリラホテルで外国人客を乗せた。
ホテルを離れたのは午前8時半前。直後に爆発が起きた。「10分違えば、自分も巻き込まれていたかもしれない。ただただ恐ろしい」と首を振る。
自身も人口の1割に満たない少数派キリスト教徒で、車のダッシュボードには聖母マリア像を飾っている。
▲補足、感想など
--ここから--
スリランカ政府は22日、教会や高級ホテルで発生した連続爆発事件を受け、23日午前0時に非常事態を発令し、裁判所の命令なしに容疑者を拘束・尋問する権限を警察と軍に与えると発表した。最大都市コロンボでは2日連続で夜間外出禁止令が発令されている。
事件は21日に発生し、290人が死亡、500人以上が負傷した。
捜査当局は7人の自爆犯が関与したと表明。政府報道官は、国際的なネットワークが関与しているとの見方を示した。
警察はこれまでに24人を逮捕。全員がスリランカ国籍としているが、これ以上の情報は明らかにしていない。
捜査当局によると、コロンボの高級ホテル「シャングリラ」では自爆犯2人が爆弾を爆発させた。
残り5人の自爆犯は3つの教会と他の2軒のホテルで爆弾を爆発させたという。
コロンボ郊外の住宅と4軒目のホテルも狙われたが、どのように攻撃が実行されたか現時点ではわかっていない。
警察によると、コロンボの主要なバス発着所で87個の爆発装置が発見された。
現時点でも犯行声明は出ていないが、国際的な対テロリズム専門家は、国内組織が実行したとしても、攻撃の複雑さを踏まえると国際武装組織アルカイダ、もしくは過激派組織「イスラム国」(ⅠS)の関与が疑われるとの見方を示した。
政府報道官は「今回の攻撃が国内の集団だけで実行されたとはみていない」とし「国際的なネットワークがなければ、攻撃は実現できなかっただろう」との見方を示した。詳細は明らかにしなかった。
ウィクラマシンハ首相は21日、教会が攻撃される可能性があるとの情報を政府が事前に入手していたことを認めた。
ロイターが入手した11日付の国内情報報告書によると、海外の情報機関がスリランカ当局に攻撃の可能性を警告していた。
スリランカのシリセナ大統領は、国際的なつながりを捜査するため、海外に支援を求めると表明。
米ホワイトハウスによると、トランプ大統領は事件を受けウィクラマシンハ首相と電話で会談し、事件の公正な裁きに協力すると表明。
トランプ氏は記者団に対し「米国はスリランカと共に取り組んでいる」と述べた。
事件の犠牲者、および負傷者の大部分はスリランカ人だったが、スリランカ当局によると、32人の外国人が犠牲になった。
犠牲者の国籍は英国、米国、オーストラリア、トルコ、インド、中国、デンマーク、オランダ、ポルトガルなどとしている。
事件を受け、米国務省は渡航者や滞在者向けの情報として「テロリストグループ」がスリランカで攻撃を企てている可能性があり、観光名所、交通の要所、ショッピングモール、ホテル、宗教施設、空港などが標的になる恐れがあるとして注意を呼び掛けている。
--ここまで--
イスラム原理主義というものは、人間を束縛する方向へ機能するものであろう。
日本の仏教と方向性が真逆だ。
なぜ、そういう考え方になるのか—と問うても無駄であろう。
それが宗教なのだから。
イスラム教徒が増えることでどうなるのか—だけは予測できる。
--ここから--
2015/09/28(月)
もう、ヨーロッパは遅いのね。w
イギリス、ロンドンでは、バッキンガム宮殿をモスクにしろ、
エリザベス女王がイスラム教に改宗しないとイギリスから
出ていけという、イスラム教徒が、公言しまくっている。w
そりゃ、イギリスの極右が激怒するわな。
毎日、殴り合いらしい。w
2016-06-14
日本が世界のほかの国々と大きく違っているのは、「宗教」という概念だ
日本人はわたしが日に5回お祈りをすることを知るととても驚く わたしは豚肉は食べないしアルコールも口にしない
それはわたしの宗教では神を喜ばせることだからだ
そして、日本人に最も理解しがたいのが、日の出から日没まで断食を行う『ラマダン』である
だが逆にわたしのほうが驚いたのは、イスラム教徒ではないのにラマダンに断食を行っている日本人がいるということだ
そのうちのふたりに話を聞いてみた
1人目の女性
