▲今年は、アメリカ大統領選のある年だ。
しかしながら、野党である共和党から、まともな大統領候補を出すことができないようだ。
今、アメリカは、日本の経験でいえば、「失われた☓☓年」の最中であろう。
今やることは、とにもかくにも「我慢する」ことなのだ。
国民に「我慢すること」を求めることのできる指導者こそ、大統領となるべきであろう。
以下、新聞から抜粋。
共和、保守票分裂で混戦 雇用・格差、募る不満 反オバマ結集に力足りず11月の米大統領選に向けた民主、共和両党の選挙戦が、正式にスタートした。
「オバマ政権打倒」を目指す共和党は有力候補者がなく、候補者選びは異例の接戦で幕開け。
一方のオバマ大統領も足元の支持率は低迷したまま。
超大国のリーダーが「本命なき選挙戦」を経て消去法的に選ばれる――。
そんな展開が現実味を帯びつつある。
次戦連勝カギに
オバマ氏に挑む共和党の候補選びの皮切りとなるアイオワ州党員集会。
同州共和党が州内約1800カ所の投票結果を発表したのは4日午前1時半すぎだった。
ロムニー前マサチューセッツ州知事とサントラム元上院議員による大接戦が続いたためで、その票差はわずか8票と歴史的な僅差となった。
4年に1度の大統領候補を選ぶ共和党の候補者選びがスタートから白黒はっきりさせられなかったのは、方向性が定まらない共和党の姿そのものでもある。
現職オバマ氏の再選を目指すしかない民主党に対し、共和党は全国的な候補者選びを通じて世論の不満や要望を吸収する機会があったが、その実態は選挙戦前から迷走気味だった。
2010年の中間選挙で「反オバマ」の世論をくみ取り、共和党を大勝に導いたのは草の根保守運動の茶会党。
今回も候補者選びの流れを作るかに思われたが、テキサス州のペリー知事ら支持した候補が失言などで失速。
ニュージャージー州のクリスティー知事ら穏健派の有力候補が出馬を見送ったこともあり、幅広い支持を得る可能性のある候補がそろわなかった。
残った選択肢は、オバマ大統領が手本とした医療保険制度を州知事時代に導入するなど中道色が強く、信教は米国で少数派のモルモン教であるロムニー氏。
中絶や同性婚への強い反対を繰りかえし、急浮上したサントラム氏。
米軍の海外全面撤退や米連邦準備理事会(FRB)廃止など過激な主張を掲げるリバタリアン(自由至上主義)のポール下院議員。
雇用低迷や格差拡大など現状の課題にも応え切れず、保守票は分裂した。
保守的な土地柄とされるアイオワ州で中道派のロムニー氏が僅差ながら首位となり、序盤戦で一歩リードした形。
10日のニューハンプシャー州予備選ではロムニー氏が優勢で、共和党では過去に例のない両州での連勝となれば指名獲得へ勢いがつくのは間違いない。
ただ、ロムニー氏のアイオワ州での得票率はサントラム氏と同じ。
共和党全国委員会は序盤州について、最多得票候補が代議員を総取りする仕組みから、原則として得票率に応じた比例配分に変更したため、ロムニー氏が指名獲得を確実にするにはまだハードルが多い。
アイオワ州同様に保守派の多い南部のサウスカロライナ州予備選が次の関門となる。
▲補足、感想など
オバマさんを批判するには非常に簡単だ。
ならば、どういう政策をとって、オバマさんより有効な成果をあげることができるか…示してみよ。
それがなければ、単なる“文句いい”ではないか。
冒頭でふれたが、今アメリカ経済は、大きな宴の後というか、バブル崩壊後の失われた☓年というタイミングなのだ。
どういう手法を使っても、簡単には好転する訳がない。
今こそ、教育に力を注ぎ、先端技術に投資し、製品の品質を高める…そういう基本的なことに回帰する時期ではないか。
経済の好転までに、もう、5-6年はかかるさ。
その間は、とにもかくにも「この不況に耐えて我慢して欲しい」と言える人間こそ、真の指導者であろう。
共和党にそういう言葉を出せる人間がいない限り、オバマさんの方が余程、マシ(失礼な言い方だが)だ。
今年の秋の大統領では、「オバマ再選」で多分決まりだろうなぁ。