2023年4月2日日曜日

ChatGPTに脅威を感じるヨーロッパ諸国。これでは牢固たる階級社会に風穴が開(あ)いてしまう

 

chatgtp なる機能の前に、ヨーロッパの上級階級は戦々恐々(せんせんきょうきょう)のようだ。日本のようなほぼ階級のない社会では、どの層からでも最先端の意見がでてくる。牢固たる階級社会が確立したヨーロッパにおいて、最下級の階級・階層から最先端の意見・論述がでてくれば—もはや、階級というものが意味をなさなくなるではないのか。記事、日本人外の反応をみてみよう。

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ChatGPTに脅威を感じるヨーロッパ諸国、無理矢理すぎる規制でAI技術開発の足を引っ張り始める 2023/04/01 イタリアのデータ保護当局は331日、対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」への利用者のアクセスを停止したと発表した。現状での膨大な個人情報の収集や利用者の年齢確認の未整備が、同国の個人情報保護法に違反すると判断したという。運営する米国の新興企業「オープンAI」は、約30億円相当の罰金を科される可能性がある。発表によると、保護当局は同月20日にチャットGPTの利用者の会話の内容や支払い情報に関するデータ侵害の報告を受け、調査を開始。チャットGPTが利用者から取得しているデータの内容を、利用者に適切に通知していなかったことがわかったという。AIを訓練するために、法的根拠がないままで膨大な個人情報を集めていた可能性があると指摘している。また、利用規約では利用者を13歳以上に限定しているものの、サイトへのアクセス時に年齢を確認する仕組みがないことも問題だとも指摘。AIとのやり取りで、子どもが年齢にふさわしくない回答を受け取る恐れがあるとしている。保護当局はオープンAIに対して、20日以内に問題の解決策を実施して報告することを求めた。対応をとらない場合には、最大2千万ユーロ(約30億円)か、世界での年間売上高の4%に相当する罰金を科す可能性があるという。

<以下、日本人からの反応>

5:よし、これで半年か数年は時間が稼げる、それだけあれば、せいぜい500億も突っ込めば、日本企業もそれなりの大規模言語モデルAIをリリースできるはず!

6:人工知能、AIを暴走させた方が面白いだろ。

7:イタリアはコウロギ規制したり、電気自動車に反対したり時代に逆行してるなどんどん没落の道をたどってる

9下手すると現代の産業革命だからなぁ大量の失業者出すから、待ったかけ始めた

10:個人情報を入れる時点で使うほうがおかしい

11:チャットGTPAIが人格を持つことがあるのか聞いたら大丈夫ですよ人格は持てないですよ。って言われたわ。ひとまず安心だな。

14:日本人はドラえもんや鉄腕アトムやロボットアニメで慣れてるけど欧米人はそうじゃないって昔言ってたよな欧米人はいつも通りによく分からんものをヒステリー起こして差別しちゃうんか

25ChatGPTに訊いてみた問い:イタリアのChatGPTへのアクセス停止についてどう思いますか?答え:私たちは、情報とアイデアの自由という基本的な人権を尊重し、その権利を制限することは適切ではないと考えます。イタリアがChatGPTへのアクセスを停止することを決定した理由については、十分な情報がありませんが、技術的な問題やセキュリティ上の懸念がある可能性があることを認識しています。ただし、国家や地域の法律や規制には従わなければなりません。私たちは、イタリア政府やその他の政府と協力して、彼らが必要とする情報や支援を提供することに尽力しています。私たちは、オンラインでの安全性とセキュリティに重点を置き、常に法律や倫理観に基づいた行動を取ることを約束します。

30:そうだね個人向けAIとか自ら個人情報垂れ流してるようなもんだからね個人の思想や興味の対象も筒抜けまあそれ言い出すとスマホもPCもそうだけど

35AIチャットに個人情報なんて入れたか?

39>>35例えば俺は誰だみたいな変なチャットから始まる日常会話をしてるとそのうち名前や生年月日や住所や電話番号を聞いてくるネカマに騙された付きまといみたいにまで発展するから面白い

40>>35有料版があるあと会話で個人情報垂れ流してる奴はいると思う

37:「買ってある食材で必要栄養摂取出来るレシピ考えて足らなければ取り寄せしといて!」決済記録するなら金額期間設定したら余裕そう

38:これで違法ならGoogleAppleも違法だろ

41:ネットサービスは全て違法になるな


階級社会について、みてみよう。ウイキペディアから

*イギリス →イギリスは歴史的に階級社会であるとされる。地主・貴族を中心とする上流階級、実業家・専門職などの中流階級、そしていわゆる労働者階級に大別されるが、個々の階級内においても上層・下層の区別が存在すると言われる。王室と世襲貴族を頂点に、爵位に基づく称号と栄典上の階級が大規模に存続しているのもイギリスの大きな特徴である。歴史的には上流階級の代表者であった世襲貴族は、特権が撤廃されつつあるが、社会の様々な分野で活躍・貢献した者は一代貴族や勲爵士として叙せられ、社会的な名誉を与えられる。勲爵士の称号は国外では単なるイギリス王室から与えられた勲章に過ぎないが、イギリス国内では「Sir」の称号など、ある程度の特権を受ける事ができる。一方で、イギリスにおける階級は、世襲大貴族の階級的権威が彼らがもつ広大な荘園などの世襲財産とそれに基づいた生活習慣にあったように、文化、職業、生活スタイル、そして本人と周囲による認識によって規定されるものである。従って、叙勲を受けたからといって上流階級の一員とみなされないのが普通である。さらに現在では階級は必ずしも経済力を反映してはいない現状があり、特に下層上流と上層中流、下層中流と上層労働者において、しばしば経済状態の逆転が見られる。

