2022年7月8日金曜日

日本は、2000年もの試行錯誤を大事に残している国なのだ

 

日本という国は、他民族の支配を受けたことがない、価値の逆転が発生したことがない、その特徴は、民族としての2000年間もの「試行錯誤」をうまく残し得たという結果をもたらしたようだ。それが今のガラパゴス化というものと密接に結びついているのだろうなぁ。以下、記事と書き込みをみよう。

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海外「相変わらず面白い国だ…」 先進国ながら今も妖怪文化が根付く日本社会に感銘の声 人知の及ばない、不可思議な力を持つ、非日常的・非科学的な存在である日本の「妖怪」。今回の翻訳元では現代日本に根付く妖怪文化に焦点が当てられており、まず天狗、一つ目小僧、座敷童、などの存在の言及。古くは百鬼夜行絵巻(室町後期)が描かれ、現代でも「ゲゲゲの鬼太郎」や「夏目友人帳」など、複数の漫画の題材となっている事を伝えています。また、柳田國男の出身地である兵庫県福崎町のように、妖怪で町おこしをしている自治体がある点を紹介。さらに今回のコロナ禍では、一早い終息を願い、疫病封じの妖怪「アマビエ」が全国的にブームになったように、日本社会では今でも妖怪が存在感を示していると伝えています。日本のような高度に発展した社会において、スピリチュアルな存在が受け入れられている事に、外国人から驚きと感銘の声が相次いでいました。寄せられていた反応をまとめた。

