2018年10月9日火曜日

中国人って、追い詰められた時、弱いなぁ。これって、歴史的なものか


集団で、おおいばりで他者にものいう時には、実に空威張りで、居丈高にふるまう。
 しかし。
 大勢が自分に不利となった時の、他者への対応がおかしい。

 どこらに核心があるのだろうか。
 やはり、教養かな。
 習近平さんにせよ、王毅外相にせよ、こう「ぶ厚い教養」というものを、背中に背負っているとも思えないものなぁ。

 つまり、これこそが、「教養の価値」なのだ。
 教養の価値って、日頃は分からない。
 でも。
 追い詰められ、もうにっちもさっちもいかない---という時、その「価値」が顕在化してくる。

 習近平さんには、トランプ大統領から、「第二の阿片戦争」を仕掛けられた時、その「もつ教養の薄っぺらさ」が誰の目に明瞭となったということだろうな。

 以下、中国の新聞から抜粋。

 ポンペオ米国務長官は、北京を訪れ、中国の王毅国務委員兼外相と会談した。
 中国外務省によると、王氏は「米国は対中貿易摩擦をエスカレートさせ、台湾などの問題でも中国の権益を損なう行動を取り、中国の内外政策を根拠なく非難している」と対米批判を展開。 
 「誤った言動を直ちにやめるよう求める」と強い調子で迫った。
 中国側は習近平国家主席との会談も設定せず、ポンペオ氏を冷遇。
 米中間で激化している対立が鮮明となった。

 王氏はポンペオ氏に対し、「あなたが朝鮮半島などの地域問題について中国と意見交換したいことは分かっている」と指摘。
 「この種の協力には、支えとなる健全で安定的な両国関係が必要だ」と述べ、米国の今後の対中姿勢によっては北朝鮮問題で協力しない可能性さえ示唆した。 

 一方で王氏は「協力が双方の唯一の正しい選択だ」とも訴え、全面対決は望まない考えを強調。 貿易摩擦に関し「中国は米国と協議を通じて問題解決したいと今なお望んでいる」と述べた。
 ポンペオ氏は「米中には多くの問題で明らかな不一致があるが、米国は中国の発展に反対せず、中国を囲い込む気はない」と説明。
 米国は中国大陸と台湾を不可分とする「一つの中国」政策を堅持し、「重要な国際・地域問題で意思疎通と協力を強化したい」と呼び掛けた。

補足、感想など

 中国人のもつ硬直性というものは、逆に中国人の脆弱性を明らかにしている。
 こういう場合には、粘り強く、妥協点をみつけていく—という対応をせざるをえまい。
 別に、アメリカに負けろ—といっているのではない。

 譲るところで、譲って、双方がどこかで妥協できないか—と探り合うのが、そもそも外交というものであろう。(テーブルの上では微笑み合い、テーブルの下では足を蹴飛ばしているのが外交だとか聞いたことがないか)
 その根本的な部分を習近平さんも王毅さんも分かっていない。

 そこに見えるものは、「薄っぺらい教養」を抱えて交渉しているという事実だ。
 そして、このことは、中国の「教育のあり方」がおかしいことを意味している。
 つまり、教育が教育たりえていない。特に大学が大学たりえていない。

 第一の阿片戦争でも、中国人は、迫り来る英国の砲艦外交に、習近平さんとか、王毅さんと同じような対応をしたのだろうな。
 もう、英国との阿片戦争から200年近くも経っている。

 それでも、この対応の仕方か?
 中国人は、どこまでも中国人ではある。

 英国の産業革命に200年も遅れる大のろま頭脳のままか。