彼女は昨年、アラビア語を学び始めた そこでアラブ人やイスラム人と交流してラマダンを知り、挑戦したが「軽い気持ちで始めたのでとてもつらかった」ため1日で挫折 彼女はイスラム教徒に対して、時間にルーズで約束を守らないという悪いイメージを持っていたが、ラマダンを乗り越えられる彼らに尊敬の念を覚え、以降ラマダンを行っている イスラム教徒になるつもりはないが、ラマダンは彼らの平和を願う機会としてとらえている それにコーランの調べを聞くと心が落ち着くそうだ
2人目の女性
彼女は4年前、初めてイスラム教徒と知り合い、死について深く話をした 彼女が日本では遺体を火葬にすることが法律で定められていると話すと、イスラム教徒の彼は、イスラム教徒は火葬を行わないといった 以来イスラム教のことが常に頭にあり、豚肉を食べないようにしたりアルコールを飲まなくなった 携帯電話でコーランの教えを学んではいるが、本物のコーランに手を触れたことはない イスラム教徒以外はコーランを触ってはいけないと多くの学者が言っているからだそうだ
日本人の非イスラム教徒について言えるのは、日本人はイスラム教徒について偏見を持たず、情報を「日本的に」解釈して行動しているということだ
2番目の女性が言っていることについて コーランは(イスラム教徒でもそうでなくても)体と衣服を清めなければ触れてはならないと言っている つまり彼女も清めれば触っていいんだよ
自分は日本が大好きで自分の国で日本語を学び、日本大使館の日本人と知り合いになった
みんな温かく迎えてくれたよ だから自分もイスラム教について日本で詳しく教えられるようになろうと思う
日本ではイスラム教徒がほかのイスラム教徒に、教義に従えって攻撃されることもないし、女性は顔を隠せなんて言われることもないんだろう。つまり日本人の非イスラム教徒があれこれ言う必要もないってこと
それが日本では普通なんでしょう
ほかの国の非イスラム教徒は、『イスラム的平和』というのがどういうものかよく知ってるからね
↑イスラム恐怖症ってやつね
最近は日本でも断食が流行ってるよ 日本の素晴らしいところは、相手の宗教ではなく行動でその人となりを判断するというところだ!
誇らしい気持ちだ このところイスラムは悪いことばかり起こっている状況だから イスラム教徒の真実の部分が出てきてるような気がする
悪くなればなるほど、それに追随するものが増えるんだ 世界に愛と平和が訪れますように…
日本人のこういう考え方が大好きなんだ 自らその状況を経験してから自分の意見を言ったり、討論したりするっていうところ
日本人イスラム教徒を妻に欲しい 日本の文化が大好きだからね
とても面白い話だ
日本にいるイスラム教徒はいいやつらだ、という事実
えっ、非イスラム教徒ってコーランに触っちゃダメなの?
↑友達が、英語版ならいいよって見せてくれた でもアラビア語のはイスラム教徒以外ダメだって言ってたよ
↑じゃキリスト教徒のアラブ人で、アラブ語しかしゃべれない人が、コーランに興味を持ったとしてもダメなの? そいうことだってあると思うんだけど
↑非イスラム教徒だって別に触っていいはず
↑非イスラム教徒はイスラムの法に含まれないはずだからいいんじゃないかと思うんだけど
↑非イスラム教徒でも、身を清めれば触っていいんだよ だってそうしなきゃイスラム教について知ることはできないだろ?キリスト教徒だけどイスラムに変えたいとかさ…
2010年、警視庁公安部の内部資料がネット上に流出し(資料のほぼすべてが国際テロ捜査に関する内容だった)、その資料から、警察が日本で暮らしているイスラム教徒を、数年前から監視していたことが明らかになりました。
この件に関して、情報流出によってプライバシーを侵害されたとして、17名のイスラム教徒の方々が東京都に損害賠償を求める訴えを起こし、先日に最高裁判所は、東京都に9000万円の賠償を命じています。
現在海外で話題になっているのは、公安がムスリムを監視している/た事実と、国際テロを防ぐ為の監視に関しては、最高裁は容認しているという点(最高裁は以前、警察がムスリムを監視し、テロ対策に必要な措置として、 彼らを取り調べることを許可しており、その姿勢は今回も崩していない)。
インデペンデント紙は、見出しに「ひどい」と一言。
ですが読者からは、日本を擁護する声が続出していました。
海外「日本政府は本当に有能だ」
日本ではなぜイスラムテロが起きないのか?
