▲ヨーロッパ諸国での日本アニメなど(映画を含む)の動員数を見ていると、なんというか「文化のローカル性」というものを感じざるを得ない。
だから、それはそれでいい。
また、ある作品のもつ価値が理解できるためには、一定の時間が必要だということも理解できる。
だから、そもそも…と思う。
日本のアニメにせよ、マンガにせよ、日本人が日本人の楽しみのために作っていたものだ。
それを外国人がそれ面白いじゃん…と言い始めたのが十数年前であろう。
日本のアニメは、海外の視聴者に媚びるな。
外国人が日本のアニメをどう思おうと知ったことではない。
日本人は日本人の感性に沿ったアニメなりマンガを作り続ければいいではないか。
以下、記事から抜粋。
欧州圏36か国で公開された日本映画の観客動員数
1.「ゲド戦記」:33万2655人
2.「ドラえもん のび太の恐竜」:9万1408人
3.「となりのトトロ」:8万 459人
4.「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」:7万8142人
5.「魔女の宅急便」:5万2859人
6.「殯の森」:4万5647人
7.「時をかける少女」:4万4812人
8.「忍Shinobi」:4万3046人
9.「鉄コン筋クリート」:2万 807人
10.「着信アリFinal」:1万8278人
(欧州視聴覚研究所調べ)
アメリカでのアニメ放映時間は'07年をピークに減少傾向、関連商品の売り上げも' 03年に過去最高を迎えたものの、その後は低迷を続けているというのだ。
そもそも、アメリカにおけるDVD流通量のうち、 日本製アニメのシェアは、わずか1%台に過ぎない。
▲補足、感想など
上の記事と数字を見ながら、ジブリ映画の観客数の動向を思い出した。
ちょつと、手元の資料を検索してみたが、具体的な数字を見出すことはできなかった。
おぼろげな記憶でいうと、1980年代後半に発表された「天空の城ラピュタ」でも、当初の動員数は微々たるものであった。
宮崎駿の映画の名声が確立するのが、1990年代半ばくらいからかなぁ。
つまり、日本において宮崎さんの価値が分かるのにそれだけの時間が必要なのだ…ということを直視せよ。
また、文化のローカル性については、宮崎さんのいった「自分の作品の観客としては日本人のみを想定している」という言葉が、そのことを物語っているのであろう。
もう一度繰り返したい。
日本のアニメにせよ、マンガにせよ、外国人に媚びてはならない。
それは堕落への一歩だ。