▲まぁ、窒息するぐらいに牢固たる階級社会に暮らしている英国人から、「階級社会というものとまるっきり縁のない日本人」が批判されても、どうということもないが。日本は世界でもおそらく最も暮らし易い社会だと筆者には思える。以下、記事と関連文章、日本人外の反応をみよう。
-ここから-
日本は未来だった、しかし今では過去にとらわれている BBC東京特派員が振り返る2023年1月22日ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ、BBC東京特派員 日本経済は世界第3位の規模だが、もう何年も停滞が続いている。日本では、家は車に似ている。新しく入居した途端に、マイホームの価値は購入時の値段から目減りする。40年ローンを払い終わった時点で、資産価値はほぼゼロに等しい。BBCの東京特派員として初めて着任した時、このことを知って私は途方に暮れた。あれから10年たち、離任の準備をする中でも、この現象は同じだった。この国の経済は世界第3位の規模だ。平和で、豊かで、平均寿命は世界最長。殺人事件の発生率は世界最低。政治的対立は少なく、パスポートは強力で、新幹線という世界最高の素晴らしい高速鉄道網を持っている。アメリカとヨーロッパはかつて、強力な日本経済の台頭を恐れていた。現在、中国の経済力の成長を恐れているように。しかし、世界が予想した日本は結局のところ、出現しなかった。1980年代後半に、日本国民はアメリカ国民よりも裕福だった。しかし今では、その収入はイギリス国民より少ない。日本はもう何十年も、経済の低迷に苦しんできた。変化に対する根強い抵抗と、過去へのかたくなな執着が、経済の前進を阻んできた。そして今や、人口の少子高齢化が進んでいる。日本は、行き詰まっている。かつて未来がここにあった。私が初めて日本に来たのは1993年。当時とりわけ驚いたのは、ネオンがきらびやかな銀座や新宿の街並みではなく、原宿に集まる少女たちのワイルドな「ガングロ」ファッションでもなかった。自分が行ったことのあるアジアのどこよりも日本ははるかに裕福だと、当時の私は感じて、そのことに驚いた。アジアの他のどの都市よりも、いかに東京が見事なほど清潔できちんとしているか、そのことにも驚いた。対照的に、香港はうるさくて臭くて、こちらの五感に襲いかかってくる街だった。ヴィクトリア・ピークの高級住宅街と、「魔窟」のような九龍北端の工場街の落差をはじめとして、極端から極端に振れる落差の街だった。私が中国語を勉強していた台北は当時、道路にあふれる2ストローク自動二輪車の騒音がたえまなく響き、鼻をつく排気ガスの臭いと煙で、数十メートル先はもうほとんど見えないというありさまだった。当時の香港と台北がアジアのやかましい10代の若者だったとするなら、日本はアジアの大人だった。確かに東京はコンクリート・ジャングルだったが、美しく手入れの行き届いたコンクリート・ジャングルだった。東京の皇居の前には、三菱、三井といった日本の巨大企業のガラス張り社屋がそびえていた。ニューヨークからシドニーに至るまで、野心的な親は子供たちに「日本語を勉強して」と力説していた。自分が中国語を選んだのは間違いだったのか、私もそう思ったことがある。日本は第2次世界大戦の破壊から復興を遂げ、世界の製造業を席巻した。その利益は国内に還流し、不動産市場を急成長させ、日本の人たちは手当たり次第に土地を買った。森林さえ買った。1980年代半ばにもなると、皇居内の土地の値段が、カリフォルニア州全体の土地の値段と同じだとさえ、冗談めかして言われた。日本で「バブル時代」と呼ばれる時期のことだ。バブルは1991年にはじけた。東京の市場では株価と不動産価格が暴落し、いまだに回復していない。最近のことだが、日本の山林を数ヘクタール購入しようとしている友人がいた。所有者の売値は平米あたり20ドル。「今の山林時価は平米あたり2ドルですよと伝えた」のだと友人は言う。「でも所有者は、1平米あたり20ドル払ってもらわないと困ると言うんだ。1970年代に自分が買った時の地価が、そうだったから」 日本のスマートな新幹線や、トヨタ自動車の驚異的な「ジャストインタイム」生産方式を思えば、この国が効率性のお手本のような場所だと思ったとしても仕方がない。しかし、実態は違う。むしろ、この国の官僚主義は時に恐ろしいほどだし、巨額の公金があやしい活動に注ぎ込まれている。私は昨年、日本アルプスのふもとにある小さい町で使われる、見事なマンホール蓋(ふた)の裏話に巡り合った。町の近くの湖で1924年に、氷河時代のナウマンゾウの化石が発見されて以来、ゾウはこの町のシンボルになった。そして数年前に、この有名なゾウの姿をあしらったマンホール蓋を、町のすべてのマンホールに使おうと、誰かが決めた。同じようなことは日本各地で行われている。「日本マンホール蓋学会」によると、全国のマンホール蓋のデザインは、6000種類に及ぶ。マンホール蓋が大好きだという人が大勢いるのは理解できる。芸術品だと思う。けれども、1枚につき最大900ドル(約12万円)するのだ。日本がどうして世界最大の公的債務国になったか、理解するヒントになる。そして、高齢化の進む人口は膨れ上がる巨額債務の軽減につながらないし、医療費や年金の圧迫で高齢者は仕事をやめることができないのだ。私が日本で自動車運転免許を更新したとき、とことん丁寧なスタッフは私を視力検査から写真撮影ブース、料金支払いまで案内してくれて、さらには「第28講習室」へ行くよう指示した。この「安全」講習は、過去5年間で何かしらの交通違反をした全員に義務付けられている。部屋に入ると、同じように罰を受けるのを待つ人たち、心もとなさそうに座っていた。パリッとした身なりの男性が入ってきて、「講習」は10分後に始まると説明した。しかも、2時間かかると! 講習の内容を理解する必要さえない。私は内容のほとんどがわからなかったし、2時間目に入ると受講者の何人かは居眠りを始めた。私の隣の男性は、東京タワーのスケッチを完成させた。かなり上手だった。私は退屈で、不満だらけになった。壁の時計が、こちらをあざ笑っているようだった。「あれはいったい何が目的なの? あれは、罰なんだよね?」 オフィスに戻り、日本人の同僚にこう尋ねると、「そうじゃないよ」と彼女は笑った。「あれは、定年退職した交通警官の働き口を作るためなの」 しかし、この国に長く住めば住むほど、いらいらする部分にも慣れて、愛着さえわくようになる。ちょっと妙だなと思うことさえ、ありがたく思うようになる。たとえば、ガソリンスタンドに行けば、給油している間に従業員4人が車の窓を片端から拭いてくれて、出発する際には全員がそろってお辞儀してくれるのだ。日本では今でも日本であって、アメリカの複製ではない。