2024年5月4日土曜日

中国経済が長期低迷に直面する 代わって成長する国はどこか

 

中国経済が長期低迷するのは習近平国家主席が指導する社会であるならばほぼ確実であろう。通常、次はインドだというのが衆目の一致するところなのだが、いや、インドネシアが可能性大と唱える論者がいる。まぁ、筆者は疑問視するのだが、記事をみてみよう。

中国経済が直面、長期低迷「失われる50年」 習政権の強権政治が仇に…代わって急成長、インドではない〝世界経済の牽引役〟は2024/5/2() 夕刊フジ    中国では不動産バブルの崩壊が長期化し、デフレに突入する懸念も強まっている。習近平政権は国内外で強権的な政治を進めていることもあり、国際投資アナリストの大原浩氏は、経済が長期低迷する「失われる50年」になってもおかしくないと指摘する。それでは中国に代わって急成長する国はどこなのか。1978年に鄧小平氏が始めた改革開放路線は目覚ましい成果を上げた。北朝鮮よりも貧しいといわれていた国が、米国に次ぐ国内総生産(GDP)世界第2位の経済大国に上り詰めたのだ。しかし、97年の鄧氏の死後四半世紀以上を経て、習主席は「悪夢の毛沢東時代」への回帰を鮮明にしている。中国の経済状況が今後も悪化するのは明白で、「失われる50年」に向かっているといえるだろう。「失われた30年」と呼ばれた日本のバブル崩壊以後よりも状況が厳しいと筆者が考えるのは、「中国共産党一党独裁」が抱えるリスクによるものだ。シンガポールも強権的な政治を行っているが、建国の父リー・クアンユー氏から引き継がれる政策が、1人当たりGDPでは米国を上回り世界第5位という豊かな国に浮上させた。したがって国民は政府を支持し、政治も安定している。逆に言えば「貧しくなりつつある国が、強権政治を強める」ことがどのような結果を招くのか、火を見るより明らかだ。それでは、中国に代わる世界経済の牽引役はどこになるのであろうか。人口で中国を抜いたインドが取り沙汰されているが、筆者はそうは思わない。2014年の製造業振興策「メーク・イン・インディア」によって当時GDPに占める割合が15%程度だった製造業の比率を22年までに25%に増やす目標だった。だが、20年度は18.8%、21年度は18.7%、22年度は17.7%と大きな変化がない。中国の場合、改革開放の初期には鄧氏自身が頭を下げ、華僑や日本など海外の企業・政府に協力を依頼した。毛沢東時代に「走資派」を始めとする資本主義や市場を理解できる人々を放逐したこともあり、資金もノウハウも国外から導入するしかなかったのだ。証券市場の整備には日本の大手証券会社が全面協力した。松下幸之助を始め多くの財界人が改革開放を手助けした。現在のインドも、資金やノウハウが不足しているが、海外からの参入障壁は極めて高い。しかも、製造業にとって重要なインフラを積極的に整備しようとする気配もないのが実情だ。むしろ、あまり注目されないが、米国に次ぐ世界第4位の人口大国であるインドネシアの方が発展の可能性が高いかもしれない。特に、首都を現在のジャワ島に所在するジャカルタから、カリマンタン(ボルネオ)島のヌサンタラに移転するという壮大な計画が発展の決め手になると考える。ジャワ島のジャカルタは地盤沈下や慢性的な洪水、渋滞、人口過密など多数の問題を抱えており、首都移転を成功させれば「新たな道」が開けそうだ。移転費用の8割を民間や海外に頼る手法には危うさもあるが、外部からの協力が必要不可欠であることは、インドネシア政府も十分認識しているはずである。幸いにして、「インドネシア建国の父」であるスカルノ氏は親日家だった。現在も日本のアニメなどの後押しもあってインドネシアはかなりの親日国だといえる。今後、われわれが協力するのならば、「親日国・インドネシア」を選ぶべきではないだろうか。【おおはら・ひろし】人間経済科学研究所執行パートナーで国際投資アナリスト。

<以下、日本人からの反応>

*しかし忘れてならないのは、最近の我が国日本に対する極めて重大なる鉄道関連の裏切り行為である。コストの安い中共に鞍替えし、不利になると我が国日本に泣きついて、まさにIWCの反捕鯨団体のような見苦しさを喚起したい

