▲ふ~ん、と思う。
リクシルの顧客は日本人であろうに、日本人の従業員もたくさんいるだろうに----。
日本で、日本の方向を決めているのは、日本人の「その他おおぜい」だ。
「その他おおぜい」という人々の「姿や顔」をなかなか見ることができない。
でも、大きな天変地異があったとき、「チラッ」と姿を現す。
2011年の東日本大震災のあった日の夕方、東京付近の鉄道などはすべてストップした。
まだ、寒い3月のことだ。天気は良かったので、都心で働くサラリーマン達は、数十キロという帰路を歩いて帰った。
その時の記事をみようか。
--ここから--
2011/03/12(土)
昨日、会社から家までの20kmを歩いて帰ったんだが、途中のロイヤルホストで休憩がてら飯を食った。
案の定、俺らのほかにも帰宅難民が押し寄せてて、ウェイティングが4~5組並んでるような状況だったが、ホールの女の子(アルバイト?)は一生懸命応対してた。
精算時に「今日はお待たせしてホントに申し訳ありませんでした」なんて事を言われたもんだから、「ごちそうさま。助かったよ。頑張って下さい」と返した。上板橋辺りのロイホだったかな。
さらに歩いて新座辺りのドンキホーテの前を通り掛かると、その時もう夜中の1時ぐらいだったと思うが、店長らしきオッサンやスタッフがコーヒーとカイロを配ってた。もちろんタダで。
夜の寒さと脚の痛みでヘロヘロになってた頃だったから、ほんとに有難かった。語彙が少ないので上手く言えないけど、こういう時の日本(人)は凄い。
こんなスレで何だけど、誰かに言いたかった。長文失礼。
2011/03/12(土)
昨日の夜20キロほど歩いて帰ったけど、沿線の会社、お店、一般の人家が連絡を取り合ったわけでもないのに
休憩場所の
開放、トイレ貸し出し、お茶のサービス、電車状況を教えて
くれたりしたのには涙が出た。
落ち着いたらお礼にいきたいと思う。
2011/03/15(火)
中国のむかし、魏王が斉王に誇って
「私の国には直径一寸の宝玉が十枚ある。これが国の宝だ」と言った。
すると、それに答えて斉王が言った。
「私の国には、そんな宝玉はない。だが、自分の一隅をしっかり守り、
千里を照らす人材がいる。これこそ国の宝だ」
日本人の一人ひとりが国宝である。オレは日本人であることを、今ほど誇らしく思ったことはない。
2011/04/09(土)
東日本大震災の本震が起きた3月11日、自宅へ帰れず会社に泊まるなどした人が、
廣井悠・東京大助教(都市防災)らの調査で首都圏全体で2割、うち東京都内で
3割いたとの結果が出た。
地震発生当時、外出中で都内にいた人は約1千万人と
推定され、そのうち300万人の帰宅が困難になった計算という。
廣井助教と関谷直也・東洋大准教授(社会心理)がサーベイリサーチセンター社と
合同で、首都圏在住で事前に登録していたモニター2026人を対象に、インター
ネットを通じて尋ねた結果をまとめた。
首都圏の1都3県(東京都、埼玉、千葉、神奈川各県)で地震当日「自宅に帰れた」
と答えた人は80.1%。「会社に泊まった」11.6%、「会社以外に泊まった」
6.3%、「自宅に帰ろうとしたが途中であきらめた」が2%だった。
地震のとき
東京都内にいた人の場合、帰宅できたのは67.8%と割合が下がった。
廣井助教は
「おおむね想定通りの数だったのに、実際は各地で混乱していた。鉄道網の復旧に
2、3日かかれば、食料などの確保が問題になっただろう」と話す。
帰宅の可否を判断するため使おうとした通信媒体は携帯電話が82.3%と最多
だったが、そのうち実際に使えたという人は42.8%。テレビは62.2%が