そういう感じがする。だからこそ世界は、パウダースノーからファッションまで、日本のいろいろなものが大好きなのだ。東京には素晴らしいことこの上ないレストランがたくさんあるし、(ディズニーには申し訳ないが)スタジオ・ジブリは世界で一番魅力的なアニメを作る。確かにJ-Popはひどいが、それでも日本はまぎれもなく、ソフトパワーの超大国だ。ギークや変わり者は、日本の素晴らしく妙な部分を愛している。しかし同時に、移民受け入れを拒否し家父長制を維持していることをたたえる、オルタナ右翼もいる。日本は、古い社会のあり方を手放すことなく、現代社会への変貌を成功させた国だと、よく言われる。これはある程度、本当だ。しかし私は、日本の現代性は表面的なものに過ぎないと思う。新型コロナウイルスのパンデミックが起きると、国境を封鎖した。定住外国人でさえ、帰国が認められなかった。何十年も日本で暮らし、ここに自宅や事業がある外国人を、なぜ観光客のように扱うのか、私は外務省に質問してみた。返ってきたのは、「全員外国人だから」という身も蓋もない答えだった。無理やり開国させられてから150年。日本はいまだに、外の世界に対して疑心暗鬼で、恐れてさえいる。外部という要因 房総半島の村で会議場に座っていたことがある。消滅の危険があるとされる約900の日本の集落のひとつだったからだ。議場に集まった高齢の男性たちは、現状を心配していた。1970年代以降、若者が仕事を求めて次々と村を離れ、都会へ行くのを、ここのお年寄りたちは見ていた。残る住民60人のうち、10代はたった1人。子供はいなかった。「自分たちがいなくなったら、だれが墓の世話をするんだ」。高齢男性の1人はこう嘆いた。日本では、死者の霊を慰めるのは大事な仕事なのだ。しかし、イングランド南東部で生まれた自分にとって、この村が死に絶えるなど、まったくあり得ないばかげたことに思えた。絵葉書にしたいようなたんぼや、豊かな森林におおわれた丘に囲まれた、美しい場所だ。しかも東京は車で2時間弱という近さなのに。「ここはこんなに美しいのだから」と、私はお年寄りたちに言った。「ここに住みたいという人は大勢いるはずです。たとえば、私が家族を連れてここに住んだら、どう思いますか」。会議場はしんと静まり返った。お年寄りたちは黙ったまま、ばつが悪そうに、お互いに目をやった。やがて1人が咳ばらいをしてから、不安そうな表情で口を開いた。「それには、私たちの暮らし方を学んでもらわないと。簡単なことじゃない」 この村は消滅へと向かっていた。それでも、「よそもの」に侵入されるかと思うと、なぜかその方がこの人たちには受け入れがたいのだった。今では日本人の3割が60歳を超えている。そのため日本は、小国モナコに次いで、世界で最も高齢化の進む国だ。生まれる子供の数は減り続けている。2050年までに人口は現状から2割は減っているかもしれない。それでもなお、移民受け入れへの強い拒否感は揺らいでいない。日本の人口のうち、外国で生まれた人はわずか約3%だ。イギリスの場合は15%だ。ヨーロッパやアメリカの右翼運動は、日本こそが純血主義と社会的調和の輝かしいお手本だとたたえる。しかし、そうした称賛をよそに、日本は実はそれほど人種的に一様ではない。北海道にはアイヌがいて、南には沖縄の人たちがいる。朝鮮半島にルーツを持つ人たちは約50万人。中国系は100万人近くいる。そして、両親の片方が外国人だという日本の子供たちもいる。私の子供3人もここに含まれる。2つの文化にルーツを持つこうした子供は「ハーフ」、つまり「半分」と呼ばれる。侮辱的な表現だが、この国では普通に使われる。有名人や有名スポーツ選手にもいる。たとえば、テニス界のスター、大坂なおみ選手もその1人だ。大衆文化では、「ハーフはきれいで才能がある」とちやほやされることもあるが、ちやほやされるのと、受け入れられるのは、まったく別のことだ。出生率が低下しているのに移民受け入れを拒否する国がどうなるか知りたいなら、まずは日本を見てみるといい。実質賃金はもう30年間、上がっていない。韓国や台湾の人たちの収入はすでに日本に追いつき、追い越している。それでも、日本は変わりそうにない。原因の一部は、権力のレバーを誰が握るのか決める、硬直化した仕組みにある。年寄りがまだ権力を握っている。 「いいですか、日本の仕組みについて、この点を理解する必要がある」。とある高名な学者が、私にこう言った。「武士は1868年に刀を手放し、髷(まげ)を落とし、西洋の服を着て、霞ケ関の役所にぞろぞろと入っていった。そして、今でもそこに居座っている」 1868年の日本では、欧米列強によって中国と同じ目に遭うのを恐れた改革派が、徳川幕府を倒した。それ以降、日本は急速な工業化へと邁進(まいしん)することになった。しかし、この明治維新は、フランス革命におけるバスティーユ陥落とは全く異なる。明治維新は、エリート層によるクーデターだった。1945年に2度目の大転換が訪れても、日本の「名家」はそのまま残った。圧倒的に男性中心のこの国の支配層は、日本は特別だという確信とナショナリズムに彩られている。第2次世界大戦において、日本は加害者ではなく被害者だったのだと、この支配層は信じている。たとえば、殺害された安倍晋三元首相は元外相の息子で、岸信介元首相の孫だった。岸氏は戦時下に閣僚を務め、戦犯容疑者としてアメリカに逮捕された。それでも絞首刑は免れ、1950年代半ばに自由民主党の結党に参加した。この自由民主党がそれ以来、日本を支配し続けている。日本は単独政党国家だろうと、冗談で言う人もいる。それは違う。しかし、特権的なエリートが支配する政党、アメリカに押し付けられた平和主義を廃止したいと切望する政党、それなのにもう30年も生活水準を向上させられずにいる政党に、なぜ日本の有権者は繰り返し投票し続けるのか、そこを不思議に思うのは、当然のことだ。最近の選挙の最中、私は都心から車で西に約2時間離れた、山間の狭い渓谷を車で登った。自民党の地盤だ。そこの地元経済はセメント作りと水力発電に依存している。小さい町の投票所に歩いていくお年寄りの夫妻に、私は話を聞いた。「自民党に投票する」と男性は言った。「信用しているので。私たちの面倒をしっかり見てくれる」。「私も主人と同じです」と、男性の妻は言った。この夫妻は、最近完成したばかりのトンネルと橋を挙げた。これがあれば週末に、都心からの観光客が増えるかもしれないと期待していると。自民党の支持基盤はコンクリートでできているとよく言われる。利益誘導型のこの政治が原因のひとつとなって、日本の海岸がテトラポッドだらけで、河岸は灰色のコンクリートでがっちり固められている。コンクリートを作り続けるのが不可欠だからだ。