2018年9月30日日曜日

貴乃花親方の引退を巡って、雑音が多い。それは日本人が相撲を支持するためになるのか


貴乃花親方の引退をめぐって、あれこれ発言する人が多い。
 いや、なにを言ってもいいが、相撲というものを日本人が愛し、支持しつづける為にプラスとなるようなことなのか。

 相撲というものは、日本人から支持され、愛されつづけなければ、そこでもうおしまいなのだ。
 相撲の関係者の言動の判断基準の核心はそこなのだ。

 いかなる「雑音」であっても、その核心部分へのプラス要因でなければ意味はない。
 マイナス要因か、ゼロならば、黙っていた方がいい。触らないほうがいい。

 まず、雑音の記事をみてみよう。

2018/09/30()

 野球評論家の張本勲氏(78)が30日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前)の名物コーナー「週刊・御意見番」に岩手・花巻市からバーチャル生出演。
 大相撲の貴乃花親方(46)=元横綱=が日本相撲協会へ退職を届け出たことについて言及した。
 「根が深い。私は内容をよく知っている。一言で言えば、協会も貴乃花も残念。
 両方の言い分がある。だから早く片付けないと相撲ファンががっかりする」とガックリ。
 「きょうは時間がないから言わないけど、今度詳しい話を教えてあげますよ」と意味深だった。

 日本相撲協会は10月1日に貴乃花親方の退職と力士らの転籍を審議する臨時理事会を控え、それまでに正規の書類提出を望んでいる。
 新たな所属変更願を作成した千賀ノ浦親方(57)=元小結隆三杉=は29日、東京・墨田区の両国国技館を訪れ、待機していた八角理事長(55)=元横綱北勝海=へ状況を説明した


2018/09/30()
 元横綱・若乃花でタレントの花田虎上(47)が30日放送の読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」(日曜前11・40)に出演。日本相撲協会に引退届を提出した弟の貴乃花親方(46=元横綱)について語った。
 「自分が相撲一筋を貫き通すって言っていたのにこういうこと(引退)になってしまったのは、ちょっと残念だなって思います」と語った花田。

 弟の引退会見については「肝心なことを言っていない。有形の証拠を提出して皆さんに納得してもらう。そして、最後に今後の自分がこれからどういう道を進むのか、ファンに伝えないといけない」と苦言を呈した。
 弟の人となりについて問われると「僕も話すことはできないし、嫌な人はもう…向こうって、自分が良いって思った人(の言葉)しか入ってこなくなる。物事を自分で作ってしまうタイプ」と説明。
 「どこの世界もそうだと思うんですけど、若くして成功してしまうと自分が一番だと思ってしまう。そうではないということを教える方々がいなかったというのが…」と嘆いていた。

補足、感想など

 相撲というものは、世界で一番稼げる格闘技なのだそうな。
 世界で一番稼げるということは、世界で一番観客が多いという意味であろう。

 相撲は、江戸時代を通じで、多くの観客を獲得するための工夫がなされている。
 押出し、とか突き落としなんて技で、勝敗が決まる—というのもそうだろう。
 つまり、格闘技というものが本来的にもつ、粗暴さ、荒々しさというような「毒」を薄めて、女性でも、子供でも見れる「形」にしている—ということが、観客数の多さに貢献しているのであろう。

 上で、「オレだけが知っている」ことがなんなのか—見当もつかない。
 しかし。
 上でもふれた。
 その「オレだけしっている」「肝心な」ことを公表することが、「日本人が相撲というものを支持し、愛し続けることに貢献するのか」という判断基準からして、合格するようなことなのか?

 たとえば、a とb がこうしていがみ合っている---てな「オレだけが知っている」ことを公表して、それが、上の判断基準に合格するようなことか。
 そんなことなら、黙っていればいい。
 そんなことなら、無視しておけばいい。

 大切なことを繰り返したい。
 なにを言ってもいいし、なにをしてもいい。
 しかし、それは、「相撲というものを日本人が支持し、愛しつづけることに貢献するのか」という判断基準で測って、合格するようなことなのか—と自問自答してほしい。
 不合格な事柄なら、それこそ、単なる雑音だ。
 黙っていればいいこと。