■ 私には何が問題なのか分からない。
疑われるようなことをしなきゃいいだけでしょ?
日本は本当に安全な国。
そしてその安全性がなぜ日本にあるのかって言ったら、
セキュリティを維持してるからなんです。 +17 イタリア(日本在住)
■ 日本人にとって素晴らしいことだね。
これのどこが「ひどい」のか俺には理解できん。 +2 イギリス
■ 日本は国として正しいことをやってるよ。 +5 オーストラリア
■ 悲しいなぁ。でも必要なことなんだよなぁ。 +4 アメリカ
■ 日本はとんでもなくレイシストな国だな。 +1 パキスタン
■ 日本人の為の国に、日本人として暮らしていて彼らはすごく幸せなんだよ。
馬鹿げた多様性とか、アホみたいな多文化主義には興味がない。
日本に賞賛を送らせていただこう。 +42 アメリカ
■ 日本は単に、自国を結束性があって安全な国に保つために、必要とされることは何でもやろうっていう姿勢なだけだろ。国連が決めた難民に与えられる特権を取り消すべきだ。 そして移民に関するコントロールを取り戻そう……。 +3 アメリカ
■ もともと日本はすべての人間を監視してる国だし! イギリス
■ これが欧米だったらリベラルが大騒ぎしてるな。 イギリス
■ アメリカもイギリスもやってるのに、日本だけ特別なの?
インデペンデントは日本に対して辛辣すぎだろ。英米には手厳しいことは書かないくせに。 チュニジア
■ イスラム教徒の1人として言いたいのはただ一言。
本来イスラム教は、平和な宗教なんだってことだ。 ナイジェリア
■ これのどこが「ひどい」わけ?
世界中でテロの嵐が吹き荒れてるんだぞ?
日本はパーフェクトなくらいに賢明だろ。 +3 ギリシャ
■ 実際のところ僕はハッピーだよ。
ムスリムがどういった生活をしているのかを知ることで、日本人のイスラム教徒がより増えることにつながる。
……だから監視は良い事だと思うんだ
:) +30 国籍不明
■ 「予防は治療にまさる」って言うしね。
日本でテロが起こらない理由がまさに「予防」にある。 +11 パキスタン
■ 残念だ。監視をしてるだなんてあまりにも残念だよ。 トルコ
■ 俺はイスラム教徒だけど、何も問題はないと考えてる。
テロを起こすような人間はイスラム教を冒涜してる。 +130 インド
■ その通り。やましいことがないなら恐れる必要はない。
ただ、やるなら全ての宗教を対象にすべきかな。 +35 ポルトガル
■ どの国にも自国民を守る権利があるわけだしね。 +9 イギリス
■ パラノイアもここに極まれりって感じだな。 カナダ
■ アメリカやイギリスは日本みたいに差別しないぜ。
何てったって、誰彼構わず監視してるからな!! +2 イギリス
■ 日本は世界一安全な国の一つでもあるんだよね。
何でだろうね〜不思議だね〜。 +168 ニュージーランド
■ ソ連のフルシチョフがかつて口にしたことを忘れるな。
「米国が共産化することはないだろう。しかしいずれは内部から崩壊していく」。 +10 アメリカ
■ 日本には常識ってものが備わってるんだよ。
何より大事なのは国民の安全なんだ……。アメリカよ、日本を見習え! +20 アメリカ
■ どこの家庭にもその家独自のルールがあるように、
国にだって独自のルールを持つ権利があるでしょうに。 アメリカ
■ 「その国のルールが嫌なら故郷に帰れ」だよな。 +8 アメリカ
■ 日本はどんな時も馬鹿げたことはやらない。
そして日本人は自分の国や伝統に大きな誇りを抱いてる。
郷に従うか、去るか。その二択しかない。 +2 アメリカ
■ テロの脅威を回避する方法に関して言うと、
日本は欧米の国よりもそれをよく理解してるよね。 +13 国籍不明
■ 日本人ほど物事を現実的に判断できる民族はいないね。 +1 国籍不明
■ 全くもってその通り。
その点ではどの民族も日本人には勝てないな。 +1 フィリピン
■ 嗚呼っ、とうとう日本まで他の国みたいに、
他の民族や宗教を差別する国になってしまったのか。 イギリス
■ ごくごく一部の狂信的な人たちのせいで、
こういうことになってしまうのは残念だ。 インド