日本経済にとって高齢化こそが最大の課題だ 人口構成の影響で、都市部を離れたこうした地域の支持基盤が、今や自民党にとって何より重要だ。何百万人もの若者が就職のために都市部に移動したのだから、それ以外の地域の政治的影響力は減少したはずなのに、そうはならなかった。自民党にとってはその方が好都合だ。高齢者の多い非都市部の票が、重みをもつので。しかし、高齢者が亡くなり世代交代が進めば、変化は避けがたい。だからといって、日本が今よりリベラルに開放的になるかというと、私は必ずしも確信できずにいる。日本の若い世代は上の世代よりも、結婚したり子供を持つ可能性が少ない。同時に若い世代の間では、両親や祖父母の世代に比べて、外国語が話せたり、海外留学したりする割合は減っている。日本の経営者に占める女性の割合はわずか13%で、女性の国会議員は10%に満たない。女性初の東京都知事となった小池百合子氏を取材したとき、男女格差対策をどうするつもりか質問した。「うちにはもうすぐ大学を卒業する娘が2人います」と私は小池氏に話した。「2人はバイリンガルな日本国民です。君たちはこの国に残ってキャリアを築くべきだと2人を応援するため、何が言えますか」と尋ねた。「私が成功できるならあなたたちもできますよと、そう言うでしょうね」と、小池氏は答えた。それだけですか?と私は思った。しかし、こうした諸々のことがあっても、それでもなお、私は日本を懐かしく思うだろう。日本にとてつもない愛着を抱いている。同時に、日本はたまにではなく、しばしば私を辟易とさせる国だ。東京出発を目前に控え、私は年末に友人たちと都内の商店街を訪れた。ひとつの店で私は、古くて美しい大工道具の入った箱を物色した。そのすぐそばでは、華やかな絹の着物姿の女性たちが立ち話をしていた。昼には、ぎゅうぎゅうづめの小さい食堂になんとかみんなで収まって、焼きサバと刺身とみそ汁の定食に舌鼓を打った。おいしい料理、居心地の良い店、何かと世話を焼いてくれる親切な老夫婦……。すっかりおなじみの、慣れ親しんだものばかりだ。この国で10年過ごして、私は日本のあり方に慣れたし、日本がそうそう変わらないだろうという事実も受け入れるようになった。確かに、私は日本の未来を心配している。そして日本の未来は、私たち全員にとって教訓となるだろう。人工知能(AI)の時代には、労働者の数が減っても技術革新は推進できる。高齢化の進む日本の農家も、AIロボットが代役を務めるようになるかもしれない。国土の大部分が自然に帰ることだってあり得る。日本は次第に、存在感のない存在へと色あせていくのだろうか。それとも日本は自分を作り直すのか。新たに繁栄するには、日本は変化を受け入れなくてはならない。私の頭はそう言っている。しかし、日本をこれほど特別な場所にしているものをこの国が失うのかと思うと、心は痛む。
<海外の反応>
*ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズによるこの記事は、いくつかの真実を含んでいるけど、単なる彼の意見でもある。イギリスも高齢化が進んでいて、大量の移民がいなければ、急激に人口が減っていただろう。
*ほぼすべての「先進国」で、人口の増加が減速しているか、減少している。世界の経済システムが、永遠に消費者を増やし続けることで成り立っているのでなければ、それほど陰鬱なものではなかったろう。
*「日本はこの40年間ずっと、2000年に生きている」と誰かが言ってたのが、とても印象に残っている。
*ある人が日本の第二次世界大戦後の驚くほど素早く見事な復興と衰退には感動したと言ってたよ。
*ガラパゴス症候群と呼ばれるものだと聞いたことがある。日本は非常に均質で、孤立しているため、驚くほど革新的になることもあれば、停滞することもある。革新的なのは、多くの人が同じように考え、行動するため、計画を簡単に実行できるから。そして、そのアイデアや計画は、他の国とは異なるものになる。しかし、みなが同じように考え、同じように行動するということは、新しいアイデアがないということで、停滞にもつながる。
*これを投稿してくれてありがとう。学生、工場労働者、営業として数年間日本に住んでいた者として、驚くほど正確な内容だと思う。
*「日本は次第に、存在感のない存在へと色あせていくのだろうか。それとも日本は自分を作り直すのか。」これはちょっと馬鹿げた質問だ。日本は日本に住む人々にとっては常に重要であり、他の国にとってはそれほどではないのだから。30年前のバブルの絶頂期でさえ、国際問題における日本の影響力は怪しかった。失うべき存在感はそもそもあまりない。
*彼らは世界で5本の指に入る経済大国だから、十分な存在感を持っている。
*彼は正しい、J-popは全くもってひどい。
*いやぁ...それでも他の大抵のところよりは進んでいるよ。
*日本は炭鉱のカナリアだ。人口が高齢化し、減少し始めるとこうなるんだ。心配なのは、人口が減少すると平均年齢が高くなり、おそらく文化的にかたくなに保守的になること。そうなると移民や開放性が少なくなり、人口動態の崩壊がさらに加速することになる。日本が30年前に劇的に開放的になり、現在も経済大国のままであるという別の時間軸の世界をイメージすることができる。
*90年代のアジア金融危機以来、日本には失われた数十年しかないなんて、狂ってるな。次の10年が彼らにとって少しでも良いものでありますように。
*これはかなりばかげている。日本に住んでいたことのある白人全てにマイクを握らせ、専門家気取りさせるのはやめよう。日本は労働生産性が非常に高いし、出生率も南ヨーロッパより高い。
*日本の生産性はスペイン、トルコ、EUを下回っているようだけど。
*こういう欧米人が日本社会に対していささか悲観的な捉え方をする記事は、まあ、ありふれたものだけど、日本人は自分たちの社会をどう捉えているのだろうかと、考えさせられる。そういう議論は日本語だし翻訳されないだろうから、あまり読んだことがない。日本人の広範な意識はどのようなものなんだろう?日本には意味のあるレベルで移民推進運動は存在しているのだろうか?若い人たちは、全く違う政党が政権を取ることを望んでいるが、自民党の力が強固すぎてできないということだろうか?日本でのフェミニストの言説はどうなっているのか?欧米では政治的な論調が常にポップカルチャーに染み込んでくるけど、日本のポップカルチャーでは、少子化・人口減少をちょっと嘆くくらいで、政治的な論調は全く見られない。欧米人が日本に対して抱いている懸念が日本人に共有されていないとしたら、それは欧米人が間違っているだけで、日本は大丈夫なのだろうか?もし大丈夫でなければ、なぜこれほど政治的に安定しているのか?自民党は欧米人には分からない方法で反対を抑圧することに長けた権威主義体制なのだろうか?
