▲なにか東海テレビで放映した番組の中で、東北地方からのお米をけなすような表現をしたらしい。
そこで、その番組(東海テレビの)のスポンサーが次々に降りるという次第となったようだ。
視聴者から、スポンサーとなっている企業へ、どう思うのか…という電話が多くあったためだという。
これは…と思う。
例のフジテレビと花王の話をしっているからだろう。
下手な受け答えをすれば、すぐ不買運動が起こる可能性がある。花王なら耐えられるだろうが、ウチならすぐ潰れるという危機感を煽られたためであろう。
それにしても、花王の行動は不可解だ。
一体、内部でどのような方向で動いているのだろう。
今までの推移をみて、筆者が感じたままを列記しよう。
1-花王は韓国でも製品を販売していて、その売上も結構大きいらしい。日本で韓流を拒否したという噂が韓国でたつと、当然、売上が落ちるという影響があるようだ。
2-大会社には大会社なりの理屈があるらしい。まぁ、理不尽といえば理不尽ではある。
3-花王の現社長は、いってはなんだが臆病者だな。フジテレビ絡みのトラブルが発生すると、すぐhpの社長の挨拶文と顔写真を削除した。
筆者が思うに、フジテレビと一緒に討死する覚悟というのも会社としての選択だと思う。それはそれでいいし、立派だ。
それでも、そう決めた時に、hpから社長の顔写真を外すか…と思う。
いざ、戦うという時に、大将がどこかに隠れてしまったということではないのか。
その意味で臆病だし、部下が本当についてくるものだろうか。そう考えると、この現社長は、どこかの時点でその判断の鈍さを糾弾され、辞任を余儀なくされるだろうなぁと思う。
4-不買運動に対して、社長は明確な方針を決めることができていない。ただ、しばらく様子をみよう…と決めているだけだ。
なぜ、そういうのか…というと、苦情を受け付ける部署の受け答えが、曖昧だからだ。社長が方針を決めることができず、担当部署が適当に判断せよ…という形になっていることが分かるからだ。
以上、様々なことに触れた。
確かにアレコレ考えると判断に苦しむのだろうなぁ。
それでも、社長が早急に判断して、電話の不備を詫び、スポンサーとして提供している番組の内容についても注意を払います…くらいの文章をすぐにhpにのせれば、ここまでの不買運動にはならなかったろう。
いや、東海テレビの話だった。
以下、新聞から抜粋。
東海テレビ放送の情報番組「ぴーかんテレビ」で、岩手県産米のプレゼント当選者について「怪しいお米 セシウムさん」などと不適切なテロップが流れた問題で、子供服メーカーのミキハウス が同番組へのCM提供を打ち切り、愛知県護国神社(名古屋市)もスポンサーから降りる方針を決めた。
ほかに少なくとも4社が同番組へのCM提供を当面、休止することを決定。
東海テレビへのCM休止の動きは農協関連団体に出ていたが、民間企業にも拡大した形だ。
東海テレビは、問題が起きた翌日の5日から、「ぴーかんテレビ」の放映を見合わせ、アニメの再放送などを流している。
東海テレビは同番組のスポンサーのリストを公表していないが、ミキハウスは毎週金曜にCM提供してきたことを認め、「打ち切りは問題の発生当日に即断し、局担当者に強く抗議して伝えた」としている。
愛知県護国神社の臼井貞光宮司も「番組が再開されても協力はできない」と語った。
当面休止を決めたのは製パン大手のフジパン(名古屋市)、流通大手イオン(千葉市)、和菓子店の川上屋など。
フジパンは5日からCM提供を休止しており、イオンは9日から見合わせる。
フジパンは「視聴者から厳しい意見が相次ぎ、CM提供を続ければ企業イメージを害する」と懸念を示した。
10年以上にわたってスポンサーとなり、番組に視聴者プレゼントも提供してきた川上屋の原善一郎社長は「CMを続ければ我々も批判の標的になる」と話した。
▲補足、感想など
明らかに花王の不買運動を意識している。
また、テレビ局へいうより、スポンサーに電話をしたほうが効果があるという情報が流布していることが分かる。
こういう情報の伝わることの速さをみよ。
いま、花王の製品は、どこでもバーゲンセールをやっているらしい。
花王の不買運動への対抗策かもしれないし、在庫を抱えている小売店の処分セールなのかもしれない。
ただ、花王がなんらかの対応を決めない限り、不買運動は細く長く続くであろう。
また、アマゾンなどの通販大手のレビューの低採点も継続するであろう。
この苦境(あぁ、花王は苦境とも感じていないのか)を現社長の指揮のもとで脱するのは難しいように感ずるのだが、いかがだろうか。