利用を考え、うち81.7%が実際に見た。
「地震で困ったこと」では「携帯電話がかかりにくかった」と答えた人が71.1%
で最も高かった。
災害用伝言ダイヤル(171)や携帯電話の災害用伝言サービスは
いずれも、7割以上が利用しようとしていなかった。
「地震直後に知りたかったこと」は「地震の震源や規模」が79.2%、「家族の
安否や居どころ」が66.5%、「自分の住む地域の被害」が58.9%だった。
廣井助教は「災害用伝言ダイヤルがほとんど使われず、携帯電話網がパンクした
ことは、今後に課題を残した」と指摘する。
携帯電話を使った人は、自宅周辺で
大規模な火災などが起きていないか知ろうとした人も多かったとみられる――と分析。
「テレビやラジオが災害直後、被害のあるところだけでなく無いところの情報も
伝えれば、携帯電話の利用や無理に帰宅しようとする人を減らせるだろう」という。
2011/06/04(土)
米非営利調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が行った調査によると、大部分の日本人が「東日本大震災が日本をより強くする」と考えていることが分かった。
香港メディアの鳳凰網が報じた。
調査は電話による取材形式で4月8日から27日に、地震と津波の被災地以外に住む700人の日本人に対して実施された。
回答者の58%は「震災後、日本はさらに強大な国家となる」と回答。
しかし52%の回答者は「今後12カ月内に日本経済はさらに悪化する」と回答した。
2010年の調査では同様の回答は33%だった。
一方、今後の原発利用に関して、利用を増加すべきと主張したのは8%で、46%が現状維持を支持、44%が原発削減を主張した。
また調査では、79%の回答者が「菅直人首相には対応能力がない」と考えているほか、86%が「福島原発の事故対応に不備があった」と考えていることがわかった。
--ここまで--
東日本大震災後に、日本から脱出しようとした日本人がいたか?
日本人は、覚悟したのだ。この日本列島という島嶼国と運命を共にしようと。
日本という国は、大震災の夕方、電車がすべてストップしたそんな闇の中を、ザクザクと靴音だけを響かせ、黙々と帰路を急ぐ---そういう「その他おおぜい」によって、方向付けがなされているのだ。
さて。
表題のリクシル潮田会長の記事をみてみようか。
2019/02/04(月)
売上高1兆6千万円超を誇る住宅設備メーカー「LIXILグループ」。『日経ビジネス』が、潮田洋一郎会長兼CEOがMBO(経営陣による買収)を行った上で本社をシンガポールに移そうとしていると報じ、波紋を呼んでいる。
「リクシルは11年、潮田氏の父・健次郎氏が創業したトステムなど5社を統合して誕生しました。
洋一郎氏は統合を機に社長を退き、米ゼネラル・エレクトリック出身の藤森義明氏を後任に据えます。藤森氏は洋一郎氏の意を受け、海外メーカーの買収に力を注いだが、不正会計の発覚で15年に退任。
立て直しを託されたMonotaRO会長の瀬戸欣哉氏もグループ企業の売却を巡り洋一郎氏と衝突し、昨年10月末に事実上CEOを解任されました」(同社関係者)
自ら招聘した“プロ経営者”の首を相次いで切り、復権した洋一郎氏が狙うのが、「“日本脱出”です。シンガポールは法人も個人も税負担が日本より軽い。
ただ、証券会社からは、移転価格税制との兼ね合いで海外移転は難しいと指摘されていました。 今回はM&AアドバイザリーファームのGCAにパートナーを代えて具体策を練らせているようです」(同前)
.