*私の理解するところでは、移民推進派の運動は小さい。そして日本の民主主義は、年配の有権者が多いので、老人のための政治になっている。老人は現状維持で構わないけど、若者は年配有権者が多いから変わらないと諦めている。
*この時代に取り残されたような感覚が、日本の魅力の一部だと個人的には思う。まあ、一部の官僚制度は21世紀に持ち込むべきではなかったかもしれないけど、それ以外の文化的な面では、悪いことだとは思わないね。
*ああ、ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズね...パンデミックの初期に日本の対応がいかにもたもたしかを叩き、数ヶ月後、他の国々がもっとひどかったときに謝罪したあのジャーナリストだ。今回も同じパターンにならないことを祈ろう。
*日本にしばらく住んでみて、この意見に完全に同意する。アメリカのボストンから日本に移り住み、IoTの会社を設立したけど、私が目にする大きな差の一つは、テクノロジーの普及。大企業は最新かつ最高のものを持っているけど、中小企業は過去にはまったまま。
*彼はイギリスに戻るつもりなのか?そうしたらショックを受けるだろう。イギリスでは何も機能しない、よほど裕福でもない限り...日本が過去に囚われているとしても、ほとんどの尺度で間違いなくイギリスより優れている。
*人口減少の不安。日本は先を行ってるだけ。
<以下、日本人からの反応>
[ 229909 ]未だに少子高齢化は日本特有の現象みたいに見なしている連中の頭の中はどうなってんだ?ネットでちょっと調べれば秒ででてくるような公的なデータでも日本特有の現象でないことは明らかなのに。
[ 229910 ]はいはい、反日特派員で有名なヘイズ記者にはそうなんだろうね。
[ 229911 ]日本以外の先進国はネズミ並みの繁殖力だけが売りの移民を入れて人口バランス取ろうとしてるから。普段は先進国の富を貪ってるけど、困った事があるとすぐ母国に逃げ帰るような連中がいくら増えてもしょうがないだろ。いい加減に日本をダシにして自国の都合の悪い現実を誤魔化そうとするの止めろって話。
[ 229912 ]BBCって反日、親韓だから。
[ 229913 ]けど、常に日本が正しいってのがあるよね。
[ 229914 ]日本の心配よりも自分の国の心配をした方がいいんじゃないの?
[ 229915 ]>ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズいつもの偏見がすごい人じゃん。この手の"記者"は○○芸人みたいなもので一人消えても次が出てくるので英語圏視聴者に根強い需要があるんだろう。
[ 229916 ]大きなお世話だ。白豚ども!日本は日本人のものだ!
[ 229917 ]女性の社会進出度と出生率は反比例しているのでフェミニスト云々は的外れ。
[ 229918 ]イギリスの出生率1.56か移民入れてもそんなもんか、もっと入れないとやばいね。現在の首相インド系(まぁこれはボリスとその後の女性首相ががグダグダすぎて後始末押し付けた感があったが)ロンドンの市長イスラム系。他人種増えても出生率低い。反面教師示してくれてるのに、イギリスを見習う理由が全く無いんだが。
[ 229919 ]BBCの自虐ネタかな?総合的に見て日本より進んでる国はほぼ無いに等しい。
[ 229920 ]BBCはいつも他国の心配をしてるな。自国の問題に目を向けた方がええぞ笑。
[ 229922 ]ヘイズ日本から出ていくらしいな。『「英語を話す日本人の嫁」がいる外国人にろくなのがいないの法則』を証明するひとり。比較的まともな外国人男×日本人嫁の場合、その嫁は日本語しか話さないという不思議な現象。
[ 229924 ]中身のない薄っぺらな記事。日本を侮辱して移民を増やせって言ってるだけ。移民なんて増やしたら事実上日本ではなくなり、より早く日本が滅ぶだけだろうに。
[ 229926 ]残念ながら、東アジア地域で最も出生率がマシなのが、他でもない日本なんだよなあ。その事実を知ったら、この記者は更に失望するだろうな。中国も韓国も香港もマカオもシンガポールも台湾も、日本よりも更に数字が芳しくない。これが東アジアの現実。
[ 229927 ]日本にも良い部分、悪い部分があるだろ。でも全てが悪いという言いようはなんだかな?と思う。アメリカの記者ならまだわかるが、経済的に成功しているとはとても言い難いイギリスのメディアに言われてもなーって感じ。それに、同調する中韓国人もいそうだが、テメーらの経済だってぐちゃぐちゃなのに。
[ 229928 ]日本でも「中国の経済はそろそろヤバいぞ」とかの本が売れたりするから、そういう感じで日本没落説に一定の需要があるんだろう。
[ 229929 ]純イギリス人の出生率って1.6で日本人の1.41と差なんか大した事無いのにな。イギリス人以外含めて2.2で2四分の一近くが移民の子供でこの割合は増加傾向にある。日本の外人出生率なんて2.2%くらいなのに。
[ 229930 ]イギリスに聞きたい。君たちが手に入れた「未来」はそんなに素晴らしいものかい?