■ 現在世界で起きてるテロの多さを考慮すると、
日本の警察の動きは論理的で適切なものだと思います。 マレーシア
■ 今世界はムスリムと非ムスリムで二分化されてるように思う。
ムスリムに対する偏見的なアプローチをやめないと、
世界は平和のままではいられなくなるよ。
ムスリムはテロリストじゃないんだ。モンスターでもない。
他の世界の人たちと同様、人間なんだ。 +2 トルコ
■ これが良い事なのか悪い事なのか俺には分からない。
ただ一つはっきりしてるのは、日本はかなり安全で、住むには素晴らしい国だって事だね。 +2 インド
2016/07/05(火)
バングラデシュのテロ人質事件で、日本に住むムスリム(イスラム教徒)らは、
イスラム教の名を汚した武装集団に強い怒りを表した。
大阪市西淀川区で、イスラム教の戒律に基づくハラル料理を提供する
レストランを経営しているパキスタン人、ユードゥス・ムハマド・ワシムさん(39)は
「日本人も何人か亡くなったと聞き、とても悲しい。イスラムは幸福を追求する
宗教だ。間違っても人を傷つけることを教えていない」と声を落とした。
京都府八幡市でハラルレストランを経営するミンナトゥッラー弘美さん(50)は、
夫がエジプト人の日本人ムスリム。
「多くの日本人が犠牲となり言葉がない。
ムスリムとしては、この事件でイスラムがテロや(過激派組織『イスラム国』の)
ISと結びつけられ、肩身が狭くなることを心配している」と話した。
東京都渋谷区のモスク「東京ジャーミィ」の広報担当、下山茂さん(67)は
「コーラン(イスラム教の聖典)は人殺しを禁じている。(中東情勢で)どれほど
怒りがあったとしてもテロは絶対に間違っている」と厳しく批判した。
一方で
「ごくわずかなテロリストのせいで、99%以上の善良なイスラム教徒が
テロリストのレッテルを貼られる」と心配した。
武装集団は人質にコーランを
暗唱させたとされ、トルコ人の男性会社員(46)は「間違った使い方だ。許せない」と声を震わせた。
福岡市で中古車販売業を営むバングラデシュ人のシェイク・ラハマドさん(57)は
「バングラデシュ人は独立後に日本が支援してくれたことを知っており、みんな
日本人が好きなのに」と悲しんだ。さらに「テロは絶対に許されない。
しかも
ラマダン(イスラム教の断食月)の時期にやるなんて」と憤った。
2016/07/06(水)
9
日本、イスラム教徒への監視は「合法」
http://jp.sputniknews.com/images/229/85/2298514.jpg
日本の最高裁が国内に住むイスラム教徒に対するスパイ活動を容認した。
アルジャジーラが報じた。
イスラム教徒たちは信教の自由の侵害であるとして違憲を訴えている。
日本にいるムスリムへの当局の監視については、2010年の警察情報の大量漏洩で知られるようになった。そこには彼らの通うモスクや、名前、住所、風貌、交友関係など、あらゆる個人情報が含まれていた。
情報共有サイトには数週間で20カ国から1000万人以上のユーザーのダウンロードがあった。
宮坂直史防衛大学教授は、これは日本の対テロ史上最大の失敗である。
警察と情報提供者との間の信頼と協力を通じて潜在的な脅威に関する情報を収集する治安機関の評判が傷ついたためだ。
その後まもなく、日本のイスラム教徒のグループが(中には日本人もいた)、東京都と政府を提訴した。このような措置は違法であり、信教の自由を侵害するものである、とのことだった。
アルジャジーラによると、裁判所は、補償として原告に88万ドルを支払うことを命じた。
しかし裁判所は、テロ防止の必要性を考慮し、監視の停止については決定を取らなかった。
モハメッド・フジタさんは日本人。
20年以上前にイスラム教に改宗した。氏は、これではすべてのイスラム教徒が自動的にテロの容疑者になってしまう、と言う。
「彼らは私たちをテロ容疑者にしてしまった。我々は違法なことなど何もやっていない」とフジタ氏。
日本の裁判所の判決に対し、スプートニクの取材に応じたイスラム研究センター・マルジャニ基金のイルシャト・サエトフ学術代表が見解を示した。
