▲いや、日本が韓国を見捨てるのは既定の路線だが、ただ、日本が積極的に動くという話ではない---ということ。
別に韓国人がどういう進路を選択しようと関与すまい。
まず、新聞から抜粋。
2017年の日韓関係を占えば「凶」だ。韓国で反米・反日政権が誕生する可能性が高いから。
ただ、「韓国の見捨て方」次第では「中吉」に持って行けるかもしれない。
★極め付きの「反米・反日」
今年中に誕生するであろう左派政権は極め付きの「反米・反日」政権となりそうだ。
「国政壟断事件」を契機に「韓国の国のかたちを正すべきだ」との声が高まっているからだ。
保守政党、検察、財閥から保守系紙に至るまで「既得権集団」は朴大統領に連座する形で「世直し」の対象である。
「既存路線を否定する」動きは、外交政策にも及ぶ。
ほとんどの大統領レース参加者は、THAAD(地上配備型ミサイル防衛システム)配備容認と、日本とのGSOMIA(軍事情報包括保護協定)締結・慰安婦合意――の3点セットを、朴政権の悪行中の悪行と非難する。
2016年12月、野党「共に民主党」の禹相虎院内代表は党の幹部会議で「政権交代後、必ず合意を無効化するよう努力する」と述べた。
世論調査では同党の文在寅前代表が次期大統領として1番人気になることが多い。
釜山市が排除した日本総領事館前の慰安婦像の設置を12月30日に認めた。
朝鮮日報の社説「東海と西海の向こうの不吉な兆し」は「文・前代表が東区役所を『親日』と非難したうえ『釜山市民らの像設置こそはまさしく独立宣言』と述べたからだ」と。
こうした動きを見て小躍りしたのが中国だ。左派政治家たちの反米・反日政策を後押しし始めた。 THAADの配備中断が当面の狙いだが、在韓米軍撤収や米韓同盟の廃棄も射程に収める。
★韓国を「損切り」
2017年1月20日には米国にトランプ政権が誕生する。
発足前から中国に対する強腰の姿勢を見せる同政権は、朝鮮半島でも「白黒をはっきりさせる政策」を打ち出すと見られる。
朴政権は「米中二股外交」を採用した。中国が台頭し米国からアジアの覇権を奪う時に備えた。
オバマ政権は韓国の動きに苦笑しながらも、忍耐強く自分の側に引き戻そうとした。
しかし実業家、トランプ氏はそんな穏健な手は使わない。
韓国が米中を天秤にかけた瞬間に「どうぞ、中国側にお行き下さい」と言いかねない。
トランプ政権で国家安全保障問題担当補佐官に就任する予定のフリン元陸軍中将は2016年12月、訪米した韓国の外交部と国防部の高官に「米軍とTHAADの配備は、韓米同盟次元の正しい決定であり、韓米同盟の堅固さを象徴するもの」と語った。
「韓国がTHAADなど拒否するなら、いつでも同盟を打ち切るぞ」との威嚇である。
「朝鮮戦争を共に戦った関係にある米国はわがままを聞いてくれる」という甘えは、通用しない。
太平洋戦争が終わった時、米国にとって韓国は防衛線の外側の国だった。
朝鮮戦争でたまたま面倒を見ることになった地域に過ぎない。というのに韓国は甘え続けてきた。 優れたビジネスマンが「損切り」に出ても決して不思議ではない。
★「離米」すれば中国側に
日本はどう動くか。「トランプの米国」が韓国を見捨てるのを食い止めるのは難しい。
結局、「韓国の見捨て方」の中で「日本にとって最も有利な形」へと誘導することになろう。
まず、国際関係の激変を利用して、北朝鮮から拉致被害者を取り返す必要がある。
もし日本に戦略家がいるなら、朝鮮半島全体の法的な中立化を目指すに違いない。
放っておけば、韓国が中国に引き寄せられるのは確実だ。経済的な依存と軍事上の位置、そして長らく中国大陸の王朝に冊封していた歴史からである。
米国から離れた韓国の港湾は中国海軍の根拠地となり、日本の安全を脅かすことになる。
北朝鮮の港を含め朝鮮半島にはどこの国の軍艦も出入りできないようにするなど、歯止めが必要だ。
もちろん「法的な中立化」が長続きするかは分からない。
朝鮮半島の内部は常に不安定だ。
そこに住む人々は周辺大国の力を借りて身内の敵に勝とうとしてきた。
「法的な中立化」は一時しのぎの「中吉」に終わるかもしれない。
ただ、半島全体が完全に中国化する「凶」よりはまだましなのだ。
▲補足、感想など
ふ~ん。
見捨て方というのはちょいと違おう。
韓国という国の未来は、韓国人がみずから選択すること。
日本人、アメリカ人、中国人のそもそも関与することではあるまい。
ましてや、日本人は、韓国人がどういう進路を選択するとしても、そこに関わってはなるまい。
韓国人の選択が全てだ。<日本人は、日韓併合の結末を振り返ってみよ>
見捨てるという「能動的」な話ではなく、結果として「見捨てる形になる」というのが本当であろう。
最終的に、中国の一部となろうと、それは韓国人が選択すること。
日本人は、一切、関与すまい。