▲橋下さんが維新の会で、国政選挙に300人を擁立して、200人の当選を目指すと発言。
これに対して、政治評論家が「夢のような話だ」と批判した。
まぁ、常識的にはそうだろうなぁ、と思う。
しかし、本当に「夢のような…」かな。
筆者は、麻生前首相を高く評価していた。
しかし、橋下さんと比べると、麻生さんでも「ひよわ」に見えるのだ。
失礼な言い方だが、巨大な麻生コンツェルンの御曹司である政治家と、父親がガス管をくわえて自殺した政治家とでは、腹の底の底での「覚悟のすわり方」が違う。
麻生さんでも「ひよわ」に見えるのだ。
ましてや、谷垣さんなどとてもではないが対抗することさえできまい。
以下、新聞から抜粋。
大阪市の橋下徹市長(42)が“天下獲り”の野望をあらわにした。
20日の後援会パーティーで、 橋下氏は「同志を募って日本の国をつくり直すようなメンバーを集める。 もう一度、勝負させてほしい」 と語り、次期衆院選での独自候補擁立に意欲を示した。
橋下氏が代表を務める「大阪維新の会」 (維新)関係者は「300人擁立、200議席確保を目指す」と、一気に国政の中枢を狙うつもりのようだ。
市長就任後、初めてとあって、有力支援者の堺屋太一 元経企庁長官や大阪府の松井一郎知事(維新幹事長)ら約1300人が駆け付け、会場は熱気に包まれた。
橋下氏は冒頭のあいさつで、「大阪都構想がゴールではない。
大阪がこのように動き始めているのなら、 次なる目標として日本国も動かしていこう」と、維新の国政進出に意欲を示した。
そのうえで、「たった5%税金を上げて、日本が再生するわけがない」と、野田佳彦首相が 政治生命をかける大増税路線を批判し、「社会保障から税のシステム、国と地方の関係、何から何まで1から つくり直そうというのが道州制だ」と述べ、次期衆院選では道州制を争点にすべきだとの認識を示した。
▲補足、感想など
たしかに未来は分からない。
ただ、筆者からみて、印象に残ることは一つだ。
日本の政治家というものが、どれもこれも皆「ひよわ」になったということだ。
これはどの政治家も2代目、3代目になってしまったからだろう。(いつも自分の発言・行動が票にどう結びつくか…そればかりを考えているような政治家となってしまった)
昭和40年代の田中角栄さんなど、問題の多い人ではあったが、学歴もないなんにもない状態から、裸一貫でのしあがってきた。この頃活躍した田中さん、福田さん、大平さんもそうだった。
そういえば、大平さんも四国の極貧の農家の息子で、総理大臣になったとき、涙を流していたなぁ。
この世代以降、長い間、上でふれたようになにか2代目、3代目の政治家ばかりが続いたような記憶がある。
そして、今、出現したのが、橋下さんだ。
橋下さんには、田中角栄さんと似た怨念があるのだろう。
それがバイタリティというか突破力の源泉となっているのだ。(角栄さんは、学歴の無いことを気にしていたようだった。随分、官僚にも気をつかったいたしなぁ)
橋下さんは、自分の言動がどう票に結びつくか…なんそ考えてもいまい。
都構想というか、ともあれ大きなフレームを作り上げて、そこにどう近づくかとしか考えてはいまい。
そのあたりだな。
冒頭でもふれたように、正直、麻生元首相が「ひよわ」に見える時がくるとか、思いもよらなかった。
恐らく、橋下さんは、田中角栄とごくごく似た人間なのだろう。
いつかは、角栄さんと同じ道を歩むかもしれないが、まぁ、後世畏<おそ>るべし…という諺を思いださせる人ではある。