▲落合さんって不思議な人だ。
随分、名将だと思うが、面白くないとかで、辞めさせられるらしい。
面白くない…てか。
最初に監督になった時、補強は要らない、今の人員で充分とか言わなかったか。
この人の人生は、なにか紆余曲折が多い。もって生まれためぐり合わせか。
以下、新聞から抜粋。
「勝つことが最大のファンサービス」というオレ流哲学は、多分正しい。
しかし、シーズンを通じてドームに足を運んでもらうには、それだけでは足りないらしい。
ファンは、ただ試合を見るだけでなく、一体感を求めて球場にやって来る。
監督や選手に より近づきたくて、高価なチケットを買い求める。名古屋から福岡まで駆けつける労さえ惜しまない。
ヤフードームにこだました去りゆく指揮官を惜しむ声。
これも、中日のユニホームを着た監督を もっと見ていたい、その声をもっと聞きたいと願う気持ちの表れなのだ。
勝つためには徹底した情報管理が必要で、選手を守るのが監督の役目というのもうなずける。
しかし、たとえば谷繁が黄金の継投を支えてきたように、プロ野球とその選手を支えるものが、
ほかならぬファンであることも、真のプロなら忘れるべきではない。
■名将が残した宿題は
球場をもっと魅力的な場にするファンサービスのあり方は、新監督や選手にとっても来季の大きな課題に なる。
在任八年で優勝四回、チーム初のシーズン連覇と五十三年ぶりの日本一を達成し、Bクラスの経験なし。
一時代を画した紛れもない名将は、完全優勝、そして観客動員という宿題を残して、花道を去っていく。 これもまた、オレ流らしい。
▲補足、感想など
落合さんって、外から見て、分かりづらい人だな…と思う。
比較するのもなんだが、例えば、巨人軍の原さんのようにいわば順風満帆でいつも追い風に乗っていきてきた人ではない。
この人は、レールに乗ろうとするとなぜか自然に外(はず)れてしまう…そんな人なのだ。
確か甲子園にも出たことはない。ノンプロを経由してプロに入った人だと記憶する。
最初にホームラン王になったのも、もう20代の終わり頃ではなかったか。
なにか、他人と少しばかり視点の位置が異なる…そんな表現でいいのかなぁ…人だ。
その違いが、言わば、「順風満帆」な人生を拒否してしまうのだ。
上でふれたように最初に監督を引き受けた時、この人の実力のようなものが周囲から見えなかった。
ただ、補強の必要もない…というまさに昨年の勢力のまま、モチベーションを高めることで戦い続け、bクラスの経験もしなかった。
名プレイヤーが名監督になる…ということは少ない。
少し上で、野村さんという名監督がいるか、まぁ、この人の賢さは元々折り紙つきだったから、まぁ、当然。
野村さんと較べて見劣りしない存在として、この落合さんが出てきたことになる。
また、どこかで監督をやることになるだろうなぁ。