▲いよいよ、ギリシャがユーロから外れる決心をしたようだ。
まぁ、致し方あるまい。
ドラクマだったかな。
自国通貨に戻せば、ものすごく安い通貨となって細々と対ユーロ圏等へ輸出が可能となる。
ユーロ圏の人間にとってユーロをもってギリシャへ観光に行けば、お大尽遊びが可能となる。
こうして、すこしづつギリシャもお金が稼げるようになって、傷を癒すことができるのだ。
スペインとかポルトガルとかがこれからどうなるのか分からない。
しかし、ドイツのみがユーロを支えることができないのは明らかだ。
ユーロ圏というものの崩壊(悪く言えば)が始まったのかもしれない。
以下、新聞から抜粋。
ギリシャは政府の手元資金が底を突き、欧州からの追加融資もないことから、来月にもユーロ圏を離脱する公算がある。
創業者ジョン・テーラー氏がこのような見方を示した。
同氏は8日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、 ギリシャのユーロ離脱について「この夏の公算が極めて大きいと思う」と述べた。
「欧州はギリシャに資金を出さない。
国際通貨基金(IMF)は融資を認めない。6月に資金が尽きるだろう」 と語った。
ギリシャでは6日の総選挙の結果を受け、連立政権樹立の模索が続いている。
現在、連立工作を主導する急進左派連合(SYRIZA)のアレクシス・ツィプラス党首は この日、新民主主義党(ND)と全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の両党が
救済支持を撤回しないならば協力しない考えを示した。
テーラー氏は 「ギリシャのユーロ離脱の影響はそんなにひどくはないと人々が感じ始めていると思う」 とし、 ギリシャの脱退後、欧州は「団結し、『どうやってポルトガルとスペインを救おうか』と考えるだろう」と話した。
ドイツのメルケル首相は財政出動による成長促進の政策を拒否している。
テーラー氏は 「メルケル首相はギリシャにユーロ残留を強く迫れる立場にもなく、ギリシャに過度の支援ができるわけでもない」 と指摘した。
同氏は「ユーロは事実上壊れていると強く感じている」と付け加えた。
▲補足、感想など
今、ユーロは100円チョイぐらいか。
ユーロが120円ぐらいの時かなぁ、ヨーロッパ諸国へ観光にいくと、こんなにユーロってなぜ高いのだろうか—と思っていた。
出される食事の質とかホテルなどを日本と比較して・日本円に換算してみて疑問に感じた。
とにかく、ユーロ圏というところは無理をしている。意図的にユーロ高の状態を創りだしていた。
その無理がギリシャのユーロからの離脱というきっかけから、本来のあるべき位置へ近づきつつあるのではあるまいか。
そもそも1ユーロが100円をきった位が本当では。
記事では—ユーロは事実上壊れている—という表現となっているが、ユーロ圏に留まれない弱小国家は離脱していき、ユーロ圏というもののもつ実力に対応した本来あるべき位置へ落ち着きつつあると解釈すべきではないのか。