「私は、このやりかたは人権を侵害している、と思う。連帯責任の原則が特定の人種、国籍、社会集団や宗派に課されてはならない。イスラム教徒の99.9%は平和な人々であり、誰にも害を及ぼさない。一方、治安機関と警察は、犯罪やテロリストとの関連を疑われている人を追跡する必要がある。
裁判で、原告の弁護士は、日本のイスラム教徒人口の98%以上が監視下にあった、と述べた。
しかし、私は日本ですべてのイスラム教徒が追跡されていたとは思わない。
おそらく追跡は特定の個人に対して行われており、インターネットに流出した114件の警察ファイルから判断すると、おそらくその人々こそ最も強い疑いがかけられていた。
この人々にはもしかしたらインターポールや外国の特務機関も追跡を行っていたかもしれない。
しかし、日本の当局がイスラム教徒へのスパイ行為を容認する最高裁判決に関する情報を「ミュート」するために最善を尽くしたことは注目に値する。
どうやら彼ら自身、特定の宗教グループを追跡することは正しいことではない、ということを理解しているらしい。
ここには矛盾が見られる。
一方で、裁判所は、原告に有利な判決を下し、補償を与えている。
一方で、監視は必要であると認定された。
私は追跡の性質についてはデータを持っていないが、おそらく、最高裁は国家安全保障の観点から問題を検討しており、下級裁判所は単に法律の条文に従ったのだろう」
元NSA職員エドワード・スノーデン氏も意見を述べている。
「まず第一に、何の犯罪にも関わっていないイスラム教徒が苦しむ。日本でテロが最後に行なわれたのは20年前の
「オウム真理教」事件で、東京地下鉄へのガス散布により13人が死亡、6000人以上が負傷した。
それはイスラム教徒のグループではなかった。単に教祖を日本の皇帝にしようとした狂信者の犯行に過ぎなかった」とスノーデン氏。
イスラム・トゥデイが報じた。
日本の国外では、日本人はしばしばイスラム過激派のテロの犠牲者になっている。7月1日に発生したダッカの人実事件では、報道によると、日本人7人を含め、20人が殺害された。
2016/08/20(土)
イスラム教を巡る国際的なニュースが相次ぎ、日本人のイスラム観が揺さぶられている。一方で、ビザの発給要件緩和などを背景にイスラム圏からの訪日客が急増、日本人がムスリム(イスラム教徒)を身近に感じる機会も多くなった。「隣人としてのムスリム」を理解し、共に暮らしていくためのヒントを聞いた。
◆暴力的な教え一切ない レモン史視・NPO法人日本ハラール協会理事長
イスラム教に改宗したのはマレーシアに住んでいた27歳の時。その後、ドバイやパリで暮らし、2013年に帰国した。日本で電車やバスに乗る時は、ヒジャブを横で結んだりしてカムフラージュ的にかぶっている。すれ違う人からにらまれることもあるからだ。そういう人はおそらく「ムスリム=テロリスト」というイメージを持っているのだろう。でもいつも思う。この布きれ一枚があなたに何をするんだって。これが武器になるわけでもない。本当にもどかしく感じている。
私自身、改宗前はムスリムへの偏見があった。一部メディアの偏った情報だけで「怖いことをする危険な人たち」と何となく思っていた。でも実際、イスラム圏の国に行ったら優しい人ばかり。イスラムという言葉は、アラビア語で「平安」を意味する「サラーム」から派生したとされる。平和が根底にある教えであり、暴力的な要素は一切ない。
私には5歳と4歳、1歳の子どもがいる。この子たちが大きくなるころ、国内のムスリム人口は増えているだろう。ムスリムと非ムスリムが共存できる社会をつくるため、親としてすべきことは何か。一つは教育関係者や保護者向けのセミナーの開催が挙げられる。お祈りや、イスラム法で許されるハラールの食事などイスラム教について周囲に正しく理解してもらうことが必要だ。ムスリムの友人の中には、忙しく働きながら小学校のPTA役員をしている女性もいる。地域で暮らすムスリムとして、その存在を示すことは子どもたちを守ることにもつながると考えているからだ。