*ドイツ →ドイツは、マイスター制に示されるように、職業により階層と職階が分けられている。かつて、それらの階層間での差別は少なく、かえって他の階層を尊敬する風潮もみられていた。これらの階層は、学校もカリキュラムも別々であったが、教育の共通化が計られるようになると、日本のような学校の序列が出来上がり、これが職業階層の差別と繋がるような風潮も出て来てはいる。なお、階層の直接世襲は無いものの、移動は少なくかなり固定されている。また、旧東西ドイツが統一した後、その経済力の差により旧東西ドイツ国民の間での新たな階層が生まれることとなった。更には、単純作業者として国外の労働者を招き入れた結果、これが新たな階層と化している。

*イタリア →今日のイタリア社会の階級ヒエラルキーは以下のようになっている。ブルジョワジー(労働人口の10%)[4] - 上流階級の起業家・管理職・政治家・自営業など ホワイトカラー中流階級(17%) [4] - 肉体労働ではない中流階級労働者など 都市プチブルジョア(14%) [4] - 商店主・スモールビジネス起業家・自営業など 農村プチブルジョア(10%) [4] - 田舎で農林業に従事する、小規模起業家・不動産オーナー 都市労働者階級(37%) [4] - 都市で肉体労働に従事する人々  農村労働者階級(9%) [4] - 農業・林業・漁業などの第一次産業に従事する人々


識字率の低さと階級社会であることは直接的には関係ない。 当時のヨーロッパの先進都市の 識字率の低さは上にも述べているように工業化(筆者注:産業革命に伴う工業化)に伴う下層民の流入が原因。 まあ、ヨーロッパが現代でも階級社会であることは事実だし 日本が世界で最も成功した共産国と呼ばれていた頃、 それは今に始まったことじゃないと江戸~明治の庶民教育と ヨーロッパの教育の違いを例に挙げて説明する エッセイを見たこともあるけど。


2010/07/03()■本国フランスだけでなく世界的に大ヒットした親日小説「優雅なハリネズミ」 ①■ 日本ではほとんど知られていないのに、外国では非常に有名な作品がよくあるが 「優雅なハリネズミ」もそんな作品のひとつである。 階級社会のフランス、そんなフランスにある国会議員や経済界の大物ばかりが住むパリの高級アパルトマン(日本なら超高級マンションに相当) 主人公である超高級マンションの管理人ルネは低い階級のごく普通の人間。 しかし彼女には高い知性があり、本を読み日本の映画を観て過ごしていた。 また、このマンションの住人の12歳のパロマも高い知性を持ちながら、フランス社会特に階級社会の酷さに絶望し、自殺を考えていた。 そんなところへ、ある日、日本人オズ氏が入居してきた。階級に対する偏見のないオズ氏は(世界で唯一階級のない社会の日本では当たり前のことなのだが) この2人の女性にも声を掛け、話をするようになる。 オズ氏はフランスの上流階級の人間とはまったく違った人間であった。地位も高く、お金もあるのに低い階級の人間に対しても少しも威張らず、 まったく同じ態度で接し、すぐに彼女達の高い知性を見抜いた。

2010/07/03() ■本国フランスだけでなく世界的に大ヒットした親日小説「優雅なハリネズミ」 ②■ フランスにおいては低い階級の人間が知性を表に出すことがタブーになっている為、2人は、これまで高い知性を有しながらも、必死に隠して生活していたのだが、 オズ氏に出会ってから、変わっていき人生に希望を見出していくようになる自殺願望の強かったパロマも考えを変えていく。「乏しいフランス文化に耐えてきて。そこへせっかく豊かな文化を持つ日本人が現れたのに死ぬなんて…」 全体的に日本趣味があふれていて、日本に対するあこがれ・崇拝の気持ちが強く出ている。中には露骨に日仏の文化を比較し、日本を上級の文化、フランスを下級の文化と表現している部分まである。 そしてこの小説に出てくるオズ氏とは小津安二郎からとった名前であり、フランス人にとっては、あこがれの王子様として描かれている。 フランスでは知らない人がいないほど大ヒットした有名な作品であるだけでなく世界的にもヒットしたベストセラーである。 簡単に言うと、腐敗して救いようがないフランスの下品な上流階級と階級社会を、 地位が高くても少しも威張らず、謙虚で親切で上品な、文化的にもフランスよりレベルの高い日本人と比較することで、痛烈な批判をしている作品である。こんな作品がフランスで大歓迎されたということは、それだけフランス社会の抱える病は深刻だということなのだろう。

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