[ 229931 ]あんたらは勝手に暴走してて構わんから日本の事は放っておいてくれ。多様なやり方、多様性を認めろ。同調圧力、集団主義脳うっとおしい。
[ 229932 ]このBBC特派員の奥さんは日本人らしいが記者としては浅い人だよ。パンデミック初期のダイヤモンドプリンセス号記事(乗客を降ろさないのは東京五輪のためだろう)とか←元は英国が受入責任を放棄したのを日本が人道的見地から受入れた案件なのはスルー。カルロス・ゴーン勾留中に日本の司法を人質司法と批判して、日本の治安が良いのは逮捕勾留を恐れてるからだとか。この人の記事を鵜呑みにして大喜びで日本叩くは、どちらかというとお隣の国な気がする。
[ 229933 ]全部イギリスさんの自己紹介じゃん。自虐ネタすきやね。
[ 229934 ]これも中韓がよく使う手法の、日本でさえ未来は悲惨だと自国の問題点から目を逸らさせる方法にすぎないよ。それだけ欧米が経済も治安も悪い、ってことだよね。まあ、日本企業の給料の低さとか紙の書類の多さとかは流石にもうどうにかしないといかんと思うけどね。
[ 229935 ]捕鯨とかダイヤモンド・プリンセスとか、この人事実と全く違う記事を書く。
[ 229936 ]>日本は先を行ってるだけいえ、移民受け入れという点ではイギリスは日本の先を行ってる。
[ 229937 ]なぜ外人はこんなにもキモイのか?が本当の議題。
[ 229938 ]ダイヤモンド・プリンセス号の時は韓国のマスコミはアジアの恥と罵倒してた「日本の船」と言って、船籍も運営会社も日本ではないのは一言も言わず。
[ 229939 ]かなり冷静で自信なさげなコメント群だな。2010年じゃ全員うんうん言ってただろうに。BBCの記事を信用し続けてるのはBBC記者しかいないんじゃね。
[ 229940 ]30年前のことを持ち出されてもな。米国の最盛期は60年前、英国は100年前じゃないか。
[ 229941 ]日本が勝ったらルールを変えて潰しに来るくせに。結局欧米は自分等の思い通りに世界を操りたいだけたよ。やたらと他国に口出しして干渉する。
[ 229942 ]この人の場合は単に反日というだけでなく中東や東洋全体に対して変な妄想にとりつかれてるんだよね。キリスト教世界以外の他の見知らぬ文明・秩序・知的存在に対しての恐怖感がある(本来の意味での)ゼノフォビアの見本。
[ 229943 ]エジプトや北朝鮮など各地で拘束されたことを武勇伝にしてる人。なおイギリス外交の威光が通じなさそうなロシアや中国に派遣されたときはおとなしくしてた模様。
[ 229944 ]過去と未来が共存する不思議な国とか言って持て囃してた癖に今更すぎるおかしな疑問を持つなよ。
[ 229946 ]リンク先の記事を読んだけど、昔ながらの「ガイジン」記者の記事だねぇ…93年に来日したってことはもう30年もやってるのにずーっとこの「我が国の世界普遍的な価値観からエスニック世界の問題を報道する」ってのを繰り返し続けてたのか。家でも会社でもずーっと英語で喋り、自分の視点がおかしいってことに気づかずにこの偏見まみれの記事を送り続けていたとかイスラム国の特派員がイスラム価値観で日本の出来事を報道しているのと何が違うのだ。最初のつかみが「日本じゃ上物の不動産価値は落ちてくんだぜ?」ってここはイギリスじゃねぇんだよ。
[ 229947 ]イギリスに住んだことがあるが、そこで聞いたところによると給与はやや日本よりいいが住宅手当とか交通費がつかないと嘆いていぞ。
[ 229948 ]年よりの「これだから最近の若いもんは~」みたいに毎度難癖を付ける結論が先で、それに屁理屈あとからつけているだけ。
[ 229949 ]同じ題材で真逆の反応を翻訳してるとこがあるのが面白いな。どういう傾向でチョイスをしてる管理人なのかが浮き彫りになる。それはそれとして、一顧だにするに値しないいつもの偏見記事。日本駐在の記者が軒並み日本嫌いなのは面白いけどね。
[ 229951 ]いつこの記者がイギリスを見習えと書いた?記事も見ないでキミは適当なことを書き込むんじゃないよ。
[ 229953 ]日本もそうだがこういう炎上記事ばかりの高級メディアは過去の栄光に囚われて衰退してる気がする。
[ 229954 ]jpop=アイドルくらいの知識しかなさそう。
[ 229956 ]失われた○○年の原因は円高が全てだから。日本の実力以上の為替レートに固定されて円安にしようとすると「為替操作国認定して報復するぞ」ってずっと脅されてきた。それで日本から仕事は失われて全部海外に吐き出させられた。
100: >>1言ってることは正論だな。客観的な第三者の視点として尊重したい。そういった視点や意見を参考にして、俺自身と家族は没落せずに成り上がり続けているので。
163:>>1公務員の待遇だけは今でもダントツの世界一!!
2: いやイギリスの未来やで。
5: タイトル見て何言ってんだ?こいつと思って記事を読んだが何言ってんだ?こいつ。
50: >>5BBCの名物記者だぞ、北朝鮮に取材にに行って遠慮なく取材しまくって出国時に身柄拘束、英国からBBCの上席が動いて国外追放って形で解放されたが、頑として報道の忖度をしなかった。ジャーナリストの鏡だよ。
53: >>50でもこの記事の根拠は取材ではないね。
13: 政権に公明党が絡むようになってダメになった。
15: ぐうの音も出ないな。この記事1980年代の最盛期を知ってると今の日本は本当に惨めな国になったよ。
20: イチから始めましょう!