交流の場をつくることも大切だろう。ここ数年で礼拝所は増えたが、例えば大阪の南部にはモスクがなく、コミュニティーが発展しにくい。市内のアクセスしやすい場所にモスクができれば、情報交換しやすいし、子どもたちにコーランの授業もできる。その際、屋根瓦と畳のあるモスクが作れたらいいのでは。ドーム型の造りより街に溶け込めるはずだ。日本のムスリムが増えれば、日本なりの信仰の形が自然と生まれてくる。私はこの国ならではのムスリムのアイデンティティーも大事にしたいと考えている。
「日本ハラール協会」は非営利法人で、ハラール認証やその支援を行っている。輸出を主な目的に認証をとる国内企業は増え、インバウンド効果で日本でも食のハラール化は進んでいる。分厚い冷凍肉しか売られていなかった牛肉も、最近薄切りのものが手に入るようになった。私も先日、10年ぶりくらいに家族で焼き肉を食べてとても幸せだった。一方で認証団体の中にはハラールブームに便乗し、法外な費用を要求する詐欺まがいの集団もある。国が規制するなどの仕組みが必要だと思う。
今行っている地道な認証活動も私たち親世代の責任であり、ムスリムとしての使命といえる。ハラール食材が増えればハラールレストランが増え、将来的には給食もハラール化されるかもしれない。10年後、20年後に子どもたちの世代が何不自由なく生活できる社会になればと願っている。
◆日本なりの共存模索を ウスビ サコ・京都精華大人文学部長
マリの高校を卒業し、まず中国に留学した。中国にはムスリムの少数民族がいるため、都市部以外の人もイスラム教について基本的なことは知っていた。24歳で来日。日本人の多くは「私は無宗教です」と言うが、「相手を尊重する」「モノを盗まない」など、あらゆる宗教が一生懸命に説くようなことを自然に身体化しているように思う。それなのに、私たちムスリムの宗教的なタブーを理解しようとしない。私に酒を勧めたり、みりんや豚肉など口にしてはいけないものについていちいち「なんで?」と言ったり。ムスリムは本来、他の宗教に対してある程度の知識を持ち、互いに尊重したり距離を置いたりしながら共生してきたが、日本人は他の宗教や異文化に関する情報と知識が極めて少ない。
もう一つ、日本人に特徴的なのは、相手を型にはめようとするところだ。近年イスラム教に関する情報がもたらされるようになると、今度は「ムスリムはこんな人、対応の仕方はこう」と決めつけ、それに沿わなければがっかりする。でも、イスラム教は広範な地域に広がっていて、いろんな文化がある。例えば女性のヒジャブ着用を徹底している地域もあれば、そうでない地域もある。中途半端に知識がある人は、そうした多様性すら認めようとしない。
最近はみんな、自分の身を守るためにイスラム教を知ろうとしている。それがかえってコミュニケーションを阻害していると思う。先日、ある小学校から「イスラム教について教えてほしい」と頼まれた。ムスリムの転入生を迎えるにあたり、「その子に対して宗教的に間違ったことをすると大問題になるのか」「豚肉を食べさせたらどうなるの」などと。私も来日した当初、間違って豚肉を何度も食べたが、だからといって一緒にいた人を憎んだりしない。メディアの情報や文献を基に怖がるのではなく、目の前の人から学び、直していけばいい話だ。
西欧社会はムスリムへの差別意識を隠さない。歴史的に領土争いを繰り返してきたので、お互いに排他的だ。相手の危険性や自分の利益・不利益を知った上で関わるから、差別が生まれやすい。日本はそうした経験があまりないので、ムスリムと協調していける可能性があると思う。私は日本国籍を持ち、ムスリムでもある。このように複数のアイデンティティーを持つ人たちが、これからの多様性がある「日本人」や日本社会を構成していく。多民族化が始まりつつある今がチャンスだ。西欧化するのではなく、日本なりの共存の方法があるのではないか。
日本社会は本来、他者を受け入れる姿勢を持っていると思う。外国人が日本の文化を学ぶことを否定しない。例えば地域の祭りなどを通して関係性ができれば、お互いを知ろうと思うようになる。以前、町内会長に「お酒飲まへんか」と言われて「飲まない」と答えたら「こんな体して、なんで」「イスラム教徒だから」「おーそうか」。そんなふうに互いに調整していけばいい。宗教も含め、「違ったまま一緒に暮らす」方法を模索することが重要だ。【聞き手・中本泰代】
