▲筆者は、科学とか技術の世界には感情は入ってこない…と言った。
まぁ、当然、人間だから嫉妬とか羨むということはある。
しかし、優秀な科学者、技術者であるほど、その感覚から遠くなる。
逆に劣った技術者、科学者であるほど、その感情がまぎれこんでくる。
あの小日本に教わるのは腹立たしいとか、日本鬼子の技術など盗んで当然だ…とかの感情が入る。
ましてや、ウソを言うことが悪でもなんでもない民族にとって、誤魔化すなど当たり前なのだろう。
しかし、その感情を抑えない限り、事故の原因はなにか…という究極のところには辿りつけない。
以下、新聞から抜粋。
中国の上海鉄道局は、強風のため北京-上海間の高速鉄道の列車を一時運休したと発表。
ただ中国メディアによると、乗務員は乗客に「信号故障のため」と説明したという。
上海鉄道局によると、強風が吹き、安全確保のため列車を停止。
同9時に運行を再開したが、9本の列車に遅れが生じた。
中国のニュースサイト「東方ネット」がインターネット上から引用した乗客の証言によると、上海駅を出発できず足止めとなった列車の乗務員は「前方の信号故障」が理由だと何度も説明した。
浙江省温州市で起きた高速鉄道追突事故は信号故障が一因とされており、当局は全国的な安全検査を続けている。
▲補足、感想など
去年の年末頃だったか、掲示板へ大手重電メーカーの技術者らしい人からの書き込みがあった。
曰く。
--ここから--
□中国のパクリ新幹線、車輌をコピーしただけで信号も運行管理もめちゃくちゃだからすでに日本の電機メーカーに泣きついてきてるよ。
なんとかしてくれって。
でも、出した途端また、まるごとパクられるだろうから、いまんところ応じるところはないけど、、。
どこまでもつかなあ。
□ウチにも来たねぇ
話だけ聞いて(受けてじゃ無いところがポイント)、棚晒しにしてある。
(要するに受ける気はないw)
--ここまで—
上の書き込みが真実かどうかは分からない。でも、まぁ、たぶん。
書き込みから分かるように、中国の鉄道省も「信号」「運行管理」がどうにもならないことは分かっているのだ。
そこで、日本の数社の重電メーカー(たぶん、日立とか、なんとか重工だとか)へ泣きついたのだ。
しかし、中国の今までの高速鉄道技術導入の態度があまりに悪いものだから、日本側は相手にしなかった。
そのような経緯があった後、今年の7月に大事故が発生したのだ。
核心は、「知的正直」ということだ。
話はそれるが、中国人は他者から笑われることに耐えられないのだろうなぁ。
嘲笑ということではなくて、なにかちょっと失敗して他者からそれを笑われるということに我慢ができない…という民族性をもっているのではあるまいか。
ちょっと思い出した。
数年前か、胡錦濤主席が来日した時、テレビで卓球をするというパフォーマンスがあった。
その時の胡主席の表情が印象的だった。
テレビで放映される…というだけの緊張ではあるまい。
ミスをして他者から「笑われる」という状況になることを極度に恐れた…そんな表情をしていた。
まぁ、いいじゃないか。玉を落としたくらい。愛嬌ではないか。
このあたりだな。中国人の弱点というか、宿痾なのであろう。
技術者であるならば、技術者としての訓練を受けたならば、「知的正直」の大切さは分かっているのだ。
しかし、他者から(特に日本人から)笑われるという恐怖心が、「知的正直」の重要さを圧し潰してしまうのだろう。
あの小日本人から、あの日本鬼子から「笑われる」ぐらいなら、誤魔化そう…と判断するのだろう。
だから…と筆者は思う。
中国人は、どこまでもどこまでも誤魔化せばいい。
それはどこまでいっても、大事故の原因の究明ができないということだし、まともな高速鉄道の運行もできないということだ。
小日本人に笑われてもいい…と決心するか、いつまでも恐る恐る高速鉄道の運行を継続するかの選択であろう。