<以下、外国人からの反応>

■ ヨウカイはつまりはデーモン。だけど日本人にとってはただの怪物とか伝承ではなくて、より複雑な存在であるように感じる。他の国の文化を学ぶのは面白いね❤️ +6

■ ヨウカイが現実にいればいいのに豊かな伝統と伝説が残る、日本と呼ばれる国が大好きです。 +9

■ 俺が初めて知ったヨウカイはカッパ。色んな日本のメディアに登場するからね。 +2

■ アニメの影響でヨウカイの存在は昔から知ってた。でも日本の文化って本当に広大だなぁ。学んでも学んでもどんどん新しい事が出てくるもん。 +3

■ 僕らがヨウカイを好きになるのは神様が許さないと思う……。無意識に悪魔を崇拝するのと同じだから。 +2 

■ 何と言ってもエモジになってるくらいだしなぁ +5

■ なんで日本の文化ってこんなに魅力的なんだろう 色々私たちに提供してくれて、arigatô gozaimazu

■ デーモンを愛するってちょっと私には理解出来ない

■ こっちでいうデーモンとは何が違うんだろうなぁ。 +2

■ 結局は古代のアニメキャラみたいなもんだな +3

■ 日本ではデーモンですら可愛くなってしまう。 +11

■ 我が家の子供がヨウカイが大好きなの。あとで一緒に観てみようと思います❤️ +5

■ 日本のこういう伝説って面白いよね。本当に豊かな文化だと思う。畏れるべき存在であり、信仰の対象でもあったんだろう。 +4

■ ヨウカイといえばやっぱり「妖怪ウォッチ」。全ての子供達が通る道だ。 +14

■ 今でも主題歌の歌詞を覚えてるもんなぁ。 +11

■ ヨウカイを深く知るには「北斎漫画」が一番だよ。最も芸術的なイラストが見られるから。日本のエド時代のアートの巨人だ。 +2

■ 日本人にとっては守護聖人のような存在なのか?日本人は100%理性的な人たちだと思ってたのに……。

■ 元々は恐れられてた存在なんだろうけど、ポジティブに捉えられるようになってるのが興味深い。 +3

■ 古くから妖怪は日本で愛されてきた存在だと思うけどね。 +4

■ ヨウカイを扱った作品なら、アニメの「ももへの手紙」もオススメ。 +4

■ 日本の民間伝承の大ファンです。単純に興味深いし、引き込まれるものが多い +6

■ 日本って相変わらず面白い国だよなぁ……。「千と千尋の神隠し」に登場するのも、あれは全部ヨウカイたちなんだろうか。 +2

■ あんなに進んだ国なのに、こういう伝統が現代に残って、今でも愛されてるなんて不思議だし、素敵な事だと思う。 +4

■ ヨウカイは変装した悪魔だよ。騙されないためにも聖書を読む必要がある。 +8

■ 日本だとヨウカイとお友達になったりするんだよ……。だから平和に共存する事が出来てるんだ……。 +4

■ WOW ヨウカイたちに対して畏敬の念が生まれた長年日本に暮らしてる外国人として、ヨウカイのような存在を尊重しないといけないと思うんだ。 +2

■ 素晴らしいドキュメントだった。「川の音が聞こえたら、そこには水がある」という諺がスペイン語にはあるんだけど(※日本語の「火の無い所に煙は立たぬ」)、それぞれのヨウカイが生まれたのにも、日本人の中ではそれなりの根拠があるんだろうか。かなり興味深いね。

■ アニメのおかげでヨウカイには結構詳しくなった +11

■ 我が家は先住民族の家系なんだけど、スピリチュアルな生物を「チャーミング」と呼んでるよ。その中には人を助けるタイプもいるし、逆に人に害を与えるタイプもいる。 +3

■ 自分は日本人じゃないけど、神道を信仰してる。この宗教は本当に美しい❤️+3 

■ 結局はデーモンだよね?そういう存在をポジティブに捉えるのは良くないと思う。 +3

■ 日本の文化ではそういう認識にはならないんだよ。 +5

■ 日本のスピリチュアルな生き物は魅力的だよね。日本がコロナ対策に成功したのは、間違いなくアマビエの影響もあったんじゃないかな❤️ +12

■ ヨウカイは古くから言い伝えられてきて、時に人に害を及ぼす存在にもかかわらず、全てが否定的に捉えられているというわけではなく、一般的な文化として受け入られている。それは日本社会の特筆すべき点だと思ったよ。 +4

先日放送のNHK「歴史探偵」で妖怪がテーマになっていましたが、日本には少なくとも1000種の妖怪が存在しているそうです。「悪魔をポジティブに捉えるのはよろしくない」という論調もいくつか散見されましたが、そういった価値観の違いを知るのは、やはり面白いです。

<以下、類似のテーマでの外国人からの書き込み>

1 アメリカ人ってマジでこういうの羨ましがってんの?俺はドイツ人で、ここにもHeinzelmännchen(小人)やKobolde(コボルト)を始めとするたくさんの民話が残されてるが、人気はない自国に民俗学があるならば、なぜ他国のそれに夢中になる?自分のトコロの妖怪、祭り、寺院、伝統衣装、サムライを愛でろ俺はドイツの民間伝承を元にしたゲームがやりたい(東方のkagujaのようなプリンセスの話がいいね)アメリカにも古典的な民話があるのか?

2 >東方のkaguja

3 >>2 すまん、ghibbeliのかぐやのこと

4 ghibbeli

5 アメリカの民話はヨーロッパとアフリカの昔話をミックスさせたもの

6 >>5日本との違いは、日本は民間伝承をクールなものと考えて漫画、アニメ、ゲームに登場させてること

7アメリカ人にはないネイティブ・アメリカン、アステカ、マヤ、インカの民話ならあるだろう

8 首なし騎士、リップ・ヴァン・ウィンクル、ポール・バニヤンの他にはいないかなビッグフットはカウントする? サンタクロースは?我々アメリカはヨーロッパに起源を持たない伝承を持つには新しすぎる国だ

9 アメリカ人が民間伝承を近代化させる方法は

10 >>9 grimm

11 キリスト教によって破壊されてしまった

12俺は伝承を集めるのが趣味だからいつも読み漁ってるでもアメリカには(自分たちとはほぼ関係がない)ネイティブ・アメリカンのものを除いたら何もないヨーロッパから持ち込まれた民間伝承をキリスト教が破壊し尽くしたとまでは言わないけれど、確実に大衆から切り離してしまった日本では(たとえ元の形で現代まで続いているものが少しだとしても)今の今まで生き残っている

