▲そうだな。
アメリカで寿司職人なるものがユーチューブで紹介されている。
寿司職人でも両腕にタトゥーを入れている人がいるのだが、正直、筆者には気持ちが悪い。
それは、日本でのタトゥーに対する歴史があるからだろうな。
ヤクザの入れ墨、入れ墨者とは犯罪者を意味していた—という歴史があるからだろう。
これは、歴史の絡んだ嫌悪感だし、まぁ、社会的叡智というか、社会的な常識だろう。
そういう日本の歴史的なタトゥーをめぐるあれこれを知った上で、それでもタトゥーをいれるというなら、表題のごとく、「蓼食う虫も好き好き」の世界だろうな。
他者から「気持ちが悪い」と思われることを覚悟してのことであろうから、確かに他者からどうこう言うことではあるまい。
以下、新聞から抜粋。
タレントの眞☓かをりがタトゥー騒動に疑問を呈したが、ネット民の返り討ちに遭ってしまったようだ。事の発端は、タレントのりゅうちぇるが入れたタトゥー。
両肩に妻であるモデルのぺこ(本名:哲子)と長男・リンク君の名前のタトゥーを入れたことをインスタグラムのストーリーズで公開し、物議を醸していた。
りゅうちぇるはそれなりの覚悟でタトゥーを入れたことを明かし、批判的な意見に対しては偏見を変えていきたいとも述べた。
これを受けて眞☓は8月22日、ツイッターを更新。
「なんでタトゥーで賛否両論…?それぞの価値観なのに、他人のタトゥーにどうこう言う意味がわからない。自分は絶対タトゥー入れないし、
親が『かをり』って入れると言い出したら阻止するけど、それが私の価値観であって人に押し付けるのはおこがましい」と疑問を呈したのだ。
ところが、痛烈なブーメランが眞☓を襲った。
「すごい矛盾。母親に自分の価値観押し付けてる」「タトゥー入れるのはそれぞれの価値観と言っている時点で、あなたも他人のタトゥーにどうこう言っている人たちの一人ですよ。お忘れなく!」
「タトゥーを入れていると発表するから、他人に言うからそうなるんですよ」「りゅうちぇるが刺青を正当化して発信している事への反応じゃないですか」など、リプライ欄にあらゆる角度から総攻撃を受けた。
しかも追撃は眞☓の夫でミュージシャンのにまで及んだ。
「眞☓に対するコメントでは『旦那様も入ってますもんねぇ』など、吉☓にタトゥーが入っていることも指摘していました。
2007年、吉☓は腕にドラゴンのタトゥーを入れたようですね。
自分の夫がタトゥーを入れているから、擁護するような発言をしたと取られてしまったのかもしれません」(芸能記者)
国立大学卒の才女である眞☓だが、今回は分が悪いようだ。
▲補足、感想など
この記事の議論、どこに核心があるのだろうなぁ。
個人の価値観というものと社会的な価値観のズレというところか。
日本のタトゥーに対する感覚は冒頭で筆者がふれたようなところであろう。
通常、日本人がタトゥーを入れた人間を見たとき、やくざ? 犯罪者? てなところに直結してしまう。
そういう社会的な常識というか叡智というか—を知った上で、飽くまで個人の価値観を優先するというなら、それは確かに「まぁ、ご勝手に」「蓼食う虫も好き好き」という世界だろうな。
こういう議論で思うのは、例えば「30歳くらいまでには結婚しろよ」てなセリフだ。
若い人からすれば、うるさいなぁ—とか、セクハラか--てな発言に聞こえるかもしれない。
でも。
このセリフには、先人達の多くの失敗、試行錯誤が込められているのだ。
一種の「社会的叡智」なのだ。
そのくらいまでに結婚しないと、子供が産めないとか異常が出るとか、また、親が働ける時間内で、子供が成人しないとか—十分な理由があるのだ。
タトゥーについても同様だ。
どこか、温泉に入ろうとしても、拒否される場合もあるだろうし、ヤクザ?とかで白眼視されることもあろう。野球選手のkもしていたようだが、服を着ていてもチラと見えるようなタトゥーは不気味ではある。また、入れ墨が見える人間に接客業は無理だろう。
そういうマイナス面を知った上での「タトゥー」なのかと聞いているのだ。
個人の価値観という言い方は、便利ではある。
しかし、上でふれた「社会的叡智」というものを十分に考慮しての「個人の価値観」であるべきであろうな。