*そかなあ。今のインドネシアが親日国とは思えない。インドネシア国内の華人の人口は1000万人以上で世界最大だ。事実、現ジョコ大統領は日本の新幹線導入を裏切り中国製に変えた。天皇陛下が昨年訪問した直後に当てつけみたいに中国の習近平に速攻で呼んで会い、経済協力推進を発表している。広島サミットでは招待され「中国施工の高速鉄道の延長工事を日本がしてくれないか」などとふざけた事を言っている。勿論お断り。こんな国に足元を見られる様な外交では記事にあるような安易に経済活動を持ち帰る必要はない。

*インドネシアは世界最大なイスラム国で、政治情勢は決して安定ではない。日本との関係が悪くないが、中国とのバランスも重視している。とは言え、昔は華僑を迫害した歴史があったため、親中国でもない。日本としては、当面「普通」なビジネスパートナー関係でいいじゃないかな。

*インドネシアはない。人口も多くてもちろんポテンシャルはあるんだけど、一緒に働いた事がある人なら分かるかもしれないが、南国特有のいい加減さやら、ムスリムが大多数なので仕事中に礼拝したり、ラマダン月なんて仕事にならないし、あと政府の外資に対しての保護主義的な政策やら賄賂や汚職の問題など正直厳しいだろうな。

*インドネシアは日和見。現ジョコ大統領は親中派。シーレーンの要衝にあたる国で、日本にとって重要ではあるが、あまり深入りや前のめりは良くない。もちろん敵対も良くない。幸い日本のソフトコンテンツは人気だし、国は親日的なので政治や政治の絡む部分(例:高速鉄道)ではなく、純粋な経済活動で結び付きを強めていくべきではないか。

インドネシアの現政権が変わらない限り、親日ではなく親中です。インドは公務員の不正がまかり通っており、思うような発展は困難でしょう。そういう意味では、日本円が理論値の120円前後になり、半導体ビジネスの再生、メタンハイドレードの活用等が実現すれば、日本が面白くなるかもしれません。

インドネシアを買いかぶりすぎだろう。確かに大きな経済発展をするだろうが、米中インドに代わって、世界経済を牽引する力はない。日本としては関係強化に努めても良いが、新幹線の注文で裏切られたからなぁ。信頼を取り戻すのは難しいのでは

インドは人口が多いのが、とにかく強み。インドネシアは中国に寄り添うところがある。ただ、別に決め打ちする必要はないと思う。スポーツと同じ。どのように展開するか分からない。先入観を排して、自然体で臨んだらどうか。

*今の大統領は日本に対して好意はそれほど抱いてはいない。スカルノ時代のインドネシアの精神風土がまだ残っていると思うのは日本人のうぬぼれに過ぎない。さらに日本の経済援助や国際協力も、日本人が覚えているほど、インドネシアの若い国民が記憶して、恩義を感じているとは期待できない。皆無ではないが、ごく少数の親日的なインドネシア人が記憶してくれているくらいだろう。時代は中国が主流であり、日本がアメリカよりもいいイメージを抱いてもらっていた時代は、もう半世紀近く前のこと。日本はそれほど大きな存在ではない事実を甘んじて受け入れなくてはならない。遺憾であり、悔しい気持ちがないわけではないが、この国の置かれた立場を認めるところから、敗者復活戦ののろしを上げようではないか。

*実に表層的な評価ですね。インドネシアは人口が多い多島国家で地方自治政府による裁量権が大きく、未だに地方行政執行の権力をカサに着た強制執行や汚職、賄賂が絶えない。フィリピンと同様、それ以上に中央政府のコントロールが効いておらず、合理的、画一的な統治が未だに確立されていない。実際このような内部統制の不備により、実に表層的GDP数値の30%以上にロスが発生していて、経済成長が妨げられている。

*中国は経済的に低空飛行になるかも知れないが、通常のアメリカ、ヨーロッパの国々と違い今まで成長した全ての物は中国共産党に帰属する事。中国国内に持ち込まれた、中国人が頑張った全ての資本は共産党が固定する事が出来る。世界で進歩する技術に追い付けないかもしれないが少なくとも世界の工場を担っている中国の工場自体は採算度外視で動かす事は出来る。高くなった人件費を共産党が工面すればもし後進の途上国が同じ手法で安く作っても価格での競争力もある程度可能になる。ただ競争力を維持するのにどれだけのダメージがあるのか、共産党がそのダメージを許容出来るかによるはず。