13 >>11>>12俺は「キリスト教が民間伝承を駆逐した」と誰かが言うたびに呆れるわ民話を陳腐化させたのは近現代の唯物論それ以前のキリスト教は異教と共存しつつ独特な民話を作り出していた19世紀になって突然「迷信」としか見なくなった教育するのに不必要なものだとフィンランドの田舎では20世紀初頭まで魔女、魔法使いの文化が生き残っていたそうだそれも数十年後には途絶えたが今から数年前、カレリアにいた最後の魔法使いが死んだ。口頭で伝えられてきた1000年の歴史がある逸話の数々も永久に失われた。だから長い間、キリスト教の精神と異教とは民衆の心の中で共存していたわけだ。フィンランドのカトリックの聖人は神やエルフになった。

メソアメリカと正教会のスラヴ人はイエスと聖人たちを信仰した。プロテスタントだけが厳格だった。

それでも他の宗教から受ける影響を完全に無視することはできなかったが、教会もお供え物とかの異教文化を受け入れた。モダニズム、清教徒主義、アンチ迷信主義、都市の発達、生活の向上が民間伝承を失った原因。そして我々は、そのかわりになる「新しい何か」を作らなかった。まぁ何が一番悲しいかって言うと、唯一残ってるキリスト教の要素を使ってすら何もしなかったってことだ。誰がロリのマルティン・ルターを思いつく? 胸の大きなエラスムスと弾幕バトルは? 世界は広いぜまったく。

14 >>13ナイスアルフレート・ローゼンベルクの本は読んだことある?

15>>14寡聞にして知らないおしえて

16 >>15彼の『二十世紀の神話』は、人間を論ずる上で最も知的な本とされているナチス・ドイツが生み出したあらゆるモノの中で最高の物の一つ禁書目録にも入ってる

17 >>16お前の言ったナチス賛美は完全に無視するつもりだが、まさしく禁書目録シリーズは西側がいかに神話について努力を怠ってきたかの証明になる(※二十世紀の神話は本物の禁書目録に載ったが、>>16はとある魔術の禁書目録の画像も貼っている。pixivの画像です)

18 >>19まぁでもディズニーが頑張って神話から拾っていってるから……あとはトールキン風のファンタジー系統全般

19 俺はキリスト教の学校に通ってたんだけどメル・ギブソンのキリスト映画が出てきたときに、教師たちから「この映画は聖書を冒涜しているから見てはならない」と命令されたよクリスチャンが非クリスチャンに対しどれだけヒステリックなのか分かるだろ

20 ロシアで異教が非合法化されたときにはすべてを捨てたからねなにが問題かって言うと本当に何もかも残ってないってことだ土着文化や異教の儀式をある程度受け入れたってことは事実なんだけど、何をどう受け入れたかについて書かれたものが全部残ってないから日本の民間伝承については面白いよねヨーロッパは戦争や民族移動で民話の内容が均一化してるのに対し、日本のものは「中国から伝わった」で片付けられない独特さがある

21 なんでみんな中国やメキシコの神話については気にしないの?

22>>21嫁もkawaiiも提供しないから

23自分はヨーロッパに住んでる神秘主義者として、日本の神道、妖怪のあらゆる要素を尊重するヨーロッパ人はダメだビクトリア調時代に全部捨てちまった日本人は現代まで保ってきたんだから凄いよ

24>>23完全に忘れ去ったとは思わねーけどなぁだって神秘って常に科学的発見とセットじゃんつまり神話への科学的アプローチで生まれたのが「民俗学」って分野でしょ例えば最近だとノルウェーでよくトロールの像を見かけるよ若い世代はスカンディナヴィアの神話に熱心だわ

25 このスレは俺にとって深すぎる

26 このスレ浅いわ

27個人的に言うと、エリア51とかメン・イン・ブラックみたいなのが現代の民間伝承だと思うよ。ZUNは同意するってさ

28>>27肝心なのはそこなんだよ

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中国が日本の妖怪についてなにか言っている。それをみようか。

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中国の妖怪がなぜ、日本の「稼ぎ」につながるのか!不満への反論=中国報道2016-08-08

