2020年1月1日水曜日

世界は、より合理性の高い世界へ収斂する


米国トランプ大統領の考えているであろう世界が、表題だ。
 今の中国相手の「第二の阿片戦争」にせよ、米朝交渉にせよ、いわば、世界における「鬼っ子」「ゴロツキ」のような不合理な言動に終始する国家を、むりやり「合理性の世界」へひっぱりこもうとしているとしか思えない。
 しかも、流血なしで。
 朝鮮戦争を思い出してみよ。
 国連軍名義であったが、米兵も4万人ぐらいの死者があった。
 で。
 昨年から、駐韓米軍の追い出しに韓国はかかっている。
 4万人の死者をだして守った韓国という領域を、その当事国から出ていけと言われるか。

 仮に、北朝鮮への軍事行動があったとしても、「流血ゼロ」に収めたいという意思がトランプ大統領にはあるのだと思える。
 米兵の血を流すに値しない国、民族だと考えているということだ。

 トランプ大統領は、北朝鮮を攻撃するには、あらゆる手段を選べる。
 関税等の経済で、金融で締め付けることもできるし、ある日の深夜、北朝鮮全土のすべての軍事基地に、同時に巡航ミサイルを打ち込むことも可能なのだ。

 つまり。
 今の北朝鮮に対して、米兵の血を流すことなく、どうしたら、すべての軍事施設をコントロール下に置くことができるか—というあたりに「アメリカの工夫」が必要なのだろう。

 以下新聞から抜粋。

 20200101

【北朝鮮】 核・ICBM実験を再開へ 金正恩氏が宣言 「公約にわれわれがこれ以上一方的に縛られている根拠がなくなった」
北朝鮮、核・ICBM実験を再開へ 金正恩氏が宣言
11AFP】(更新)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は1日、金正恩(キム・ジョンウン、)
朝鮮労働党委員長が同国による核・大陸間

弾道ミサイル(ICBM)実験のモラトリアム(一時停止)を撤回すると宣言したと報じた。
KCNAは、党中央委員会総会での金氏の発言として、「公約にわれわれがこれ以上一方的に縛られている根拠がなくなった」と報道。

金氏が「世界は遠からず、朝鮮民主主義人民共和国が保有することになる新しい戦略兵器を目撃することになるであろう」と述べたと伝えた。

補足、感想など

 北朝鮮という国家も、500年にも及ぶ李氏朝鮮という盗賊社会の歴史に圧し潰された民族だということをつくづくと感じる。

 記事にあるような合理性<<<<感情という言葉を使わずにはおれないのだ。
 
 このブログで繰り返しふれた。
 この世界の政治・経済というものは、合理性の下でかろうじて成長・発展するものだ。
 だからこそ。
 合理性>>>>感情 という言葉をつかいつづけて他者・他国からの信用を勝ち得なければならないのだ。

 上の記事に対して、アメリカ・トランプ大統領は、反応していない。

 冒頭でふれたとおり。
 世界は、合理性の高い環境・世界へと収斂しつつある。

 トランプ大統領は、北朝鮮に対して「流血をせずに」、合理性>>>>感情 の言動というところへ無理やりにでも引きづりだすだろう。

 流血をしないように---というのは、アメリカが北朝鮮を恐れているという意味ではない。
 北朝鮮を合理性の高い世界へ引き出すのに、米兵の流血は、無駄というか、もったいない—それだけの損失に値する国家ではない--と考えているからだろう。