今度の福島の原発事故で、原子力というものに対して反発が起きているようだ。
でもなぁ、と筆者は思う。
日本は、この福島の原発事故を教訓として、更に安全性の高い原発を作っていくことこそ、日本の繁栄につながるのだ。
今、原発事故の処理で得た経験・知識は、次の原発を作る時、どこの国、会社すらも経験したことのない切り札となるのだ。
ここで、確認しよう。
日本は、原子力エネルギーを決して手放すことはない…と。
以下、掲示板の書き込みから、技術者らしい人の文章を抜粋。
① 以下の式が概ね成立することが判明する。
外部汚染水の増加量 = 原子炉への注水量 - 原子炉から大気への蒸発量
②福島原発の敷地内に2種類の冷却設備を建設する。
・外部汚染水を濾過して炉心に戻す(年内完成)
・炉心プラントから高温の冷却水を引き込む。(2012/2完成)
最大の問題はエンジニアがネガティブになってることだ。
突然舞い込んできた仕事で、タイトなスケジュールだ。
真面目で責任感ある日本のエンジニアは、出来ることであっても出来っこないと考えてしまう。
何度失敗しても、何度設計やり直しになってもよい。
とにかく辞めさせないで作業を少しずつでも進めさせることが重要だ。
彼らは最後に何とかしてくれる。
③敷地内に汚染水貯蔵タンクを建設する計画は頓挫する。
汚染水を地上で収容しきれない場合、メガフロート等を使って沖合の大型タンカーに運搬することになる。
④日本は原子力エネルギーを手放さない。
反原発の世論は1年間くらい拡大する。
幾つかの危ない原子力施設はことさら騒がれる。
老朽化した原子炉を順次廃炉にしてクリーンエネルギー化していくというのが今の世間の予想だ。
だが原子力エネルギーは「強烈な刃を持った夢のエネルギー源」だ。
これを手放すことは、未来の日本にとって不利益になると日本は判断する。
確かに危険だが、諦めるほど日本は弱くない。
▲補足、感想など
--原子力エネルギーは「強烈な刃を持った夢のエネルギー源」--なのだ。
今度の福島の事故では、原子力というものがどれだけ巨大で鋭利な刃をもっているか、いやという程思い知らされた。
しかし、両刃の剣であるごとく、同時に夢のエネルギー源でもあるのだ。
これを使いこなさない手はない。
世界で、この福島の事故に関連して、日本を見る目が優しいのは、日本の技術力、日本の技術者達を信頼しているからだ。
原子力を使いこなすことが仮に可能ならば、それは日本だけだ…ということなのだ。
その期待に応えるように、日本は原子力を諦めることなく、これを自家薬籠中のものとしたい。
このところ、環境庁から風力でとか、太陽光でとかに情報が流れる。
しかし、原発に対抗するためには、どれだけ数がどれだけの面積が必要かはなかなか表にはでてこない。
コスト・メンテの費用等から考えれば、原発の優位性はあきらかだ。
もう一度言いたい。
日本は、原子力エネルギーを手放すべさではない。