29: >1980年代後半に、日本国民はアメリカ国民よりも裕福だった。しかし今では、その収入はイギリス国民より少ない。ここが一番ショック。
197:>>29単純に団塊が高齢化したからだよ。社会保障無くせば元に戻る。
31: 江戸時代からの支配者の子孫が中枢を占めている自民党に国民が投票するからこうなった、このまま自民党支配が続くことはあり得ないが世襲の上級国民による支配が続けば死滅していく国だが、それでも自分は日本を愛し続ける、という結論が元記事にはあるね。
32:徐々に変わるというよりは行き詰ったときにバーンとひっくり返す印象。んでうまくいったらまた行き詰るまでずっと同じこと続ける。
39: 国民性なのでもうどうしようよない。
40:その代わりに、いまロンドンで産まれる男の子の名前の第一位はムハンマド。イスラムに国を乗っ取られたに等しい。日本も同様に移民使いまくれば経済成長できたろうが、グエンを少数入れるだけに留めたバランス感覚は優秀だよ。
51: ちょっと前までは電化製品、先進技術は日本が世界のトップだったんだよな。20年前でもまだパソコンとか家電は日本企業が頑張ってた。今じゃパソコンにしろ家電にしろ携帯にしろ中華企業にすら負けるぞ。
74: >>51パソコンで日本がトップ走ってたなんて歴史はないが?東芝がノートPCでちょっと頑張ってた程度だぞ。
83: >>74CPUは元々カシオがインテルに発注して開発が始まったのでパソコン黎明期は日本も結構関係してた。
54: 現役世代の勤労者数(生産年齢人口)は、ピークだった1995年の8700万人から1200万人も減っている。戦力を14%も失ったら貧困化するに決まっている。
79: >>54これな働く人が増えたから非生産労働人口とは厳密に一致しないけど、高齢者の人口が3割だからな。問題は色々あるにしても構造的な要因が大きすぎる。
55:日本は「違うこと」が特徴になりうる。拡大主義は衝突を生む。移民を最小にして耐えるのも一つの道だ。
152:軍事、産業、そして経済での影響力が枯れたら、後は文化、法律等の制度、言語での影響力、そして正統性日本は文化遺産と皇室は残しとかないと駄目よ。これ崩すともう芯がなくなるから。
160: >>155英連邦に加入するか、それに近い同盟を結ぶのも、一つの手だと思う。
161: スーパー携帯を誰もが持ち、楽天がeコマースを牛耳り、ソーシャルはミクシーが世界中の個人情報を集める。夢見ようと思えば、そんな可能性もあったんだぜ?潰したのは日本自身かもね。
185: 初期のデフレ万歳もあって成長しないことに慣れ、没落が当たり前のマインドになったもんね。次はまた出稼ぎの時代。中国、東南アジアにまだ企業資産はあるから、そこに仕事場や文化的影響力を増やすしかない。ここは大衆文化の役目。
207: イギリスはいちおう油田があるからな。
213:イギリスの底辺は見なかったことになってるらしい
※ちょっと前の英国の姿をみてみよう。
※【イギリス】「最近どうしてる?」「別に変わりないよ」…行き詰まった英国社会に「日本化」の兆し、何もないところからは何も生まれない★:2012/12/12(水)ソース英エコノミスト誌
英国は大して変化のない国になった。 イギリス英語には、「どうしてる?」と聞かれた時に答える決まり文句がある。「別に変わりないよ(nothing much)」というものだ。これは、面白くなりそうな会話を終わらせる方法であるか、それを生きる人にとってさえ変わり映えしないように見える人生の とっさの評価であるか、どちらかだ。この言葉に慣れている英国人にとっても、困惑する外国人にとっても同じように難しいのは、どちらの意味が当てはまるのか を知ることだ。現在の議会が中間点に差しかかった時点で、英国では何が起きているのだろうか? ある意味では、別に変わりがない。経済面では、一部の生物学者が進化の跳躍の間に横たわる長たらしく退屈な期間と呼ぶ静止状態にある。本誌(英エコノミスト)は、ここでは「別に変わりない」の両方の意味が当てはまるという見方をしている。というのも、それは、 いくつかの厄介な長期的意味合いを秘めた表面的な静けさだからだ。 ■経済的には静止状態 過去3年間、他国がより力強い回復や、深刻さを増す不況を経験したが、英国経済は横ばいで推移してきた。確かに景気後退 に逆戻りしたが、抜け出すのに大きな努力を要するほど深刻なものではなかった。最新の国内総生産(GDP)統計によれば、英国経済は今年、全体で0.1%縮小する見込みだ。財務相が先日、秋季財政報告の 中で示した見通しは、あまり刺激的なことがない時期が何年も続くことを示唆している。財務相の対応は、針路を変更せず、より 長期にわたり現在の道を歩み続けるというものだ。一方、失業率はほんの少し上下しただけで、エコノミストらが分かりやすいと考えていた成長との関係を複雑なものにしている。その一因は、以前より働く時間が短い人が増えていることだ。英国の住宅価格は米国と同じ窮状は経験しなかったが、かといって 今は回復もしていない。移民は減少しており、活力と混乱のもう1つの源泉が取り除かれてしまった。 企業も同様の現象を経験している。債券市場を利用できるほど規模が大きな企業にとっては、安い資金調達が可能で、 対象企業のバリュエーションが割安であるにもかかわらず、合併や買収はほとんど見られない。「従業員のいない企業」という 奇妙な分類を差し引いて考えると、事業創出のペースは横ばいだ。 破産管理人の事業者団体R3によれば、企業の10社に1社は債務の利息は支払えるが、元本を減らすことはできないという。これはゾンビ企業の1つの定義だ。こうした企業は、イングランド銀行が供給する低金利がなければ、創造的に破壊されていた。代わりにこれらの企業は漫然と生き延びている。 これは新しい領域だ。英国は第2次世界大戦以降、景気後退を4度経験してきた。