2012年5月4日金曜日

硫黄島にある滑走路の秘密。


硫黄島の12千体の遺骨の発掘調査が近く始まるようだ。
 そのシグナルのような新聞発表があった。
 しかし、と筆者は思う。

 一体、日本政府はなにを恐れているのだろう。
 核心は、現在の硫黄島の滑走路自体が、12千体の日本軍兵士の墓標となっていることを日本の国民に知られたくないということか。

 要するに、日米双方で4万人近い死傷者を出した硫黄島を制圧した際、アメリカ軍は、12千人の日本軍兵士の遺体をずらっと並べて、その上からコンクリートを流しこんで、現在も残っている滑走路をつくったという事実を日本の国民に知られたくないからだろう。

 緘口令(かんこうれい)の指示はどこからかな。

 オバマ大統領から、直接にあったかもしれないな。(考えてもみよ。下の記事でも日本政府はトコトン隠す気満々だ。よほど、アメリカ政府の偉いさんからの依頼というか指示を受けたとしか考えられまい)

 以下、新聞から抜粋。

 政府は太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)に張り巡らされていた 旧日本軍の詳細な地下壕の地図を発見した。

 自衛隊基地の滑走路などがあり現地調査が 進まなかった内陸部が中心で、政府は中に多くの遺骨が残されているとみて近く発掘調査に乗り出す。
 遺骨収容が大きく進展する可能性がある。政府関係者が4日、明らかにした。

補足、感想など

 もう、先の大戦が日本の惨憺たる敗戦で終わって、66年が経過している。

 冒頭でふれたように、日本軍兵士の遺体を大根のようにズラっと並べて(う~ん、人手でやったとは思えないなぁ。ブルで泥土と一緒に数カ所に山にして、ブルで押し出して平にしたのかなぁ。上のアメリカ政府からの緘口令?の程度をみていると、ブルドーザーで1万体以上の遺体を泥土と一緒にならしたのだろう。

 つまり、骨がもう粉々に砕けているのかもしれない。---おそらく、このあたりが一番日本人に知られたくないことなのだろうなぁ---だからこそ、隠そう・隠そうとアメリカ政府・アメリカ軍は必死になるのだろう)、その上からコンクリートを流したとしても、別にもうどうとも思わないさ。

 だって、米軍があの時点で12千人を埋める穴など掘れるわけがあるまい。
 その状況を考えてみれば、米軍の行動は充分に理解できるではないか。

 要するに、その事実を日本の国民にしられた時、アメリカに対する反応がどうなるか予想もつかないので、いよいよ恐れたということだろう。

 1960-70年代であればベトナム戦争があった。
 あの頃、この硫黄島の「滑走路の秘密」を日本国民に知られたら、アメリカに対してどう反応するかという恐怖をアメリカ政府・アメリカ軍は感じたのだろうなぁ。

 それもあって、後ろへ後ろへ伸ばしてきたということなのだな。
 それにしてもと筆者は思う。

 今の時点になっても、なんというか今更にように地下壕の地図が見つかったなどという核心を外すための方便を言わなくてはならないのか。

 もう、そうではなくて、

 早急に、硫黄島に仮設の滑走路を造り、従来の滑走路を端から丁寧に壊して、12千体の遺骨を取り出していけばいいではないか。

 一体、なにを恐れているのだ? 日本政府は。

 別にアメリカ及びアメリカ軍を非難する方向には動きはしないさ。日本人は。(むしろ、アメリカ軍から先日思いやり予算の増額とかいっていなかったか。そんなことを言うなら硫黄島でどんなことをやったか(鬼畜のごとき所業を)日本の国民にバラスぞ--とかアメリカ軍を追い詰める材料にしたらどうだ。そのくらいの強<したた>かさを日本の政府ももてよ)

 そんなことを危惧するより、摺鉢山のてっぺんで日の丸を振って、日本の戦後の復興を励まし続けてくれている英霊達を日本本土へ帰還させてあげる方が余程、最優先で行うべきことではないのか。

 古い記事だが、上掲の記事の内容と同じことを示している記事をご紹介したい。

--ここから--

 2009/3/17
 【硫黄島滑走路、島内移設へ 地下に眠る遺骨捜索要望受け】
    
   太平洋戦争の激戦地として知られる硫黄島(いおうとう)にある海上自衛隊管理の飛行場滑走路について、政府は、島内の別の場所に移設する方向で検討を始めた。
   地盤の隆起や沈下で運航に支障がでてきかねないため。
 島内に張り巡らされた地下壕の跡などには今も1万3千人以上の戦没者の遺骨が残されており、移設後、滑走路の地下の捜索・収集を進めたい意向だ


--ここまで--

 麻生さんの時に、こうしようと決めたという記事だ。
 その年の8月に麻生さんは辞任したから、そのままペンディングとなっていたのだろう。
 上掲の「地図が見つかった」というより、麻生さんが明確にこの硫黄島の「滑走路の秘密」を知っていることが分かる記事となっている。