▲ひきこもりを巡ってあれこれ記事がでる。
それを見ていて思うのは、子供がひきこもりになりかけた時の親側のあまりの「対応策の無さ」だ。
どうしていいか。途方にくれてしまうようだ。<ボーと生きてんじゃねーよ>
親自身も、いい年齢がいっているだろう。
自分の経験などから、まともなアドバイスもできないのか—と思う。
表題でふれた。
「本を読め」、「自己暗示をかけろ」---簡単ではないか。
その時点でやれば、十分に回復の可能性が高いさ。
ひきこもりについてどうたらと。それをみてみよう。
2019/05/28
責めてはいけない(C)日刊ゲンダイ
わが子が学校に行かなくなり、家で過ごす日が続いている。
会社を辞めたきり、次の行動を起こすでもなく家にいる……引きこもりになった? いや、完全に引きこもりだ! そう感じている親もいるはずだ。
「そんなとき、『なぜ、(学校、会社に)行かないんだ?』『何があったんだ?』と本人を責め立ててはいけません。本人をより追い詰めるだけの行為だからです」
こう話すのは、ノンフィクション作家の黒川祥子氏だ。長年、引きこもりの取材を行い、ライター業の傍ら、元引きこもりが集まれる「居場所」事業のスタッフとして、当事者支援の仕事にも関わっている。子供が引きこもりになってしまった場合、親はどうすればいいのだろう?
「なるべく早く、第三者に相談することです。民間のNPOもいろいろありますが、まずは行政に相談するのがいいと思います。2009年から国は地域の相談窓口として『ひきこもり地域支援センター』の設置を各自治体で進めています。ここは引きこもりに特化した第1次相談窓口になっています」(黒川祥子氏)
自治体により関わりの濃淡はあるものの、適切な機関につないでもらえるメリットは大きい。
「最初の頃は、親だけの相談が続くと思います。相談が1年以上続いてから、やっと相談員が本人と会えるケースがほとんどだと聞いています」(黒川祥子氏)
相談に乗るのは社会福祉士や臨床心理士らのプロ。相談を通して親子関係が改善し、本人の気持ちが楽になることで意識が外へ向き、必要な情報が届くことで動きだすケースが多いという。
「私が勤務する『居場所』は、就労という高いハードルをいきなり課すのではなく、まずは“家から出て日中は外で過ごそうよ”という場所です。
本人たちは何とかしたい、このままじゃよくないと思っています。こんな場所があることを伝えることも、引きこもりになった子供が動きやすくなる要素でしょうね」(黒川祥子氏)
横浜市は全国で唯一、元引きこもりの居場所事業を展開する自治体として知られるが、今や全国各地に民間のNPOが運営する、引きこもりのための「居場所」がつくられている。
黒川氏によれば、危険なのは世間体を気にして家族だけで閉じること。第三者という外からの風が入ることで事態は動きだすのだ。
▲補足、感想など
要するに、精神が萎えているのだ。
その精神の萎えを回復させてやればいいこと。
己の生命力に火をつけろ。
だから。
本を読め。中村天風さんばりの自己暗示をかけろ---。(中村天風さんが分からなければ、検索してほしい)
対応策は至って簡単だ。
でも、それもできない人がいる。
で。
戸塚さんのところにお世話になるという人もいる。
戸塚さんの記事をみてみよう。
--ここから--
2019年06月21日
【ひきこもり】戸塚ヨットスクール校長…「子どもには体罰を加え不快感を与えることが必要」「中高生は手遅れ。日本は潰れる」
戸塚ヨットスクール校長が「中年引きこもり問題」にもの申す!