最初の3つの景気後退はひどい失業を 伴っていただけでなく、インフレが極端に昂進したため、人々は自らの暮らし向きがどれだけ悪くなったのか知るために計算器 を必要としたほどだった。 ■耐え忍ぶ英国 英国が2012年にどんな気分でいたのかを表す言葉を探していた新聞各紙は、「耐乏の英国」という表現に落ち着いた。これは 1本のマーズバーを丸ごと買うこともままならず、オレンジジュースが薬局でしか買えなかった戦後の景気後退期に鑑みての 言葉だ。 だが、何とかやりくりするという奇妙な物語にもかかわらず、英国は1940年代に戻ったわけではない。確かに、高い起点から とはいえ政府支出は削減されており、その痛みは国の給付金を受け取る人たちの上に過度にのしかかっている。公的部門では、 多くの雇用が失われている。 だが、耐乏は、送電用鉄塔や高層駐車場のように頑丈で簡素で目的のあるものも暗に意味している。そのような描写は 停滞の時代には当てはまらない。大半の人にとっては、今の時代は沈滞や漂流といった特徴の方が大きい。 これまでのところ英国人は、それをどのように呼ぶにしろ、この新たな何もない時代に対する最善の対応が、じっとして家や 仕事にしがみつき、より良い時を待つことだと判断している。住宅販売件数は2006年の水準の半分だ。労働市場の離職率を図る1つの指標である、仕事に就いてから1年未満の人の数は、 政府が1985年に統計を取り始めてからどの時点よりも少ない。人材派遣会社は、人材に対する健全な需要があると報告して いるが、誰もが後入れ先出しになることを恐れているため、人を動かすのは難しいと話している。このような行動は、個人にとって全く合理的なものだ。厳しい環境下では、下手にもがくより動かないでいる方がいいと思える からだ。静止状態は、アイルランドやギリシャの混乱よりは好ましいように見える。 問題は、日本やイタリアのように静止状態とともに生きることを学んだ国では、概して何も起こらない世界に適応することが 退化を招く傾向があることだ。英国が既に小さな日本になっている兆候はいくつか見られる。それは単に、ゴールデンタイムのテレビ番組でビキニを着た女性が生きたゴキブリを食べるのを見るのが今人気を集めているからだけではない。 例えば、子供が親と一緒に実家で暮らす傾向は加速している。日本では、20~34歳の若者の半分が親元で暮らしている。 英国では、その割合が男性で3人に1人、女性で6人に1人に達しており、今年だけで全体で6%増えている。生活費より安い 給料で働ける人々は、倹約に走る企業に派遣労働者の便利なプールを与えている。■何もないところからは何も生まれない 内部の人たちのグループが職の保証を享受し、外部の人たちのグループが何も持たないという2重構造の労働市場はこうして 生まれる。この状況を元へ戻すのは不可能かもしれない。 このような待機状態がもたらす1つの結果は恐らく、政治家に対する不満の高まりだろう。それなのに当の政治家は、社会の 中の確立された勝者によって大胆な改革を実行できない状態に置かれている。 歴代の日本政府は、利権などを失う立場にある組織化された団体と向かい合った時に改革をやり遂げるのが非常に難しい ことに気付き、努力するのをすっかり諦めている。やはり長期にわたり停滞しているイタリアでも、債券市場が昨年シルビオ・ ベルルスコーニ氏を解任するまで、同じようなことが起きていた。もっと立派なイタリア人の言葉を借りれば、英国が現状維持を望むなら、状況は変化しなければならない。というのも、 行き詰まった社会は時間とともに変異し、自発的に衰退していくため、不変であることは今日が永遠に続くことを意味しない からだ。 これは暴動や抗議行動ほど厄介な前途には見えないかもしれない。だが、それがあと5年も続けば、やはり望ましくない形で この国のあり方を変えるのだ。(終わり
<以下、日本人からの反応>
※23 :地震、原発爆発、尖閣問題、竹島、北方四島 ノーベル賞受賞 良い事はあまりないが日本は今怒涛の変化をしている。何処に行くのかそりゃもうドラマだぜ。イギリスは目を瞑っているだけ。中国を見てみろ。これから世界は壮大な変化が起きつつある。眠ってんじゃねえ起きて見ろ 。
※【国民性】英国人労働者の約6割、退職後への貯金より休暇優先--英大手銀調査 ★:2013/02/20(水) 英国人労働者の約58%が、退職後のために貯金するより休暇のために お金を使いたいと考えていることが、英銀行大手HSBCの調査で明らかに なった。HSBCは15カ国・地域の1万5000人以上を対象に調査。貯金より 休暇を優先する労働者の割合は英国が最も高かった。 実際に退職後に備えて定期的に貯金をしている労働者の割合は、英国が38%で エジプトの29%に次ぐ低さ。貯金をしていると答えた割合が最も高かったのは 台湾の67%で、インドの62%と続いた。
※階級制度がほぼないこと。俺はイングランド出身なんだけど、階級で人を判断する人が多いんだ。ちょっと何か口にしただけで、出身とかどういった階級なのか知られちゃうの。それはありとあらゆる場面でそうなのよ。シティをダボッとした服を来て歩いてる人間のことは下流階級の出だと判断するし、郊外だと、「あいつは大学に行ってるから上流階級の人間か」って感じになる。日本の人は、どんな金持ちでもその事を誇示したり、自慢したりすることがない。庶民的であろうとするんだ。そういうところが好きなんだよね。当然自慢する人もいるけど、日本でそういう人に会うとむしろ新鮮な気分になる。
※2013/10/11(金) 子供と豪州に逃げた母娘が裁判で負けて英国に連れ戻された後、女の子はレイプされたんだってな。 実の父親に。 それで少しは考えが変わってきたとテレビでは言っていたんだがな。白人キリスト狂徒は躾が出来ていない子供は、動物との考える思想があるんだってな。 だから実の子供を簡単にレイプ出来るんだろうな? あ~~~麺!