日本のアニメ作品には非常に多くの「妖怪」が登場している。しかし、「日本の妖怪の約70%は中国が起源」という情報が中国で話題になり、なかには「中国の妖怪がなぜ、日本の稼ぎにつながるのか」と不満を口にするネットユーザーもいたようだ。しかしこうしたネットユーザーの考え方に対して、中国メディアの捜狐は異議を唱えており、「結局、伝統文化を重視する姿勢が中国に足りないことに問題がある」と論じている。記事は、「中国人は自国の優秀な伝統文化を小馬鹿にするが、自らが小馬鹿にした伝統文化を他国が発展させ、成功を収めた途端にパクりだと非難するのは、中国人の欠点である」と説明。さらに、この欠点は妖怪文化にも当てはまると主張し、具体的な事例の1つとして、「山海経などの古書を除いて、現代の中国には妖怪を取り扱った大全集のような書籍は存在しない」と指摘。一方、日本では故・水木しげる氏が半生近くを捧げて中国妖怪事典を編纂したと紹介した。さらに記事は「日本は中国の妖怪を使い、権威があって非の打ちどころがないアニメを制作したが、中国は祖先が残した貴重な遺産を雷劇にしてしまった」と指摘、「日本が妖怪文化の伝承と発展のためにどれほどの努力を払ったかを考えて見るべきだ」と中国の読者に説き勧めた。雷劇とは中国のネットスラングであり、「視聴者の目を引き付けるためにストーリーやセリフ、キャラクター作りを大げさに誇張したテレビ番組」を指し、誇張ばかりで中身のない内容という批判も含まれた意味合いだ。従って、記事が指摘しているとおり中国にとって必要なのは、自国独自の文化を重んじる精神に基づき、その文化をより良いものへと発展させようとする姿勢ではないだろうか。「日本の妖怪の原型の70%が中国起源」という点だけに注目するのではなく、それを中国と日本が「それぞれどのように発展させたか」という点にも注目すべきだろう。

日本の妖怪文化は中国のパクリなのに! 中国の妖怪はどうして日本のパクリに及ばないのか 2018/08/16/ () 日本はかつて、古代中国から多くを学んだが、それには「妖怪文化」も含まれるという。中国メディアの快資訊は10日、日本の妖怪を中国の「パクリ」としたうえで、中国の妖怪はどうして日本のパクリに遠く及ばないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。日本はかつて、古代中国から多くを学んだが、それには「妖怪文化」も含まれるという。中国メディアの快資訊は10日、日本の妖怪を中国の「パクリ」としたうえで、中国の妖怪はどうして日本のパクリに遠く及ばないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。日本では、遊園地にお化け屋敷があるのが定番で、夏になると怪談をテーマにした番組が多くみられる。日本は「妖怪で有名」だと記事が述べているのも納得である。記事は具体的には記していないが、古代において日本の怪談の量は中国ほど多くなかったようだ。しかも、暗くて悲惨な話が多く、農民の厳しい生活を反映していたのだろうと推測している。また、日本の妖怪の多くは中国の怪談の影響を受けていて「中国出身」、つまり日本の妖怪は中国の「パクリ」であると主張した。しかし、現在では中国の妖怪は有名ではないという。西遊記や白蛇伝など昔の話が多少残っている程度である。それに対して、日本ではアニメやドラマで次々と新たな妖怪ものの作品が出て人気を博している。有名なところでは、ドラマにもなった漫画「百鬼夜行抄」(ひゃっきやこうしょう)や、「夏目友人帳」があると指摘。さらには日本の妖怪を一躍有名にした水木しげる氏の作品や、「鬼灯の冷徹」(ほおずきのれいてつ)、京極夏彦氏の「百鬼夜行シリーズ」など、日本には多くの有名な作品があると紹介した。こうした作品は中国人にも有名だ。では、日本のように妖怪を題材にした作品が中国では少ないのはなぜだろうか。記事はその理由について、建国後の中国の方針と関係していると指摘した。科学を重視するようになった中国では、唯物論によって信仰のみならず「昔からの伝説も大々的に抹殺」したと残念そうに伝えた。筆者に言わせると、妖怪も伝統文化の重要な部分であり、再び脚光を浴びるのを希望しているようだ。日本の妖怪が中国のパクリかどうかはさておき、中国では日本の怪談が人気なのは間違いないようだ。テレビで放送されていないとしても、動画共有サイトでは日本の妖怪ものの作品が非常に多く出ており、多くの人がこの題材に興味を持っていると言えるだろう。逆を返せば、日本にとっては商機があるとも言えるかもしれない。

