これだけ、インターネットが発達した時代においても、生まれ育った環境から得た知識というか常識のようなものから抜け出すのが難しいのだ。
中国人が、日本人が英語を勉強しない理由を挙げている。
その指摘はまぁ、間違いではない。
でも、核心の部分を見逃している。
そして、なぜ、見逃すのか…という理由が「中国で生まれ育ったから」としか考えられない。
■以下、中国人の書いたコラムを抜粋。
先日、「英語問題は日本の近代化の歩みを妨害しない」が掲載された。
記事によると、日本では一部の専門的な職業を除き、就職に英語能力は問われないという。
英語教室は多いが、「クレイジー」な英語熱はない。
その理由は2つあると考える。
第一に日本語には外来語が多いこと。
国語辞典には6万2000語が収録されているが、うち約6000語が外来語。
カタカナ発音では外国人に通じないにせよ、日本人ならば4000~5000もの英単語を知っている。
とはいえ、知識では英語の本を読むことはできない。
第二の理由。
日本は翻訳出版される本の数が圧倒的に多い。
ユネスコのデータベースによると、日本の翻訳出版数はドイツ、スペイン、フランスに続く4位。
日本には専門的な出版社が数百社も存在し、世界の科学技術の動向など重要な文献を翻訳している。
これだけの条件がそろえば英語を必至に勉強しなくてもいいのだろう。
またNECが「翻訳メガネ」を開発中との報道があった。
相手の話す言葉をリアルタイムに翻訳して、メガネに表示するという優れ物だ。
英語を勉強する理由はますますなくなりそうだ。
▲補足、感想など
さぁ、このコラムを読んでどう思われただろうか。
この中国人の日本人が英語を勉強しなり理由は、
1.日本語の中に、外来語として数千の単語が入っている 2.海外の文献などは、専門書店が翻訳してくれるから。 …だそうだ。
ふ~ん、その程度の理解か。
この中国人は、核心が分からないのだなぁ。
そうではない。
核心は、日本語である漢字かな交じり文で、大学院レベルまでの教育が可能だ…という点なのだ。
中国語、韓国語には、その言語自体に欠陥があって、高等教育に不向きな言語だということなのだ。
だから、英語を「クレジーなほど」習得しなければ、高等教育を受けることができないのだ。
因みに、中国での医学部の教育は日本語を使用している…とか聞いた。(日本語をじゃべるという意味ではなくて、日本語の語彙を利用しなければ、医学に関する言葉の数が足らないようだ)
筆者の指摘の核心は中国語という言葉が高等教育に不向きな不適な言語だということを理解しているかどうか…ということだ。
このコラムを書いた中国人は、上で書いたことを理解していない。
中国では、英語を習得しなければ、高等教育を受けることができないのだ。
それが、中国人が英語の習得に必死になる理由だ。
そして、漢字のみの教育が初等教育をどれだけ困難にしているか。
そのことが、中国人の文盲率の高い理由であろう。(中国に文盲は◯%とか、とんでもなく少ない率を政府が発表していらが、デタラメであろう)
自らの言語に欠陥があるということを認めたくないのだなぁ。
しかし、それが英国の産業革命に2百年も遅れた理由の一つであろうし、また、先の大戦後、日本に35年も遅れてやっと改革開放政策を開始した理由の一つでもあろう。