「日本は潰れます」
令和を迎えるやいなや、凄惨な事件が続いて顕在化した、中年のひきこもり問題。
社会の闇に巣食っていた問題が臨界点を迎えた格好だが、そこで昭和に袋叩きに遭った男が吠えた。
戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長(78)である。
昨今の中年のひきこもり問題に、戸塚氏の歯軋りすまいことか。
「40年前、私がマスコミに叩かれたとき、世間が教育についてもう少し考えてくれていれば、日本はここまでひどくならなかったと思いますよ。ひきこもりが多いと話題の40代、50代なんて、あの時、私が治してあげられなかった世代じゃないですか」
戸塚氏は2度、時の人になっている。1975年(昭和50年)、単独太平洋横断ヨットレースで優勝し、翌年、戸塚ヨットスクールを開設すると、スパルタ訓練で登校拒否や家庭内暴力の子供を立ち直らせたとメディアが報じ、治療依頼が殺到した。これが最初。
次に時の人になったのは、ご存じのように、訓練生が亡くなったのを機に、メディアが反戸塚キャンペーンに転じたときだ。
結果、83年6月、傷害致死容疑で愛知県警に逮捕され、3年1カ月の勾留を経て、懲役6年の実刑判決を言い渡されたのである。
戸塚氏は“唾棄すべき体罰”の象徴になり、おかげで“治療”ができなくなったため、ひきこもり予備軍を放置することになった、と言いたいらしい。
「中年のひきこもり問題について、社会性がないからだのなんだのと言われますが、そもそも人間性あっての社会性。正しい教育によって人間性が培われていないのに、社会性を身につけさせるなんて無理です」
では、どうすればよかったと言うのか。
「リベラルな教育、ほめて伸ばす教育が正しいとされてしまっていますが、ほめて子供が伸びるわけないじゃないですか。学校の先生も文科省や教育委員会から“子供たちのほめるべきところを見つけましょう。叱ってはいけません”と指導されていますが、こんな教育で、人として必要な能力や人間性が身につくわけがありません。叱ったり、体罰を加えたりして不快感を与えることが必要で、子供に不快感を与えない教育は間違っています。子供が自分の力で不快感を取り除く過程で、進歩する能力が身につくんです」
■中高生は手遅れ
戸塚ブシの評価は読者に委ねるとして、平成を経て令和になっても、戸塚サンがいささかもブレずに一貫していることだけは、疑いの余地がなさそうだ。
「うちの教育の基本は大和魂。これは心身一如、精神が肉体を動かすという考えに基づく科学的な進化論です。かつて登校拒否児たちを預かっていたときも、大和魂で教えたからこそ、彼らを治すことができました。それなのにマスコミは私たちを潰した。“力による教育はイカン”と唱える連中が、力でもって私たちを潰したのです」
その結果、もはや手遅れなのだという。
「日本は潰れます。もう立て直すこともできませんから、うちではこう言っています。“日本が潰れた後に盛り返していける人材を育てよう”。だからいま、うちのスクールでは幼児教育が中心です。
日本の教育が失敗している原因は3~8歳、幼稚園から小学校低学年の子供たちの教育がきちんとできていないところにあるからです。昔と違って、中学、高校からうちで預かっても手遅れ。ない袖は振れない。進歩する能力が備わっていない人間を教えても、意味がありません」
戸塚ヨットスクールが昭和、平成、令和と続いているのは、極論のなかにも説得力があるからか。
--ここまで--
ふ~んと思う。
筆者は、戸塚さんのやり方に対して、別に否定的ではない。
海に放り込んでなにが悪い—と思う。
自分で生きたい—と手足をバタバタし、あっぷあっぷすることこそが、生命力というものだと思う。
その生きたいを思う力を「本を読む」「自己暗示をかける」---という方向にすればいいだけだ。
なにが大事なことなのか—確認したい。
こんな無力な自分でも生きて・暮らして、そして、社会の中でなにかお役に立ちたい---その願いをかなうような精神にするということだろう。
海の中で溺れかけて、心底、生きたいと思え。
そして、その生きたいと思う気持ちを、「本を読む」「自己暗示をかける」という方向へ昇華しろ。