▲28日に富士山の近くで3回くらい、地震があった。
はて…という感じだ。
富士山は決して死火山ではない。休火山なのだ。
一番最近の噴火が江戸時代18世紀の始めだ。ほぼ、300年前ということになるのか。
気象庁あたりからのニュースは緊急性がないとして、富士山の噴火とは関係ない…という立場をとらざるをえまいが、決して、関係ない--と研究者は思っているのではない。
以下、新聞から抜粋。
専門家が“富士山”噴火を警戒!28日朝“震度5弱”は予兆か
朝の日本列島に緊張が走った。28日午前7時43分ごろ、富士五湖直下を震源とする M(マグニチュード)5・4の地震が発生し、最大震度5弱を観測した。
昨年3月1 1日の東日本大震災以降、噴火の可能性も指摘されている富士山の近くだったこともあり、専門家は警戒感を強めている。
気象庁によると、震源地は山梨県東部・富士五湖で、震源の深さは18キロ。
山梨県 富士河口湖町や同忍野村で震度5弱となり、甲府市や神奈川県厚木市で震度4、東京都 千代田区や横浜市でも震度3を観測した。
震度5弱の強い揺れに見舞われた富士河口湖町町のコンビニエンスストアの従業員は、地震発生後時の状況について、「一気に下からガンッと強い揺れがきて、 その直後に大きな横揺れを1分間ほど感じた。
その後も小さな揺れが断続的に続いた」 と話した。
28日午前9時現在までに、警察、消防など関係各機関に人的被害は報告されていないが、 JR東海の東海道新幹線は新横浜-静岡間で上下線とも約10分間運転を見合わせた。
地震そのものによる被害はなかったが、多くの人が気になったのは、この地震の震源 地が富士山ときわめて近い地点にあったこと。
同日朝、本紙編集局に「富士山は噴火す るのでしょうか?」と心配した読者から問い合わせもあったほどだ。
気象庁は同日午前会見を開き、この地震について「富士山の活動とは関係ない」との 見解を示したが、大地震の後に火山が噴火した例は決して珍しくない。
1707年の 宝永地震(M8・6)の49日後には富士山が大噴火し、江戸にも大量の火山灰が降っ た。
「マグマだまりの中の炭酸ガスが発泡し、地中での上昇を繰り返して地上に一気に吹 き上がる現象が噴火。地震の揺れがマグマだまりを刺激することになり、影響が心配です」と危惧するのは千葉大大学院理学研究科の准教授だ。
マグマ活動の研究を行う東京大学地震研究所の教授も、「富士山のマグマだま りは地下10キロ以内に1つ、15キロより深い場所に1つ。
少なくとも2つあるといわれています。
噴火発生前には地震が頻発する傾向にあり、警戒が必要です」と指摘する。
昨年3月15日には、同じく富士山近郊の静岡県東部で深さ14キロの地点を震源とするM6・4の地震が発生している。
今回の地震とは震源地の位置こそ異なるが、気象 庁関係者は、「すでに日本は地震活動期に入っている。
M9の東北地方太平洋沖地震に よって活発となったプレートの動きが富士山の火山活動に影響を及ぼしている可能性が 高い」とも。
今回の地震で、300年もの間、火山活動が鳴りをひそめている富士山の “目覚め”を危惧する声が広がるのは間違いなさそうだ。
▲補足、感想など
科学者というものは、はっきりモノが言えない業種ではある。
占いなら、なんとでも言える。10年以内に噴火するとか…さ。
でも、研究者というか科学者は、根拠がなければ軽々には言えない。それでも言葉の端々に、富士山の噴火に対する警戒感が見える。
そう言えば、何年か前に富士山の麓あたりで「煙」をみた…とかいう目撃者があったような記憶がある。
(ちょっと手持ちのデータを検索してみたが、見当たらない)
要するに「今の時点ではなにも分からない」
しかし、なにか「不気味な」ものを感じざるをえない。
用心して注意深く見続けよう。