2011年9月21日水曜日

いずれノーベル賞受賞か。トヨタ、人工光合成に成功。

▲トヨタの研究所で、人工の光合成に成功したそうだ。

 数十年後、ノーベル賞が授与されるような業績であろう。

 しかし…。

 日本人の手で、しかもトヨタで、成し遂げることができたのか。

 勤勉こそ、独創の源だなぁ。

 この欧米諸国での「一人の天才」に頼るやりかたと、日本での「凡才の集団」で偉業を成し遂げるやりかたと対比されるものだろう。

 そして、凡才の集団で天才に充分に伍することができることを証明したものだ。

 まず、新聞から抜粋。

 トヨタグループの豊田中央研究所は、水と二酸化炭素(CO2)を原料にし、太陽光エネルギーを利用することで有機物をつくり出す人工光合成に成功したと発表。
 豊田中央研究所によると、特別な薬品や極めて強い紫外線などを利用して成功した例はあるが、植物と同様に水とCO2のみを原料として成功するのは世界初。
 CO2削減による温暖化防止や、石油に代わる新しいエネルギー源として将来、活用が期待できるという。
 ただ、太陽光のエネルギー変換効率は0.04%と、植物の光合成に比べ約5分の1と低い。
 今後は変換効率を高めるとともに、アルコールなど用途が広い有機物をつくり出し、自動車の動力源などへの利用を目指すが、実用化のめどは立っていないという。
 今回の技術は、水から電子を抽出し、光を吸収する半導体で太陽光を受け、抽出した電子を活性化させる。
 さらに希少金属の一種を触媒に使って、その電子とCO2から、酢の仲間の有機物である「ギ酸」をつくるという。

▲補足、感想など

 まだ、実用化まで遥かに遠い道を歩まざるえない技術だと思う。

 それでも、足がかりを得たなぁと思う。

 そう20--30年前くらいかなぁ。

 日本の技術がアメリカのそれを追っかけていた時、日本の技術者にとって、気分的に楽だったのは、アメリカでとにもかくにも現物が出来上がっている…という事実があったためだ。

 できるできない…という問題ではなくて、現物はあるのだからできることには間違いない、だからそこまでのルートを探るという問題であったのだ。

 21世紀にはいって、日本が最先端の技術開発を担うようになった。

 そこから苦しくなったし時間もかかるようになった。それは上のような先例がないからだ。

 自ら最先端という重い天井を押し上げながら、上に向かって一歩ずつ進むという苦しみに耐えていくしかない。

 さて、記事のように「光合成が人工的に可能だ」という事実を世界中に示せたことが大きい。

 世界中の研究者は、本当に可能だろうかということで悩む必要はなくなった。さぞかし、気が楽になったことだろう。