2009/10/08() チョイ前にフランスの美術館で「妖怪」展、イギリスの博物館で「縄文」展やってたが、そのあたりも437が書いてるような 流れの中で捉えられてるものなのかな。 映画監督のデビッド・リンチが自作の制作過程について日本の庭作りに例えていて 「へぇ」と思わされたことあったが。

中国】中国対日観:日本は「妖怪大国」、原点は自然への畏怖 「墓場の鬼太郎」等★:2009/03/12() 中国の経済系ポータルサイト、経理世界網に10日「日本の妖怪」と題するブログが掲載された。日本で「妖怪文化」が発達したことを紹介。その原点は自然に対する畏敬の心で、現代では妖怪 やホラー作品を通じて、人々は都市生活の重圧からの解放感を味わっていると論じた。■桜と妖怪、二面性持つ日本の文化 文章はまず、日本文化は鮮明な二面性を持つ国と論じた。桜に代表されるような高雅さを持つと同時に、妖怪にみられるような古くて陰惨、不思議なイメージも存在すると指摘。山がちで海に 囲まれた日本では災害も多かったことから、「人々は大自然への畏怖の心を持つようになり、あ らゆるものに魂が宿るとの宗教観も影響して、河童、夜叉、天狗など、さまざまな妖怪が生み出 されることになった」と分析した。文章によると、「妖怪は、人と自然が平和共存するための心の懸け橋になった。妖怪伝説が民間に広く伝わるのは、そのため」であり、「鬼嫁」、「河童巻き」、「天狗になる」など、妖怪にちなむ日常用語が多い一方、妖怪の物語=怪談は、文学創作に霊感を与え続けた。■「最も精緻な恐怖の表現」に成功 江戸時代には、中国の明・清代の小説を取り入れ、模倣した作品が多く出現した。ただし、上田秋成の「雨月物語」のように、「新たな創作」と呼ぶに値すると作品があると評価。単に妖怪を扱っているだけでなく、「人間の情念の真実が克明に描かれている」ことが理由という。明治時代になると、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が英語で「怪談」を発表。同文章によると、 「雨月物語」や「怪談」が後世に及ぼした影響は極めて大きく、映画では溝口健二監督の『雨月 物語』、黒沢明監督の『夢』に、小林正樹監督の『怪談』が続き、日本は映画史上、「最も精緻な 恐怖の表現」に成功した。■都市生活の重圧から解放 また、江戸時代には浮世絵師の鳥山石燕が、「妖怪の画像イメージ」を確立。さまざまな美術 作品が生み出されることになり、その系譜は現在の水木茂につながると指摘。水木茂について は、1967年に発表した『墓場の鬼太郎』が『ゲゲゲの鬼太郎』と改題され、5度にわたりアニメ化 されるなど大人気。声優の野沢雅子による「人間の醜い側面にも触れていることで、かえって 子供たちに愛されることになったのだろう」との見方を紹介した。1980年代に「口裂け女」の噂が爆発的に広まったことについては、「子供らが持つ、誘拐や変 質者に襲われることの恐怖心が妖怪の姿になった」と指摘。日本で現在も恐怖映画や漫画が非常に人気がある理由を、「人々は感覚の刺激だけでなく、閉塞的な都市生活の重圧からの解放 感を求めているのだろう」と論じた。 -------------- 中国では2005年ごろから、日本文化の紹介が増えた。「原型の多くは中国から導入したものだが、その後は独自に高度な発展をした」、 「清朝末期以降は、中国に逆輸入されたものもある」 との論調が多い。 国の作品をアレンジした江戸時代の文学作品の中国語訳も進み、専門家や文学愛好家に 評価されている。

