2014年4月8日火曜日

嫌中、嫌韓溢れる日本だ---とさ

ふん。
 お前が言うな—という感じだな。

 中国の反日政策に対する日本の嫌中—って、別に変ではないだろう。
 片側が嫌いだといって、相手から好きだとか言うわけがあるまい。

 中国人も韓国人もよく似ている。
 攻撃はいたって得意だけれど、防御ということを想定していない「攻撃」なのだ。
 つまり、戦略もクソもない、まるで子供のケンカのような攻撃なのだ。

 で。
 相手側から「反撃」されると、はて、どうしていいか分からなくなる。
 なんなんだろうなぁ。
 これは。

 以下、新聞から抜粋。

◆「嫌韓」「嫌中」論が溢れる日本―戦前の「鬼畜米英」の再来か?

 日本の電車の広告で目にするのが週刊誌などの大見出しだが、韓国や中国をこき下ろすタイトルでいっぱいだ。
 朴韓国大統領や習近平中国国家主席を批判する論調のものから、国々の民衆の「民度の低さ」をやゆするものまで千差万別。

 経済の先行きについて「破たん」「崩壊」といった見通しを強調、否定的な面だけをクローズアップしたりする傾向が鮮明だ。
 書籍でも同じパターン。
 書店のスペースは、 「嫌韓」「嫌中」本で溢れている。

 「嫌」のほか、「呆」「侮」などの大文字もタイトルに踊り、隣国を嫌悪し侮辱する感情を煽りまくっている。
 外国人を排斥するデモや街宣活動に共鳴する層に訴えかけて 購入させようという意図も透けて見える。

 「中国経済の崩壊論を10年前から上梓し、なかなか崩壊しないので困っている。どうして崩壊しないのか」と評論家から尋ねられ 筆者の方が当惑したことがある。
 月刊誌編集者は「中国の急成長ぶりに脅威を抱き、 中国のマイナス情報を求めているので、勢いアラ探し的な記事が多くなる」と釈明。

 週刊誌の編集幹部も「中国、韓国の悪い話を書くと、部数がはける」と打ち明ける。
 出版・新聞不況の中で「嫌韓」「嫌中」論は「貴重な金鉱脈」として期待されている。

 そうした空気を醸している要因にf元教授は「最近の韓国、中国との険悪な外交関係であることは言うまでもない。 安倍首相の歴史認識を隣国政府が批判する。
 首相を支持する人たちは反発し、いやが上にも反韓、反中の声を張り上げる。
 メディアの報道にもそれが跳ね返る。
 『憎悪』と『悪』の循環に発展させてはならない」と警告。

◆排他的ナショナリズムは「禁じ手」

 筆者の経験でも、為政者は内政上問題に直面している時に外に敵を作ってナショナリズムを煽り世論の支持を得ようとする誘惑にかられるらしい。
 特に「領土問題」は国民の感情に訴え支持を集めるまたとない媚薬となり得る。

 ヨーロッパではナショナリズムを煽るのは 「禁じ手」とされ、特に「領土」を政争の材料にする政治家は「最低」との烙印を押される。
 領土問題は古今東西、ほとんどの戦争の引き金となってきた。
 第一次、第二次大戦という悲劇の誘因はドイツ、フランスなど国境問題だ。
 その反省からEUはつくられた。

 筆者が英国・アルゼンチン間のフォークランド紛争(1982年)は示唆に富む。
 大西洋上に浮かぶ絶海の小島をめぐり、領土ナショナリズムを煽った両国の為政者と メディアの責任が大きいのは論をまたない。
 この無益な戦争で両国の兵士1000人以上が死傷した。
 30年以上経った今でも抜本的な解決を見ていない。当時の英国首相はサッチャー。

 日本では「鉄の女」として称賛される傾向にあるが、英国を含む欧州各国の多くの人々から 「戦争扇動者」と見なされている。
 2年前に石原東京都知事が主導した、尖閣諸島「購入」「上陸」計画は平和の海に 嵐を呼ぶ危険な挑発だった。

 その後、尖閣問題をめぐり、日中双方にナショナリズムが急速に広がり、 両国のメディアでは「けしからん」「もっと毅然と」「弱腰になるな」と飛び交った。
 その後の「尖閣国有化」「反日デモ」を経て、いまだに緊迫した関係が続いている。

 中国習主席も、民衆の不満を「反日」という 切り札を使って抑え込んでいるとの見方も多い。
 中国メディアが 反日的な情報を国民に伝えることによってナショナリズムを鼓舞しているようにも見える。
 韓国も日本との間で「竹島問題」や「歴史認識」をめぐりでぎくしゃくした関係が続いている。

 朴大統領や韓国メディアが日本を標的にして、問題から国民の目をそらそうとしているのも同じ次元のようだ。
 このように緊張した状況は、関係国の多くの国民に不利益をもたらす。最も大変なのは、日中韓の最前線にいる人たちだ。

 ビジネスマンやその家族、留学生ら在留日本人が影響を受け、 日本に住む韓国人、中国人たちも同じような不安を抱いている。
 為政者とメディアが「鬼畜米英」と声高に叫び、国民を戦争に駆り立て、 悲惨な結果を招いた戦前の愚を繰り返してはならない。


▲補足、感想など

 この論者なにものだろう。
 出典はレコードチャイナだが。
 まぁ、文面から言って中国人だろうなぁ。

 いや、日本の反中・嫌中がどうたら言うなら、中国政府へ「反日政策」も言ったら。
 あぁ、言ったら首が飛ぶのか。

 だからどうせい—と。
 つまり、
 この記事は、中国人は今まで通り、反日政策をするから、日本人は嫌中運動をやめてくれ—と言っているわけか。
 もう、笑い飛ばすしかあるまい。

 中国人の反日政策と日本人の嫌中—か。
 行くところまで行くしかないな。

 トコトン、いくところまで行けば、そこでなにかが開けるさ。
 中途半端なところで折り合うわけがない。

 日米関係のようなものだ。
 トコトン殴りあって初めて分かる関係というものがあるのだ。