■「日本で納税するつもりはない」
洋一郎氏は自身の生活拠点もすでにシンガポールに移しているが、その背景にあるのが潮田家と国税当局との長年にわたる確執だという。
「潮田家は93年、健次郎氏の兄・猪一郎氏が亡くなった際の相続で33億円の追徴課税、さらに14年には健次郎氏が亡くなった際の相続で60億円の追徴課税を命じられています。
いずれも受け皿の資産管理会社に相続資産を移すなどして評価額を引き下げるスキームでした」(同前)
日本という国は芸術に対する理解が極めて乏しいというのも、洋一郎氏の持論だ。
「洋一郎氏は東西の古典から茶道、建築に至るまで幅広い教養を持つ趣味人。文化事業にも私財を投じてきましたが、その点も国税には睨まれていたといいます」(同前)
洋一郎氏は「日本で納税するつもりはない。いずれ国債は暴落し、日本は破綻するだろう」と公言して憚らない。だが、復権以降、国債より先に急落したのがリクシルの株価だ。洋一郎氏が嫌いな日本の株式市場は“趣味人経営者”を厳しく評価している。
▲補足、感想など
ふ~ん、と思う。
左様か。お好きにすれば---と感じる。
でも。
商売がうまくいっているというのは、日本という国に、日本に住んでいる日本人達に、お世話になっているということであろう。
それに対して、税金という形で報いるというのは当然のことではないか。
日本という国の「安全」とか「健康保険」というものは、そういう税金により支えられているものではないか。
なにか、シンガポールがどうたら書いてあるが、そんなところで長期間、そもそも暮らせるものなのか。
海外移住に経験のあるものからのコメントをみようか。
--ここから--
2012/08/09(木)
海外脱出ですか・・・・・一応、当事者として言わせて貰うけれど、今の日本人、特にある程度の歳
を過ぎた人では、おそらく8割は脱落するね。
若い人の方が適応できると思う。
海外で高い給料貰う、って簡単じゃないよ。
今現在、平均の月給与が270ドルくらいの処で、自力で、
月3000ドルくらいは平均して稼ぐけれど、この国の人間だけじゃなく、欧州や米国で出来なかった事を
いくつもこの国で実現して、この稼ぎだからね。
まぁ、あまり自分の能力の売り込みが上手い方じゃ
無いから、上手い人ならもっと稼ぐかも知れないけれど・・・・
日本で働くみたいに、「みんなと同じ」じゃ、海外ではお金は稼げません。
この国にも、日本人だけれど
現地人と同じ給料で働いてる人は何人も居ます。
まぁ、進出企業にでも雇われれば、日本並み給与になる
かもしれないけれど、現地語判りません、仕事は平均レベル、じゃ、高い給料で雇う意味が無い。
稼げなければ、暮らしは現地人並みですよ。
おいらが今住んでるコンドミニアムは、管理費だけで平均給与
の10%超える。
日本感覚だとたった30ドルなんで、安いと思うけれど、現地人にしたら結構な大金。
家賃は
2倍です。
これでも日本並み以下ですかね。家は広いから日本じゃ豪邸だけどねぇ・・・
どうせ出るなら、若い人に出て貰いたい。
そして、何年か後に日本へ帰って、自分の経験を生かして欲しい。
多分、日本では死ねないロートルオヤジの繰り言ですけどね。w
2012/08/08(水)
http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/12936/
投票結果:「日本を脱出したい」が62%
ふーん…どうぞ御勝手にって感じやなw
確かにこのまま貧しくなれば10年後には日本人が出稼ぎに行くのも当たり前の光景になっていることだろうね。
もっとも生温い環境で足の引っ張り合いしかやらなかったような甘ちゃん共が外国でマトモな職に就けるかどうかは判らんが。
外資様は日本人が思ってる以上に冷酷だし、日本でも使いものにならない奴なんて良くてトイレ掃除のバイトか靴磨きくらいしか仕事ねーだろw
アングラなお仕事も向いてるとは思えん。
例えばサイコ野郎やロリコンに子宮をぶっ壊されてガキが作れなくなっても金稼ぎの為にビッチやってるシナチョン女。
年収2000万じゃないと結婚無理とかプライドだけは一人前の夢見る夢子ちゃんが連中と同じところまで堕ちれるとは思えない。
日本が楽園とは言わないがアホが人並みの生活が送れる国って日本ぐらいしか無いと思うよ。
--ここまで--
全体の流れをみると、このリクシルの潮田会長個人の対税務署の「ハッタリ、コケオドシ」としか思えない。
会長としての資質が乏しいのだろう。<はっきり言えば能力がない>
いずれ、リクシル内から「会長を追い出そう」てな動きが出てきそうだな。