【映画】 世界が驚愕!「スター・ウォーズ」が「妖怪ウォッチ」の特典商法の前に敗北:2015/12/23()  18日の1830分に全国一斉公開され、NHKのトップニュースにも取り上げられるなど、 メディアを巻き込んだお祭りとなった「スター・ウォーズ フォースの覚醒」。 入場料を通常の1800円から2000円に値上げした一部のシネコンでも、 値上げなんのそのとばかりに多数のファンが詰め掛けた。 ところが19日、20日の公開最初の土日も「スター・ウォーズ」が興行をぶっちぎるものと メディア関係者は見ていたが、まさかの事態が発生した。 「事前の予約数から一部では危惧されていましたが、19日に公開された アニメ『妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』の猛烈な集客力に“フォース”が大苦戦。 いわゆる特典商法というやつですが、当日の入場者先着順に配られる非売品の『エンマ大王メダル』に 全国の妖怪ウォッチファンが親子連れでこれでもかと殺到。特に郊外や地方のシネコンなどでは圧倒的で、 土日とも午前中に『スター・ウォーズ』の倍以上を集客し、午後以降に猛追する『スター~』が 一度も動員数で抜けないまま土日が終了。まさに世界規模の番狂わせが起こってしまいました」(エンタメ誌記者) 正確な動員数が発表される前の概算で、 「スター・ウォーズ」の土日の動員数は「妖怪ウォッチ」の90%程度と見られている。 観客に大人が多くチケット単価の高い「スター~」が興行収入では圧倒しているのは間違いないが、 国内で公表される映画ランキングは基本的に「動員数」。 つまり、世界配信される各国の週末興行ランキングで 「スター・ウォーズ フォースの覚醒」が世界唯一2位となる国、それが日本となりそうなのだ。 「金曜の初日公開を入れれば『スター・ウォーズ』が断然1位ですし、冬休み前の平日は 『妖怪』はガラガラ。最終的には『スター~』が集客数も興収も突き放すはずですが、 なんといっても、あれだけの宣伝と煽りで公開週に1位を取れないとは、関係者も顔面蒼白でしょう。 ジャパニーズアニメの特典商法、恐るべしです!」(前出・エンタメ誌記者) 「ストーリーに目新しさゼロ」「昭和のオッサンの映画」「メディアが持ち上げすぎ」など、 その内容にも観客から批判も多い「スター・ウォーズ」だが、 正月映画らしいイベント感は十二分に伝わったことも確か。はたして日本でフォースが妖怪を打ち破るのは、オッサンも休みに入る来週以降になるのだろうか!?

