▲どこに核心があるのかなぁ。
ヨーロッパの童話だったかなぁ。
金の卵を生むにわとりを、飼い主が不思議がって、にわとりを殺して、腹の中を探ってみる—てな話があった。
今のルノーの、フランス政府の姿勢を見てみると、この「金の卵を生むニワトリを、殺して腹の中をみよう」というアホ達に見えてしかたがない。
大切なことはなにか---という核心が見えていない。
「金の卵を生み続けるにはどうすればいいのか」--ということが一番大事だろう。
「にわとりを殺して腹の中を見る」ことがそんなに大事なことなのか。
ことの本質を見誤っているだろう。
以下、新聞から抜粋。
2019年6月11日
日産自動車とルノーの提携関係への支援を、世耕経済産業大臣との間で確認したフランスのルメール経済相は10日、両社の関係強化に向けて「経営統合でなくてはならないわけではない」と述べて、ほかの選択肢を容認する考えを示唆しました。
フランスのルメール経済相は10日、東京で世耕経済産業大臣と会談し、フランス政府が筆頭株主であるルノーと日産との提携関係を、両政府で強力に支援すると確認しました。
これに関連して、フランスメディアの取材に応じたルメール経済相は、両社の関係強化の在り方について、「必ずしも経営統合という原則でなければならないわけではない」と述べて、ルノーがことし4月に日産に求めた経営統合だけではなく、ほかの選択肢も容認する考えを示唆しました。
また、日産は今月下旬の株主総会で、新たな経営体制に移行する議案を諮ることにしていますが、ルノーは、大株主としての影響力が弱まるおそれがあるとして、この採決を棄権することもありうるとしています。
これについて、ルメール経済相は「解決策を見いだすのは両社の経営陣だ。問題や誤解はできるだけ早く解消されなければならない」と述べ、両社が対立を深める事態は避けるべきだとの考えを示しました。
一方、先週、白紙となったルノーとFCA=フィアット・クライスラーとの経営統合の構想をめぐって、ロイター通信は、両社が協議再開を探っていると報じていますが、ルメール経済相は「非常によいチャンスだと今も考えているが、フランス政府の立場は変わっていない」と述べて、日産側の同意など、フランス政府が要求する条件が満たされる必要があると強調しました。
▲補足、感想など
1980年代か。
日本人の技術者に頭を下げて、教えを乞うなんて、死んでもできない—とかフランスの技術者が言っていた。
黄色い猿に教えを乞うなんてできるか---てな感じだったのだろうな。
それから、30年~40年という歳月が流れた。
日本とフランスの「差」って、結局、「教育制度」の差であろう。
西欧諸国に牢固として残る、階級社会のおいては、労働者の子供は労働者に、エリートの子供はエリートになるという社会で、労働者には、「考えることが社会的に求められてはいない」のだ。
こういう階級社会で育った底辺の労働者達に、そこらで油まみれになりながら、徹夜を繰り返し、新エンジンをつくる—ということができると思うか。
ニッサンの切り札の核心部分は、日本人の「その他おおぜい主義」だ。このことが、車づくりを支えている。
日本という国は、エリートとエリート以外の差が小さいのだ。
だから。
どこからでも、才能が出てくる。
この日本の「その他おおぜい」がその持つ能力を発揮できるような—そういう環境を維持しなければ、ニッサンの車づくりは持たない。
フランス政府などに、経営に対して口を出させるな。
フランス政府、ルノーからの束縛を小さくせよ。
金の卵を生むニワトリを、なんでだ?---てなことを考えて、ニワトリの腹を割くような、アホ達に、経営を歪めさせるな。