▲もう、潮流は、この緊急事態宣言からどう脱出するか—という段階に到達している。
大阪府の吉村知事も「大阪モデル」を出すということだ。
京都大学の本庶先生が、このあたりに触れられている。
視野の大きな位置からの発言だと思える。
以下、記事から抜粋。
本庶佑
京都大学大学院 特別教授:
これまで感染予防・隔離が話題となっているが、非常事態宣言を出した以上、次に目指すのはいつ脱出するか。
つまり出口戦略を明確にしなければ「いつまでやるのか」という話になる。感染はゼロにはならない。1桁になるまでというなら今年中に終わらないかもしれない。みんなが安心できる状態は、死人がそれほど出ないこと。多くの人が不安を抱いているのは、たくさん死人が出ているヨーロッパ・アメリカのようになる恐れから解放されること、つまり治療の問題。
ワクチンはその次の段階。重症者にいまワクチンを打っても間に合わない。うまくいっても1年以上かかります。インフルエンザやこうしたタイプのウイルスのワクチンはこれまであまり有効なものはできてない。エイズやインフルエンザのワクチンはあるが、効いていると思います?
反町理キャスター:
僕は毎年打っていますが……。
本庶佑
京都大学大学院 特別教授:
この手のウイルスのワクチン開発は、経験から言って非常に難しい。ですから私は治療が先だと思います。新薬開発は間に合わない。既存のアビガンやHIVの薬など全部使うべき。簡単に言うなら、そういった治療の機会がもっとあると啓発し、「死なない状況」を作れば、自粛なんてすぐにでもやめていいんですよ。
本庶佑
京都大学大学院 特別教授:
法律的には、認可された薬は医師の裁量で使っていい。適用外使用で保険適用ではありませんが、亡くなるかどうかの瀬戸際でなぜ使わないのか不思議。厚労省もガイドラインで示すべき。
本庶佑
京都大学大学院 特別教授:
ひとたび感染が始まり火の手が上がっているので、感染をゼロにはできない。いかに治療し死者を減らすか。しかし専門家会議の中に治療の専門家が少ないのは非常に問題。これまで出口戦略という見方で語られておらず、いつどこでやめるかという議論は不可能。やはり治療にきちんと注力し、多くの人が治るんだとなれば自然に出口が見えてくる。
反町理キャスター:
本庶さんが考える出口戦略とは?
本庶佑
京都大学大学院 特別教授:
感染はあるが死人は一定の数に抑えられる、感染防御は続けるが外に出て経済活動をやろう、という形。これを目指さなければいけない。いまの専門家会議に任せていたら議論ができず、出口戦略は到底描けない。
竹内友佳キャスター:
この出口戦略を選ぶには、政治家にも国民にも覚悟が必要ですよね。
本庶佑
京都大学大学院 特別教授:
死ななければ感染症は怖くない。死ぬか死なないか。人間は一定の数必ず死ぬので、その率が著しく逸脱していなければ拘束しなくてもいい。
BSフジLIVE
プライムニュース 2020年4月27日
▲補足、感想など
本庶先生の発言は、政府で選ばれた委員では絶対に発言できまい。
でも、核心をついた発言だと思える。
「人間は一定の数必ず死ぬので、その率が著しく逸脱していなければ拘束しなくてもいい。」--とということなのだ。
ワクチン製造の難しさと経済をギリギリ回すことをどの時点で踏ん切りをつけるか—ということだろう。
吉村知事が、5月15日頃から段階的に—と発言されている。
筆者も、その頃から段階的に解除すべきだと思う。
上の本庶先生の記事に日本人から書き込みがあった。いくつかを拾ってみよう。
-ここから-
14:
オレは本庶さんに乗っかるわ専門家会議?お前ら全員責任取って引退しちまえ
46:
家族いる人間が一か八か満員電車に毎日乗るって恐怖と辛さを分かってない死んだら誰がうちの家族を守るの?
