2014年4月6日日曜日

尖閣諸島をアメリカは守ってくれるかどうか—はっきりして欲しいと日本。

これは—と思う。
 日米安保というものの核心を問うた「踏み絵」だなぁ。

 う~ん、と思う。
 おそらく、オバマさんもケリーさんもはっきり答えることができないだろう。

 尖閣をアメリカが守る—と言えば、アメリカは中国と完全に対峙することになる。
 守らない—と答えれば、そうですか。じゃ日本は自衛隊を国防軍に格上げして、原爆を所有し、原潜を配備します—となる。

 だから。
 アメリカが「日本と同盟している価値というか意味」を正確に理解しているかどうかに、どう答えるかが決まることになろう。

 これはなぁ、と思う。
 アメリカという国は、収支が大赤字な訳だが、この赤字部分をアメリカ国債というもので賄っている。
 アメリカ国債の信用を支えているのは、当然、アメリカという国の国力である。
 そして、さらにアメリカの国債の信用を支えているのは、同盟している日本という国の信用であり、メイドインジャパンという製品への「信頼」なのだ。

 中国と対峙して、中国の十数億人の顧客を失うのか---とオバマさんが考えるなら、それはそれだ。

 だから、アメリカの「覚悟」を日本は問うているのだ。
 どっちを選ぶんだ? と。

 以下、新聞から抜粋。

 米紙ニューヨーク・タイムズは、日本の当局者が米側との協議で、日米安全保障条約で定めた米国の防衛対象として、沖縄県尖閣諸島が含まれることについて確認を求めていると報じた。
 ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の編入を踏まえ、尖閣をめぐる有事の際、米国が軍事面で本当に支援してくれるのか、日本側に懸念が高まっていると伝えている。

 米政府当局者が同紙に明らかにしたところでは、日本からの確認要望は、ここ数週間の協議で提起された。
 日本側当局者の一人は「われわれは米側からの確約を求めている」と話している。


▲補足、感想など

 冒頭でふれた。
 多分、オバマさんは明確には答えられまい。ケリーさんも同じだ。

 このブログでなんどもふれた。
 アメリカのこういう優柔不断な態度が、「日本という虎を荒野に放った」のだ—と。

 明確な答えがない以上、日本は上でかいたように、自衛隊を国防軍へ格上げし、原潜の配備、原爆の所有を決断せざるを得なくなる。

 このところの「戦後レジームの崩壊」 についで、自らの国土を自らの「国防軍」で守るという決断をする訳か。
 とうとう、日本も普通の国になりつつあるな。