*インド人は英語が話せるし、頭脳は特に数学系は非常に優秀だと思いますが、中国人と比べて商魂はあまりたくましくなさそうですね。最近の中華製スマホやパソコンは確かに危なっかしい面は多々あるけど日本製に比べて至れり尽くせりのスペックで、付属品も多い。他にも私の知る限りではピアノやギターなどの楽器類も日本製ではありえない程安価でそこそこ高性能。この様な市場の大きい初心者向けの普及価格帯製品で使えるものをインドで量産できるのか?そしてファッション系もやはり中国は(残念ながら)強い。一方でインドネシアは安定していて中国に代わって急成長の可能性はあると思います。でも今までの様に日本が上位の立場から付き合うと言うのは無理な様な。日本は自国と付き合うメリットと言えるものを各国に強調できる様にする必要があると思います。

やはりインドでしょう。2021年のインドのGDP成長率は8,4%2022年は7,2%2023年は8,4%です。2014年から2024年の10年間を見ても金額ベースで2014年が2039億ドル2024年が3937億ドルです。10年間でほぼ倍に成っている。と言う事は10年間の平均成長率が7%と言う事です。しかも近年は8%を超える成長率です。しかも14億人の人口で現在は人口増加中です。インド政治は『独立独歩』で慎重です。なかなか、どこかの一国には依存しません。故安倍晋三氏が御存命であれば日本との関係も違ったでしょう。少々、高度成長がゆっくりでも問題は有りません。安倍晋三氏の後を継ぐ人材が望まれます。

*宗教が足枷になってる国は発展しない。欧米諸国が発展したのは、長い時間をかけてキリスト教を世俗化出来だからだ。一時期目が覚めていたのに、共産主義と言う宗教に戻りつつある中国が好例だが、イスラム教にドップリ浸かったイランには将来はないだろう。民主主義の建前でヒンズーの差別社会を維持しているインドも同じ。ある程度世俗化しているものの、汚職にまみれた政府とイスラム過激派が対立しているインドネシアも飛躍はあり得ない。今後の世界の進歩は、共産主義が消滅すること、イスラム教が世俗化出来るか否かにかかっている。

*中国の場合は、不動産バブルが致命的です。日本の失敗を見ていたはずなのにね。インドネシアはイスラムの国なので、急成長は難しいと思う。マレーシアもそうなんだけど、イスラムの国では、なにかと宗教が政治に関与してくるんだ。大戦後のオランダによる再植民地化に抵抗した独立運動に残留日本兵も参加して、国軍の基礎をつくった親密な間柄だったけど、相当に昔のことだから皆忘れている。今は親日とは思えん。一方で、オランダは欧州の小国なので唯一の在外領土であったインドネシアにとてもこだわった。だから、直接・間接にインドネシア喪失の原因となった日本は大嫌いな国なんだけど、これも昔のことだから忘れてきつつあるように見える。中国が共産主義国として引き続き存在したいなら、この過程は必要です。過度に金に依存した人たちが没落していく様を見せることで、共産主義の必要性を人民に学ばせるには良いやり方でしょう。中国が下手に民主化するとものすごい国力をつけるか、もしくは、分裂して混乱し始めるので、経済悪化に伴い威勢の良い将軍を抑え込んで軍事拡張を抑えつつ、共産党政権が国内の引き締めを強化してくれるのが日本にとってもアメリカにとっても利益になると思います。

*別に一国に絞る必要はない。インドもインドネシアもだ。特にインドネシアって最近実習生をはじめ、かなりの人が日本に来るようになった。ベトナムはそろそろ人口ボーナス終了。インドネシアはこれから2040年頃まで続く。やっと成人が増えて来たので、日本にも来るようになってきた。どこの主要国にも裏庭諸国があつて、日本から見たら東南アジアはこれからも長く緊密に付き合っていく存在。高速鉄道で裏切られた件をまだ根に持つひとがいるが、アメリカに日本がやられてきたことと比べたらかわいいもんだよ。