826:
専門家会議に必要な人材がいない、という指摘だろ政府主導だと、政府に都合の良い人しか集めないことは良くあること
89:>>1いまの専門家会議に任せていたら議論ができず痛烈な批判ですな日本医師会 VS 厚労省・専門家会議
95:
アビガン投与して今は回復しても100%安全は確定しているのか
532:それは不明だが定期検診するだけだ
96:
明解で胸がすく。世の中、こういう筋の通った言説で合意形成していきたい。
117:ほんこれでも肺のダメージはのこる
249:
論理的だな
310:>>1さすが、まともそして専門家会議や山中さんをディスってるけどw
332:>>1京大まともな人多いな安心したもっと声あげて欲しい
357:>>354??だから本庶はさっさと外に出て働けと言ってるのでは
366:>>1死者(ゼロではない)<経済このときに政治決断できるかだよな
377:
>>1ですよねー寄生虫の薬も効きそうだし使えば病院を圧迫しないで済む
547:自粛を早く終わらせるためだろボケ
509:>1俺もこのノーベル賞受賞の教授と同じ考え今の状況が続いてもダラダラと感染者は出続けるだけ軽症や無症状の感染者が市中に溢れているからなその一方で経済はどんどん死んでいくこれが続けばコロナでの死者数よりも経済自粛による自殺者が多くなるんじゃないかなだから総理大臣には超法規的にアビガンを承認して町医者でも使えるようにすると同時に経済活動の再開を宣言してもらいたい
528:これだよな、検査で治るかよ。
587:
そんなに違うのかな?インフルだって老人は毎年たくさん死んでるよね若者もたまに脳症になって死んだりしてるインフルはワクチンと治療薬あってもそんな状況
613:アビガン乱用して大丈夫なの?コロナちゃんが耐性つけだしたりしない?もし変異してきかなくなったら、それこそノーガードの叩き合いしなきゃだよ自粛せずにアビガン多用だから、その時は感染者大多数の医療崩壊で野戦病院になっているよ
640:耐性株は必ず出てくるので乱用はするべきではないけれど必要なときは使わないと意味がない
620:
アビガンもいいんだがすでに抗体持っている日本人も多くいるみたいだから彼らから抗体抽出してウイルスの消滅検証してワクチンと抗体薬を速攻作るようにした方がいいね
951:>>1治療にリソース集中させるのは賛成ただcovid-19は間質性肺炎なので罹患すると急性増悪に一生怯えながら暮らさなくてならない重篤化した場合は余命3~5年とのデータもあるこの危機的な問題も同時に解決する方法でないと感染に対して平常心保つのは不可能であり、例え経済が再開出来てもその後に労働力が減る
2
アビガンの服作用は「 尿酸値の上昇 」だけ・・と、白木元教授は言っている。 無論妊婦と男は7日間の子づくり禁止。怪しい(コロナ症状)と思ったら、検査なしでアビガン飲めば良いと思うが・・後で、無駄(通常のマイコプラズマ肺炎・・)だったとわかっても。
3
これが地上波で放送逸れないのが残念。放送では救急患者が実は新型コロナ陽性で治療に当たる医療陣にも感染の危険があり、また治療による感染した医療陣が新たな感染源となる危険性も述べており、保健所だけでなく医療機関からの検査要請も受け入れるべきと述べていた。
この番組のの良い所はライブで少なくても一時間はゲストの意見をしっかり聞ける事。反町キャスターのツッコミ等も聞きたい所を押さえており、内容によってはこれ問題発言じゃないか思う時もあり、それが面白い。
4
なぜ話題になるのかわからんが、普通のことをまとめてくださってるだけだと思うぞ。予算の考え方は政府側とは違うが。もし今後、死亡や重篤化を避けるという目的が果たせたなら、それ以降は外出自粛という手段に固執するこたないからな。
-ここまで-
本庶先生の正論ぶりが気持ちいい。
この5月半ばぐらいから段階的に解除するという方向へ進んでほしい。