▲北欧、スウェーデンの自動車会社サーブが倒産しそうだ。
先日、従業員の賃金が払えなくて、中国から注文がきてやっと…というようなニュースがあったばかりだったが。
今度はもう駄目だろう。
スウェーデン政府もどうやら助けるつもりもないようだ。
ノキアという電話会社も北欧にあったが、これも駄目なようだ。
倒産する核心はなんなのだろうなぁ。
技術革新を支えるだけの新しい才能がでてこないのだろう。
国としての人口が少ないこと、社会構造が階級社会であることでさらに新しい才能の芽の出現を潰しているのだろう。
以下、新聞から抜粋。
迷走を続けるスウェーデンの名門自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)。
同社が再び、従業員に対する賃金の支払いが困難になったことが判明した。
これは、サーブの親会社、スウェディッシュオートモビル(旧スパイカーカーズ)が明らかにしたもの。
同社の声明によると、工場で生産に携わる従業員以外の、いわゆるホワイトカラーに対して、次回の賃金支払いが 遅れる見通しを伝えたという。
同社は賃金支払いが遅れる理由として、複数の投資家からの資金が、まだ払い込まれていないことを挙げている。
サーブは、「今後も短期的な運転資金獲得を目指して、あらゆる関係者と交渉を続ける」と説明している。
▲補足、感想など
そういえば…と思いだした。
イギリスの自動車会社もとっくの昔に駄目になったなぁ。
小国で人口が少なく、更に階級社会というところでは「新しい才能の出現」を国の指導者層が認めないのだろう。
だから、ハイブリッドもでない、電気自動車もでてこないのだ。
なるほどなぁ、と思う。
これはなぁ、と思う。
階級社会を内在する西欧諸国は徹底的に貧乏になれ…と思う。(まぁ、実際には貧富の差が激しくなる一方なのだろうが…)
国民が横一直線のフラットになってしまえば、もはや、上流も下流もなくなる。
そこから、どの階層からでも新しい才能が出てくるようになる。
その新しい才能の芽を潰さないように、大事に育てる。……そういうことができれば、ヨーロッパは再生するのだがなぁ。
単なる夢物語か。
西欧諸国では、過去の大航海時代以降、自らの作った社会構造が、まるで箍(たが)となつて、新しい技術の創造、新しい才能の出現を拒んでいるのだ。
この構造のまま、緩い凋落が続くのだろうなぁ。