【検証】いまだ巨大市場を形成 『妖怪ウォッチ』をも圧倒する『ガンダム』のコンテンツパワー 2015/06/04()  先日、バンダイナムコホールディングスの2015年通期決算が発表された。売上高は過去最高となる 5654.9億円(昨年同期比11.4%増)で、その好調ぶりが話題となったが、注目したいのが、IP (キャラクターなどの知的財産)別売上高だ。昨年から大ブームを巻き起こしている『妖怪ウォッチ』の 552億円に対し、『機動戦士ガンダム』が767億円と、いまだに「ガンダム」の強さが示されたのだ。 この両者の巨大コンテンツを比較しつつ、あらためて「ガンダム」コンテンツを検証してみたい。 ■『妖怪ウォッチ』より『ガンダム』の売上が高い理由  そもそも『妖怪ウォッチ』のブームは、ゲーム会社「レベルファイブ」から発売されたニンテンドー3DSの ゲームソフトが大ブレイクしたことに始まり、コミック、アニメへと派生していった。妖怪メダルなどのオモチャに 関してはバンダイだが、映像に関してはテレビ東京などとともにバンダイは制作グループの一員でしかなく、 DVDは角川グループから販売。バンダイナムコの売上を事業別でみると、大きく「トイホビー事業」と 「コンテンツ事業」のふたつに分けられるが、コンテンツ事業での『妖怪ウォッチ』はせいぜいバンダイチャンネルで 再放送するぐらいだ。つまり552億円は、ほぼトイホビーの売上となる。トイホビー事業のキャラ別をみると、 『妖怪ウォッチ』の552億円に対し、ガンダムは229億円。オモチャだけなら、『妖怪ウォッチ』が『ガンダム』を 圧倒しているわけだ。 トイホビー事業では『妖怪ウォッチ』に差をつけられた『ガンダム』だが、前年が184億円だったことを考えると、 順調に伸びているともいえる。プレミアムバンダイの高額ガンダムフィギュアは好調のようだし、ガンプラ (ガンダムのプラモデル)をはじめとする既存のオモチャも順調。しかし、『ガンダム』の売上を単純計算すると、 コンテンツ事業では538億円となり、ガンダムの売上全体をけん引しているのは、コンテンツ事業であることは まちがいないだろう。また、ガンダムの制作で知られるアニメ制作会社「サンライズ」も、1994年には バンダイ傘下に入っている。ガンダムに関しては、アニメの制作からオモチャの販売にいたるまで、すべて バンダイナムコが手中に収めている。 ■各世代、各作品ごとに新規ファンを獲得  周知のとおり、1979年に放送が開始された『機動戦士ガンダム』(いわゆる“ファーストガンダム”)は、 ガンプラの爆発的ヒットの相乗効果もあり、社会現象化までした。その後、『Z』『ZZ』、映画『逆襲のシャア』と続き、 「宇宙世紀シリーズ」(宇宙世紀=物語中の年代設定)を中心に、90年代の『Gガンダム』『ガンダムW』 『ガンダムX』『∀ガンダム』、2000年代以降の『ガンダムSEED』『ガンダムUC』『ガンダム00』『ガンダムAGE』と、 テレビアニメや映画、OVAなどで続いていくことになる。“少年がモビルスーツに乗って戦っていくうちに 人間として成長していく”という物語設定は基本的に同じだが、『ガンダムSEED』では、美少年・美少女キャラが 多数登場。ファーストガンダムのように、少年少女が苦悩や葛藤など、人間関係を通して成長していく姿を描き、 それまでのガンダム作品にはなかった“女子中高生”という新たなファン層までも獲得し、大ヒットした。 さらに今、こうした新しいガンダム作品を子どもと一緒に観て、熱が甦って再度ガンダムの世界に戻ってくる、という “カムバック系”の大人も増えているという。228日から2週間限定で上映された、ファーストガンダム直前の 世界を描いた映画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』が、わずか全国13館の上映ながら、 週末興行収入ランキングで7位に入ったのも、そのあらわれだろう。 ■もはや『ガンダム』は通過儀礼のようなもの  また、バンダイナムコの決算報告書には、『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) episode7 「虹の彼方に」』が、 映像コンテンツと音楽コンテンツを連動させて、昨年は好調だったと書かれているが、この作品は実は2007年に 小説ではじまり、DVD化されたのは2010年。このDVDの第7弾が、2014年にヒットすることからもわかるように、 それぞれの作品の息が非常に長いのもガンダムの特徴だ。こうして各世代、各作品のファンを巻き込みながら 拡大し続け、ホビーの分野とも連動して商品開発をおこなっていく。そこにガンダムの最大の強みがありそうだ。 かつて筆者が、ガンダムの生みの親・富野由悠季監督にインタビューした際、「少年が男に成長するために 必要なことを、ガンダムを通じて教えたかった」という趣旨のことを発言していた。極端にいえば、ガンダムは 多くの少年が成長していくうえで、通り過ぎなければならない通過儀礼のようなものであり、もはや父から子へと 伝承されていく、文化のひとつとさえいえるのではないだろうか。『妖怪ウォッチ』が、果たして『ポケモン』のように 息の長い人気作品になるかどうかは、まだ誰にもわからない。しかし富野監督の名言「子どもを舐めちゃいけません」 ではないが、ビジネス的にも「ガンダムを舐めちゃいけません」という状況は、今後もずっと続いていくように思われる。

--ここまで--

外国人の慨嘆は、「まぁ何が一番悲しいかって言うと、唯一残ってるキリスト教の要素を使ってすら何もしなかったってことだ。誰がロリのマルティン・ルターを思いつく? 胸の大きなエラスムスと弾幕バトルは? 世界は広いぜ まったく。」に尽きている。誰がロリのマルティン・ルターを思いつく? 胸の大きなエラスムスと弾幕バトルは?” う~ん、まったくそのとおリだ。何回、読んでも笑い転げてしまう。