*中国経済は早くも日本経済に似てきてしまったようだ。経済成長は、追いつくのは簡単だが、ぶっちぎるのは難しい。失われた○○年の先輩として、日本が社会不安を起こさずに?現在に至った経緯の共有と、共に軟着陸していく戦略の意見交換が求められるようになるんじゃないか?と、思います。

*現在のインドネシアが、日国とは思えない。特に、新興国はトップでがらりと変わる日本は、つかず離れずという、スタンスで様子見るしかないのかも現在の、反日的な中国韓国とも少し離れて、俯瞰的に見守るしかないと思います

*インドネシアへ行くとわかるがジャワ島の鉄道だけでなく火力発電所建設や運用で中国が深く侵入している。契約前に十分な調査をせず、安易に契約を結んでいる。これから痛いことが沢山起こる。

*インドネシア この時点で助けを日本に求めてくる様では容易ではない事態と見る。インドネシアの新幹線も中国に乗っ取られるのも時間の問題。又スズや銅その他の鉱山も全て中国の許可がなければインドネシアは中国以外に輸出出来ない状態です。又日本はインドネシアと有志国と言っているがインドネシアの書類上敵国です。知らないのは日本人ばかり。インドネシアの今限りなくスリランカに近い状態です。

*ジョコ大統領以降のインドネシアは日本を小馬鹿にした中国寄りの行動ばかりで、次期大統領も路線継続の可能性が高く、肩入れするにはリスクが大きい。遷都の件でも他国の融資をあてにしている上、汚職も酷く、資源外交も空回りしている。ある程度の経済発展後は中進国の罠にはまり経済発展が停滞する典型例だ。

*事実上の一党独裁で、しかも独裁者が支配していては、ほころび始めると歯止めが効かない。このまま習近平氏がトップを続けたら、没落するのは目に見えている。憲法の上に共産党がある限り、頭打ちは必須。恐ろしい法律を作ったせいで、外資も逃げ出す。インドは確かに若者も多く発展目覚ましいが、記事の通りインフラ整備が脆弱、貧富の差も激しく一部にはカースト制度が残っているようにも見受けるので、その辺りが良くなれば期待が持てる。インドネシアは、約束を守らない国として認識されて来たので、信義に欠ける者に未来は無いですよね。

今の距離感でよいのでは。あの国が世界を牽引するだけの馬力はないし、今後も有り得ないでしょう。なにしろ自力で何か出来たのか。全て他力本願で経済がここまで来ただけ。だから日本人としてはビジネスパートナー止まりで親近感はない。親中国化が進み中国の支配感が強まれば金融をはじめ欧米系の外資は引っ越しするのでは。

*今後、それぞれの国がどう政治していくかで変わっていくので、決め打ちせず都度都度みていくのでしょうね。政治や治安が安定して、安心して物価安く真面目に働いてくれる国が育てばいいですね。

*インドネシアは人口が多く国民の平均年齢は27歳くらい。ただし平均寿命が60歳。平均寿命が60歳なのに人口が多いというだけで将来性があるというのは浅はかな発想ではないか。国力=新たな価値を生み出す力、だろう。事実、アメリカやイギリスやフランス、ドイツそして日本はもちろん、実は今の中国にもその力がある。はたしてそれがインドネシアにあるのか甚だ疑問でしかない。

*私の限られた経験ではあるが、インドネシアは賃金が安い以外に魅力を感じない。親日国家という感じも特にしない。私が大いに将来性を感じるのはベトナムで、理由は勤勉さ・忍耐強さそして年齢層の若さだ。社会主義国であるという印象も無い。人は自由に商売をしているし、外国人に対する排他性も感じられない。共産党のスローガンも見かけない。皆さんは、どう思いますか?

*こういう表面的な経済的メリットよりも大事なのはときの政権とのつき合い方と、その国の今日までの歴史的成り立ちや教育レベル、道徳感やマナー意識だと思う。犯罪率の高い国だと平和ボケな日本は狙われやすい。

インドネシアの富裕層は中華系ばかりだそうなので、中国の影響を受けやすいことを忘れてはいけません。相対的に中国より日本が貧しくなった以上、インドネシアを日本に振り向かせるのは至難の業となったのは間違いありません。

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