2013年12月2日月曜日

紅葉狩りに京都へ。

いや、もう紅葉に疲れてしまった。
 京都・円山公園でお弁当を食べていると、外国人の姿もチラホラしているし。

 仕上げは、南禅寺界隈。
 丁度お昼時だったので、「湯豆腐屋」さんのところは、長蛇の列だった。

 それにしても。
 紅葉狩りをここまで楽しめる日本人ってなんだろう。

 歴史? 伝統?
 う~ん、まずはそれか。

 ちょっと、そのあたりにふれた文章をご紹介したい。

--ここから--

◇紅葉を鑑賞することを紅葉狩りと呼ぶようになる由来は、平安時代まで遡る必要があります。
 因みに、海外でも紅葉はありますが、紅葉を見るためだけに行楽に出かけるといった風習はないようです。

 紅葉狩りの語源と由来
 紅葉狩りの「狩り」は、鳥獣の狩りの「狩り」と同義語です。
 鳥獣の狩りをすることから、木の実などを採る事を、ぶどう狩り、いちご狩り、筍刈りと呼ぶようになりました。

 平安時代には、貴族の間で紅葉している木を手折り鑑賞する習慣があったことが、「紅葉狩り」の語源になったと言われています。
 つまり、紅葉狩りの意味は、紅葉を手にとって眺めるということになるわけです。
 現代では、紅葉を手折るのは、明らかなマナー違反です。


◇江戸時代中期ころ、富裕な商人が生まれ町民文化が華やかになるのとともに、紅葉狩りは行楽として爆発的な人気になりました。
 火付け役となったのが『都名勝図会』などの名所案内本です。
 紅葉の名所を紹介すると、たちまちそこに人が押し寄せました。

 同じ版元が出した『友禅雛(ひいな)形』と呼ばれる小袖のデザイン本も女性の間で引っ張りだことなり、「竜田川の紅葉」や「紅葉の名所」をデザインした小袖を着て紅葉狩りに出掛けるのがステータスだったのです。

 江戸時代になると紅葉の木の下に幕を張り、お弁当やお酒を持ち込んで花見同様どんちゃん騒ぎをしました。
 現代と同じです。そこに宗教観はなく、遊興の楽しい気分だけがありました。

--ここまで--

 また、上で外国人の姿にふれたが、どこらあたりに興味をかんずるのかな。
 これも文章をご紹介。

--ここから--

 「とくにヨーロッパにおいては紅葉する樹木の種類そのものが少ない。
 それに加えて黄色とか黄褐色系に紅葉する樹木が多い。
 日本では特に赤く紅葉する樹木・例をあげるとカエデの仲間が非常に多く見られることによって紅葉の色合いがより鮮やかな地域だと思います。」

“紅葉”と言ってもその色は赤や黄色など様々。
 そして、
 日本は、その中でも赤色の紅葉が多い世界有数の地域。
 赤が多い日本の紅葉は、外国人にとってここでしか目にできない魅力的なものなんです。

--ここまで--

 なるほど。
 日本なりゃこその「赤」ということなのだな。

 ともあれ、暖かい一日で、この目の前にある「平安」を楽しめる—そのことを有難く感じた。