※【国際】やってはならない英国の対中外交…東シナ海での緊張もチベットの人権問題も無視。中国にへつらい、重商主義に走る欧州諸国 ★:2013/12/09(月) 英フィナンシャル・タイムズ紙
英国のデビッド・キャメロン首相は今月初めに訪中した際、これ以上ないほどの低姿勢を見せた。同胞の英国人にとって、首相の 熱心な自己卑下は、そう、恥ずかしかった。 そうした首相の態度は何も変えなかった。キャメロン首相が帰国の途に就く前、中国の国営メディアは英国のことを、観光客と学生が 一時的に興味を持つだけのつまらない遺物と表現していた。 今回の訪中がもっと大きな目的に役立ったかもしれないという意味で言えば、それは逆に、高尚さと重商主義と追従が入り混じった 態度――しばしば中国の台頭に対する欧州の反応を描写する態度――の甚だ不快な例を示した。 経済問題の泥沼にはまり込んだ欧州大陸は、世界第2位の経済大国にもっと多くのものを売り込もうと躍起になっている。だが、この 目的を、より大きな欧州の価値体系と利益を守ることと、どう折り合いをつければいいのか? ■東シナ海の緊張をよそに、英国企業の売り込みに奔走 キャメロン首相の訪中は、日本の施政下にある尖閣諸島(中国名・釣魚島)上空の空域を支配しようとする中国政府の試みを受け、 東シナ海の緊張が危険なほどエスカレートしたタイミングと重なった。中国が最近、広大な防空識別圏(ADIZ)の設定を宣言したことは、 中国が尖閣諸島を日本の支配から奪い取るよう設計された歯車がまたカチリと回ったことを意味する。 英国は国連安全保障理事会の常任理事国であるにもかかわらず、この地域で紛争が起きるリスクを大きく高めた問題について、 どうやら何も言うことがなかったようだ。 英国政府はいくらか不平をこぼした後で中国政府の一方的な行動を非難する欧州連合(EU)の共同声明を承認したが、キャメロン 首相は、この問題が北京に同行した100人余りの英国企業経営者のセールストークを弱めることがあってはならないと決意していた。同様にキャメロン首相は、中国側の要人たちを人権の話題に引き込むことも渋ったようで、同行のジャーナリストの1人が李克強首相 との報道機関向けイベントへの出席を禁じられた時も、それを黙認した。 昨年、キャメロン首相がチベットの精神的指導者ダライ・ラマと会談した後、中国政府は両国間のハイレベルの接触を凍結していた。 何が何でも今回の訪中を台無しにするわけにはいかなかったのだ。東シナ海での軍事的誤算といった深刻な問題について、中国の習近平国家主席と話をする役目は、キャメロン首相が中国を出発した 時に中国入りしたジョー・バイデン米副大統領に委ねられた。バイデン副大統領は表向きは、緊張を高めたことで中国を非難する一方、日本が早計な対応を講じるのを抑えた。だが、米国政府は、 ADIZの発表が日本への挑発であるのを同じくらい、西太平洋での米国の支配力への挑戦であることを十分承知しているはずだ。 中国への重商主義的なアプローチを追求しながら、戦争と平和に関する厄介な問題を米国に委ねているのは、欧州諸国の中で英国 だけではない。 ■難題は米国に委ね、重商主義に走る欧州諸国 李首相が今年ベルリンを訪問し、アンゲラ・メルケル首相と会談した際、メルケル首相は、中国からの太陽光パネルの輸入に関税を 課そうとするEUの計画を非難し、中国のご機嫌を取ろうとした。ドイツの当局者らは今でも、この出来事に触れられると、恥ずかしそうな 顔をする。フランスも、北京を訪問する時は、地政学よりもビジネスを優先させる傾向がある。 キャメロン首相の訪中を際立たせたのは、甚だしい媚びへつらいだった。ウィリアム・ヘイグ外相は、もっとバランスの取れたアプローチ を模索していた。つまり、中国を尊重するが、自国の意見を表明し、その価値感を推進する英国の権利を尊重する自尊心を持つやり方だ。だが、ヘイグ外相は、習主席との謁見を望むキャメロン首相のあまりの熱心さと、減少する英国の輸出を刺激したいというジョージ・ オズボーン財務相の望みに打ち負かされた。興味深いのは、各国政府が心の中では、自分たちがこのような戦術からほとんど何も、あるいは何一つ得られないことを知っている ことだ。ドイツ企業が中国で好業績を上げているのは、中国が買いたいものをたくさん作っているからだ。キャメロン首相は、自身の訪中の 結果として、数十億ポンド相当の商談が成立したと話している。実際には、英国企業が成功するのは、適正な価格で提供できるモノを 持っている場合に限られる。 筆者が先日、ある欧州高官が話すのを聞いたように、中国政府には弱さに報いる習慣はないのだ。 欧州各国政府は今、欧州大陸に対する中国の分割統治のアプローチに加担する羽目になっている。中国政府はドイツやフランスに 利益をもたらすと約束することで英国やイタリアを不安にさせ、比較的小さな東欧諸国が結束して別の対話を始めるよう促している。理論上は、EUは中国と「戦略的パートナーシップ」を結んでいる。だが、それは抜け殻だ。中国政府が何より望んでいないのは、 結束したEUだ。そのような欧州なら先手を打てるかもしれない。キャメロン首相の訪中は、自国企業のためにマーケティング部長の役目を果たすことを除けば、欧州各国政府には東アジアでできる ことはあまりないという見方を裏付けた。欧州諸国には、この地域で立派な実績を残すような外交力も軍事力もない。大仕事は米国に 任せるのが一番いい、というわけだ。 ■キャメロン首相、外国訪問は外相に任せよ こうしたやり方は、中国の台頭の性格を形成するうえで、欧州の基本的な利益――戦略的および商業的利益――を無視している。一方の道を進めば、強引な中国が隣国や米国との避けられない衝突に向かう。もう一方の道ならば、中国が大国として認められること を決意しながらも、協調的な安全保障体制に同意することが自国の利益に最もかなうと認めるようになる。欧州には、この選択について言うべきことがあるはずだ。欧州は依然として世界で最も豊かで最も強力な地域の1つだ。また、欧州には、 台頭する大国が現状を乱す時に何が起こり得るのかを知る辛い経験がたくさんある。キャメロン首相は今後、世界各国を訪れる仕事を 外相に任せるのが一番いいだろう。
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