2014年4月10日木曜日

尖閣諸島を守るとヘーゲル米国防長官。

これは、踏み込んだ発言だと思う。
 しかし。
 それは「共に血を流す」「共に共同で戦う」という意味であり、アメリカが一方的に守ってくれるという意味ではない。
 その部分を間違えないようにしよう。

 また、今の時点で、ヘーゲル国防長官はこう発言しなければ、日本は完全に「野に放たれた」と感じるであろう。
 では、と言うので。
 国防軍の創設、原爆所有、原潜の建造配備へ一瀉千里とつっぱしろう。

 以下、新聞より抜粋。

 中国を訪問しているヘーゲル米国防長官は、常万全国防相と会談し、中国の東シナ海上空での防空識別圏設定を批判し、「日中間の係争において米国は日本を守る」と述べ、日米安全保障条約に基づく日本防衛義務を果たす考えを表明した。
 会談では東シナ海や南シナ海、朝鮮半島情勢などで意見交換した。

 その中でヘーゲル氏は「事前の協議もなしに、係争となっている島の上空に、一方的に防空識別圏を設定する権利は、中国にはない」と述べた。

 米国はこれまで、尖閣諸島が日米安保条約の適用範囲との立場を示す一方、当事者同士による問題解決を主張する中国に配慮し、日本や、南シナ海で中国と領有権を争うフィリピンの支持を明確に示す言葉は避けてきた。

 ヘーゲル氏の踏み込んだ発言に対し、常氏は「自ら日本との争いをかき回すようなことはしない。しかし中国政府は領土を保護する必要があれば、武力を使用する準備はできている」と威嚇。
 「米国は日本の行動を油断なく警戒しなければならないし、日本政府に対し寛大になり、支援してはならない」と要求。


▲補足、感想など

 まぁ、ヘーゲル米国防長官の発言は踏み込んだものだろう。
 でなければ。
 冒頭でふれたように、日本は独自の国防軍創設を急ぐことになる。

 いや、いずれにせよ、日本という虎が荒野に放たれたという事実は変わりはないのだが、国内外の世論とか軍備増強には時間がかかる。
 そのあたりを考えると、記事の米国防長官の発言は有難く感じられる。

 このあたり、世耕さんがコメントしている。

--ここまで--

 世耕官房副長官は、米中の国防相会談のあと、アメリカのヘーゲル国防長官が 沖縄県の尖閣諸島を巡り、「日米安全保障条約に基づく防衛義務を果たす」と述べたことについて、 日本の立場とも一致するとして、歓迎する考えを示しました。

 アメリカのヘーゲル長官は沖縄県の尖閣諸島を巡り「日米安全保障条約に基づく防衛義務を果たす」と述べました。
 これについて世耕官房副長官は「日本の立場とも完全に一致するもので、高く評価したい」と述べ、 歓迎する考えを示しました。

 そのうえで世耕官房副長官は日中関係について「わが国にとって最も重要な二国間関係の1つだが、 尖閣諸島は歴史的にも国際法上もわが国固有の領土で現に有効に支配している。個別の問題があっても、 両国関係全般に影響を及ぼさないよう互いに努力していくべきだ」と。

--ここまで--

 冒頭でふれた。
 米の防衛義務を果たすという意味は、アメリカ人の血のみ流すという意味ではない。
 共に、「血を流す」ことを覚悟するという意味だ。

 日本人は、自分の国土を守るために自らの「血を流しても」と覚悟すべきだし、そういう事態が目の前に迫って来ているのだ--