▲天皇皇后両陛下がロンドンに到着された。
今回の英国へのご訪問は、エリザベス女王の即位60周年を記念してのことだ。(ウィキペディアでみると、即位と戴冠式は期日がことなるようだ)
59年前、昭和27年だったか。
当時皇太子であった天皇陛下は、昭和天皇の名代として、女王の戴冠式に出席された。
当時の記事を読んでいると、学習院大学の大学生であって、この戴冠式への船旅の往復の期間を学生としての休日として大学が認めなかったようだ。
そこで、致し方なく、陛下は大学を中退するという形をとって、出席されたとのこと。
昭和20年代半ばだ。
先の大戦が終わって、まだ10年も経っていない。
当時の英国は、日本人へ厳しい視線を注いていた時代だ。そういえば、当時、ロンドンのビルの外壁に、日本兵が日本刀を振りかぶった大きな写真が貼ってあったそうな。
そういう時代だからこそ、当時の皇太子様が参列せざるを得ない時でもあったのだろう。
以後、ほぼ60年が経過した。
59年前の戴冠式に参列され、こうして即位60周年のお祝いにも参列される人は、天皇陛下以外にもう一人しかおられないとか。
さもありなん—と思う。
以下、新聞から抜粋。
天皇、皇后両陛下は16日、政府専用機でロンドンに到着、英国を公式訪問された。
お二人での訪英は2007年5月以来5年ぶりで、通算7回目。
18日、ロンドン近郊のウィンザー城やバッキンガム宮殿でエリザベス女王の即位60周年を祝う
行事に出席する。
19日まで滞在し、東日本大震災で被災地支援に当たった英国の関係者や英在住の邦人らとも懇談する予定。
帰国は20日。
▲補足、感想など
茫々60年が過ぎ去った。
昭和20年代なんて、英国ポンドは1000円を越えていたのではあるまいか。
そういえば、昭和20年代の天声人語などを読んでいると、このエリザベル女王の戴冠式の記事があったような気がする。
うろ覚えだが、当時26歳くらいのエリザベス女王は、輝くばかりに美しく、英国の明るい未来を象徴しているような—とか書いてあつたような記憶がある。
戦後、有為転変—様々なことがあり、流れていった。
日本と英国の間は、先の大戦以後は大きなトラブルもなかったことで、関係は良好と言えよう。
日本兵が日本刀を振りかざした写真もいつの間にか、取っ払われた。
最後に、天皇・皇后両陛下が英国での旅行を楽しまれますようお祈りしております。