◆家族や友人関係が濃密 中西久枝・同志社大教授
1980年代末以降、イスラム地域におけるNGOの活動や安全保障政策の調査のため、イランをはじめ中東のいくつかの国に滞在した。事前に勉強してわかっているつもりでも実際に行ってみると全然違うということが多くあった。最近ではイスラム教とテロとを結びつけて報道されることが多く「怖い」という印象を持つ人が増えているが、それは一方的であり間違いだ。表面的な知識だけでなく、私たちと異なる文化的な背景や考え方を持っていることを理解した上で付き合うことが重要だ。
私が感じる彼らの特徴として、人間関係がとても濃密なことがある。特に家族をとても大事にする。仕事中であっても、携帯電話に奥さんや子どもから電話が掛かってくればためらわずに出る。知り合いになった相手の家族のことも知ろうとする。私がイランの外交官に安全保障政策を聞き取りに行った時も、まず最初に「兄弟はいるのか」「子どもはいるのか」などと質問してきて、それに答えないと本論に入れなかった。一番重要なアイデンティティーが「家庭」にあることがよくわかる。
また友人との関係も深い。特に用が無くても頻繁に会う。日本で阪神大震災や東日本大震災などの災害が起きた時に、私を心配して真っ先にメールをくれたのもイスラム教徒の友人たちだ。
中東のイスラム教徒が日本に対して持つ印象は概して良いと言える。その原因は、これまで日本が中東地域を侵略していないことや、広島や長崎に原爆を落とされながら立ち直ってきたことなど歴史的な面もあるが、若い世代ではアニメや映画を通じて日本に強い関心を抱いているケースが増えている。この3月にレバノンで出会った10代半ばの女の子は日本のアニメファンで「数百作品という単位で見ている」と言っていた。それが「日本に行きたい」「日本人に会いたい」という強い思いにつながっていることは注目したい。
そうした映像作品が彼らの心に響くのは、日本人と似た「ウエット」な感性を持っているからだろう。相手を思いやり、言いたいことをはっきりと言わない繊細さのようなものだ。例えば「手土産」の文化。同志社大でも多くのイスラム教徒の留学生が学んでいるが、自国に帰省して日本に戻った時には私に何かしら手土産を持ってきてくれる。この感覚は日本人にはなんとなく理解できるものだ。
こうした人間関係の濃さや情の深さには、宗教的な背景が影響していると思う。彼らは信仰心を持つだけでなく、コーランの教えを実践することで信仰を神に示すという発想がある。困った人を助けるのも当たり前だし、大切だと思う人を徹底して大切にすることも信仰の現れだ。
今私が教えているイスラム教徒の学生たちは、日本人は欧米と比べ打ち解けるのに時間がかかる半面、とても寛大だと言っている。ベール姿をじろじろと見たり、無遠慮な質問をしたりすることが少ないそうだ。私は、宗教意識の強くない日本人だからこそ、偏見なく彼らと接することができるのではないかと可能性を感じている。【聞き手・花澤茂人】
◆日本に推定10万人
ムスリム人口は現在、アジアや中東、アフリカを中心に約16億人とされる。日本ムスリム協会によると、日本で暮らすムスリムは推定約10万人(うち日本人は約1万人)。多くの日本人にはなじみの薄い存在だったが、パリ同時多発テロ(昨年11月)や、日本人7人が殺害されたバングラデシュのテロ(先月)など、過激派組織「イスラム国」(IS)をはじめとするイスラム過激派による犯行が頻発。イスラム教への関心が高まっている。
--ここまで--
イスラム教に内在している「不寛容さ」こそが、日本にとっての「毒」となる可能性があるということだ。
教義がどうたらということではない。
郷に行っては郷に従えが世界の常識だ。
イスラム教徒に限っては、「郷に入っても郷の者が、オレ様のやり方に従え」という「オレ様主義」を振り回すものだから、摩擦が大きくなるのだ。
ムスリムも数が多くなれば、「オレ様主義」を振り回して、日本人と様々なトラブルを引き起こすだろう。
余程の警戒が必要だ。